「TOEIC(トーイック、トイック)って何?」
「制限時間は?」
「何点満点なの?」
英語学習を始めたばかりの方や、TOEIC初受験を控えた学生さんの中には、こんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
名前くらいは聞いたことあるけれど、どんな試験かはわからない。
そんな方のために、
✅TOEICテストの種類、他の資格試験との違い
✅TOEICの試験時間、問題形式、スコア
✅直前でも間に合うTOEIC対策
など幅広く解説していきます!! これを読めば、TOEICについて詳しくわかるようになるはずです。
Contents
1. TOEICとは?初心者向けに詳しく解説
まず、TOEIC(トーイック)テストとは、
Test of English for International Communication
の通称で、日本語では「国際コミュニケーション英語能力テスト」となります。
これは、英語を母国語としない者を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を検定するための試験で、アメリカ合衆国の非営利団体である教育試験サービス(ETS)が作成しています。
1-1. TOEICには5種類のテストがある
引用:https://www.iibc-global.org/toeic/toeic_program.html
そして、一口にTOEICテストといっても実は5種類の試験が現在実施されています。一般的にTOEICテストという時には、TOEIC L&Rテストのことを指しますが、ETSが実施するTOEIC Programの5つの試験の中の1つがTOEIC L&Rテストです。
以下が5つの試験の種類と概要です。
①TOEIC Listening & Reading Test
「聞く」「読む」英語力を測る試験です。5つの試験のなかで最も受験者数が多く、本記事ではこの試験について詳しく解説します。
②TOEIC Speaking & Writing Tests
話す」「書く」英語力を測る試験です。2020年度の大学入試制度改革から、民間試験を大学入試の合否判定に活用することが正式に決まっていますが、TOEICテストを英語の成績として利用するには、L&RだけでなくS&Wも加えた4技能合計の点数で英語の成績が判断されます。
③TOEIC Speaking Test
TOEIC S&WのSpeakingだけを実施する試験です。
※IPテストはWritingのみの試験も実施しています。
④TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
英語学習初級者から中級者を対象として、「聞く」「読む」英語力を測る試験です。TOEIC L&Rの簡易版の試験といえ、中学生から高校生向けに、基礎的な英語で、より日常的な話題が出題されます。
⑤TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests
英語学習初級者から中級者を対象として、「話す」「書く」英語力を測る試験です。TOEIC S&Wの簡易版といえます。
今回ご紹介する①TOEIC Listening & Reading Testに加えて、
スピーキング力やライティング力を測る
②TOEIC Speaking & Writing Tests
③TOEIC Speaking Testや、
英語学習初級者から中級者を対象にした
④TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
⑤TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests
というテストもあります。
③TOEIC Speaking Testについて詳しく知りたい方はこちら↓↓
1-2. 意外に知らない公開テストとIPテストの違いとは?
ここまでの説明で、現在TOEICは5つの種類のテストが実施されていると述べましたが、それとはまた別に、実はTOEICは「公開テスト」と「IPテスト」の2種類のテスト実施方式に分類することができるという事をご存じでしたか?
2つの違いを簡単に述べるとこのようになります。
✅公開テスト:個人で申し込みをして受験するテスト
✅IPテスト:学校や企業などが団体で受検者を集め実施する試験
試験の形式や難易度、スコアの算出方法などに差はなく、どちらが有利不利という事はありません。大学や会社での団体受験はその組織に所属していなければ受験することはできないため、一般の受験者は公開テストを受験すること一択になります。
しかし、いくつかの注意点は存在します。
①IPテストは顔写真付きの公式認定証は発行されない
IPテストもスコアは発行されますが、顔写真の無い「スコアレポート」という形で成績の開示がなされます。ほとんどの企業ではIPテストもスコアとして認めていますが、スコアの証明書を提出する場合が、IPテストのスコアレポートでも受領可能か確認することをおすすめします。また、履歴書に記載する際も、「TOEIC 730点(IPテスト)」のような形でスコアを記載することが無難です。
②IPテストの実施時期や実施回数、開催場所は団体によって異なる
IPテストは団体での申し込みとなるため、どの時期にどこで開催するか、スコアの開示はいつかなどはその団体によって決定されます。
また、受験料も公開テストとは異なります。団体によっては、受験料の補助などで通常よりも安くなっている場合もあるため、受験される方は公開テストと混同しないように、注意が必要です。
IPテストについてさらに詳しく知りたい方は、コチラの記事もチェック↓
1-3. TOEIC L&R公開テストのスケジュール、料金、申し込み方法
✅開催:通常、年10回 ※2020年、2021年は変更あり
✅料金:6,490円(税込)
✅申込方法:インターネット申込
※2020年10月現在
TOEIC L&Rテストは通常、年10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)開催されます。
ただし2020年、2021年は、東京オリンピックへの配慮のため変則スケジュールになっています。2020年7月の開催がなくなる代わりに、2020年10月に2回開催され、2020年2月にも開催されることになりました。
また、2020年はコロナウイルスの影響で、10月25日(日)の公開テストより1日2回(午前・午後)実施することになっています。詳しいスケジュールや申込方法については、TOEIC公式サイトをご確認ください。
1-4. TOEIC L&R公開テストの結果はいつ分かる?
✅オンラインでの閲覧:約3週間後
✅公式認定証の郵送:約4週間後
試験をひとまず終えたら、結果が気になりますよね。TOEICのテスト結果は、オンラインでは試験の約3週間後に閲覧可能となり、公式認定証は試験の約4週間後に郵送されます。
オンラインでの閲覧は、大抵結果発表日の12時過ぎに可能となります。
1-5. 受験英語・英検・TOEFLと何が違う?
TOEICというテストは、これまで学校で習ってきた受験英語や他の資格試験の英語(英検・TOEFLなど)と何が違うのでしょうか。簡単にまとめると以下のようになります。
✅受験英語・英検:日常で使う英語や学術的な論文が出題されるテスト
✅TOEFL:海外の大学に留学・進学するための英語力を測るテスト
✅TOEIC:ビジネスの現場や仕事の中で使う英語力を測るテスト
TOEIC L&Rはどちらかというと、海外の大学に留学・進学する目的というよりは、日本国内の大学のクラス分けテストや、企業内での英語力測定の目的でよく用いられます。
※海外の大学に留学・進学する目的で英語力を測る試験としては、TOEICと同じくETSが実施しているTOEFL(トーフル)テストが一般的です。
また、受験英語(中学校や高校の英語試験)や英検との一番の違いは、事実に基づいた学術的な論説文等は基本的に出題されないという事です。
TOEICでは、ビジネスの現場や仕事の中で使える英語が基本的に出題されています。これが理由となって、就職活動や転職活動の際の履歴書では、他の英語の資格よりもTOEICの点数が重視される傾向が強いのです。
2. TOEIC L&Rテストの概要
ここからは、TOEIC L&Rテストがどのようなテストなのかを詳しく解説していきます。
TOEIC L&Rテストは、マークシートを用いた択一式で問題文は全て英語です。
また、リスニングとリーディングの2つのセクションに分かれます。それぞれの試験時間、問題数、配点は以下の通りです。
|
試験時間 |
問題数 |
配点 |
リスニング |
約45分間 |
100問 |
5~495点 |
リーディング |
75分間 |
100問 |
5~495点 |
合計 |
約2時間 |
200問 |
10~990点 |
それぞれを詳しく見ていきましょう。
2-1. TOEIC L&Rテストの試験時間は?テストを受けるときの注意点は?
試験時間は、リスニングセクションが約45分間、リーディングセクションが75分間で、合計で約2時間となっています。リスニングとリーディングの間で途中休憩時間はありません。
リスニングは実施回によって音声の再生時間が1,2分長くなる場合があるので、その場合リーディングの終了時間も1,2分後にずれこみます。公開テストの場合、試験は13時に開始し、目安として13時45分にリスニングセクションが終了し、15時00分~15時02分ごろに試験全体が終了します。
※2020年はコロナウイルスの影響で、10月25日(日)の公開テストより1日に2回(午前・午後)に実施するという変則スケジュールとなっているため、試験開始・終了時間は異なります。詳しい試験時間については、TOEIC公式サイトをご確認ください。
また、試験本番では以下の行為が禁止されています。
【試験中の主な注意点】
・問題用紙への書き込み禁止
・問題用紙の持ち帰り禁止
・リスニングセクション中にリーディングセクションを解く行為禁止
2-2. TOEIC L&Rテストに合否はある?スコアの形式は?
TOEICテストのスコアに関してですが、合否は出ません。リスニング・リーディングセクションでそれぞれ5点刻みのスコアが算出され、各セクション5点〜495点、両方合わせてトータル10点〜990点となります。
スコアの算出方法に関しては複雑な処理を経て行われるので、0点や1000点にはならないということを覚えておきましょう。
TOEICの配点について詳しく知りたい方はこちら↓↓
2-3. 点数に対応するレベルは?就職や転職に有利なスコアとは?
TOEIC L&Rテストは5点~990点のスコアで出されるとわかりましたが、ではどのくらいのスコアを目標に勉強していけばいいのでしょうか?
それぞれの点数に対応するレベルの目安を、500点台、600点、730点、860点、900点の5つに分けてまとめました。
TOEIC 500点台
まず、新卒の学生が就職する際に、最低限必要と言われてきたスコアは500点台です。これは英検で言うところの3級〜準2級あたりとされています。しかし入社後は、より高いレベルが求められてくるので、いずれはスコアアップのために英語の勉強が必要となります。
実際、TOEIC公開テストの受験者平均は毎回580点前後の為、全国平均を上回るためには500点台の人はもう少し勉強をする必要があるでしょう。就職活動の際も500点台ではあまり書いても評価されないことが多いでしょう。
TOEIC 600点
続いて、社会人が最低限持っていてほしいとされるスコアは、新卒の最低ラインから100点上がって600点です。これは転職などの際に履歴書に書いてアピールできる、最低限の英語力とされています。
TOEIC 730点
しかし日本も国際化が進んでおり、国際関連事業に携わる社員も多くなるので、実際730点くらいのスコアは就職活動や、転職活動に必要と言われています。
TOEIC 860点
さらに、今後は海外出張や海外赴任を任せられる人材が求められるので、その場合は最低でも860点以上のスコアは求められます。
※業界や企業によって就職や転職の際に評価される点数は大きく変わります。あくまでも、TOEICの点数は参考程度にしか見ない、という企業もたくさんあるので、あまりTOEICの点数にこだわりすぎてはいけません
TOEIC 900点
巷ではよく、TOEICテスト900点以上=英語がペラペラと言われるレベルのようですが、このテストはリーディングとリスニングのみで、スピーキングやライティングが含まれていないことから、どの程度英語が話せるかはTOEIC L&Rテストのみでは測れません。
実際900点レベルの方でも、「ネイティブのリアルな英語での会話はまだまだこれから!」という方が実際たくさんいらっしゃいます。あくまでTOEICテストの点数は英語力の目安にすぎません。しっかり本番形式の対策をすれば英語力以上のスコアが出ることもありますし、その逆も然りです。
ただ、TOEICテスト900点以上=高い英語力の証であることは間違いないです。
では、900点以上というハイスコアは、海外留学経験者や帰国子女レベルの英語力の持ち主でないと、手の届く点数ではないのでしょうか?
実際、そうとも限りません。もちろん努力は必要ですが、問題形式に慣れ、苦手なセクションを一つ一つ克服していけば決して無理なことではありません。海外経験が無くても、日本で教材に取り組んだだけでTOEIC900点は達成する方は実際大勢いらっしゃいます。
スコア別の勉強法やおすすめの参考書を知りたい方はこちら↓↓
3. TOEIC L&Rテストの問題形式と時間配分
では次に、それぞれのセクションの問題形式や時間配分について詳しく見ていきましょう。
3-1. リスニングセクションの問題形式と特徴
このセクションは、細かく4つのパートに分かれています。所要時間は約45分です。
パート |
問題数 |
Part 1 (写真描写問題) |
6問 |
Part 2 (応答問題) |
25問 |
Part 3 (会話問題) |
39問 |
Part 4 (説明文問題) |
30問 |
合計 | 100問 |
具体的に説明すると、Part 1の写真描写問題では、4つの文章が英語で読み上げられ、その中から写真の内容と合致するものを選びます。
Part 2の応答問題では、会話において一番適切な応答をしているものを選びます。このパートだけ選択肢は3つです。
続いてPart 3の会話問題では、話し手による会話をもとに、設問に答えていきます。
最後のPart 4の説明文問題では、話し手の説明の内容をもとに設問に答えていきます。
TOEICリスニングの特徴
TOEICのリスニングの特徴の1つは、音声がアメリカ英語だけでなく、さまざまな英語で話されるということです。具体的にはアメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語の4か国の英語で話されます。
実践的なコミュニケーションの場を想定して作られており、さまざまな英語圏のアクセントに慣れておく必要があります。
また、2016年5月に新形式になってから、会話やトークの中で聞いたことと、問題用紙に載っている図などの情報を関連付けて回答する図表問題が新たに加わりました。
図表を見ながら英語を聞いて答えを探す必要があるため、英語力だけでなく素早い情報処理能力が必要となります。
3-2. リーディングセクションの問題形式と特徴
リスニングセクションが終了するとすぐにリーディングセクションに移行します。初めてのTOEIC受験を控えているという方は、ここからは特に要チェックです。
リーディングセクションは3つのパートに分かれた問題を75分間で解き進めていく形式です。
パート |
問題数 |
Part5 (短文穴埋め問題) |
30問 |
Part6 (長文穴埋め問題) |
16問 |
Part7 (読解問題) |
54問 |
合計 |
100問 |
具体的には、 Part 5の短文穴埋め問題では、文法や語彙力が問われてきます。短い文章に含まれる空所に、最も適切な語句を選んで文を完成させるタイプの問題です。
Part 6では、Eメールをはじめとする長文テキストを読み、空所に最も適切なものを選びます。ディスコースマーカーを選ぶ選択肢もあるので、文脈理解力も問われています。
そして最後のPart 7ですが、雑誌や新聞記事、手紙、広告等を想定したテキストの情報を読み取り、それらに対して聞かれた設問に答えていきます。複数の関連する文書を読んで理解する問題もあり、単純な英語力だけでなく情報処理能力も必要となります。
TOEICリーディングの特徴
リーディングは75分という限られた時間の中で問題を解き終わらなければならないので、英語を正確に素早く読み解く力が鍵となってきます。
また、75分間を自由に使って解答できるため、あらかじめ解答時間をパートごとに決めて、タイムマネジメントをすることがTOEICの攻略には超重要です。
自分の得意不得意を分析し、解き方の作戦を練っていく必要がありますね。次の章でリーディングセクションの時間配分を見ていきましょう。
3-3. リーディングセクションの時間配分|パート毎の目標回答時間は?
まず大前提として、初心者の方に共有しておきたいのは、TOEICテストのリーディングパートを全問解き終えることができる実力のある方は、かなり上級者であるという事です。
TOEICテストを時間通りに回答する力があれば目安として、少なく見積もっても495点中400点以上(約8割以上の正解率)のスコアを取る英語力があるはずです。
※逆に全て解き終えることができるのに400点を超えられない方は、基本的な読解スキルや文法に抜けがあることが多いです。
そのため、勉強を始めたばかりの初心者の方は、すべて解き終えることができない事は、当たり前だと思っていただいて構いません。
ただ、解き終えることができなくても、75分間をいかに有効に使うかという事を意識するだけで、スコアアップにつながります。以下にパート毎の目標解答時間の目安をまとめました。
パート毎の目標回答時間の目安
パート(問題数) | 時間配分 |
Part 5(30問) |
10分 |
Part 6(16問) |
8分 |
Part 7(54問) |
54分 |
見直し | 3分 |
合計 | 75分 |
それぞれのパートの1問あたりの解答時間はこのようになります。
【1問あたりの解答時間】
✅Part 5:1問20秒
✅Part 6:1問30秒
✅Part 7:1問1分
この解答時間はあくまで100問すべて解き切ることを目標にした、上級者の解答時間です。
860点レベルの方でも解き終えることに精いっぱいだという人はたくさんいらっしゃいます。ただ、この目標時間以内に答えを導き出せなければ、そもそも答えを導き出すのに必要な知識や英語力が足りていない可能性があるため、その問題は捨ててしまってもいいかもしれません。適当に記号を塗ってから、次の問題に取り掛かってしまいましょう。
できる問題とできない問題を判断して、効率良く問題を解くことが、試験中にできる最大のスコアアップ対策です。
4. どんな勉強をしたらよい?おすすめの勉強方法とは?
ここまでTOEICの形式や特徴、時間、スコアの目安など、概要をザッと見てきましたが、「受験直前だけど、まだ何も対策していない!」「何から手を付ければいいかわからない」といった皆さんに、すぐにできるオススメの対策方法や教材をお伝えします。
直前対策ではなくじっくりTOEIC対策をしたいという方は、こちらの記事でおすすめの参考書・模試・アプリを紹介していますので、合わせてご覧ください!!
4-1. 直前対策、まずはこれだけ用意して!
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集6』
出版社:国際ビジネスコミュニケーション協会
著者:Educational Testing Service
価格:3,300円(税込)
まず用意する教材はTOEIC公式問題集。その他には、マークシートのコピー(公式問題集に付属しています)、筆記用具、時計、音楽プレーヤーです。
TOEIC公式問題集は必ず、新形式対応かつ最新のものを購入するようにしましょう。2016年5月よりTOEICの形式が変更になったため、旧形式の公式問題集では対応できない箇所があるので、新形式の公式問題集を購入されることを強くお勧めします。また、最新の公式問題集を使うことで、本番と同じナレーターの発音になれることができます。
TOEIC公式問題集は、本番と全く同じ形式のテストが2セット分掲載されている、いわゆる模試のようなものです。試験を直前に控えた受験者の方の場合、英単語帳を買って覚えようとしたり、一般の英会話の教材を購入したりして学習することはおすすめしません。
英語力は一朝一夕で身に着くものではないので、直前対策としては模試を解いて、形式に慣れて、時間配分の練習をしたほうが効率的に点数アップを見込めます。そのため本番にできるだけ近い形で模試を解くことを強くおすすめします。
4-2. 直前でも効果的にスコアアップするために
では、実際に公式問題集を解いていきますが、効果的にスコアアップを達成するためにいくつか注意点があります。模試を解く際には、以下の4つに注意して進めていきましょう。
① 2時間通して模試を解く
② マークシートで解く練習をする
③ 腕時計で時間を測る
④ イヤホンを使わずにリスニングをする
① 2時間通して模試を解く
普段の生活を送っていて、2時間ずっと集中し続けることはほとんどない、という方が多いのではないでしょうか。そんな方がいきなり2時間英語だけのテストに挑戦すると、「リスニングの途中で違う事を考え出して、音声が頭に入らなかった!」「リーディングの途中で眠くなって諦めた!」なんてことになってしまします。本番で2時間集中して問題を解くための練習をしておくことをおすすめします。
② マークシートで解く練習をする
「そんなことしなくてもノートに書いて解けばいい」と思った方もいらっしゃるかもしれません。しかし、TOEICは1分1秒を争う試験です。普段ノートに記号を書くだけの解き方しかしていないと、本番のテストでマークシートを塗るのにアタフタして、想定よりも時間がかかってしまうかもしれません。必ず鉛筆を用意して、本番と同じ形で模試を解くようにしましょう。
③ 腕時計で時間を測る
これもここまで述べてきたことと同様です。本番は腕時計でしか時間を確認できないため、普段スマホなどのデジタル画面でタイマーをセットして模試を解いていると、本番で腕時計の時間の計算に思いのほか時間を割いてしまうなんてことがあるかもしれません。必ず腕時計を使って時間を測るようにしましょう。
④ イヤホンを使わずにリスニングをする
本番は運営側が用意したCDプレーヤーやスピーカーでリスニングに挑戦することになります。イヤホンで普段リスニングをすることに慣れると、本番で雑音などが気になり、集中できない可能性もあるため、イヤホンなしでリスニングすることをおすすめします。
これら4つに注意して、本番を想定して模試を解くことが重要です。
5. 【さいごに】TOEICを受験するうえでの心構えとは?
TOEICテストの概要とおすすめ対策法、いかがでしたか?
初めはなかなか思うようなスコアに届かず悔しい思いをするかもしれません。ただ、TOEICテストは年に10回も受験するチャンスがあるため、何度も挑戦することができます。何度も受けて、自分の英語力のレベルを知ることで、次のテストに活かせるようにしましょう。
TOEIC講座に申し込んだり、お気に入りのTOEIC教材を購入したりするなどして、自分なりに結果のでる勉強法を模索しながら、自分の弱点補強にフォーカスして英語の勉強を頑張りましょう。