TOEIC IPテストって何?公開テストとの違いは?

TOEIC Listening & Reading Test(以下TOEIC)には2つの受験制度があります。

①IPテスト
②公開テスト

初心者の方には紛らわしいこの2つの制度ですが、仕組みをよく理解して有効に活用すればTOEIC攻略に大いに役立てることができます。

ということで今回は「TOEICのIPテストとは何か?」、「IPテストと公開テストってどっちを受けたらいいの?」、「就活にIPテストの結果は利用できるの?」というみなさんの疑問にお答えしていきます!


1. そもそもTOEIC IPテストって何?

 

IPテストとは団体特別受験制度(IP:Institutional Program)のことです。

簡単にいうと、英語の資格試験を教育制度の中に導入したいと考えている企業や大学、英会話スクールなどが、団体単位でTOEICの申し込みをして受検するという制度です。

公開テストにも団体一括受験申込という制度がありますが、これとはまた異なる制度です。

IPテストは実施団体が随時開催スケジュールを決定できるほか、受験会場も実施団体によって決定されます。一方で公開テストはTOEICを主催するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)があらかじめ決めた日程、会場で試験が実施されます。

一般的な受験者の方であれば、そもそも大学や特定の企業に所属していなければIPテストは受験できないので、IPテストについて気にする必要はありませんが、IPテストを実施している団体に所属しているのであれば、ぜひ利用を検討することをおすすめします。

 

2. TOEIC 公開テストとの主な違いは?

 

ここからは公開テストとIPテストの主な違いをご紹介いたします。

 

申し込み方法は?

IPテストと公開テストでは申し込みまでの流れが大きく異なります。

公開テストは基本的には個人で申し込みます。申し込み方法はインターネット申し込みとコンビニ端末での申し込みの2つに分かれます。

一方でIPテストは実施団体によって申し込み方法が異なります。一般的にはその団体の担当窓口に、直接申し込みにいくことが多いと思いますが、IPテストが実施されるという情報を見逃さないようにするために、自分が所属する団体から出される情報をしっかり追っている必要があります。

 

試験の日程や会場は?

公開テストの場合は、年10回分のテストの予定が公式ホームページに掲載されていますが、IPテストの場合は主催団体によってテストの開催日時が決定されるため、各自で所属する団体の情報をチェックする必要があります。

会場についても公開テストはIIBCが指定した会場での受験ですが、IPテストは主催団体の指定した会場での受験となるため、例えば大学でのIPテストであれば、その大学内の教室での実施ということが多いでしょう。

 

 

受験料に違いは?

結論から言うとIPテストの方が安いです。基本的には公開テストの受験料は5,725円ですが、IPテストの受験料は4,155円です。ここから割引などがついて受験料が変わることもあります。

また、IPテストの場合は受験団体による補助によって受験料がさらに割引されたり無料になったりすることもあります。ご自身の所属している団体のIPテストの受験料を確認してみましょう。もしかしたら、格安でTOEICを受験するチャンスを見逃しているかもしれません。

 

 

試験のレベルは?

公開テストとIPテストの試験の難易度や語彙レベル、試験の形式、試験時間は全く同じです。どちらもリスニング45分、リーディング75分の試験であることは変わりません。点数の測定方法も全く同じなので、どちらの試験を受けたほうが有利、不利ということは全くありません。

1つ注意したいことは、IPテストは過去に行われた公開テストの問題を、そのまま再利用しているということです。何年間も毎回公開テストを受験しているという方であれば、一度解いたことがある問題をIPテストでもう一度解くということが発生する可能性も0%ではないということです。

「受験したことがある問題が出る可能性があるなら、IPテストを受けたほうが有利じゃないか!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、現実的には、TOEICは毎回試験問題が回収されてしまい、過去問や解答が公表されないため、仮に受けたことがある問題が出たとしても、これが点数に大きく影響してくることはほとんどないと言ってよいでしょう。

 

 

結果はいつ出るの?

IPテストを受けるメリットのうちの一つが結果の開示が速いという事です。

基本的に公開テストは受験日から3週間後にインターネット上でスコアが開示されて、4週間後に公式認定書が郵送されます。一方でIPテストは主催団体が解答用紙をIIBCに返送して、受領されてから5日後には結果が発送されます。
※結果の開示方法はそれぞれの主催団体によって異なります。インターネットにより開示されることや、結果が各自の自宅に郵送される場合もあります。基本的には主催団体の決定に委ねられます。

 

試験結果はどうやって開示される?

公開テストは顔写真のついた公式認定証で試験結果を見ることができますが、IPテストは顔写真のついていないスコアレポートという形で結果を確認することができます。

どちらにもアビリティーズ・メジャード(項目別正答率のこと、通称アビメ)がついているため、自分の成績を詳しく分析することができます。「どの問題を多く間違えたのか」なども知ることができ、今後の学習に役立てることができる点は、公開テストもIPテストも変わりません。

基本的には試験結果の証明書としては変わらない効力があると言えますが、強いてどちらの方が信頼度の高い証明書になるかと言えば、顔写真がついていることを考慮すると、公式認定証の方が信頼度の高いTOEICスコアの証明書となるでしょう。

 

 

3. IPテストを受けるうえでの注意点

 

就職活動の履歴書にTOEICスコアを記入する場合は、注意していただきたいことがあります。

それはIPテストのスコアなのか、公開テストのスコアなのかを履歴書に確実に明記するという事です。

具体的な例としては履歴書の資格欄に

平成〇年 〇月 TOEIC L&R 公開テスト 730点取得

もしくは

平成〇年 〇月 TOEIC L&R IPテスト 730点取得

のように記入します。

なぜこのように公開テストなのかIPテストなのかを明記しなければならないかというと、企業や官公庁にTOEICスコアを申請する際に、公開テストのスコアしか認めていない団体も存在するからです。(現在は多くの企業がIPテストのスコアも正式なTOEICテストのスコアとして認めています。)

そのため、後々のトラブルを防止するためにも、どちらの試験の結果であるか明記しておく、もしくはあらかじめ公開テストを受験しておいてそのスコアを記入するのが無難でしょう。

不安な場合は企業側にIPテストのスコアも申請可能であるか確認してもよいでしょう。

 

 

4. まとめ

 

いかがでしたか。TOEICを自身の英語学習プログラムの中に取り入れたい、就職活動に活かしたいと考えている人にとって、IPテストを利用することは非常に有意義なことです。

試験を受ける回数を増やすことで、単純にTOEICに対して慣れることもできますし、受験料や受験会場などの面で様々なメリットがあります。

IPテストを有効利用してスコアアップを目指しましょう。

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