【完全攻略】TOEIC900点を実現する4つの勉強法

TOEIC900点といえば誰もが憧れる資格のひとつです。TOEIC(トーイック、トイック)受験者の中でも最上位に位置する900点を獲得すれば、仕事の幅も広がり自分の英語にも自信が出ます。

 

ただし、そう簡単には達成できないのも事実であり勉強法や参考書選びで悩んでいる人も多いはずです。

 

「何度も挑戦しているけれど900点に届かない…」

「TOEIC900点を取るための効果的な勉強法が知りたい!」

 

今回は、TOEIC900点を実現する勉強法および参考書をご紹介します!

 

 

1. TOEIC 900点のレベル

 

まずはTOEIC900点がどのくらいのレベルなのか確認しておきましょう。900点の難易度を正しく理解することで、具体的に目指すべき英語力や正答数が見えてきます。

 

 

1-1. 受験者に占める割合

こちらは最新のTOEICテストにおけるスコア別の受験者数です。

 

出典:「TOEIC公式サイト 平均スコア・スコア分布 詳細 (第247回)」を基に作成

 

上記から分かるように、TOEIC900点以上の獲得者は全体のおよそ3.5%に該当することが分かります。

 

また、TOEICが毎年発表している受験者データである「TOEIC® Program 2019年度受験者数と平均スコア」においても、2019年度の900点以上獲得者は3.6%とほぼ変わりありませんでした。

 

このことから、TOEIC900点がいかに難しいスコアであるかが分かります。取得が少ない分社会的な評価や信頼度も抜群なので、就職や転職でも非常に有利になること間違いなしです!

【まとめポイント!】

・TOEIC900点は全体の約3.5%

・社会的評価が非常に高く取得して損はない

 

 

1-2. 900点に必要な正解数

続いて、TOEIC900点獲得に必要な正解数です。ご存知の通り、TOEICはリスニングとリーディング各100問ずつのテストです。各セクションにおける900点獲得のための正解数は以下のようになります。

 

【リスニングセクション】

 

 問題数

 必要な正解数

 Part 1

 6

 6

 Part 2

 25

 22

 Part 3

 39

 36

 Part 4

 30

 28

 合計

 100

 92

 

【リーディングセクション】

 

 問題数

 必要な正解数

 Part 5

 30

 28

 Part 6

 16

 15

 Part 7

 54

 47

 合計

 100

 90

 

900点以上獲得には苦手パートを作らないことが重要です。どちらのセクションも9割以上の正解数を目指せば、自然と900点が見えてくるでしょう!

【まとめポイント!】

・900点獲得には9割の正答率が必要

・リスニング92問、リーディング90問を目指そう

 

 

1-3. 900点取得に必要なスキル

続いて、TOEIC900点を獲得するために必要なスキルについてです。900点を目指すのであれば、まずは以下2つの英語力を徹底的に伸ばしましょう!

 

①問題を完全に理解できる単語力

まず一番大切なのは英単語力です。英語力の最も大きな部分を占めるのが単語力であり、他の能力が優れていても単語の意味が分からなければ問題は解けません。

 

逆に言えば、多少文法で分からない部分があっても単語さえ分かれば解ける問題はたくさんあります。TOEICで出題される単語には限りがあるので、まずは頻出単語を徹底的に押さえましょう!

 

②問題を最後まで解き切れるスピード

「TOEICの長文読解でいつも時間が足りない!」そんな経験はありませんか?こちらもよく言われることですが、TOEICのリーディングセクションは時間との闘いです。

 

どんなに丁寧に問題を解いても、最後まで完答出来なければ900点越えの高得点は狙えません。リズムよく、余裕を持って最後までたどり着けるスピード感を身につけましょう。

【まとめポイント!】

・英語力=単語力を忘れずに!

・TOEICはスピード解答が命

 

 

2. 【完全攻略】900点を制する4つの勉強法

 

TOEIC900点の概要が掴めたところで、ここからは具体的な勉強法をご紹介していきます。勉強法の実践には以下のステップを踏むとより効果的でしょう。

アビメ分析で自分の弱点を正しく把握する

② 精読・精聴で細かく理解する

③ 多読・多聴で英語脳を作る

④ 正答だけでなく不正解の根拠も理解する

以下でステップ別に詳しく説明していきます!

 

 

2-1. アビメ分析で自分の弱点を正しく把握する

まずは自分がTOEICのどこでスコアを落としているのかを知りましょう。弱点を知るにはTOEICの公式認定証がとても役立ちます。

 

Q.アビメ分析とは?

→TOEICの公式認定証に載っている「Abilities Measured」という項目のことです。リスニングとリーディングそれぞれ5項目について受験者の正答率が記載されています。

 

結果はスコアだけ確認して終わり!という人も多いかもしれませんが、このアビメを正しく分析することで自分に足りない英語力を把握することが出来るのです!

 

【アビメ項目別の見方】

リスニングセクション

 L1 短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる  Part 1,2
 L2 長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる  Part 3,4
 L3 短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる  Part 1,2
 L4 長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる  Part 3,4
 L5 フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる  全パート

 

リーディングセクション

 R1 文書の中の情報をもとに推測できる  Part 7
 R2 文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる  Part 7
 R3 ひとつの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができる  Part 6,7
 R4 語彙が理解できる  全パート
 R5 文法が理解できる  Part 5,6

 

【アビメの確認ポイント】

・正答率の低い項目に関連するパートは何か

・弱点パートへの対策・勉強法は実践できているか

自信の弱点を知ることはスコアを効率的に伸ばすために不可欠です。アビメ分析で正しく弱点を知り、勉強法に活かしましょう!

 

 

2-2. 精読・精聴で細かく理解する

自分の弱点が把握出来たら学習を開始していきます。まずは基礎力アップに欠かせない精読と精聴について確認していきましょう。

 

①精読とは

精読とは「英文を細かく、完璧に理解するトレーニング」のことです。それぞれの語彙や文法、文全体の意味を正しく把握することで解答の精度がグッと上がります。

【精読に期待できること】

・語彙・文法力が上がる→Part 5,6対策に

・基礎英語力が上がる→Part 7の長文対応に

精読では同じ文を繰り返し読んだり、音読を実践したりすることで英文を身体の中に染み込ませることがポイントです!

 

 

②精聴とは

精読のリスニングバージョンが精聴です。一字一句を正しく聞き取るトレーニング」のことで、同じ音声も繰り返し聞き、語彙を全て聞き取れるようにします。

【精聴に期待できること】

・基礎リスニング力が上がる→一度で聞き取る能力がつく

・語彙ごとのリスニング力もアップ→長文リスニングにも対応できる

 

【なぜ精読・精聴がTOEICに必要なのか?】

・精読・精聴はスピード解答が重視されるTOEICとは無関係のように思われます。しかし、英文を精密に理解する力をつけることで「返り読み」を防ぐことができ、結果としてスムーズな解答に繋がるのです!

 

精読について詳しく知りたい方はこちら↓↓

 

 

2-3. 多読・多聴で英語脳を作る

精読・精聴に慣れたら今度はより多くの英文に触れるトレーニングをしましょう!やり方は「多読」と「多聴」の2種類です。

 

①多読とは

その名の通り、「とにかく多くの英文を読むトレーニング」です。ただしやみくもに何でも読めばいい訳ではありません。

【多読を行う際のルール】

・自分に合ったレベルの本を読む

・辞書は基本的に引かない

・分からない部分は飛ばしてOK

最も大切なことは自分の英語レベルに合った本を読むことです。難しすぎるものでは正しく内容が理解できず効果がありません。難易度は徐々に上げていけば大丈夫です。

 

 

②多聴とは

多聴では「より多くの英文を聴くトレーニング」を行います。基本は多読と同じで、自分に合った難しすぎないリスニング教材を選ぶようにすることが大切です。

 

 

【なぜ多読・多聴がTOEICに必要なのか?】

・精読と精聴で培った英語力を基に、TOEICのスピードと問題量へ対応できる力をつけてくれるのが多読と多聴です。特に、Part 3&4の長文リスニングPart 7の長文読解で得点を落としてしまう人はこれらトレーニングを意識的に実践しましょう!

 

多読について詳しく知りたい方はこちら↓↓

 

 

2-4. 正答だけでなく不正解の根拠まで理解する

TOEICで900点を取るためには、正解が分かるだけでは不十分です。「他の選択肢では何故だめなのか?」という疑問にも正しく答えられる英語力が必要になります。

 

【TOEIC900点に求められる英語力】

・全ての選択肢が正しく把握できている

・不正解の選択肢について解説が出来る

 

 

不正解が正しく把握できてこそ、自信を持って正解を選ぶことが出来ます。練習問題などを解く際には、正解だけでなく全ての選択肢について復習する習慣を身につけるようにしましょう!

【まとめポイント!】

・全ての選択肢を確実に理解する

・不正解の根拠や理由についても考える

 

3. おすすめの単語帳2選【ボキャブラリー強化】

ここからは、900点を目指すなら必見!伸ばしたい分野別に使えるおすすめの参考書をご紹介していきます。まずは語彙力強化のためのおすすめの単語帳を2つ紹介!

 

 

3-1.『TOEIC L& R TEST 出る単特急 金のフレーズ』

 

『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』

出版社:朝日新聞出版

著者:TEX 加藤

価格:979円

 

TOEIC界のバイブルとも呼べる単語帳です。TOEIC初心者から上級者まで、受験する人は必ず購入することをおすすめします。

 

【おすすめの使い方】

基本的には単語を繰り返し確認して記憶に定着させることです。金フレは左ページがフレーズになっており、穴埋め式で単語力チェックができます。右ページでは単語の意味だけでなく、品詞や類義語も確認するようにしましょう。

 

また、金フレでは音声のダウンロードも可能です。本書も小さく持ち運びやすいので、通勤や通学のスキマ時間に活躍してくれるでしょう!

 

 

3-2.『キクタンTOEIC® L&Rテスト SCORE 990』

 

『キクタンTOEIC® L&Rテスト SCORE 990』

出版社:アルク

著者:一杉武史

価格:1,760円

 

「金フレだけでは物足りない…!」そんな人はキクタン990で上級者向けの単語まで完璧に仕上げましょう!1日16単語から始められる無理のない勉強量で、忙しい大学生や社会人でも毎日続けられます。単語は難易度と品詞で分けて収録されているので、苦手分野に絞った勉強もバッチリです!

 

【おすすめの使い方】

最初は超必修単語からスタートしますが、油断は禁物です。復習の意味も兼ねてしっかり確認しておきましょう。単語ごとに短いフレーズと文章がついているので、文の中での使い方や意味を意識しながら覚えていきましょう。キクタンシリーズは日本語音声収録で耳から学習できるようになっているので、本を開けない時にはダウンロード音声の活用が便利です!

 

 

4. おすすめの模試3選【問題演習】

900点を目指すなら高品質な模試をたくさん解きましょう!絶対に解いておきたい、信頼のおける模試を3つご紹介します!

 

 

4-1.『公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 6』

 

『公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 6』

出版社:国際ビジネスコミュニケーション協会

著者:Educational Testing Service

価格:3,300円

 

TOEIC参考書で公式問題集に勝るものはありません。公式ならではの安心感と、最新のテスト傾向を反映した質の高い練習問題に取り組めます。

 

【おすすめの使い方】

まずは模試を1回分解いてみましょう。本番と同じ時間設定で解けると理想的です。採点後は付属のスコア換算表で実力を把握することが大切です。リスニング問題ではスクリプトや不正解の選択肢まで丁寧に確認して、900点達成に必要な理解を深めましょう。

 

 

4-2.『TOEIC® L&Rテスト YBM超実戦模試リスニング1000問』

 

『TOEIC® L&Rテスト YBM超実戦模試リスニング1000問』

出版社:朝日出版社

著者:YBM TOEIC研究所

価格:3,740円

 

日本を上回るTOEIC大国である韓国で大人気のシリーズです。韓国でのTOEIC運営母体であるYBMが研究を重ねて制作した10回分の実践型模試が収録されています。

 

【おすすめの使い方】

100問×10回分と問題量が豊富なので、公式問題集にプラスしてリスニング副教材としての使用をおすすめします。ダウンロード音声は通常版、1.2倍速版、そして本番を意識した雑音入り版の3種類が用意されているので、自分に合わせて使い分けるのがおすすめです!

 

 

4-3.『TOEIC(R) L&Rテスト YBM超実戦模試リーディング1000問』

 

『TOEIC® L&Rテスト YBM超実戦模試リーディング1000問』

出版社:朝日出版社

著者:YBM TOEIC研究所

価格:3,740円

 

同じYBMから出版されているリーディング特化の問題集です。リスニング同様にTOEIC本番に近い問題を収録しているので、最新のTOEIC傾向を反映した問題が解きたい方にはピッタリです!

 

【おすすめの使い方】

Part 5や6の語彙のレベル、Part 7の長文ともに非常にレベルの高い問題が収録されています。こちらも問題数がリスニングと同様に1000問という分量なので、とにかく時間の許す限り問題数をこなしましょう。900点越えを目指す上級者だからこそ、やり込みがいのある一冊です!

 

 

5. おすすめアプリ2選【スキマ時間をフル活用】

最後に、おすすめのアプリを2つご紹介します!スキマ時間を最大限に活用するために、ぜひともダウンロードしておきたいですね。

 

 

5-1. 『mikan TOEIC上級』

引用:https://apps.apple.com/jp/app/mikan-toeic%E4%B8%8A%E7%B4%9A/id1225113736

 

TOEIC単語系アプリで圧倒的な人気を誇るmikanの上級編です。目標スコア別に700点、800点、900点を対象とした厳選1,000語が収録されています。間違えた問題は繰り返し出題されるので、自然と語彙力がアップします。また、ネイティブによる音声もついているのでリスニング対策にも役立ちます。

 

【おすすめの使い方】

とにかくゲーム感覚で単語力が伸ばせることがポイントなので、スキマ時間を活用してどんどん問題に挑戦してみましょう!900点を目指す人でも、せっかくなら700点台の単語の復習から始めるのがおすすめです。

 

●iPhone/iPad(※App Store)

https://apps.apple.com/jp/app/mikan-toeic%E4%B8%8A%E7%B4%9A/id1225113736

 

 

5-2. 『Listening for the TOEIC ® Test』

 

引用:https://apps.apple.com/jp/app/listening-for-the-toeic-test/id1061945885

 

「まずは無料アプリから試したい!」という人にはこちらがおすすめです。TOEICリスニングの練習問題をパート別に収録しています。Part 1の写真問題はカラーで見やすく、問題別のスクリプトも確認できます。問題数も豊富で、無料とは思えない充実度です!

 

【おすすめの使い方】

どのパートも1問ずつ取り組めるので、空いた時間にサッと取り組むのがおすすめです。日本語訳がついていないので、別途アプリ版の英和辞書などもインストールしておくと学習がスムーズに進みますよ!

 

●iPhone/iPad(※App Store)

https://apps.apple.com/jp/app/listening-for-the-toeic-test/id1061945885

●Android (※Google Play)

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.appfxdesign.toeiclisteningpractices&hl=en_US

 

 

6. まとめ

 

今回の記事ではTOEIC900点を目指す人向けの勉強法や参考書についてご紹介しました。

 

【TOEIC900点の難易度・レベル】

①TOEIC受験者全体の上位3.5%

②リスニング、リーディング共に9割の正解が必要

→まずはTOEIC単語を徹底的に覚える

→解答スピードを上げる練習を

 

【TOEIC900点を制する勉強法】

アビメ分析

→まずは自分の弱点を把握しよう

精読・精聴

→基礎英語力をアップし多読・多聴への準備

多読・多聴

→TOEICの問題量に慣れる&解答スピードもアップ!

不正解の根拠まで理解

→正解だけじゃもったいない!全ての選択肢を理解しよう

 

【TOEIC900点のおすすめアプリ・参考書】

1.単語帳

→『金フレ』は上級者もマスト!音声機能でスキマ時間に学習を

2.模試

→『公式問題集』+圧倒的な問題量の参考書でスキを作らない

3.アプリ

→TOEIC専用のアプリを使い、ゲーム感覚で楽しく英語力アップ!

 

 

TOEIC900点は簡単なスコアではありませんが、コツコツ努力すれば誰でも必ず見えてきます。基礎の大切さを忘れず、憧れの900点目指してぜひ今回ご紹介した勉強法や参考書を取り入れてみて下さい!

 

 

TOEIC 990点(満点)を目指したい方はこちらも合わせてご覧ください!

 

 

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