今日から気軽に始めよう!多読を取り入れた英語学習法

「多読」という言葉は書店でもメディアでもよく見かけますが、「知らない単語が多過ぎて読める自信がない」「本当に英語をマスターできるの?」と不安に感じる人もいるかもしれません。

しかし、やり方さえ間違えなければ、英語力は確実に向上します。NPO多言語多読の提唱する「多読三原則」をご存じでしょうか。

 

多読三原則

①辞書は引かない

②分からないところは飛ばす

③合わないと思ったら投げる

 

この原則を聞いただけで少し安心しませんか? 英語力を向上させるうえで多読は非常に役に立ちます。今日から始められる多読を取り入れた英語学習法をご紹介します。

 
 

1. はじめに 英語の多読本の選択と学習の進め方

読書

 

1-1. 英語の多読の基本を知ろう

多読のコツは、自分のレベルに合った読み物から少しずつ難易度の高いものを読んでいくことです。初めから難しい本を読んでも、理解できなければ続かないので、多読の効果はほとんど期待できません。

 

ご自身にとって辞書を引かなくてもほぼ内容が理解できるくらいの読み物から始めましょう。多読入門編としては、ほとんど絵だけで構成されるような子供の絵本も多読の素材になります。英語版が発刊されている漫画なども多読の良い素材になります。

 

多読のポイントは自分のレベルに合った英語にたくさんふれること。無理をして難易度の高いものを、辞書を引きながら丁寧に読んでいくのではなく、辞書なしで楽しく読み進められるものをたくさん読むというのが基本です。つまり、大人の方でも英語初心者であれば、多読の入門として子供向けの絵本を読むことも大いに英語力向上に役立つということです。

 

 

1-2. 辞書を引かなくても語彙力アップ!?単語や表現を場面とリンクさせて読む意識を

いくら自分のレベルに合っているとはいえ、わからない単語が出てきたときに辞書を引かなくてよいのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

実際、多読の進め方にはさまざまな考え方があるのですが、基本的には辞書を引く必要はありません。

それよりも、わからなかった単語がどんな文脈で使われていて、どんな場面に登場したのかという情報から、その単語が使われている文章や発言のおおよその内容が理解できることが大切です。

英語を勉強していると、つい単語とその日本語の意味を対応させて覚えがちですが、単語や表現は、使われる場面や前後の文脈とセットで身に付けると、リーディングだけでなく、リスニング、スピーキング、ライティングでも使えるようになります。もちろん、わからない表現の内容を推測して読んだうえで、その推測が正しかったのか確認したい場合は辞書を引いても構いません。

ただ、多読は、丁寧に一文ごとに内容を理解していくことを重視する「精読」とは異なること、さらに「和訳できる=理解できている」ということではないので、多読では個々の単語や表現の和訳よりも使われている状況から内容をくみ、次々と読み進めるようにしたほうが長続きします。

 
 

2. 賢く多読本を入手しよう!

図書館

 

 

2-1. 図書館で読める多読教材を活用しよう!辞書なしで読める絵本や洋書は?

多読の教材はたくさんありますが、たくさん読むことを考えると洋書や英語の絵本も活用したいですね。値段が高いのでは?と思われるかもしれませんが、図書館に所蔵していることが多いです。

絵本であれば、図書館の「外国語の英語・児童書」コーナーで探すことができます。あるいは「小学校英語」「幼児英語」に関するコーナーでも見かけます。日本語の絵本やアニメでもおなじみの『おさるのジョージ』などの名作の英語版を読んでみるのも、多読初級編としては楽しいですよ。

 

また、もう少し長めの英文を読みたいときはGraded Readersもおすすめです。(英語圏の名作を、英語が母国語ではない大人向けに、単語や表現を変えて読みやすくした読み物のことGraded Readersといいます。)使われている文法や単語の難易度は、複数のレベルに分かれており、『ハムレット』、『嵐が丘』、『ジェーン・エア』といった名作を辞書なしで読めたときは喜びも大きいでしょう。

Cambridge English Readers、Penguin Readers、Macmillan Readersなどが、Graded Readersを出しています。Graded Readersは一般の図書館では所蔵している種類が少ないのですが、人文系の大学、外国語系の学部や学科のある大学には豊富に揃っています。

 

大学の図書館が地域の人にも開放されていることも少なくないので、ぜひ活用してみてください。さらに、わずかな会費さえ支払えば、好きな洋書を郵送などで借りられるサービスを利用することもできます。このサービスは大型書店ブッククラブなどが行っています。

さらに、紙媒体ではなく、デジタル版を借りて一定期間インターネット上で読むことができるサービスもあります。「洋書 貸出」で検索してみてください。Graded Readersの中には朗読のCD付きのものもあります。音声は多読と関係ないのでは?と思うかもしれませんが、英語にたくさんふれるという意味では活用する価値があります。一回読み終えたら、本は見ないでCDの音声だけ聞いてみるのもおすすめです。

 

 

2-2. Webサイトで簡単登録!無料で読める子供向けのやさしい絵本

地域の図書館に英語の絵本が少ないという場合でもWebサイト無料の絵本が読めます。おすすめは、Oxford Owlが無料で提供している子供向けのeBookです。アカウントの登録をする必要がありますが、登録はとても簡単ですし、登録さえすれば誰でも無料で多数の絵本を読むことができます。

 

また、Kindleのサービスでも無料で英語の絵本が読めます。Amazon.co.jpの商品検索で、カテゴリーをChildren’s Booksに設定し、Kindle本を指定して価格順に並び替えます。『不思議の国のアリス』や『オズの魔法使い』などご存知の作品も多数見つかるはずです。無料でダウンロードして活用してくださいね。

 
 

2-3. 本以外にも多読教材は手に入る!ネットを利用して自分の興味のある分野の多読をしよう

多読をする方法は、図書館で本を借りたり、電子書籍を読んだりする以外にもたくさんあります。
 
最近は英語でニュースの記事を配信しているサイトやアプリが多数あります。時間がない社会人の方でも、通勤などの隙間時間にチェックできるため、気軽に多読に取り組むこともできます。
 
また、私のおすすめは英語版Wikipediaで調べものをすることです。英語の多読はつまらないと続けられないという問題がありますが、自分の興味があることを調べるので、飽きることもありませんし、英語以外にも様々な知識が身につくため、一石二鳥の勉強法です。
 
 

3. 仲間が見つかる体験会やイベントに参加してみよう

仲間

 

多読は1人でやるものだと思いがちですが、面白い話を共有できる仲間がいたら楽しみが膨らみますよね。

あなたがお住いの地域にも、多読のサークルやグループがあるかもしれません。「多読の集まり」でネット検索してみてください。NPO多言語多読のWebサイトでも活動団体を紹介しています。

 

また、同団体だけでなく、全国にある団体が多読を無料で体験できるイベントを開催しています。

 
 

4. まとめ 今すぐ始められる!少しずつ英語の長文を訳さず読む癖をつけて

英語の雑誌

 

多読の素材は思いのほか簡単に手に入れることができます。

多読のポイントは、自分のレベルに合った本を選んでたくさん読むこと。難易度を上げるのは少しずつで構いません。辞書を引く必要はありませんので、英語を日本語に訳すことなく、そのまま読む癖をつけましょう。英語を日本語に訳すことなく、英語のまま読むことができるようになると、英文を読むスピードが上がります。

多読では、わからない単語や表現を辞書で調べることよりも、それらが使われている状況を把握することを意識してみてください。英単語と日本語の意味を1対1で暗記するよりも、その英単語が使われる状況や文脈を理解した方が柔軟な読解力獲得につながり、資格試験のスコアアップや英会話力の向上にもつながります。

ぜひ多読を英語学習に取り入れてみてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事