TOEIC対策勉強に使うべきテキストとは?厳選おすすめ教材と活用法

英語力を測定するテストとして大きな知名度を持つTOEIC。

対策した分だけスコアが伸びやすい試験であるから、企業では単に英語力を判断するだけでなく、「その人が勉強が得意か」を見る方法として、採用や昇進の基準にTOEICを活用するケースも増えています。


また、大学では一定以上のスコアがあれば、必修の英語科目の単位が認定されたりします。その分他の科目を履修できますし、必修英語のテキスト代も浮くので、大学生には嬉しいですね。

このように、多くの場面で活用できるTOEICは、対策のために勉強する人がたくさんいることから、紙のテキストはもちろん、アプリなど様々な対策用教材を入手することができます。


とはいえ、やはり紙のテキストを使った勉強が一番メジャーでしょう。

そこで今回は、TOEICの勉強に効果が期待できるテキスト教材と、その活用方法についてご紹介していきます

この記事を参考にして、自分に合ったテキストを使って効率よくTOEICの勉強を進めましょう。

 
 

1.TOEIC対策用テキストを選ぶポイント

 

厳密には4種類あるTOEICですが、今回は最も一般的な、リスニングとリーディングのスキルを問う「TOEIC Listening & Reading Test」に焦点をおきます。

TOEIC対策をうたうテキストは、初心者向けから上級者向け、単語帳からリスニング問題集まで、とにかくその種類は様々です。やみくもにAmazonなどの人気ランキングだけを鵜呑みにしても、必ずしも効果につながるとはいえません。

以下にご紹介する「TOEIC対策用テキストを選ぶときにおさえておきたいポイント」を押さえつつ、自分に合った教材を選ぶのがポイントです
早速ポイントを確認していきましょう。
 

 

1-1. TOEICでの実績が豊富な人物によるものか?

思わず手に取りたくなるタイトルのテキストがあっても、まずチェックしたいのが、著者・監修者の経歴です。

 

英語能力を測定する検定試験の中でも、TOEICは特に出題傾向が特徴的で、クセがあります
英語教授法のプロだからといって「TOEICのコツ」を解説できるとは限らないのです。

 

実際、大学受験の参考書では良書をたくさん書いている予備校の先生でも、TOEICのテキストは本番の出題傾向とズレたものになってしまっている…といったケースもあります。

だからこそ、必ず「TOEICでの実績」をもっているかどうかをしっかり確認することが重要になります。
「TOEIC満点複数回取得」や「TOEICを毎回必ず受験」のように、具体的な「TOEICでの実績」が著者プロフィールで明示されているかどうかが判断のポイントだと覚えておきましょう。
 

 

1-2.インプットと実践(問題演習)のバランスを意識したテキストか?

英語学習には主に、勉強して知識を蓄えたりするインプットの要素と、その知識を実際に使ってみる実践の要素の2つがあります

TOEICというテストでは、定められた時間内で日常生活やビジネスシーンを想定したコミュニケーションに関する問題に解答します。
つまり、「制限時間内に問題に正しく解答する」というのがTOEICにおける実践になります。

これを習得するための構成が採用されているかが重要になります。

 

「単語や文法、TOEICの問題形式」といった知識のインプットと、実際に問題を解答することのバランスがとれた学習が大切

 

両方の要素が一緒になったテキストを使うのもよいですし、インプット用の参考書と実践用の問題集や模試を併用するのもよいでしょう。
いずれにせよ、「単語を勉強してばかりで問題を解かない」「問題をやってばかりで新しい知識を学ばない」といった状態は避けましょう。

 

 

1-3.毎日の学習に使いやすいものか?

テキストを買っただけで満足してしまい、結局やらない…という問題を抱えている人は意外と多いものです。

どれだけ優れた対策本を購入しても、それをあなた自身が使わないと、当然ながら点数として成果を上げることはできません。

 

初心者で英語があまり好きではないような方は特に、毎日継続して取り組みやすいテキスト選びがカギとなります。
例えば、ひとつの項目に数十ページ使っているものより、5分程度で「インプットする→問題を解く」をセットでできる構成のもののほうが、スキマ時間を活用しながら勉強している人にとっては使いやすいといえますよね。

 

毎日継続して使いやすいかどうか、というのはシンプルながらも、個人差が出やすいポイントなので、「自分はどんなテキストなら続けたくなるか?」をしっかり吟味することをおすすめします

 

もし学習を続ける中で、やりづらさを感じるようになったら、「やりづらさの原因」を解消できるようなテキストへ、早い段階で切り替えてしまうことも大切です。

 

 

2. 初心者も安心! 基本の教材3選

 

いざ書店の英語参考書コーナーに行くと、TOEIC対策だけでも膨大な数のテキストが並んでいます。
ここでは、初心者の方に基本のテキストとしておすすめしたい良書を厳選してご紹介します。
 

2-1.『はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略』(アルク)

引用:https://ec.alc.co.jp/book/7018001/

英語参考書・教材監修のプロであるアルクによる、TOEIC対策の基本を見事にまとめた1冊です。
始めてTOEICを受験する人向けに作られていますから、初心者には特におすすめ


目標スコアや毎日の勉強時間に合わせた学習ができるように設計されています。インプットとアウトプットのバランスが絶妙で、「パート別攻略→実力UP勉強→完全模擬試験」という流れがスコアアップの鍵になります。


音声を無料でダウンロードし、スマホアプリで再生できるといった利便性も、毎日の学習を継続しやすくしてくれています。入門の1冊として、是非活用したいテキストです。

 

 

2-2.『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)

引用:https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18732

TOEICの必携本としておすすめする「TOEICのための単語帳」です。

著者のTEX加藤氏は、TOEIC満点を数十回取得した実績を持つ筋金入りのTOEICマニア。
最新のTOEICの出題傾向を熟知した試験分析により、「本当によく出る単語」が詰まった1冊に仕上がっています

 

効率よく着実にTOEICに必要な語彙力を身に付けるために、日々の学習に取り入れたい教材といえます。

「金フレ」の特徴や使い方について詳しく知りたい方は、コチラをチェック↓

 

2-3.『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 6』(国際ビジネスコミュニケーション協会)

引用:https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/lr_ud_06/pr.html

 

TOEIC対策において、これだけは外せないともいえるのが、公式問題集です。

本番のテストを制作している機関が、TOEICの実際の問題と同じプロセスで作成したということで、これ以上にTOEICの傾向を反映した問題集は他にないといえるでしょう。


また、本番のリスニング問題と同じ公式スピーカーの音声CDが付いているので、限りなく本番に近い環境を再現することが可能です。

TOEICの問題形式に慣れる、という点で基本の1冊として用意しておくことをおすすめします

 

テスト2回分の問題が収録されています。定期的なレベルチェックや本番前の最終チェックとして活用すると良いでしょう。

 

 

3. 実践用テキストでTOEIC攻略のコツを勉強しよう

 

ある程度スコアが伸びてきた人の多くは、「勉強しているのになかなかスコアが伸びない」という問題を経験します。

 

一般的に700点を超えると、そこからのスコアアップはますます難しくなっていくともいわれています。これは、基本のレベルを超えて、さらに高い語彙力・文法力・読解力、そしてリスニング力が求められているからです。

 

そこで活用したいのが、模試などの、問題を解くアウトプットに重点をおいたテキストです。
レベルが上がってくれば間違える問題も減ってきますから、実際に問題を解き、間違えたものを復習するスタイルが効率的になってくるのです


ここでは、日々のアウトプット実践におすすめしたいテキストをご紹介します。
 

3-1.『TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問』(アルク)

引用:https://ec.alc.co.jp/book/7017040/

TOEIC対策本の中でもとても人気な模試です。TOEIC受験経験100回以上という、まさにTOEICのプロが「TOEIC受験のテクニック」を教えてくれる解説がとても有益
弱点発見が簡単にできるような構成にもなっており、復習を効果的に行って学習を進められます。
「解き方」を身に付けるための実践用教材としておすすめします。

 

3-2.『CD-ROM付 TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術』(アルク)

引用:https://ec.alc.co.jp/book/7018006/

TOEIC対策講座のプロが、「3回受講しただけでスコアが100〜200点アップした」というレッスンをベースに、TOEICの点数を上げるのに特化した「技術」を伝授してくれる教材です。


「スコアアップを実現しやすい順に学ぶ」という効率を重視した11日間即効プログラムが特徴。受験直前の追い込み学習にも向いています。

 

効率よく確実にスコアアップするための、技術習得本として活用したい1冊です。

 

4. 効果を最大限にする勉強法のポイント

 

TOEIC対策用テキストとしておすすめの教材をご紹介しましたが、実際にスコアとして成果を出すには、「どのように使うか」が重要な鍵になります。
ここでは、対策テキストを使った勉強法のポイントを確認しておきましょう。

 

 

4-1. TOEICの特徴に慣れる

TOEIC攻略のコツとして必ず挙げられるのが、「TOEICの特徴に慣れる」ということです。リスニング・リーディングそれぞれのPartごとに、押さえておくべきコツのようなものがあります。

 

以上でおすすめした教材では、出題傾向に慣れるためのポイントが解説されています。日頃の学習でも「TOEICの特徴」を意識することで定着度が上がるでしょう。

 

各パートの攻略記事を以下にまとめています。気になる方はチェック↓

 

4-2. 定期的なレベルチェック+学習プラン調整

高スコアを目指して対策学習を続けるモチベーションの持続は、意外に難しいものです。

特に、本番のテストまで日が開いているという場合、ついつい「まだ勉強しなくていいかな」などと思ってしまいがち。

そこで是非取り入れておきたいのが、定期的なレベルチェックです


例えば、毎週末や第1土曜日など、自分でタイミングを決めて、定期的に模試を解いてみましょう
できれば毎週、最低でも月に1回は解いておきたいですね。

そうすることで、現状のレベルがわかるだけではなく、弱点を把握することができます。

「ここを勉強しないとなあ」というポイントが分かればモチベーションも回復しますし、そこからその後の学習プランを調整することで、より効果を出すための対策を進めることができるでしょう。
 

 

4-3.タイムマネジメントを意識する

TOEICでの失敗談でよく聞かれるのが、「リーディングの最後の問題まで到達できなかった」というようなタイムマネジメントのミスです。

 

リーディングセクションは75分で100問という多さ。読解問題もかなりボリュームのある文章が出ますから、細かく精読するような読み方では到底クリアできません。


日頃から、問題に答えるための「読み方」を身に付けるなど、タイムマネジメントを意識した学習が重要です。

 

まずは1分間で処理できる英文量を把握することから始めてみることをおすすめします。

また、模試を解く際に、Part5, 6, 7のどれにどのくらい時間をかけるのか、自分なりの配分を探しておくのも重要です。
 
「リーディングを75分以内で解くための方法」について詳しく知りたい方は、コチラをチェック↓
 

まとめ

TOEIC対策では、専門の講座やコースも多く開催されています。 

一方で、より安価かつ手軽に学習する方法として、書店ですぐに入手できる対策テキストはたくさんあります。


知識をインプットし、実際に問題を解いて復習するという流れをつかみ、効率よく学習するのがポイント。 


この記事を参考に自分に合ったテキストを選んで、目標スコアに近づいていきましょう。

 

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