【目からウロコ】独学で英会話に必要な「発音」を上達させる方法

英会話を学ぶなら、少しでも伝わりやすい発音を心掛けたいですよね。


英会話学習というとネイティブスピーカーから教わるイメージがあるかもしれませんが、最近は独学で英会話を学習する人も増えています。

独学で英会話上達を目指す人にとって、どうしても避けられない悩みのひとつに挙げられるのが、「発音をどうやったら身に付けられるのか」ということです。

直接ネイティブスピーカーに習うならともかく、日々の独学で英語の発音をマスターするなんて無理だ、とあきらめてしまっている方もいるかもしれません。

しかし、適切な学習方法を使うことで、ネイティブ講師のレッスンを受けなくても、「伝わる」英語の発音を独学で身に付けることは可能です


そこで今回は、英会話レベルを上げるために欠かせない「発音」を独学でマスターするための考え方・学習方法、そして発音の学習・矯正におすすめの教材をご紹介します。

 
 

1. 日本人が英語の発音に苦戦する理由

 

日本人の英語力は世界的に見ると決して高いとはいえません。特に「伝わりやすい発音で話す」スキルはかなり低く、英会話学習者の多くが苦戦しています。


ここでは、日本人が英語の発音に苦戦する理由について確認してみましょう。

 

 

1-1. 日本語には存在しない「音」がある

日本人にとって英語の発音を習得するのが難しい最大の理由は、とてもシンプル。それは、日本語には存在しない「音」があるということです。


代表的なものは、「L」と「R」の音です。日本人は米を主食としているのに、「rice(米)」の発音が苦手で「lice(シラミ)」に聞こえてしまうというエピソードが、海外でも有名なのは少し残念な気持ちになりますね。


もちろんこの2つは全く別の意味ですし、たいていの場面では似た発音の単語があっても文脈から推測してもらえるので言いたいことは伝わります。

しかし、似た意味かつ似た発音の単語があったりすると、文脈があっても判断しづらく、相手を混乱させてしまいます。

日本語の「ラ行」は、英語の発音では「L」に近い発音1種類です。しかし、英語ではもちろんLとRの発音は使い分けます。

また、母音は「あ・い・う・え・お」と「a, i, u, e, o」の5音で共通してはいますが、英語の母音は細かく分けると26音になると言われています。このように「日本語にない音が多数ある」ということが、日本人にとって英語発音が難しいと感じる大きな要因になっているのです

 

 

1-2. 日本語と英語の発音方法の根本的な違い

日本語と英語では、母音以外にも、そもそも使っている音の種類数が全く異なり、日本語が110前後である一方で英語は2000以上もの音の種類があるといわれています。


これほどの差がある理由は、発音の仕方、つまり口(喉・舌)の使い方が異なるからです。

例えば、日本語は全て「母音」か「子音+母音」もしくは「ん」で構成されていますが、英語には子音で終わる単語(「cat」など)があるなど、日本語にはないパターンの。の発音がいろいろ存在します。


つまり、日本語を話す発音方法で英語を発音すると、日本語独特のクセが入るため、英語として伝わりづらくなるということです。この「根本的な違い」を事前に理解しておくことが、英語の発音学習で効果を出すためには重要なポイントになります。

 

 

2. 独学で発音を身につけるためのポイント

 

日本語とは様々な違いがある英語の発音は、独学で習得することはやはり難しいのでしょうか。結論から言うと独学でも英語の発音を習得することは可能です
ここでは、独学で発音を習得して英会話スキルをUPさせていくための学習のポイントを確認しておきましょう。

 

 

2-1. 英語にしかない音を「聞き分ける」練習

英会話をマスターするために、英会話カフェのような場所で「とにかく話す」練習をし続けているが発音の上達を感じない、という声もよく聞かれます。これには、明確な原因があります。
それは、音の違いを聞いてしっかりわかるようになっていないと、話す際に発音の使い分けを行うこともできないということ。


「通じる」英語発音を身に付けるためには、まず英語の音を正確に「聞き分ける」ことが絶対必要です。
まずは英語にしかない音を、丁寧にしっかり聞き分ける練習をすることから始めましょう。

 

 

2-2. 大げさなシャドーイング

子供が母国語のスピーキング力をどのように習得しているのかご存知でしょうか?

大人が言語を学習するときとは異なり、先生から学んだり、教材を使って学んだりする前から、簡単な会話ができるようになりますよね。

 

子供は周りにいる大人が話す言葉を「マネする」ことから始めて、発した言葉に意味付けするという作業を繰り返すことで、言語を身に付けています。

 

ここで、発音強化・リスニング対策として注目されている「シャドーイング」という学習法が役立ちます。
「シャドー」つまり影のように、聞こえてくる英文をすぐ後を追うようにマネして話すという学習法が、「シャドーイング」です。

 

シャドーイングのやり方についてさらに詳しく知りたい方は、コチラをチェック↓


耳で聞いていると、簡単にマネできそうなフレーズも、実際に自分の声に出してみると全く再現できない、ということがありますよね。この体験を繰り返すことで、「実際の音を聞き分ける」作業と「自分の声で再現する」作業をセットで行えます。


初心者は、まずは単語や短めのフレーズを、ゆっくりかつ大げさめに声に出すようにしましょう。大げさにすると、自分の口(喉・舌)の動きを意識することができるのでおすすめです。

 

 

2-3. とにかく「音に慣れる」まで反復

英語学習全般においていえることですが、英会話スキルを身に付けるためにも絶対的に必要なのが、反復です。この「反復」を継続することで、発音も確実に上達を体感できるようになります。


英語の発音では、単語ごとの発音だけではなく、文章の中で、二つの単語の発音が繋がったり英語独特の抑揚の付け方があったりすることにも注意が必要です。英語の発音の全体像を身に付けるには、反復練習によってさまざまな英語の音に慣れることが必要です。
「聞き分ける」「声に出して練習する」「反復して慣れる」この3つのステップ全てを丁寧に実践すること、これが発音を独学で習得するために最も重要なポイントということを覚えておきましょう。

 

 

3. 独学で発音を学ぶための基本の教材厳選3選

 

発音を身に付けるための教材は多種多様です。

複数の教材を使い分けていくのもひとつの方法ですが、まずは基本の1冊にしぼって、しっかり使い込むことをおすすめします。
ここでは、独学で発音を学ぶ際の基本の1冊としておすすめのテキストをご紹介します。

 

 

3-1.『あいうえおフォニックス 英語の母音をひらがな5つで完全攻略!』(KADOKAWA)

引用:https://www.kadokawa.co.jp/product/321907000732/

「フォニックス」という、英語圏の子供達が英語を学ぶときに使用する「スペルと発音の規則を学び正しい読み方を学ぶ方法」を、日本語の音を使って解説している新しいタイプの教材です。


発音を解説する無料動画が文中にあるQRコードをスマホで読み取るだけで簡単に観ることができるなど「勉強のしやすさ」に配慮されています。また、かわいらしいイラストを多用していて、楽しみながら学習できます。


TOEICなどの資格試験のリスニング対策にも効果があるということで、高い評判を得ています。

 

3-2.『Mastering the American Accent』(Barrons)

引用:https://www.amazon.co.jp/Mastering-American-Accent-Lisa-Mojsin/dp/1438008104/

 

20年以上発音の指導をしているLisa Mojsin先生が著者のアメリカ英語の発音トレーニング本です。

 

子音母音について、1つ1つ発音の仕方(口の動き)や単語の例が載っています。本書はすべて英語で書かれていますが、口の中の用語さえ押さえておけば、それほど難なく読めるレベルの英語で書かれています。イントネーションについても、抑揚が矢印を使って説明されているので、視覚的にわかりやすい内容になっています。

 

また日本人、中国人、フランス人など、国籍ごとに注意すべき発音がまとめられているので、日本人が苦手な発音を意識的に練習することができます

 

音声はダウンロード可能で、テキストを見ながら発音練習をすることができます。

 

 

3-3.『英語喉 50のメソッド』(三修社)

引用:https://www.sanshusha.co.jp/np/isbn/9784384054620/

短期間で英語ネイティブの発音方法を身に付けるための教材です。


日本語の発音と英語の発音の根本的な違いを、「喉」「呼吸」「リズム」というポイントをおさえながら、非常にわかりやすい構成で解説してくれています。


CD付きで、実際に練習するためのドリルも充実しているので、基本の1冊には最適といえるでしょう。

 

 

4. 気軽に実践!英語発音練習に最適アプリ厳選3選

 

最近では、オンライン英会話など自宅でも簡単に格安で英語を学べるサービスが増えてきました。その中でも、圧倒的なお手軽感から人気があるのが英語学習アプリです。


ちょっとしたスキマ時間でもしっかり発音の勉強ができる、優秀なアプリを厳選してご紹介します。

 

 

4-1.『発音博士』(iOSのみ)

引用:https://apps.apple.com/jp/app/%E7%99%BA%E9%9F%B3%E5%8D%9A%E5%A3%AB/id885771578

このアプリは、「音を聞き分ける」と「自分の声でマネをする」ができるだけではなく、自分の発音と正しい発音との違いを視覚化して確認できるという点が特筆すべきポイント。
「どこが違うのか」を一音ずつチェックできるので、自分の発音のクセを自覚できます

 

4-2.『英語発音ドリルAtoZ』(iOS・アンドロイド)

引用:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.mintflag.hatuonatoz&hl=en_US

完全無料で子供から大人まで幅広いレベルが用意されており、英単語から実用的なフレーズまでカテゴリも充実している使いやすいアプリです。


自分の発音とお手本の発音を聞き比べるというのは、「聞き分け」の練習にもなるので、スピーキングはもちろんリスニング力UPにも効果があるといえます。


発音を採点してもらえてゲーム感覚で取り組めるので、「楽しみながら学習」できるというのも嬉しいですね

 

4-3.『ELSA Speak』(iOS・アンドロイド)

引用:https://play.google.com/store/apps/details?id=us.nobarriers.elsa&hl=ja

AIがあなたの発音を判定してくれるという、まさに「これからの英語学習方法」に挑戦できるアプリ。AIが発音のクセを分析し、最適なレッスンプランを出してくれる点が特徴的


また、旅行・ビジネス・恋愛など幅広いテーマがあり、自分の興味のあるトピックで学べるというのも、効果的な英語学習には欠かせません。


1日10分、独学でAIの英語コーチングを体験したい人は是非挑戦してください。

 

 

まとめ

英語に興味があって、洋書やインターネットの海外ニュースサイトを読むのは得意だけど、実際に外国人を目の前にすると、言葉が出てこない、という人も多いようです。

 

自信をもって最初のひと言を出すためにも、英語の発音は身に付けておきたいですね。

 

英語の音を「聞き分ける」「マネする」「反復して慣れる」の継続が、英語ペラペラになるための基盤を確実に作ってくれます。
まずは英語の音を「楽しむ」ことから始めてみましょう。

 

英語の発音をカタカナ→ネイティブ並みにする方法

  
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