TOEICを10年以上受け続ける藤枝暁生の原動力【著者インタビュー】第3回

【第3回】TOEICを通じて困っている人を助けたい

 

『TOEIC L&R テスト 860点奪取の方法』(旺文社)の著者、藤枝暁生先生のインタビューを全3回にわたってお届けします!

 

現役サラリーマンでありながら、TOEIC満点著者でもある藤枝先生。今でもTOEICを受験し続け、通算受験回数は100回を超えます。

 

第3回となる今回は、藤枝先生がTOEICを受け続ける理由とTOEICで目標スコアを奪取するために必要な心構えについてお伝えします。

 

TOEICを勉強する全ての人に届けたい、胸が熱くなるインタビューとなっております!

 

藤枝暁生先生のプロフィールはこちら

 

第1回「765点に到達したとき、900点への地図がはっきり見えた」はこちらから↓

第2回「5種類の辞書を引いたら単語は自然に覚えられる」はこちらから↓

 

 

TOEICが好きだから

 

English Study Cafe編集部 (以下、ESC):藤枝先生は2007年から今まで、100回以上TOEICを1度も欠かさず受験されていますが、ここまで藤枝先生を突き動かす原動力となっているものって一体何なのでしょうか。

 

藤枝暁生さん(以下、藤枝):一言で言えば、「TOEICが好きだから」ということですね。

 

逆にTOEICを受けない理由がないと思っています。

 

TOEICは受験するたびに新しい発見があり、最高に楽しいテストだと思っています。また、人生の後半戦で、TOEICを通じて素晴らしい仲間たちと出会ってきたので、この趣味は大切にしたいです。

 

ESC:藤枝先生は、TOEICのセミナーや模試会などを開催されていると思うのですが、お仕事もされながらイベントを開催するのは大変ではないですか?

 

藤枝:イベントの告知、会議室の手配、受付、問題作成から、懇親会の会場の予約など、それをすべて1人でやるのは大変です。でも、「TOEICのおもしろさや楽しさをたくさんの人に伝えたい」という想いの方が強いのですよね。

 

僕はこれまでブログやセミナーを通して、たくさんのTOEIC仲間たちに出会ってきました。

 

そういったTOEIC仲間たちに、TOEICの素晴らしさを教えてもらったので、僕も多くの人にTOEICの素晴らしさを伝えていきたいです。そして、TOEICを通じて困っている人たちを助けたいと思っています。

 

ESC:藤枝先生ご自身のかつての経験があったからこそ、今TOEICに困っている人を助けたいということなのですね。

 

藤枝:それに、単純にセミナーや模試会が楽しいという側面も、もちろんありますよ。

 

以前、東北でセミナーを開催した時、僕と八島晶先生の2人での共同開催でしたが、告知するタイミングが遅くなってしまい、5人しか参加者が集まらなかったことがありました。

 

「さすがに5人しかいないのは八島先生にも申し訳ないな、まずいな」と思いましたけど、八島先生に相談したら、「人数が少ない方が、参加者にとっては伝説のセミナーになる!」と言ってくださって。

 

当日になってみると参加者は4人に減りましたが、実際にやってみたらその4人の参加者の方に本当に喜んでいただけて、「こんなに喜んでもらえるんだったら、やっぱりやめられないな」と思いました。

 

ESC:藤枝先生と八島先生が講師で参加者は4人ですか! すごく贅沢なセミナーですね。

 

藤枝:その参加者4人の顔は今でも覚えています。

 

その時のセミナーは参加費無料でしたし、新幹線代、宿泊代、会議室代などを考えたら、2人で10万円くらいは使っていますけど、それでも本当にやってよかったと思っています。

 

ESC:まさに、「困っている人を助けたい」というのを体現されているのですね。

 

藤枝:今は、都内での開催が多いですが、もっと多くの人にTOEICのおもしろさを伝えるために、地方でももっとセミナーや模試会、交流会を開催していきたいですね。

 

仕事のスケジュール上難しいところもありますけど、できる限り開催し続けていきたいです。

 

ESC:セミナーや模試会を開催される際に、気をつけてらっしゃることはありますか?

 

藤枝:新幹線や飛行機に乗って遠くから参加してくださる方もいます。ホテルも予約してですよ。

 

そこまでして自分の時間とお金を使って参加される方に、「参加して良かったな」と思ってもらえるものを持って帰っていただきたいと思っています。

 

特にはじめて参加される方にとっては、知り合いも誰もいなくて不安だったりしますよね。ですので、初めて参加される方がいると、懇親会で孤立しないように声をかけて話を聞くように気をつけています

 

ESC:懇親会にまで細やかな気遣いをされているのですね。

 

藤枝:最近は参加される方が増えてきて、僕がすべての方に対応することが難しくなってきたので、常連メンバーには「初参加のあの人が1人にならないように声をかけて」と指示を出しています。(笑)

 

ESC:そういう心配りができる会だから、学習者の方から人気なのですね。

 

 

勉強をおもしろくする工夫をしよう

 

ESC:最後に、TOEICで目標スコアを奪取するために必要な心構えについて教えていただけますでしょうか?

 

藤枝:大事なのは、学習を続けることです。そしてそのためには、TOEICを好きになることが大切です。

 

スポーツでもゲームでも好きでやっている人には勝てません。TOEICもそれと同様です。

 

もちろん、「英語やTOEICが苦手だ、嫌いだ」という人もいると思います。もともと僕も英語は苦手でした。

 

ただ、勉強を続けながら試行錯誤をする中で、小さな成功体験を積み重ねてTOEICが好きになりました

 

TOEICを好きになるためには、様々な方法を試すことが重要だと思います。言い換えると、勉強をおもしろくするための工夫が必要だということです。

 

例えば僕だったら、TOEIC Part 6を「写経」するという勉強法を行っていました。何も考えずに公式問題集のPart 6の英文をただ書き写すだけです。

 

これをした結果、仕事で社外に出すEメールは、何も見ないで書けるようになりました。TOEICのPart 6から英文ライティングのほとんどを学んだのです。

 

仕事も楽になりましたし、TOEICも解けるようになって、Part 6が好きになりました。

 

他にも、勉強した自分を客観視して、「こんなにたくさん勉強したんだ! 自分ってすごい!」と思うことが好きな人は、紙で記録が残るディクテーションをたくさんすればいいと思います(笑)。

 

性格や好みに合った様々な勉強法が必ず存在します。それを見つけるためにいろいろなことを試す。それがTOEICを好きになるための第一歩です。

 

皆さんも、自分に合った勉強法や好きなパートを見つけて、成功体験を積み重ねてみてください

 

そこからがスタートです。

 

おわりに

 

一見するとちょっとコワモテな雰囲気の藤枝先生ですが、

 

「TOEICが好きだから」「TOEICを通じて困っている人を助けたい」と、1つ1つの発言から藤枝先生のTOEICに対する熱い想いと、TOEICを通じて出会った人々への心配りと深い愛情を強く感じた今回のインタビュー。

 

私も一学習者として、お話を聞いていて胸が熱くなりました。

 

そんな藤枝暁生先生の著書、『TOEIC L&R テスト 860点奪取の方法』(旺文社)も絶賛発売中です! 皆さんも手に取ってみて藤枝先生の優しくて強いTOEIC愛を感じてはいかがでしょうか?

 

第1回「765点に到達したとき、900点への地図がはっきり見えた」はこちらから↓

第2回「5種類の辞書を引いたら単語は自然に覚えられる」はこちら↓

 

藤枝暁生先生プロフィール

 

1963年東京都生まれ。1986年中央大学法学部法律学科卒。大学卒業と同時に損害保険会社に入社、現在は、SOMPOリスクマネジメントに勤務しており、企業向けのコンサルタントとして、主に自然災害のリスクアセスメントを担当。TOEIC L&Rテストは、2007年3月から100回以上の連続受験を継続中。独学で満点まで辿りつくという目標を掲げ、2014年4月に990点満点を取得。以後、数々の学習会を主催し、講師としてTOEICの学習指導を続けている。著書に『サラリーマン居酒屋放浪記』『サラリーマンのごちそう帖』(朝日新聞出版)。

  
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