【英語長文速読トレーニング】確実に成果が出る必勝法【TOEIC満点&英検1級の私が解説】

「TOEICのリーディングを時間以内に全問解き終わりたい」

「英字新聞や英語のメールを即座に読み取りたい」

 

そんな方々にオススメな速読トレーニング方法をご紹介します!

 

今回ご紹介する速読トレーニング法は、英語をそのまま英語で理解できる割合を確実に増やすトレーニング法です。

 

このトレーニング方法を実践することで、英語を速く読むことができるようになります。

 

✅TOEICのリーディングが時間内に読み終わらずに悩んでいる方

✅英字新聞や英語のメールを即座に読み取れるようになりたい方

 

必見です!!!

 

なお、こちらの記事の内容は動画でも詳しく解説しています。TOEIC満点・英検1級の私が、今回紹介する速読トレーニングを実演しながら解説していますので、ぜひご覧ください!!

 

【英語長文速読トレーニング】確実に成果が出る必勝法 #1 TOEIC満点!&英検1級が解説!

 

 

1.速読トレーニングをやる理由|英語長文への効果は?

 

まず、そもそもなぜ速読トレーニングをやるのかについて解説します。理由は2つあります。

【理由①】英語を英語のまま理解できるようになるから

【理由②】「分かったつもり」から脱却できる

それぞれについて詳しく解説していきます。

 

 

【理由①】英語を英語のまま理解できるようになるから

速読の一番の近道は、英語を英語のまま理解できるようになることです。

 

日本語を介していたら、それ以上は絶対に時間を縮められません。その日本語を介すステップを取り除けば、時間を縮めることができます。

 

いきなりすべての英文を英語のまま理解できるようになるのは無理なので、部分的にだんだん理解できるようになっていけばいいです。

 

例えば「Eメールの始めの挨拶はいちいち訳さずにわかる」とか、「このトピックに関してはだいたいわかる」のように、英語のまま理解できる英語を少しずつ増やしていきましょう。

 

地道な努力が必要な方法なのですが、確実に効果を発揮できます。

 

 

【理由②】「分かったつもり」から脱却できるから

みなさんは実際に英文を読んでいる時に、「なんとなくは理解している状態」で終わらせていませんか?

 

確かに、前後の文脈からなんとなく予想して読めているということは素晴らしいのですが、そのままにしてはだめなのです。英文を読み終わった後に、その文章を分析して誤読をしていないかを確認する必要があります。

 

誤読したまま別の文章を読み進めてしまうと、同じような英文に出会った時にまた誤読をしてしまいます。でも1回ちゃんと理解することで、同じような英文が登場したら誤読せずに読めるようになります。

 

なので、「分かったつもり」から脱却できるということは、すごく重要なポイントなのです。

 

 

2.速読トレーニング実践

 

では、ここからは速読トレーニング法を解説していきます。全体の流れは以下の通りです。

① 黙読(時間を計る)

② 和訳を確認する

③ 単語の意味や発音を調べる、文構造を確認する(=精読をする)

④ 英語の語順で意味を理解する(=英語脳を作る)

⑤ 音読

⑥ 黙読(時間を計る)

※①と⑥で差が出ているかを確認する

それぞれのステップの目的、方法、ポイントなどを詳しく解説していきます。

 

また、今回の速読トレーニングを解説する教材として、弊社メディアビーコン著『TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part7模試 [音声DL付]』(通称:ライオン模試)を使用いたしました。

 

 

『TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part7模試 [音声DL付]』

出版社:ベレ出版

著者:メディアビーコン

価格:2,420円

 

TOEIC 990点(満点)を獲得するために必要な良質で骨太な英文が詰まっているので、最高レベルのTOEICリーディング対策(Part7)ができます。今回紹介する速読トレーニングでもやりごたえ満点の1冊です。

 

 

【トレーニング①】黙読(時間を計る)

 

【目的】現状把握をするため

【方法】wpmを計算する

 

速読トレーニングで一番最初にすることは、黙読です。

 

黙読をして時間を計り、現状で自分がどれくらいの速さで英文を読めているかを確認しましょう。

 

どれくらい速く読めているかを計る基準として、wpmを使います。

 

 

wpmとは

wpmとは、“words per minute”のことで「1分間に何単語読めるのか」を計るものです。

 

TOEICで考えると、wpmの目安はこのようになっています。

 

【150wpm】TOEICを時間内に終わらせられる

【200~250wpm】900点以上や上級者

 

なので、現状で150wpm以上か以下かを把握してください。

 

 

wpmの計算方法

wpmはこのように計算できます。

 

文書の語数÷かかった秒数×60秒=wpm

 

なので、例えば120語の文書を45秒で読んだ場合、

 

120(語)÷45(秒)×60(秒)=160wpm

 

という計算になります。

 

 

黙読をする時の注意点

黙読をするときの注意点は、意味を意識しながら読むことです。ただ文字を追うだけでは速く読めてしまうので、ちゃんと意味を考えながら読んだときにどれくらい速く読めるのかを確認する必要があります。

 

その後、同じ英文で何度も繰り返し練習をし、200wpm以上で読めるようになることを目標に設定します。この目標設定をすることで、どれくらい速く読めばいいかが明確にわかります。

 

 

【トレーニング②】和訳を確認する

 

【目的】①の黙読をして理解した内容と相違がないかを確認する

【方法】単語などは確認せず、通しで読む

 

次に、和訳を確認しましょう。

 

このステップでは、単語などは確認せずに和訳を通しで読んでみて、①の黙読をして理解した内容と相違がないかを確認してください。

 

大きく意味が違っていたり、情報のずれみたいなものがあった場合には、この後のステップで分析をしていきます。

 

 

【トレーニング③】単語の意味や発音を調べる、文構造を確認する(=精読をする)

 

【目的】①黙読 と ②和訳を確認 での情報のずれを確認する

【方法】精読をする

 

このステップでは単語の意味や発音を調べたり、文構造を確認したりします。一言で言うと、「精読」をするということです。

 

精読とは、本当に1語1語読んでいって、正確に精度を高く読み進めるトレーニング法です。

 

精読のステップは以下の2つです。

(1) 知らない(意味のあいまいな)単語の意味と発音を調べる

(2) 文構造をチェック

 

(1) 知らない(意味のあいまいな)単語の意味と発音を調べる

 

まずは単語の意味を調べましょう。単語を調べる時のポイントが2つあります。

 

 

【ポイント1】

1つめは、知らない単語だけではなく、あいまいな意味の単語もしっかりと確認することです。

 

初めて英文を読むときは何となくの理解で大丈夫ですが、速読トレーニングをするときは「これはこの意味だ」と明確に確認してください。

 

そうしないと文章全体でなんとなくあいまいな理解になってしまい、この状態で速読トレーニングを続けても意味がなくなってしまいます。単語を調べることをしっかりと丁寧に行うことが大事です

 

 

【ポイント2】

2つめが、必ず発音も調べることです。

 

せっかく意味を調べたのに、発音がわからないとリスニングに同じ単語が出てきてもその時に意味がわかりません。なので、単語の意味を調べるときには必ず発音も調べてください。

 

発音を確認するときには辞書を使ってもいいですし、テキストに付いている音声を活用してもいいです。最近のリーディングテキストには音声がついていることが多いです。

 

 

(2) 文構造をチェック

 

次に、文構造を確認しましょう。和訳と英文を1文ずつ照らし合わせながら、丁寧に確認していきます。

 

文構造を確認するときのポイントが3つあります。

 

 

【ポイント1】

1つめは、主語・動詞(述語)は必ず確認することです。

 

これを意識して読むことで、初めての英文を読むときにも読みやすくなります。

 

例えば、On May 19, the Goldberg Revival Society is hosting a tour of the Branson Soap Factory. という文があったとき、

 

【主語】the Goldberg Revival Society(Goldberg文化復興協会は)

【動詞】is hosting(開催する予定です)

 

ということを確認すれば、大まかな内容がつかめます。まずは大枠をつかむために、主語と動詞を必ず確認してください。

 

 

【ポイント2】

2つめは、修飾語は何を修飾しているかをチェックすることです。

 

例えば、The soap factory, which was once among the most famous in the country, has been vacant for more than 50 years. という文があったとき、

 

【主語】The soap factory(ソープ工場は)

【述語】has been vacant(空いています)

 

という主語・述語を確認しつつも、カンマで挟まれた〈which was ~〉が直前の主語を修飾しているということもチェックしましょう。

 

 

【ポイント3】

3つめは、接続詞・代名詞にも着目することです。

 

例えば、The soap factory, which was once among the most famous in the country, has been vacant for more than 50 years. It is one of many local businesses that failed when the temptation of cheap imported goods attracted customers away. という文があったとき、 

 

It が代名詞なので、何を指しているのかを考えます。

 

文脈から、It が指しているのは The soap factory(ソープ工場)とわかるので、

 

It [=The soap factory] is one of many local businesses

それ[=ソープ工場]はたくさんの地元の企業のうちの1つ

 

という解釈になります。

 

 

精読のやり方まとめ

以上、【トレーニング③】単語の意味や発音を調べる、文構造を確認する(=精読)の方法をまとめると、このようになります。

(1) 知らない(意味のあいまいな)単語の意味と発音を調べる

ポイント1:知らない単語だけではなく、あいまいな意味の単語もしっかりと確認する

ポイント2:必ず発音も調べる

 

(2) 文構造をチェック

ポイント1:主語・動詞(述語)は必ず確認する

ポイント2:修飾語は何を修飾しているかをチェックする

ポイント3:接続詞・代名詞にも着目する

これで精読は完了です!

 

初めのうちはすごく時間がかかってしまうのですが、慣れていくことで文構造を見るという習慣ができてきます。そうすると1つの文章にかける時間がだんだんと減っていきますので、だまされたと思って毎日継続してみてください!

 

以下の動画では、手元を映しながらトレーニング③の実演解説をしています。

 

【英語長文読解!】 速読トレーニング! 英単語の記録法 #2 TOEIC満点!&英検1級が解説!

 

【英語長文読解!】速読トレーニング! 英文構造を確認#3 TOEIC満点!&英検1級が解説!

 

 

【トレーニング④】英語の語順で意味を理解する(=英語脳を作る)

 

【目的】英語の語順で理解するための英語脳を作るため

【方法】知りたい情報を質疑応答する形で読み進める

 

精読ができたら、次に英語の語順で意味を理解するトレーニングを行います。

 

日本人が英語を理解する上で苦労してしまうのは、日本語と英語は言語として大きな違いがあるからです。特に語順が全然違います。

 

例えば、以下のような英文があったとき、

 

【英語】I go to school everyday with my best friend.

【日本語】私は、親友と毎日学校に行く

 

英語は、私は(主語)➡ 学校に行く(述語)➡ 補足情報 という語順になりますが、

 

日本語は、私は(主語)➡ 補足情報 ➡ 学校に行く(述語) となります。

 

 

この違いを踏まえて、日本語の語順にすることなく、英語のままの語順で理解するための英語脳を作れば速読ができるようになります。

 

 

 英語脳を作るためのポイントはこの2つです。

(1) とりあえず英語は頭から理解していけばいい!

(2) 知りたい情報を、質疑応答する形で読み進める

例えば、I go to school everyday with my best friend. という英文があったとき、

 

✅誰が? → I「私が」

✅何する? → go「行く」

✅どこに? → to school「学校に」

✅いつ? → every day「毎日」

✅誰と? → with my best friend「友達と」

 

というふうに、知りたい情報を質疑応答する形で読み進めて、頭から順番に理解していくようにしましょう。

 

 

以下の動画では、実際の英文を使って英語脳を作るためのトレーニングを実演しています。

 

【英語長文読解!】脱返り読み!英語脳の作り方#4 TOEIC満点!&英検1級が解説!

 

 

【トレーニング⑤】音読

 

【目的】英語の語順で理解できるようにするため

【方法】意味を理解しながら声に出して読む

 

英語脳を作るトレーニングをしたら、次に声に出して音読をしましょう。

 

長文でもしっかりと声に出して読むことで、自分の耳でも確認できますし、声に出すと順番に英語を読んでいかなくてはいけないので、英語の順番で強制的に意味を理解するということにすごく役立ちます。

 

音読をするときには、意味を理解しながら音読することが大事です。内容が頭に入っていないと、音読の効果が薄れてしまいます。

 

 

【トレーニング⑥】黙読(時間を計る)

 

【目的】読むスピードがどれくらい速くなったかを確認するため

【方法】wpmを計って、最初にやった黙読のwpmとの差を確認する

 

最後に黙読をして、読むスピードがどれくらい速くなったかを確認しましょう。ここでもwpmを計ります。

 

もう一度確認をすると、wpmの計算方法は「文書の語数÷かかった秒数×60秒」です。

 

速読トレーニング①で黙読をしたときにwpmを計っているはずなので、その数字との差を確認することで、どれくらい速く読めるようになったのかを客観的に確認することができます。

 

また、目標の200wpmを達成できたかを確認し、どれだけ近づけるように速読トレーニングを繰り返しましょう。

 

 

速読トレーニングを成功させるコツ

速読トレーニングをしてすぐにwpmが伸びるというわけではありません。200wpmに近づけるようにするためには、繰り返し音読と黙読を行うことが大切です。

 

おすすめは、毎日5分~10分音読&黙読をする時間を見つけることです。これは決まった時間に作るのが一番だと思います。

 

例えば、朝起きてすぐの5分~10分とか、家から帰って初めの5分~10分とかに、音読&黙読をすると決めてしまってください。

 

使う素材としては、速読トレーニングが一通り終わったものを複数用意して、それぞれ2~3回ずつ音読&黙読するようにしましょう。その中で200wpm以上いった長文はいったん終わりにして、新しいものを追加するという流れでやるのが一番いいと思います。

 

 

以下の動画では、速読トレーニングの⑤音読と⑥黙読を実演しています。

 

【英語長文読解!】長文音読法 #5 TOEIC満点!&英検1級が解説!

 

 

3.まとめ

 

ここまで速読トレーニング法について解説してきました。

【全体の流れ】

① 黙読(時間を計る)

② 和訳を確認する

③ 単語の意味や発音を調べる、文構造を確認する(=精読をする)

④ 英語の語順で意味を理解する(=英語脳を作る)

⑤ 音読

⑥ 黙読(時間を計る)

※①と⑥で差が出ているかを確認する

各トレーニングのポイントは以下の通りです。

 

①:黙読でwpmを計って現状把握をし、目標との差を確認しましょう。

 

②~③:英文の意味・単語・文構造を確認しながら、徹底的に英文を精読しましょう。

 

④~⑤:英語脳を作るために英語の語順で読むトレーニングをし、声に出して音読をしましょう。

 

⑥:最後にもう一度黙読をしてwpmを計り、①と比べてどれくらい速く読めるようになったかを確認しましょう。

 

速読トレーニングをしてすぐにwpmが上がることはありません。目標の200wpmを達成するには、⑤音読と⑥黙読を毎日繰り返すことが大切です。1日5分~10分でもいいので、音読と黙読をする時間を見つけてみましょう。

 

今回ご紹介した速読トレーニング法を実践すれば、英語をそのまま英語で理解できる割合を増やすことができ、確実に英語を速く読むことができるようになります。

 

決して楽なトレーニングではありませんが、確実に効果がある方法なのでぜひ一度試してみてくださいね。

 

 

 

今回ご紹介した速読トレーニング法は、動画でも詳しく解説しております。「速読トレーニング法についてもっと詳しく知りたい!」という方はぜひご覧ください。

 

【英語長文速読トレーニング】確実に成果が出る必勝法 #1 TOEIC満点!&英検1級が解説!

 

【英語長文読解!】速読トレーニング! 英単語の記録法 #2 TOEIC満点!&英検1級が解説!

 

【英語長文読解!】速読トレーニング! 英文構造を確認#3 TOEIC満点!&英検1級が解説!

 

【英語長文読解!】脱返り読み!英語脳の作り方#4 TOEIC満点!&英検1級が解説!

 

【英語長文読解!】長文音読法 #5 TOEIC満点!&英検1級が解説!

 

 

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