「TOEICってどうやって勉強していけばいいの?」「勉強しているのに全然点数が上がらない……」そんなお悩みをお持ちではありませんか?
多くの社会人や大学生が受けるTOEIC® Listening & Reading Test(以下TOEIC)は、書籍やネットでたくさんの学習法が紹介されています。たくさんの方法が紹介されているからこそ、どれが本当に効果的な学習法なのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、TOEICを受験するあなたに、ぜひ実践してほしい効果的な学習法やテクニック、おすすめ教材を詳しくご紹介。TOEICだけにとどまらない総合的な英語力を上げるための学習法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
1. 自分のTOEICスコアを知る
自分のレベルを知ることが、TOEIC攻略の第一歩。現時点で自分がどれくらいのスコアを取れるのか、どのパートが苦手なのかを確認しましょう。最初に自分の実力を知ることは、これからの勉強法を決める上でとても重要になります。
1-1. まずは公式問題集に取り組もう
おすすめは公式問題集を解くこと。公式問題集には、本番のテストを作成しているETSが作ったテストが掲載されているため、本番と同じレベルの問題を解くことができます。
ここで重要なのが、本番と同じ制限時間の中で問題を解くことです。TOEICは、英語を正確に読み解くこと以外に、読解スピードも重要になってくるので、時間を正確に測ってテストを解いてみましょう。
公式問題集にはスコア換算表(素点から実際のTOEICスコアを割り出すための表)が掲載されているので、これを参考にあなたの大体のTOEICスコアを算出しましょう。
※以下、TOEICスコアの目安
400点未満の方
基礎知識が不足している可能性があります。単語や基本文法を見直しましょう。
600点付近の方
英語中級レベルです。苦手なパートを中心にTOEIC対策をすることで、効率よくTOEICスコアを上げることができます。
800点以上の方
上級レベルと言えるでしょう。たくさんの模試を何度も解くなど、とにかくたくさん英語に触れることで、どんどん英語に慣れていきましょう。
1-2. 英語初心者の方へ
英語初心者の方にはTOEICの英語を「全く聞き取れない、読めない」と感じる方も多いかもしれません。しかし、ショックを受ける必要は全くありません。
最初は誰しも、TOEICの英語を難しく感じるものです。この記事でご紹介する学習法、戦略に沿ってしっかりと勉強していけば、誰でも目標点を獲得できるようになります。
2. TOEIC英単語を完璧に覚える
TOEIC試験で最も重要なのは、英単語と言っても過言ではありません。
TOEICに出題される英単語は、大学入試の英語では出題されないビジネス関連の英単語が多くあります。そのため、TOEIC用の英単語集で語彙力を磨く必要があります。
語彙力がないと文意が読みとれませんし、解答スピードが格段に落ちてしまいます。
ということでここからは、英語のおすすめ学習法とテキストをご紹介します。
2-1. おすすめ学習法
基本的には、TOEIC専用の単語帳がたくさん販売されているので、その中から自分のレベルに合ったものを選ぶのがおすすめです。解説やイラストが豊富なものや、シンプルな構成のものなどさまざまなので、書店で確認してみてください。
単語は繰り返し学習することがポイントです。何回も単語に触れているうちに、すぐに日本語訳が思い浮かぶようになります。そのスピードが速いほど結果的に長文読解のスピードも上がるので、単語学習は毎日行うことが重要です。
2-2. おすすめテキスト:『TOEIC® L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)
引用:https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18732
おすすめするテキストは、TOEICの英単語学習で定番の『TOEIC® L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』です。
TOEICを受験する多くの人が使うこの単語帳。人気の理由は本当によく出る単語だけが凝縮されているから。じっくり勉強したい方も最短で結果を出したい方も必ず取り組んでほしい1冊です。
新書サイズの単語帳なので持ち運びやすく、通勤中の電車でも気軽に単語学習が可能です。そして音声が専用サイトから無料でダウンロードできるので、リスニング対策にも最適。
コスパも質も高いテキストなので、単語帳選びに迷ったらこちらの教材を購入してください。
3. 文法はTOEIC対策の土台!
TOEICスコアを上げるには、文法の知識も重要。文法はTOEIC対策の土台となるものなので、具体的なTOEIC対策に入る前にしっかりと理解をしておくことが重要です。
3-1. おすすめ学習法
おすすめの学習方法は、基礎的な部分だけ学習すること。TOEICは専門分野の知識が問われるような問題は出題されませんし、難解な文構造の文もそれほど多くはないので、時間制限がなければ、それほど難しい試験ではありません。
リスニング問題もリーディング問題も基本的な文法知識と語彙力があれば解くことができます。なので英文法の学習教材は基礎的なものでOK。高校生向けの難しいテキストや分厚い辞書のようなものは必要ありません。
難関大学受験対策用の文法問題集や単語集は、TOEIC受験には不必要な文法問題が多数掲載されているので、こういったものに時間を使い過ぎないようにしましょう。
基礎的な知識が身に付いたら、Part 5、6対策のテキストに取り組めば文法対策はOKです。
3-2. おすすめテキスト:『TOEIC®テスト 中学英文法で600点! 』(アルク)
引用:https://ec.alc.co.jp/book/7016041/
『TOEIC®テスト 中学英文法で600点! 』はTOEICの模試など本格的な問題演習に取り組む前に読んでほしい1冊。基礎的な文法知識を詳しく解説してくれています。
内容は中学生が勉強する基本的なものなので、英語が苦手な方も理解しやすいテキストです。また、例題と解説も掲載されているので、これからの勉強にも役立つ1冊です。付属のダウンロード音声でリスニングの基礎力も身に付きます。
文法の基礎知識が不足している方、ほかの参考書が難しく感じる方におすすめしたいテキストです。
4. リスニングのおすすめ学習法
点数がなかなか上がらないリスニングセクション。集中力をフルに使うので、長時間勉強していると、とても疲れますよね。
ここからは、効率的にリスニング力をアップさせる勉強法をご紹介します。
4-1. ディクテーション・シャドーイング
おすすめしたい勉強法がディクテーションとシャドーイングです。
ディクテーションは流れた音声の内容を紙に書いていく方法。シャドーイングは音声に続いて自分も声に出してみるという学習方法です。
音声を聞き流しているだけだと、どこが聞き取れていないのかがわからなくなってしまいますが、ディクテーションやシャドーイングを行うことで、聞き取れていない箇所をあぶりだすことができます。
また英語は抑揚をつけて話されるので、重要な単語は強調されて発音されます。ディクテーションやシャドーイングを行うことで、英語のリズムや抑揚も意識できるようになります。
4-2. おすすめテキスト:『TOEIC® L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1』(アルク)
引用:https://ec.alc.co.jp/book/7018024/
『TOEIC® L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1』では、さまざまな速度でリスニングを行うことができます。スピードに慣れたあとは、リピーティング、オーバーラッピング、シャドーイングという3種類の音読トレーニングを行います。
学習法がわからない独学者の方には安心の講義スタイルのテキストです。音声に講師の声が収録されているので、実際に講座を受けているような感覚で学習できます。
毎日20分ずつの無理のないスケジュールでコツコツと勉強できます。TOEICの音声スピードに慣れたい方、シャドーイングがしやすいテキストを探している方は、ぜひこの教材を使ってみてください。
5. リーディングのおすすめ学習法
時間配分がカギとなるリーディングセクション。短い時間で長文を理解する力が必要です。基礎英語力が身に付いた方は、長文の学習に多くの時間を費やすことで点数アップが期待できます。
5-1. 「精読」と「速読」両方を意識する
リーディングセクションで重要なのが長文問題があるPart 7。短い時間で解答しなければならないので、「精読」と「速読」のトレーニングが必要になります。
まず初めに行ってほしいのが「精読」。時間制限を設けず文章を丁寧に読んでください。もし意味がわからないポイントが見つかったら、それは単語か文法のどちらかが理解できていない証拠です。つまずいたら、その都度確認します。それを全て理解できるまで繰り返しましょう。
文章の理解ができるようになったら次は「速読」。いかに早く読めるかが重要な長文では、この速読力がとても重要です。時間を計りながら徐々にスピードを上げるトレーニングをしていきましょう。
リーディングセクションでは「精読」と「速読」の精度を上げていくことが、スコアアップにつながるということを意識して勉強してください。
5-2. おすすめテキスト:『TOEIC®テスト 新形式精選模試 リーディング』(ジャパンタイムズ)
引用:https://bookclub.japantimes.co.jp/book/b309560.html
『TOEIC®テスト 新形式精選模試 リーディング』は模試形式のテキストで5回分の問題が収録されています。
このテキストの特徴は詳しい解説。問題の解き方や正答までのプロセスが詳しく書かれているので、精読のトレーニングに最適です。また本番と同じ形式の問題集ですので、時間を計って問題を解けば速読力アップにもつながります。
全パートを網羅し、あらゆる問題タイプに対応しているので、この1冊で総合的な学習が可能です。基礎力が身に付いた方はこのテキストに取り組んでみてください。
6. 英語学習アプリ「スタディサプリENGLISH」もおすすめ!
スマホで気軽にTOEICの学習をしたい方は、英語学習アプリ「スタディサプリENGLISH」がおすすめ。TOEIC対策コースがあるので、このアプリひとつでリスニング、リーディング両方の対策が可能です。
レベルごとに学習内容が変わるので、英語初心者から上級者まで使うことができます。スマホがあればどこでも学習ができるので、スキマ時間を有効活用したい方におすすめです。
7日間の無料体験があるので、ぜひ一度利用してみてください。
7. まとめ
TOEICは正しい学習法でコツコツ勉強していけば、必ずスコアアップすることができます。
TOEICスコアを持っていれば、就活に役立ったり、昇給に繋がったりなど、キャリア形成に大きく影響することもあるので、ぜひ頑張って取り組んでみてくださいね。この記事を参考にして、TOEICハイスコアを目指しましょう!