【最新版】初めてTOEICを受ける人が知っておきたいこと&おすすめの対策法

TOEICといえば、日本では英検と並んでトップクラスに有名な英語資格試験ですよね。

 

でも、具体的にどんな試験なのかをご存知ですか? 試験対策をするには、まずその試験をよく知っておくのが大切ですよ。
この記事では、初めてTOEICを受ける際に知っておくべきことと、おすすめの対策勉強法をご紹介します


「TOEICを初めて受験する!」という方は必見です。
 
 

1. 初めて受ける人へ! そもそもTOEICってどんなテスト?

 

「TOEICのハイスコアを持っていると受験や就職に有利」などとよく聞きますが、そもそもTOEICとはどのような試験なのでしょうか?まずはTOEICテストの基本情報をチェックしていきましょう!

 

 

1-1. TOEICテストの基本情報

TOEICの正式名称は「Test of English for International Communication」といいます。アメリカのETSという機関が制作・開発を行っており、英語によるコミュニケーション能力を評価・測定する試験です。

 

TOEICにはいくつか種類がありますが、日本で最も有名なのはTOEIC L&R TESTと呼ばれる、リスニングとリーディングの能力を測定するものです。

 

問題数は200問、全てマークシート形式なので記述問題はありません。今回はこのTOEIC L&R TESTに焦点を当ててみていきます。

 

その他、基本情報は以下の通りです。

 

・得点:10~990点のスコア (合格・不合格という形式ではない)

・解答形式:基本4択(Part2のみ3択)のマークシート方式

・試験日:基本的に年10回開催

・受験料:6,490円(税込) 

 

受験者数は年々増加しており、年間250万人ほどの方が受験しています。また、試験会場は全国80都市ほどが対象となっています。


ちなみに2020年1月実施回では、日本人の平均スコアは581点となっています。

レベルの目安として、一般的には、470点未満が「初心者」、730点を超えるあたりから「英語が得意な人」、900点から「かなりの上級者」という扱いを受けることが多いです

 

 

1-2. TOEICテストの構成

次にTOEICテストの構成についてです。以下の表を参考にしてみてください。

 

Listening (計100問)

問題形式

問題数

Part 1.  写真描写問題

1枚の写真について4つの説明文を聞き、正しく描写している選択肢を選ぶ

6問

Part 2.  応答問題

1つの発言および質問を聞き、3つの応答から適切な選択肢を選ぶ

25問

Part 3.  会話問題

2~3人による会話を聞き、会話内容や資料に基づいて適切な選択肢を選ぶ

39問

Part 4.  説明文問題

アナウンスやナレーション形式の問題を聞き、それぞれの設問に対して適切な選択肢を選ぶ

30問

 

Reading (計100問)

問題形式

問題数

1.  穴埋め問題(短文)

短文の空欄に当てはまる最も適切な選択肢を選ぶ (単語)

30問

2.  穴埋め問題(長文)

長文の空欄に当てはまる最も適切な選択肢を選ぶ (単語、句、文など)

16問

3.  長文読解問題

様々な文章(チャットやメール、広告など)を読み、設問に解答する。また、複数の関連する文章を読み解答する問題も含まれる

54問


問題数はリスニングとリーディングで各100問ずつの合計200問です。

解答時間はリスニングが45分、リーディングが75分の合計2時間です

 
 

2. TOEICテストを受ける理由とメリット

TOEICの基礎情報が分かった所で、テストを受けるメリットについて考えてみましょう。
何の目的もなく受験しても高スコアは期待できません。

「TOEICの点数が自分にとってどんなメリットになるか」を知ることは、勉強のモチベーションを保つうえでとても大切です!

 

2-1. TOEICで高得点を取ることのメリット

 

TOEICを受ける利点、ハイスコアを目指す利点としては以下のようなことが挙げられます。

 

 

・自分の英語力をチェックする判断材料になる

・スコアが英語力の証明になるので就職や転職で有利になる
・TOEICで求められる能力は英会話の基礎力でもある

 

特に、大学生や社会人の方は、就職・転職で有利になるという点は見逃せません。


実際に企業でもTOEICのスコアを昇進や採用の判断基準とするところは増加しています。

英語を使用する仕事ではもちろんですが、英語を使わない仕事でも「学習能力の指標にする」や「努力できる人物かを判断する」といった目的で受験を求められることがあります。

 

自分にとってどんなメリットがあるのかを考えてから受験すると、より学習にも力が入りますよ!

 

 

2-2. TOEICを受験する前に決めておきたい事

TOEICテストの受験を決めたらまずは以下のことに取り掛かりましょう。

 

・模試を使った、今の自分のレベルの確認
・TOEICで目指したいスコアとその理由

・試験当日までの学習スケジュール

 

TOEIC教材は目標スコア別で販売されているものも多く、目指す点数を明確にしておくと参考書選びでの失敗がなくなります。
また、時間をかけて計画的に対策すると効果的な試験なので、細かなスケジュール管理も意識しましょう。

目標スコアを決める際は、事前に自分のレベルを模試で把握しておき、「今から試験までの間にどれくらい成長できそうか?」を考えて無理のない学習スケジュールを立てましょう。
 
 

3. 【Listening編】初めての受験者がするべきおすすめ対策勉強法

 

次に、パート別のおすすめ勉強法をご紹介します。まずは試験全体の半分を占めるリスニングパートです。
初心者に効果的な攻略方法を身につけましょう!

3-1. リスニング力は長期的にじっくり身につける

まず覚えておいて欲しいのが、「リスニング力は長期的に身につけるもの」だということです。
「速攻でリスニングができるようになる!」といった方法はなく、地道に伸ばしていく必要があります。

どんな人でも英語特有の音や発音に慣れるのには時間がかかるものです。そのため、計画的な学習スケジュールが必要となってくるのです


おすすめは毎日決まった時間にリスニングの練習を実施することです。その際のコツが以下の2つ。

 

 

・自分が聞き取れるレベルから始めてステップアップしていくこと

・単語を覚える際は、音声を聞いて発音を確認することでリスニング学習も兼ねること

 

これらを毎日積み重ねることで、少しずつ耳が英語に慣れていきます!

 

 

3-2. まずは簡単なパートから攻略していこう

TOEICのリスニングパートは全部で4つありますが、比較的簡単なのはPart 1,2であると言えます。
逆にPart 3,4は文も長く難易度が高いです。

 

リスニングが苦手な人は、まず簡単なパートを勉強することから始めましょう。
Part 1の写真描写問題とPart 2の応答問題はコツを掴めば得点しやすいです。初心者向けの教材を使ってコツをつかんでおきましょう。

 

 

3-3. 参考書は基礎的なものを選ぼう

次に、具体的な参考書選びについてです。ポイントは「難しすぎないこと」および「本番そっくりであること」です

 

【おすすめ参考書 リスニング編】

・『世界一わかりやすい TOEICテストの授業 (Part 1-4 リスニング)』(KADOKAWA)

引用:https://www.kadokawa.co.jp/product/321512000537/

初心者向けのTOEIC対策本として人気の高い「世界一わかりやすい」シリーズのリスニング版です。
最大の魅力は何といっても丁寧な解説で、TOEIC受験が初めての人でも納得しながら学習を進められる構成になっています

 

 

・『公式TOEIC Listening & Reading トレーニング リスニング編』(国際ビジネスコミュニケーション協会)

引用:https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/lr_tr_01.html

TOEICテストを開発しているETSが制作した問題集です。ETSによる公式の問題ですから、出てくる英文のクセや問題の品質が本番にとても近いのが安心できるポイント。それでいて難易度は少し低めなので、初心者のリスニング練習に最適な1冊と言えるでしょう

リスニングパートの問題372問を収録しており、1セット約20問のプチ模試を20回分解くことができます。リスニングに的を絞った集中的な学習にぴったり。

 

 

4. 【Reading編】初めての受験者がするべきおすすめ対策勉強法

 

次にリーディングパートです。試験時間は75分ですが、それに対して英文の分量がとても多く、普段から読解スピードを向上させる勉強ができているかが問われます

対策の進め方としては、初心者でも解きやすい問題に的を絞ることが重要です。
難しい問題も簡単な問題も配点は一緒ですから、「考えても解けない問題」は見切りをつけてしまい、「考えれば解ける問題」に時間を使いましょう。

 

 

4-1. まずは単語力が何よりも大切!

「英語力は単語力」とも言われます。まずは単語力の強化に努めましょう
解き方のテクニックだけ知っていても、英文の内容が分からないと正解にはたどり着けませんし、単語を知らなければ英文は読めません。

特に、以下で解説するPart 5では単語力が結果を大きく左右するので、本番までにいかに語彙の勉強ができるかが鍵となります。

 

 

4-2. まずPart5から対策方法を身につけよう

Readingパートで最も解きやすいのはPart 5の空欄補充問題です。設問は全て短文で、空欄に入る単語を4つの選択肢から選びます。

 

【Part 5が解きやすい理由】

・単語や文法が分かれば答えられる問題が多い

・他のパートと違い、長文を読む必要がない

 

また、問題数も30問と比較的多めなので得点源としても欠かせないパートです。
初めてTOEICを受験する人はまずはこのPart 5から攻略していきましょう!

 

 

4-3. 参考書は公式問題集と王道の単語帳を

リーディング対策におすすめなのが以下の参考書です。

 

【おすすめ参考書 リーディング編】

・『TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ(TOEIC TEST特急シリーズ)』(朝日新聞出版)

引用:https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=19773

amazonなどでも大人気のTOEIC単語帳『金のフレーズ』の初心者向けバージョンです。
最大の特徴は、著者がTOEICを毎回受験して収集したデータによって、「TOEICに本当によく出る単語」が集められていること

TOEIC頻出単語の大部分がカバーされていて、「まずはこの1冊!」と言い切れる教材です。受験を考えているのであれば必ず検討して欲しい一冊です。

 


・『公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 6』(国際ビジネスコミュニケーション協会)

引用:https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/lr_ud_06.html

日本のTOEIC主催団体による公式問題集です。本番同様の問題形式で、合計400問(本番2回分)の模試を解くことができます。
問題の難易度についても、公式なので本番にとても近いです
また、TOEICに関する基本情報や、サンプル問題のページが充実しているのも初心者さんには嬉しいポイントですね。


5. 英語初心者でも使いやすいTOEIC対策ツール

 

参考書以外にも、初心者でも使えるオンラインサイトや学習アプリがいろいろあります。

以下でおすすめのものをご紹介しますので、受験前にぜひチェックしてみてください!

 

5-1. 誰でも利用できるTOEIC関連サイト

・『アルク TOEIC L&R 練習問題』(アルク公式サイト)

 

引用:https://www.alc.co.jp/tg/toeic_first/questions/

TOEICの練習問題を無料で解くことができます。会員登録なしで全パートの問題が少しづつ解けるので、TOEICに触れたことのない人がとりあえずやってみるのに最適!

 

文章の和訳や解説も丁寧なので、「解きっぱなし」にならないのもポイントです。
アルクのサイトは他にもTOEIC関連の情報が充実しているので、頻繁にチェックしてみるとよいでしょう。

 

 

5-2. 単語の勉強におすすめのアプリ

・『英単語アプリ mikan』

カバーアート

引用:https://play.google.com/store/apps/details?id=link.mikan.mikanandroid&hl=ja

かわいいミカンのキャラが印象的な英単語学習アプリです。もちろんTOEICの単語にも対応しています。
4択テストで単語が覚えられ、学習状況の確認なども簡単に行えます。

また、学習する単語は目標スコアごとに選べるので、初心者さんでも安心です!

 

まとめ

TOEICテストで重要なのは、試験の内容に合わせた勉強をすることと、問題形式に慣れること


受験を重ねていくと試験そのものに慣れてハイスコアが狙いやすくなります。とはいえ、初めて受験される方も、今回の記事を参考にすればきっといいスタートダッシュを切れるはず

対策しやすいパートから取り組み、徐々にスコアアップをしていけるように頑張りましょう!

  
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