英語は苦手だけど、就職や昇進のためにTOEICを受けないといけない…と悩む初心者の方はたくさんいます。
今この記事をご覧のあなたもその一人ではないでしょうか?
初心者の方がTOEICを受けるにあたって困るのが、「どの教材を選ぶべきかわからない」という点。
書店のTOEICコーナーには大量の教材がありますし、どれが初心者向けなのか、おすすめを知りたくなるはず。
そこでこの記事では、初心者向けにおすすめの教材をご紹介し、TOEIC教材の活用法もお伝えします。
まず何から始めればいいのかさっぱり、という初心者の方におすすめの記事です!
Contents
1. 実は、TOEICには初心者向けバージョンがある!
まず初めに知っておいていただきたいのが、実はTOEICにはいくつか種類があるということ。
リスニングとリーディングの能力を測る通常のTOEICに加えて、スピーキングとライティングの能力を測るTOEIC S&Wや、通常のTOEICの低難易度版であるTOEIC Bridgeといったテストがあります。
注目したいのはこのTOEIC Bridge。通常のTOEICは難しすぎる…という初心者のために開発されているテストなので、久しぶりに英語を学び直し始めた社会人の方や、英語に苦手意識のある初心者の方には、まずTOEIC Bridgeから始めるのがおすすめです!
もちろん資格として一般的に求められるのは通常のTOEICのスコアですから、最終的にはこちらを受験する必要があります。
それでも、「まずはTOEIC Bridgeから」という選択をすれば、少しずつ英語力をステップアップさせることができます。そうすれば英語への苦手意識を解消して前向きに学習できるので、スコアも伸びやすくなるはず!
↓TOEIC Bridgeについてはこちらの記事でより詳しく解説しているので、ぜひご確認ください。
2. TOEIC初心者におすすめの教材3選
先ほどお伝えしたように、TOEIC Bridgeは初心者がステップアップしていくための試験にぴったり。
まずTOEIC Bridgeの対策を通して英語に慣れ、その後本格的なTOEIC対策に入りましょう。
そのためにおすすめの教材を3つご紹介します!
2-1. TOEIC Bridge 公式ガイドブック
引用:https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/nbridge_4guide_01.html
テストの実施団体であるETSによる公式の教材です。公式の教材なら、「本番の傾向と異なる問題」が含まれたりしないので、安心して学習できます。
TOEICテストはTOEIC Bridgeも含め2019年6月から新形式になっていますが、こちらのガイドブックは新形式に対応しているので大丈夫です。
初めて受験する人がどのように問題を解けばいいのかをしっかり解説。例えばPart 1の写真描写問題であれば、写真を見るときの着眼点なども解説されています。また、TOEICならではのひっかかりやすいポイント(発音の似た単語を選択肢に入れるなど)も踏まえています。単語や文法について、いちいちほかの本や辞書で調べなくてもちゃんと解説に書いてあるところも便利です。
TOEIC Bridgeと通常のTOEICは異なりますが、初心者がTOEICの対策をするときには、まずこのガイドブックで傾向に慣れながら、単語や表現を身につけていくことをおすすめします。
2-2. 公式TOEIC Listening & Reading 問題集
引用:https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/lr_ud_06.html
こちらは通常のTOEICの問題集。本番と同じ形式の問題が2回分収められています。こちらも公式の教材ですから、本番と同じ難易度、同じ出題傾向の高品質な問題に取り組めます。TOEIC Bridgeの学習で英語に慣れてきたら、ぜひこちらの問題集も使ってさらなるレベルアップを目指したいところです。
最新版は2020年2月に発刊されたvol.6。新しいものほど今の出題傾向に近いので、必ず最新版から解き始めましょう。
間違えやすい選択肢の解説やフレーズ・単語の紹介が充実しているので、問題を解いた後、解説を読んで復習するだけでかなり中身のある勉強ができます。
音声については、付属のCDのリスニング音声に加え、特典としてリーディングのpart 5~part 7の読み上げ音声がダウンロードできます。
2-3. TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック
引用:https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/lr_voca_01.html
問題集を解いて復習すること新たな単語や熟語をたくさん学ぶこともできますが、「単語帳で一気にまとめて勉強したい!」という方も多いはず。
この公式単語帳の最大の売りは、例文がすべて実際にTOEICで使われた文章から引用されていること。
「本番ではこんな風に出題されるんだなあ」というイメージをつかむのにとても役立ちます。
名詞・動詞・形容詞……のように品詞ごとに章が分かれています。単語の掲載がアルファベット順になっているので、問題集を解いた後、解答・解説に載っていない、わからない単語を調べるのにも活用できます。
また、音声は無料でダウンロードできるので、いつでも気軽に聞いてリスニングの学習ができます。
これまでに紹介した公式の教材はどの書店でも手に入りやすいですし、もちろんamazonやRakutenブックスでも購入できます。
3. TOEIC教材の活用法
TOEICの公式問題集など、上で紹介した教材は、一見「解いて終わり」と思われがち。ですが、何度も解くことで試験の傾向や解きかたが身に付いてきますし、単語や表現が身についてきます。
ここでは、おすすめしたいTOEIC教材の活用法をご紹介します。
3-1. 本当の対策は傾向を知った後から
TOEICの問題集を一度解けば、問題の構成や英語の音声の速さ、出題形式などが、なんとなくわかってきます。
しかし大切なのはここからで、傾向を知って終わりではあまりにももったいない。
何度も繰り返し解いたり復習したりすることによって、問題に登場する語彙や文法といった英語表現をどんどん吸収していきましょう。そうやって「実際に試験に出る」知識を身に付けていくことが、スコアアップに直結します。
一見地味に感じるかもしれませんが、声に出しながら例文を書き取る練習なども、表現の定着にとても効果があります。
TOEICの教材で学習するときは、傾向や解き方のコツを掴むことだけでなく、より多くの表現を身につけることも目標にしましょう。
3-2. 問題集は例文と英語表現の宝庫
上で紹介したように、問題集は英語表現の宝庫です。
問題を解いたら、解説を読み、そして例文の音声を聞いて例文ごと声に出して書いてみる、という学習を一連の流れにすることをおすすめします。公式ボキャブラリーブックを併用するのもよいですね。
また、リスニングやリーディングパートの音声を活用したリピーティング、オーバーラッピングもおすすめです。
特に、Part 2のように短い会話文はリピーティングにぴったりです。慣れてきたらPart 3,4のように長めの会話文・説明文にもチャレンジしてみましょう。
問題集や公式ボキャブラリーブックで、少しずつ知っている単語や表現を増やしていけば、確実にTOEICの得点につながります。
ここまで説明してきた方法は何度も同じ問題を解くことになる方法ですが、これもまたおすすめです。何度も解くことで表現が定着しますし、何度解いても間違える箇所があれば、そこが苦手な部分だと認識できるので、対策を考えられるようにもなっていきます。
まとめ
今回は、TOEIC対策で初心者の方が最初に取り組んでほしい教材と活用法をご紹介しました。
カギはTOEIC Bridgeの学習から入って、通常のTOEICへとステップアップしていくこと!
また、公式問題集などは一通り解いておしまい、と捉えられがちですが、実は活用法はさまざま。繰り返し解いて、例文を声に出して書いてみるなど、公式の例文を活用しながら表現を身に付けましょう。