「 カナダのハーバード」に留学:英語で500人と友達になれた3つの秘密(後編)

前回の記事、

『 カナダのハーバード』に留学:英語で500人と友達になれた3つの秘密(前編)」では

僕、種茂真大/Masahiro Tanemoが留学をすることを決めたきっかけと、

英語で500人と友達になれた1つ目の秘密「言語学」についてお話しました。

 

今回はその続きで、2つ目と3つ目の秘密についてご紹介したいと思います。

 

 

3. 2つ目の秘密「ロールモデル」:100人の帰国子女と100人の同志 英語で広がる世界!

2つ目の秘密は、「ロールモデル」です。


僕にとって言語学以上に助けになったのは、共に学び、目標となってくれる仲間の存在でした。
言語学はとても便利な学問ですが、いくら知識を詰め込んでも英語が話せるようになるわけではありません (この辺りは、受験勉強と同じですね) 。上智大学で、同志でもあり先生でもあるような仲間をたくさん得られたことで、自分の英語学習はより充実していきました。


上智大学外国語学部英語学科 (上智の学生からは「外英(ガイエイ」と呼ばれています) はとても特別な環境で、各学年およそ200人の学生のうち、約半数が英語圏からの帰国子女です。そして残りの100人強も、英語圏に1年留学したり、小さい頃から英会話を学んでいたり、あるいは厳しい一般入試をくぐり抜けてきたりと、卓越した英語能力を備えた人たちばかり。


言語や文化に関する専門性はもちろん、自分のような典型的な「純ジャパ」にとっては、英語力を磨く意味でも、外英はまさに理想的な場所でした。

すでに長年英語で生活してきた友達からは色々なアドバイスをもらえましたし、自分と同じ境遇の友達とは、同じ目線に立って切磋琢磨できたからです。

 

帰国子女の友達は、自分にとっては身近なお手本でした。
英語を使った生の自然な会話や、授業では学べないフレーズ、現地での経験などなど、これまで学校の授業でしか英語に触れてこなかった自分にとって、彼ら彼女らはとても新鮮で重要な学びのリソースであったと同時に、「英語ができるようになった理想の自分」のイメージを投影できるロールモデルでもあったのです。
そんな「先生」たちのおかげで、常に目標を意識しながら学習を続けることができました。


一方で、「純ジャパ」の友達は、同じスタートラインから歩みを進めるよきライバルでした。
休み時間にお互いたどたどしい英語で会話したり、英語のプレゼンテーションやディベートに必死で食らいついたり、時に徹夜で一緒に理論の勉強をしたりといったように、学部卒業までの4年間は、競い合い助け合う最高の同志たちと過ごした最高の時間でした。


そんな友人がいたからこそ、諦めずに高みを目指し続けることができたのだと確信しています。
この同志たちはライバルであったと同時に、自分が英語学習者としてどうありたいかを指し示す、もう1つのロールモデルだったのです。


英語学習は、ともすれば長く孤独な戦いとなってしまうかもしれません。ですが、その険しい道のりを一緒に歩んでくれる身近なロールモデルを見つけることで、自分のモチベーションも伸び代も大きく変わってきます。


とりわけ、何もないところから英語を学び始めた自分にとって、この「先生」と「同志」の両方に恵まれた環境は、まさに願ってもない場所でした。
最良の仲間との出会いが、最良の学びの鍵です。仲間からたくさんのことを吸収して自分のものにしてこそ、大きな成長を手にする事ができるのです。
そして、自分のものにするためには、挑戦あるのみ。


ただ、いかに仲間とのコミュニケーションが重要といっても、時にはどうしても自分一人で取り組まなくてはならないこともあるでしょう。いつも一緒に誰かと練習するって、なかなかできることではありませんよね。


一人でも続けられる英語の勉強法については、今後、別の記事でたっぷりご紹介する予定です。
さて、僕も含めて外英の仲間たちみんなが目指していたことがあります。それが、留学での「実践」です。

 

 

4. 3つ目の秘密「実践」:実際にカナダに留学して英語を学ぶ!

 

 

3つ目の秘密は、「実践」です。


英語学習において何より大切なのは、前向きに「実践」し続けることです。


これはこの記事でもすでに触れていますが、黙って座っているだけでは英語は話せるようになりません。
インプットしたことをきちんとアウトプットし、また必要なインプットをしてはアウトプットする…この繰り返しです。その意味で、僕にとって (そして外英の仲間みんなにとって!) 留学は、最大の実践の場でした。


僕が留学したのは、学部3年生の9月頭から4年生の4月末までの8か月間。カナダ屈指のバイリンガル都市モントリオールに位置するマギル大学で、その期間を過ごしました。

 

マギル大学は「カナダのハーバード」とも呼ばれ、カナダで最も長い歴史を誇る大学です。世界的にも高い評価を受けていて、文字どおり世界中から学生が集まってきます。その出身国数は、なんと150ヶ国!
下記の統計は、そんな多様な学生の出身国のうち、2017-2018年度のものを一覧にまとめたデータです。


【マギル大学・国外から集まる学生の国籍別統計】

 

出典: McGill’s International Student Bodyhttps://www.mcgill.ca/internationalstudents/issoffice/international-mcgill

 

 

 

ご覧のように、アメリカや中国、フランス出身の学生を中心に、世界中の学生を惹きつけていることが分かります。日本からも、190人の学生が留学していますね。
マギルのある教授によれば、学部レベルでここまでの多様性がある大学は、世界的にも珍しいのだとか。僕はこのような、ものすごく面白い環境で留学をする幸運に恵まれたわけです。


とはいえ、この時僕はまだ英語を本格的に学び始めてまだ2年ちょっと。しかも、英語で授業を受けてこそいましたが、英語で生活をしたことはありませんでした。
そんな自分が、世界中から集まった学生と一緒に暮らしを営み授業で議論し合うのは容易いことではありませんでした。


ですが、苦労を重ねただけに、自分が一番伸びたのもこの留学でした。何しろ留学は「実践」の機会の宝庫。それまでに学んだことも、その場で学んだことも、ひたすら試しまくりました。


とりわけ、お世話になったクリスチャン・コミュニティの聖書の勉強会では、その姿勢が試されました。抽象的な聖書の文章を英語で読みながら、それが象徴する事柄を英語でディスカッションするのは、自分にとっては大きな挑戦でした。


英語そのものもキリスト教に関する知識も未熟でしたが、自分が閃いたこと、伝えたいことは必ず伝え切ると決めて、たどたどしくても積極的に発言しました。それと同時に、伝えるために必要な知識や言い回しは、「知りたい」と思ったその時に、遠慮せずに尋ねるようにもしました。


まさに、「旅の恥はかき捨て」。
何でも飛び込む、とにかくやってみる、分からなければ聞く、伝わらなければもう一度。
この試行錯誤の繰り返しこそが、成長の鍵です!
伝えようとすることを諦めなければ、周りも自分に関心を持ってくれますし、快く助けてくれるようになります。
こうして、授業でも課外活動でも日常生活でも何でも挑戦して、たくさんの人との出会いを重ねているうちに、気づけば500人以上の友達ができていました。


帰国して数年が経った今でも、日本を訪ねて声をかけてくれる人がたくさんいます。留学中がむしゃらに鍛えた英語も、世界中にできた友人も、一生の財産です。英語でも何でも、やっぱり挑戦していると、いいことが舞い込んできますね。


日常の中で巡り会う英語を使える「実践」のチャンスに、どれだけ飛び込めるか。
「恥ずかしい」「伝わらなかったらどうしよう」という気持ちはみんな同じです。だからこそ、自分で自分の背中を押してあげられる思い切りがとっても重要なのです!
そして、この留学先のモントリオールが、本当に面白い!


なぜカナダの都市でフランス語なのか? なぜマギル大学には2000人に迫るフランス人学生がいるのか? などなど、この記事では書ききれなかったことも交えつつ、フランス文化が色濃く残るバイリンガル都市モントリオールの魅力については次回、別の記事でご紹介しています 。

 

 

5. おわりに:英語が引き出す、あなたの可能性

 

いかがでしたか?


「『 カナダのハーバード』に留学:英語で500人と友達になれた3つの秘密」では、

僕が留学に至るまでの英語学習の歩みを辿りつつ、

英語を学ぶ上での3つの鍵「言語学」「ロールモデル」「実践」をご紹介させていただきました。


一人でやみくもに暗記したり、勘で模倣したりするだけでは、英語はなかなかできるようにならないもの。
言語の仕組みを知ったり、仲間と学び合ったり、臆せず実践したりすることで、英語の伸びはぐんと変わってきます。そうして身につけた英語が、皆さんに秘められた可能性をもっともっと引き出してくれるかもしれません。


留学から帰ってきた自分は、

英語でたくさんのチャンスをいただくことができました。

大学院では、同期の半分が海外出身の英語カリキュラムで学んでいました。
外資系企業から翻訳やリサーチのお仕事をいただいたり、アメリカ大使館とイベント企画・運営をさせていただいたり、学会の通訳をさせていただいたりと、キャリア形成にも役立ちました。


そして何より、繋がる人の幅がぐんと広がったこと、自分が誰かの力になれるかもしれないと実感できたことが、とてもうれしいです。
このブログの記事も、その1つ。21年間日本を出たことも英会話に通ったこともなかった、茶畑の街出身の自分の体験が、これからの皆さんの英語学習のお手伝いになることができれば、これほどうれしいことはありません!

 

 

 

 

<昨日の記事はこちら>

「 カナダのハーバード」に留学:英語で500人と友達になれた3つの秘密(前編)
  
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