「 カナダのハーバード」に留学:英語で500人と友達になれた3つの秘密(前編)

皆さん、こんにちは!:)

この記事では帰国子女でもなんでもない僕、種茂真大/Masahiro Tanemoが、どうやって「カナダのハーバード」「北のハーバード」と呼ばれるマギル大学 (McGill University)に留学できるまでに英語を身につけることができたのかについてご紹介します。

それには3つの秘密があります。

時系列を追ってご紹介させていただきます!

 

 

1. 「Nice to meet youが初めまして?」そんな自分に訪れた英語学習の転機

 

みなさんは「純ジャパ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

国際系の大学ではよく耳にする言葉なのですが、「純ジャパ」とは「純粋」と「ジャパニーズ (日本人)」という2つの言葉を合成した略語です。

帰国子女でも長期留学経験者でもない、日本で生まれて日本の学校にずっと通い続けてきた人を指します (国籍や民族的特徴で、差別する意図は含まれていません)。

上智大学に入学した時の僕は、まさに生粋の「純ジャパ」でした。

僕は、静岡県の片田舎の出身です。

車で10分も飛ばせば一面に茶畑が広がっているような場所で、英語なんてめったに耳に入ってきません。

クラスに帰国子女がいれば学年中の噂になるし、近所に英語に特化した私立学校があるわけでもなく、むしろブラジル人人口が多い分ポルトガル語の方をよく耳にする…といった感じの土地柄でした。

そんな自分が英語に興味を持ったきっかけは、小学5-6年生の時の、担任の先生でした。

ギター演奏と英検準一級保持が自慢だった先生は、時折僕たちが英語に触れる機会を作ってくれたのです。

先生のギターをバックにクラスみんなでジョン・レノンのHappy Xmas (War Is Over) を歌ったり、年に1度のALT (Assistant Language Teacher: 外国語指導助手) 来訪授業で先生同士楽しそうに話しているのを見たりしているうちに、「英語ができるってかっこいいなー!」という気持ちが膨らんでいきました。

話の内容は全然わかりませんでしたが、そんな憧れこそ、僕が英語に興味を持った始まりなのです。

しかし、高まる期待とは裏腹に、中学に入学してすぐの僕は、お世辞にも英語が得意とはいえない状況でした。

Nice to meet youがどうして「初めまして」なのかわからない。

You and Iに続くのはどうしてamじゃなくてareなのかわからない。

こんな様子で、細かいところが気になっては集中力が切れてしまい、テストの点数が安定しなかったのです。

そんな中、転機が訪れます。

危機感ばかりを募らせていた中学1年生の終わりごろ、思いきって勉強方法を変えたことが、自分の英語学習の成功体験へとつながりました。

具体的には、それまではただなんとなく教科書を目で追うだけだったのを、その本文や参考書の例文まで片っ端から繰り返し書きなぐっては形と意味を頭に叩き込むようにしました。

これによって、英文の作りには一定のパターン、つまり「意味のまとまり」があることに気づいたのです。

これに気づいてからは、英語の理解がずいぶんとスムーズになりました。

また、正しい文を暗記することだけに頼るのではなく、単語やフレーズの意味を主体的に考えながら読むことができるようになったことで、本当の意味で英語を学ぶということができるようになった気がします。

おかげでテストの点数もぐんぐん伸び、それがうれしくてさらに勉強したことがまた成績につながって、もっと英語が好きになる…そんないいサイクルに入ったのです。

この好循環は高校まで続き、次第に「英語」、そしてそれを超えた「言語」「文化」「コミュニケーション」といった事柄に強く興味を持つようになりました。

一方、先ほどご紹介した小学校の先生との出会いからはずっと、自分の将来の夢は教師になることでした。

そして、中高の成功体験により、その夢は「大好きな英語を教えられる先生になりたい」というように、より具体的なものになっていったのです。

ただし、いくら得意とはいっても、文法や機械的な和訳・英訳ばかりの学校の授業や受験勉強だけでは、英語を話せるようになれません。

誰かに教えるからには、自分はその言語のエキスパートになりたいという思いが強くありました。

そのためには、教育のスキルだけではなく、英語や言語一般についての知識や能力を身につける必要があります。

そんな学びや実践が可能で、かつ帰国子女を含めて、さまざまな経験を積んだ多様な仲間に囲まれる場所を探した結果、上智大学外国語学部英語学科に進学することを決めたのです。

こうして僕は、18年過ごしたお茶の国を後にして、東京へ出ました。

そして修士課程の学生として、上智大学で学ぶこととなったのです。

そこで、僕の英語学習を飛躍的に豊かにしてくれたもの。それが、これからご紹介する「3つの秘密」です。

 

2. 1つ目の秘密「言語学」:英語を学習する上でとても役立つ学問

 

1つ目の秘密は「言語学」です。

「言語学」を通して言葉の仕組みや働きをはっきりと学んだことは、「何を、どのように意識すればよいのか」を考えながら英語学習を進める上で大きな助けになりました。

皆さんは、「言語学」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか? 高校のときの英語の授業を思い出した方も多いのではないでしょうか。

実は、言語学はいわゆる語学とは異なるもので、言語学を専攻しても、それが直接特定の言語の習得に結びつくものではありません。

しかし、言語学には、僕たちの英語学習のヒントになるような知見がいっぱい詰まっているのです!

そもそも、一口に「言語学」といっても、実際はさまざまな領域に分かれています。

発音を研究したり単語を研究したりするような理論的なものから、言語が実社会の中でどのように使われているのか、人間がどのように言語を習得していくのかといった事柄を解明するような実践的なものまで、実に多彩です。

例えば「第一/第二言語習得研究」では、【上智大学外国語学部英語学科・名物教授の生講義!】という動画があり、

 

実は、この動画に魅せられたことこそが、僕が上智に行くことを決めたきっかけでもありました。

言語学が単純な言語の構造を学ぶだけの学問ではないと知り、イメージがガラリと変わったと同時に、「この先生のもとで、言語習得や英語教育について学びたい」と思ったことが、決定的な理由でした。

さて、それでは言語学は、実際にどのようにして英語学習のヒントになるのでしょうか。

例えば、単語の構造を研究する「形態論」は、単語を理解・推測したり、記憶したりするのに、とても便利な知識を与えてくれます。

単語の勉強でキーとなるのは、「単語 (word) は言語の最小単位ではない」ということです。

実は多くの単語は、意味を持ったもっと小さな部分 (morpheme: 形態素) が集まってできています。

独立して単語として機能できる形態素も少なくありませんが、

形態素ごとに分解してもっと細かな意味に分けることができる単語もまた、いくつもあるのです。

これを知ることは、難解な単語を理解する上で、とても役立ちます。

 

2-1. coexistenceという英語の単語はexist「存在する」さえ知っていれば理解できる!

 

例を挙げてみましょう。

皆さんは、coexistenceという単語に出くわしたことがありますか?

一見難しそうに見えますが、実はこの単語、exist「存在する」という意味さえ知っていれば、理解できてしまうのです! このテクニックの裏には、次のような形態論のテクニックが隠れています。

Coexistenceは3つの形態素が組み合わさってできている単語です。

分解すると、co-/exist/-enceとなりますが、このそれぞれが意味を持ったまとまりなのです。

具体的には、co- (共に・共通の・相互の)、exist (存在する)、-ence [-ance] (動詞→名詞) となり、基盤となるexistを中心にまとめていくと、exist (存在する) > coexist (共に存在する=共存する) > coexistence (「共存する」を名詞化 = 共存) というように、coexistenceという単語が完成します。

つまり、独立して意味を作ることができるexistの意味さえ知っていれば、たとえ初見でも、coexistenceの意味は推測することができるのです。

なぜならば、基盤となる単語の前後にくっつく形態素の数とパターンには、限りがあるからです。

このテクニックさえ知っていれば、単語帳を丸ごと覚えるだけだった単語の勉強法が、ずいぶんと様変わりしますよ!

ここで重要なのは、言語学はともすると暗記や真似や勘に頼りがちな英語学習に、具体的な考え方や実践方法を与えてくれるということです。

こうしてはっきりとした知識を得たことで、「この単語って、どうしてこういう意味になっているのだろう?」「この発音ってどういう仕組みなのだろう?」と考えながら英語を学べるようになれたことが、僕の英語習得にとても役立ったと思います。

言語学は、機械的に覚えるだけ・練習するだけに陥りやすい英語学習を、「主体的に考えながら取り組む学び」へと変えてくれるのです。

<明日につづきます>

次回は2つ目と3つ目の秘密をご紹介します。お楽しみに!

カナダのハーバード」に留学:英語で500人と友達になれた3つの秘密(後編)
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