日常英会話に必要な単語力は2800語!単語の運用力を身に付けてスラスラ話そう

英語力を上達させていく上で、単語力の向上は欠かせない要素。

それゆえに、英会話力が中々伸びない原因を、「単語力が足りないから」とお考えの人も多いはず。 

 

海外サイト「Test your vocab(http://testyourvocab.com/)」によると、成人したネイティブの語彙数は、約20000~35000語だといわれています。この数字だけ見ると、ネイティブのように自在に英語で物事を表現する語彙力を身に付けることは、とんでもなく果てしないものに思えますよね。 

 

しかし、実際には、日常英会話であれば、それよりも遥かに少ない語彙力でも話せるようになることは可能です。

 

この記事では、日常英会話ができるようになるために必要な語彙数をお伝えするとともに、あなたの英会話力が伸びない本当の原因を考えながら、少ない語彙力でも流暢に話せるようになるためのポイントをご紹介していきます。

 

 

1. 日常英会話に必要な単語数は?

 

ズバリ、日常英会話に必要な単語数はどの程度だと思いますか? 

明治学院大学の教授と、青山女子短期大学の教授および講師によって作られた基本英単語リスト「New
General Service List(http://www.newgeneralservicelist.org/)」(NGSL)では、「基本の重要英単語(約2800語程度)の語彙力があれば、日常的に目にする英文の90%以上を理解することができる」とされています。


つまり、彼らの研究から、「日常英会話の90%以上は、2800語程度の単語力でカバーすることができる」ということが分かります。 ネイティブの語彙数に比べるとかなり少ない単語数ですが、それでも90%以上理解できるとは驚きですよね。 

 

ちなみに、これまでの日本の英語教育では、中学で1200語、高校で1800語の計3000語を学習してきています。つまり、中学と高校で学んだ単語数を合わせた程度の語彙力を身に付ければ、日常英会話はほぼマスターすることが可能なのです。 

 

なお、NGSLのサイトでは、実際に基本の重要単語とされる語の一覧を無料で見ることができます。自分の語彙力の確認や、覚えるべき単語リストとして単語学習にぜひご活用ください。

 


2. 足りないのは単語力?それとも運用力?英会話ができない原因を考える

 

さて、日常英会話ができるようになるために必要な単語数が分かったところで、「あなたの英会話力が伸び悩んでいる理由は本当に単語力なのか」ということについて考えてみましょう。 

 

考え方は簡単。「意味を知っている単語が2800語以下」ならそもそもの単語力不足、「意味の知っている単語が2800語以上」なら運用力が足りないことが、英会話力が伸び悩んでいる理由の一つだと考えていいでしょう。 

 

単語力が足りないとなれば、まずは基本の重要単語である2800語を徹底的に覚えることから始めます。単語を覚える時は、単語単体で覚えるのではなく、フレーズごと勉強する方法が、会話力を高めるにはおすすめ。

 

また、運用力が足りない場合は、その単語力を使えるものにしていくトレーニングを行いましょう。CDやダウンロード音声を使った音読や、オンライン英会話等を活用した会話練習を積み重ねることで、確実に使える単語力を身に付けることができます。 

 

ただし、一つだけ注意点があります。仮に2800語程度の単語力があったとしても、大切なのは「基本の重要単語を約2800語覚えているか」ということ。日常英会話に登場しないような難しい単語を2800語知っていても、英会話にはあまり役立ちません。
2800語知っているから大丈夫だと安心するのではなく、あくまでも一つの目安として捉えるようにしましょう。 

 

 

単語力を測ってみよう

英会話力が伸び悩んでいる理由を考える上で、今のあなたの単語力がどの程度であるのかが一つポイントになるとのお話をいたしました。とはいえ、一語一語知っている単語を書きだして、今の自分の単語力を測るわけにはいかないですよね。 

 

そこでおすすめなのが、冒頭でも少しご紹介した「Test your vocab」というサイト。このサイトでは、表示されている単語のうち、意味を知っている単語にのみチェックをしていくだけで、簡単にあなたの単語数を測ることができます。 所要時間はたったの5分ほど。しかも無料で使用することができるので、ぜひ単語力を測る手段として活用してみてくださいね。
もちろん、ここで測定できる単語数は日常的な語彙に限ったものではありませんから、その点は注意です。

 

 

3. 少ない語彙力でも流暢に話せるようになるためのポイント


約2800語程度の語彙力で日常的な会話をカバーできるとお伝えしましたが、ただ意味を覚えているだけでは、話せるようにはなりません。 ここでは、この2800語を活用してしっかりと言いたいことを伝えられるようになるためのポイントについてお話していきます。 

 

 

3-1. 句動詞(群動詞)をマスターする

句動詞(群動詞)とは、「動詞+副詞」「動詞+(副詞)+名詞」で構成され、一つの動詞のような役割を担う熟語のことを言います。


句動詞はネイティブも非常によく使う熟語であり、これを使いこなすことができるかが、少ない語彙力でも流暢に話せるかの分かれ目になってきます。 

 

では、例えばどんな句動詞があるのか、“get”を例にいくつか見ていきましょう。 まず、“get”の基本的な意味としては、「受け(取)る、もらう、得る」等が挙げられます。 これらの意味を持つ”get”が句動詞となると、以下のような意味で使うことができるようになります。 

 

・Get on /Get off 「(電車やバス等に)乗る/降りる」

・Get over 「乗り越える、(困難や病気を)克服する」

・Get along with 「(人と)仲良くする、上手くやっていく」

・Get up 「起き上がる」

・Get away 「立ち去る、離れる」

 

このように、“get”という一つの単語と、副詞や前置詞を組み合わせるだけで、様々な意味を持つ熟語として使うことができます。
つまり、こうした句動詞を習得することができれば、難しい単語をいくつも暗記しなくても、自分の言いたいことは十分に伝えることができるようになるのです。 

 

 

3-2. シンプルな表現に言い換える力を身に付ける

英語を流暢に話せるようになるために身に付けておきたいのが、「シンプルな表現に言い換える力」

これができるようになれば、少ない語彙力でも表現の幅をグンと広げることができるようになります。 

 

では、シンプルな表現に言い換えるためには、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。 

ポイントはたったの一つ。
「日本語=英語」にそのまま訳そうとせず、英語での言い回しが分からない表現は、小学生にも伝わるような別の簡単な表現にまず言い換えるように意識することです。 

 

例えば、「私は今、就職活動の真最中です」と言いたいとします。 この場合、「日本語=英語」で訳そうとすると、「就職活動」という英単語を知っていなければなりません。さらに正確に訳したいと思えば、「真最中」という表現についても知っておく必要があります。


もちろん、それぞれに該当する英語表現はありますが、先に出した例文は、I’m looking for a job.「私は今、仕事を探しています」 と言い換えることができます。 

 

「就職活動(job hunting)」や「真最中(in the middle of)」という表現を使ってはいないものの、これでも十分に意味は伝わりますよね。 

このように、日本語で思い浮かんだ言葉を英語で表現する方法が分からない時は、より分かりやすい表現に訳し直しましょう。そうすることで、少ない語彙数でも、十分に相手に言いたいことが伝えられるようになります。

 


4. 最後に

 

日常英会話ができるようになるための単語力についてお話をしていきましたが、いかがでしょうか。 日常英会話ができるようになるために必要な単語力は、数より質、つまり使いこなせるかどうか。
もちろん、さらなるレベルアップを目指す時、またはあなたが英語を話せるようになりたい目的によっては、今回ご紹介した以上の語彙力は必要となります。


しかし、日常英会話ができるようになるのが目的なら、基本の重要単語と言われる2800語さえ使いこなせるようになればよいのです。 

 

日常英会話ができるようになりたいと思っている方は、知っている単語の数にこだわるのではなく、一つひとつの単語を深く学ぶことで、英会話力の向上を目指していってくださいね。

  
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