英語スピーチの構成と使える表現・決まり文句25選【ビジネスでのプレゼンにも】

スピーチやプレゼンをすることって、ありますか? 人前で話すのは、たとえ日本語でも、慣れていないと難しいですよね。


英語をビジネスで使ったり、学校で英語を学習したりしていると、英語で挨拶や発表をする機会があると思います。自己紹介や仕事関連のプレゼン、あるいは、特定のテーマについて発表する学校のスピーチコンテストかもしれません。いろいろな発表のスタイルがありますよね。


この記事では、英語のスピーチやプレゼンをするときの基本として、内容の構成とよく使われるフレーズをご紹介します。基本を押さえておけば、英語で発表するときに慌てなくてすみますよ!

 

 

1. はじめに ~英語スピーチの構成~

男性の意見

 

スピーチやプレゼンの内容は、以下の3つのパートに分けて構成しましょう。

1) 導入:Introduction/Opening

2) 本文:Body

3) 結び:Conclusion/Closing

3分間の自己紹介でも、15分間のプレゼンでも、この構成は基本的に変わりません。誰に何を話すのかに応じて、それぞれのパートの中身は変えていけばよいのです。

 

 

2. 導入:Introduction/Opening ~出だしのフレーズ~

スピーチ

 

どのようなスピーチやプレゼンを行う場合も、最初に、挨拶や自己紹介をして、発表のテーマや目的を言うことから始めます。よく知っている職場の人たちだけを相手に発表をする場合は自己紹介は省略できますね。臨機応変に内容を調整しましょう。

 

 

2-1. 挨拶と自己紹介

Hi, everyone! First of all, please let me introduce myself. I’m ~.

 

みなさん、こんにちは。最初に自己紹介をさせてください。私は~です。

 

挨拶は、カジュアルやHi, guys!からフォーマルなGood morning, ladies and gentlemen.まであります。相手や時間帯に応じて、適切なものを選んで使いましょう。迷ったら、Hello, everyone.が無難かもしれません。


自己紹介は、I’m Hanako Yamada (from ABC Company).といきなり名前や会社名を言っても大丈夫ですが、Please let me introduce myself.を先に言うと、より丁寧な印象になりますよ。

 

For those of you who don’t know me, I’m ~.

 

私のことを知らない人のために自己紹介します。〜と申します。

 

スピーチやプレゼンを聞いている人たちの中に自分のことを知らない人もいる、という状況の場合は、For those of you who don’t know me…「私のことを知らない人たちのために……」というフレーズを使うとよいでしょう。

 

Thank you for giving me this opportunity. 

 

このような機会をいただき、ありがとうございます。

 

スピーチやプレゼンの機会を与えてもらったことに対する感謝の気持ちを伝えるのもいいですね。同様に、It’s a pleasure to see you all today.「今日みなさんにお会いできて嬉しく思います」などと言うこともできます。

 

This is the first time I make a speech in English!

 

今回、初めて英語でスピーチをします!

 

英語でのスピーチが初めてのことであれば、開き直ってそのことを言ってしまうのも手ですね。プレゼンであれば、This is the first time I do a presentation in English!「今回、初めて英語でプレゼンをします!」と言うこともできます。

 

緊張しているときには、I am very nervous now, but I’ll do my best.「緊張していますが、ベストを尽くします」と続けると、不慣れな点があったとしても、聞いている人たちもきっと温かく見守ってくれることでしょう。

 

2-2. テーマや目的を言う

Today, I’d like to talk to you about ~.

 

今日、私はみなさんに~についてお話ししたいと思います。

 

スピーチでもプレゼンでも使える定番フレーズで、発表のテーマを先にひとことで言ってしまう言い方です。

 

ほかにも、My speech/presentation today is about ~.「今日の私のスピーチ/プレゼンは~についてです」ということもできます。応用編としては、I’d like to share (with you) my views on ~.「(みなさんと)~についての考えを共有したいと思います」という、英語らしい表現もあります。

 

The purpose of my presentation is to ~.

 

私のプレゼンテーションの目的は~です。

 

仕事でプレゼンを行う場合には、はっきりとした目的があるはずです。スライドのタイトルとほぼ同じ内容になるかもしれません。以下のような例が挙げられます。

 

(例)The purpose of my presentation is to update you on our sales revenue.

「私のプレゼンの目的は、当社の売り上げについて最近の情報を提供することです」

 

(例)The main purpose of my presentation is to inform you about our new product.

「私のプレゼンの主な目的は当社の新製品についてお知らせすることです」

 

(例)The purpose of my presentation is to give you a brief introduction on our new company rules on family leave.

「私のプレゼンの目的は、家族休暇に関する新しい就業規則について簡単に紹介することです」

 

プレゼンの目的によく使われる動詞としては、ほかにも、show(見せる)、explain(説明する)、propose(提案する)、report(報告する)、discuss(話し合う)、share(情報共有する)などがあります。

 

 

3. 本文:Body ~発表中に使える例文~

説明

 

3-1. 全体の流れを伝える

There are three things I’d like to cover. Firstly, ~. Secondly, ~. Finally, ~.

 

今日は3つのことをお話ししたいと思います。最初に~。次に~。最後に~

 

スピーチやプレゼンが複数のサブテーマを扱う内容である場合は、本題に入る前にざっと話の流れを紹介するとよいでしょう。プレゼンならば、箇条書きにしてスライドを挟むとわかりやすいですね。

(例)There are three things I’d like to cover today. Firstly, I will give you a report on our sales update. Secondly, we will discuss the possible improvements. And finally, I’d like to share with you some of the upcoming projects.

 

「今日お話ししたいことは3つあります。最初に、売り上げの最新情報を報告します。次に、改善可能な点について話し合います。最後に、近々始まるプロジェクトのいくつかについて情報共有をしたいと思います」

 

 

3-2. 「まず~について見ていきましょう」

Let’s start by looking at ~.

 

まず~について見ていきましょう。

 

この場合のlook at ~は、視覚的に何かを見ることではなく、「~を考察する、検討する」という意味で使われています。したがって、スライドのあるプレゼンだけでなく、スピーチでも使うことができる英語表現です。

 

 

3-3. 「このスライドから、~に気づくでしょう」

On this slide, you‘ll notice that ~.

 

このスライドから、~に気づくでしょう。

 

プレゼンならば、スライドなどの視覚情報がありますよね。you’ll notice that ~の代わりに、you can see that ~you can find that ~などの言い方もよくされます。

 

 

3-4. 「このグラフは~を示しています」

This graph shows ~.

 

このグラフは~を示しています。

 

スライドに使われる情報には、表やグラフ、イラスト、写真などが挙げられます。それぞれ何を示しているのか、簡単に説明をするとよいでしょう。

 

(例)This pie chart shows the percentage of children who eat breakfast every morning with their family.

「この円グラフは、毎朝家族といっしょに朝食をとる子どもたちの割合を示しています」

 

 

3-5. 「それでは、次のトピックに移りましょう」

Now, let’s move on to the next/last topic.

 

それでは、次の/最後のトピックに移りましょう。

 

move on to ~は「(話題を)~に移す」という意味です。文頭のNowは話題を切りかえるときに使われ、「さて、それでは」という意味になります。


バリエーションとしては、Now that we have ~, let’s ….「~したところで、(次に)…しましょう」という英語表現もあります。

 

(例)Now that we have looked at the advantages of renting a house, let’s look at the disadvantages.

「家を借りるメリットを見てきたところで、次はデメリットを見てみましょう」

 

 

4. 結び:Conclusion/Closing ~締めに使える表現~

会場

 

4-1. 「主なポイントを簡単におさらいしてみましょう」

Let’s quickly look at the main points again.

 

主なポイントを簡単におさらいしてみましょう。

 

長いプレゼンの場合には、最後に内容を振り返ることも有効です。

 

 

4-2. 「~と言うことで、私のスピーチを終えたいと思います」

I’d like to conclude my speech/presentation by saying ~.

 

~と言うことで、私のスピーチ/プレゼンを終えたいと思います。

 

締めの言葉として、スピーチやプレゼンを通して伝えたいメッセージを言うときに便利な英語フレーズです。

 

 

4-3. 「ご清聴いただき、ありがとうございました」

Thank you for listening.

 

ご清聴いただき、ありがとうございました。

 

ほかには、Thank you so much for your attention.という英語フレーズもスピーチでよく使われます。

 

 

4-4. 「質問がある方はいらっしゃいますか?」

Are there any questions?

 

質問がある方はいらっしゃいますか?

 

英語のスピーチの途中で質問がなかった場合には、最後に質疑応答の時間を設けるとよいでしょう。きちんと英語で回答できるか不安に感じている場合は、I’ll try my best in answering your questions.「がんばって質問にお答えしてみます」と控えめな言葉を添えるのもよいでしょう。

英語で質問をされるとうまく聞き取れないこともあるかもしれません。その場合は、I couldn’t catch you clearly. Could you say that once again?「はっきり聞き取れませんでした。もう一度言っていただけますか?」などと、丁寧に聞き返してみましょう。

 

職場で行われた発表では、Could you please help me answer this question, Jack?「ジャック、この質問に回答するのを助けてくれない?」と同僚に助けを求めるのもよいかもしれません。

 

 

5. 終わりに ~英語スピーチの実践でコツをつかむ~

練習

 

今回は英語のスピーチ/プレゼンの構成とよく使われるフレーズをご紹介しました。本記事の要点は以下の通りです。

✅「導入」→「本文」→「結び」の順番で話そう

✅「導入」では、挨拶と自己紹介をし、話のテーマと目的を話そう

✅「本文」では、本題に入る前に、全体の流れを伝えよう

✅「結び」では、内容の振り返りをし、伝えたいメッセージで締めよう

英語のスピーチでは発表内容や場の雰囲気が許せば、ユーモアやジョークを交えた話ができると最高です。英語学習者の場合はなかなかハードルが高いことなので、プレゼンのスライドにクスッと笑える写真を使うのも手です。TED Talksで短めのプレゼンを見ると、スライドに工夫をしているのがよくわかります。英語のスピーチの前に、ぜひ参考にしてみてください。


慣れない英語でのスピーチやプレゼンは、できれば事前にネイティブに原稿や練習を見てもらえるといいですね。原稿を読むのではなく、アイコンタクトを忘れずに、早口にならないように英語を話せるようにしておきましょう。


英語でスピーチができるようになると、一度に大勢の人たちに発信できるようになります。上手にできるようになるには訓練が必要ですが、きっと世界が広がります。ぜひ英語のスピーチの場数を踏んでトライし続けてみてください!

 

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