「英会話の勉強を始めたけど、どのテキストを使えばいいかわからない」「おすすめのテキストが知りたい」と悩んでいませんか?
あれこれいろんな教材に手を出してしまっては、どれも中途半端になって身につきません。テキストを使って独学で英会話を勉強するなら、1つのものを繰り返し学習するのがおすすめです。
この記事では、「英会話の勉強におすすめのテキスト」と「独学で英会話を勉強する時のポイント」をご紹介します。
自分に合ったテキストを見つけて、効率よく英会話力をアップさせていきましょう!
Contents
1. 英会話テキストを選ぶときのポイント2つ
英会話のテキストを選ぶときは、「学習目的」と「レベル」の2つが合っていることを確認しましょう!
1-1. 学習目的で選ぶ
英会話のテキストは、「文法を学ぶ」「フレーズを覚える」「リスニング力を鍛える」など、目的ごとに分かれています。ですから、テキストを選ぶときは、まず「英語の何を勉強したいか」をはっきりさせることが大切です。
例えば、文法の勉強をしたいのに、フレーズ集やリスニング教材を購入しても意味がないですよね。文法を習得したいなら文法書を使って勉強するのが一番効果的です。
「何を勉強するのか」があいまいだと、どの教材を選べばいいかわかりませんし、目的に合わない教材を選んでしまってもそれになかなか気付くことができません。英会話の勉強では、まずはじめに学習目的を明確にすることが大切です。
1-2. レベルで選ぶ
英会話のテキストに限った話ではありませんが、教材の多くはレベル別で分かれています。テキストを選ぶときは、学習目的に加えて教材のレベルを確認するのも大切です。
例えばTOEICの参考書なら、「600点向け」「730点向け」「900点以上」のようにスコア別にレベルが設定されています。TOEIC400点の人が、いきなり900点以上の参考書で勉強しても、難し過ぎて内容を理解できません。時間を無駄にするだけでむしろ逆効果です。
TOEIC以外の参考書も同じで、中学英語の内容を忘れてしまっている人が、いきなり上級者向けの教材で勉強しても効果はありません。
効率よく英語力を鍛えるためには、あなたのレベルに合ったテキストを選ぶことが大切です。
2. 独学で上達するためのコツ3つ
ここでは、テキストを使って英会話を勉強する時のポイントを3つ紹介します。ここで紹介する内容を実践すれば、独学でも確実に英会話が上達するはずです。
2-1. 1つの教材を繰り返し学習しよう!
1つ目のポイントは、1つの教材を繰り返し学習することです。1つの教材が終わっていないのにいろんな教材に手を出してしまうと、どれも中途半端になって何も身につきません。
目的ごとに教材を1つ選び、内容を完璧に理解できるまで繰り返し学習するのが上達への近道です。
具体的な勉強方法としては、理解度に応じてテキストに◯△×の印をつけるのがおすすめ。
例えば問題集なら正解した問題に◯、正解だったけど迷った問題に△、不正解だった問題に×と印をつけていき、2周目以降は△と×の問題だけ解きます。
毎回全て解き直すのではなく、わからなかった問題に絞って復習することで効率よく勉強できますよ。最終的に全て◯になれば、そのテキストは終了して次のテキストに移りましょう。
2-2. 発音しながら覚えよう!
2つ目のポイントは、発音しながら勉強することです。目で見て暗記するだけでなく、実際に声に出して覚えた方が記憶に残りやすいですし、正しい発音も一緒に身につけられます。
具体的には、「文法書の例文を音読する」「単語帳は付属の音声を聴きながら発音する」「リスニング教材でシャドーイングをする」といった方法がおすすめです。
シャドーイングとは、聞こえてきた音声の後を追いかけるように自分で発音する勉強方法です。何度も発音して耳と口に覚えこませることで、実際の会話で自然と英語が出てくるようになります。
2-3. アウトプットしよう!
3つ目のポイントは、アウトプットすることです。
テキストで勉強する(インプットする)だけで、実際に英語を話す「アウトプット」がない人は、いつまでたっても英語を話せるようにはなりません。なぜなら、文法の知識や単語を「知っている」状態と、それらを実際の会話で「使える」状態には大きな差があるからです。
ただ「知っているだけ」の状態で会話に挑んでも、なかなか口から正しい英語が出てきません。テキストで学んだ知識を「とっさに使いこなせる」レベルにまで引き上げるには、実際の会話でどんどん使っていくことが大切です。
アウトプットの方法はいろいろあります。
独り言なら誰にも聞かれず気軽に練習できますし、オンライン英会話を使えば英会話教室よりも安く対面でのレッスンを受けられます。
どんな方法で練習するにせよ、英語は話せば話すほど、「知っている」状態から「使える」状態になっていくということを覚えておきましょう。
3. ジャンル別!おすすめの英会話テキスト5選
ここまでの内容を踏まえて、英会話の独学におすすめのテキストを5つ紹介します。「なぜおすすめなのか」という理由も合わせて解説しますので、気になる教材があればぜひチェックしてみてください。
3-1. English Grammar in Use
引用:https://cambridge-university-press.jp/material/giu_br-2/
English Grammar in Useは、英文法を学びたい方におすすめのテキストです。英語で書かれた文法書として非常に有名で、日本だけでなく世界中でベストセラーとなっています。
このテキストをおすすめする最大の理由は、英文法を英語で学べること。英文法の参考書というと日本語で解説されているイメージがあるかもしれませんが、English Grammar in Useではすべて英語で説明されています。
難しい表現や単語はほとんどなく、中学英語がわかれば理解できるレベルです。慣れるとむしろ、漢字ばかりで堅苦しい文法用語を使った日本の英文法書よりもわかりやすく感じるでしょう。
実際の会話では相手の英語を聞いて、それをいちいち日本語に変換している時間はありません。よりスムーズに会話するためには、英語を英語のまま理解する必要があります。
英語の文法を英語で学べるEnglish Grammar in Useは、「英語のまま理解する力」を身につけるのに非常におすすめです。
初級・中級・上級とレベル別に分かれているので、あなたの英語力に合わせて選びましょう。
3-2. キクタン シリーズ
引用:https://ec.alc.co.jp/book/7019048/
キクタンシリーズは、「聞いて覚える」がコンセプトの英会話テキストです。単語や熟語、文法などいろいろな分野の内容が出ています。
リズムに合わせて耳で聞いて覚えることで、単純に読んで理解するよりも忘れにくくなる音声が好評。聞きながら一緒に発音すれば、正しい発音も習得できて一石二鳥です。
キクタンシリーズには英単語を覚える「キクタン」をはじめ、リーディング力を鍛える「キクタンリーディング」、熟語を覚える「キクジュク」、文法をマスターする「キク英文法」など様々な種類があります。
レベルごとに分かれていて様々な難易度のものが出ているので、あなたの学習目的や英語力に合ったものを選ぶといいでしょう。
3-3. システム英単語Basic
引用:https://www.sundaibunko.jp/contents/book/5024/
「システム英単語」は大学受験用の単語帳ですが、同じシリーズで初心者向けの「システム英単語 Basic」は英会話の勉強に非常におすすめです。
英単語は、単純に意味を覚えるだけでは会話で使いこなせません。
例えば動詞なら、何を目的語に取るのか、前置詞は何を使うのか、動名詞かto不定詞かなど、「実際の文章の中でどう使われるか」まで覚える必要があります。
システム英単語シリーズでは、単語が、「実際の文章や会話の中でよく使われるフレーズ」(ミニマルフレーズ)の形で紹介されています。
したがって、「ミニマルフレーズ」ごと覚えれば、単語の意味だけでなく使い方まで覚えることができます。単語の意味を「知っている」状態から、実際の会話で「使える」状態になるはずです。
3-4. 超低速メソッド 英語発音トレーニング
引用:https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761272364
英語の発音って、独学で習得するのはなかなか難しいですよね。
そこでおすすめなのが、この「超低速メソッド 英語発音トレーニング」です。超スローで再生される音声を使って、正しい発音を一からマスターすることができます。
超低速メソッドでは、「発音記号の読み方を覚える」→「超低速で正しい発音を定着」→「通常スピードで実戦練習」という3つのステップで効率よく発音を鍛えられます。
正しい発音が身につけば、今まで聞き取れなかった発音も聞き取れるようになるので、リスニング力もアップします。
3-5. どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
引用:https://www.beret.co.jp/books/detail/249
瞬間英作文とは、日本語を素早く英語に直すトレーニング方法です。
瞬時に英語に訳す練習をすることで、実際の会話でスムーズに英語が出てくるようになります。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニングでは、中学レベルの簡単な英語を使って瞬間英作文の練習ができます。日常英会話では、大学受験で出題されるような難解な単語や文法は必要ありません。中学レベルでいいので、まずは英語の反射神経を鍛えることが重要です。
口から反射的に英語が出るようになれば、実際の会話でもスムーズに話せるようになります。
まとめ
テキストを使った勉強で大切なのは、1つの教材を繰り返し学習すること。
あれこれいろんな教材に手を出してしまっては、どれも中途半端になって身につきません。
今回は、学習目的やレベルごとに5つの教材を紹介しました。独学でも「使える英語」が身につく5冊です。
気になったテキストがあれば、ぜひ使ってみてください!