「これまで外国に行ったことがない」という日本人の中にも、英会話ができたら良いのにと思っている方は多いはず。
ただ、「どうやって勉強したら英語のスピーキングは上達するの?」「独学で英会話ができるようになる方法ってある?」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はそういった方へ向けて、英会話初心者が独学でスピーキングを着実に上達させられる方法を紹介します。
この記事を読めば、海外経験のないあなたでも、着実に英会話力を上達させることができるでしょう。
Contents
1.スピーキングが伸びない!?間違った英会話独学方法とは?
「英会話学習をしたけど全くスピーキングが伸びなかった」という経験のある方もいるでしょう。 そういった方は、もしかしたら勉強方法が間違っていたのかもしれません。
以下の3つのポイントを参考にして、あなたがしていた学習法と照らし合わせてみましょう。
1-1.インプットに偏った勉強をしてしまう
学校で英語教育を何年と受けても、私たちの大半は英語を話せるようになりませんでした。
それはなぜかというと、リーディングやリスニングなどインプットに偏った勉強をしてきたからです。 スピーキングはテニスやサッカーなどのスポーツと同じです。
頭でルールを覚えるだけでなく、実際にそのルールに沿って体を動かさないと決して上達することはありません。
英語を話せるようになるための勉強は、いわゆる机に向かってするような勉強だけではないということを頭に入れておきましょう。
1-2.聞き流しの勉強方法に頼っている
聞き流しのリスニング教材に頼っていても、英語を話せるようにはなりません。 なぜなら、英文の内容が十分にわかっていない状態で英語を聞いても、ただのBGMと変わらないものになってしまうからです。
単なる聞き流しで英語が話せる、というのは甘い罠なのでハマらないようにしましょう。
とはいえ、正しい方法でなら、聞き流しをすることはおすすめです。
効果のある聞き流しの方法を知りたい方はコチラをチェック↓
1-3.英語を完璧にしてから話そうとしている
「実際に英会話を始めるまえに、まず英語を完璧にしておこう」なんて思っていると、いつまでも話せるようにはなりません。
なぜなら、英語は実際に話すことで上達するからです。 今英語をペラペラに話せる人も、最初はたどたどしい英語でした。それでも恥ずかしがらずに話し続けたから、英語をスラスラ話せるようになったのです。
そもそも語学に完璧という状態はないので、恥ずかしがらずに「まずとりあえず喋る」ということを意識しましょう!
2.スピーキングを着実に伸ばす英会話独学方法【5ステップ】
では、具体的にはどんな勉強をすれば独学で英語を話せるようになるのでしょうか?
ここでは、スピーキングを着実に伸ばす英会話独学方法を5ステップで解説します。以下の5ステップを基本形として、英会話学習に取り組んでみてください。
2-1.英単語は発音とセットで覚える
英単語は必ず発音とセットで覚えるようにします。
中学校・高校の英語学習では、英単語は意味だけを覚えたかもしれませんがが、話すためには発音も重要です。発音が分からなければ、会話の中で使えるようにはなりませんよね。
英単語の発音で大事なのは、以下の3つのポイントです。
・日本語にない音:th、v、æ など
・強勢(アクセント)を置く位置:stress(strés) など
・似た音の違い:fとh、lとr、bとv など
英会話を問題なく行うためには、上記の発音に気を付けて「伝わる英語」を話すようにしましょう。
特にアクセントは大切です。いわゆるカタカナ英語がネイティブにとって奇妙に聞こえる最大の要因は、各単語がどれも同じ調子で読まれ、アクセントが乏しいからなので、そこを改善するだけでもかなりマシになります。
2-2.中学生レベルの文法を身に付ける
英語を話せるようにするには、中学レベルの文法を身に付けましょう。
大学受験で使うような高度な文法は要りません。中学レベルの簡単な英文法で、十分英語でのコミュニケーションを取ることは可能です。ネイティブスピーカーの話す英語でも、日常会話の8割以上は中学英語で成り立っているといわれています。
難しい文法は必要ありません。コミュニケーションに必須の文法事項を、効率良く学び、そして使いこなせるようになることが近道です。
2-3. 口頭での英作文力を養う
せっかく文法事項を覚えても、そのままでは英会話で使いこなせません。「考えればわかる」という状態では、英会話においては瞬発力不足だからです。
覚えた文法を「考えなくても瞬時にわかる・使える」状態に持っていくために、トレーニングを行ってみましょう。
そのトレーニングとは、「日本語を素早く英訳し、英語の文を瞬時に組み立てる力を鍛える」というもの。
具体的なトレーニングの方法は以下のとおりです。
1. 日本語訳付きの例文集を用意する
2. 日本語だけを見て、英語に瞬時に訳して話す
3. 英語がすぐに言えなければ答えを見る
このトレーニングに特化した教材もいくつか出ています。記事の最後にも紹介するので、参考にしてみてください。
2-4.独り言でスピーキング慣れする
「英語で独り言」は、英会話初心者にうってつけのスピーキング練習です。 相手がいなくても一人で英語のスピーキングが練習できます。また、間違えても恥ずかしくないので、積極的に話すことができるのもメリットですね。
具体的には、以下のポイントを押さえて独り言を言います。
・思い浮かんだことを英語にしてみる
・分からない単語や文法はその都度調べる
・覚えたフレーズはストックしておく
この繰り返しをすることで、日常生活の中で使える英語が自分の中に少しづつストックされていきます。
2-5.オンライン英会話で実戦経験を積む
ある程度英語が話せるようになると、今度は誰かと話したくなってくるはずです。
そこでおすすめしたいのがオンライン英会話です。オンライン英会話とは、スマホやパソコンでビデオ通話をすることで遠隔で英会話レッスンを受けられるサービスのこと。
オンライン英会話には、以下のようなメリットがあります。
・(スクールにもよるものの)1レッスン200円程度からと安い
・いつでもどこでもレッスンが受けられる
・毎回好きな講師を選ぶことができる
多くのオンライン英会話スクールでは、無料体験レッスンを行っています。スクールごとに価格やレッスンの特徴などが異なるので、やったことのない方は、いろいろと体験受講をしてみると良いでしょう。
3.スピーキング独学におすすめ!効果のある英会話教材3選
ここでは、スピーキングの独学に使える英会話教材を3つ紹介します。 英会話のための教材は世の中にあふれていますが、以下の3つは特におすすめです。自分に合いそうだと思ったら、ぜひ一度使ってみてください。
3-1.【本】どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(ベレ出版)
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は、先ほど方法をご紹介した口頭での英作文トレーニングを練習するための本です。 中学生レベルの簡単な例文と、その日本語訳が載っています。
見開きで片方に英文、もう片方に日本語文という構成なので、トレーニングに非常に使いやすいです。
また、アプリ版もリリースされています。アプリでは音声が書籍のCDより簡単に聞けるので、「日本語音声を聞いて自分で英文を話す」ということがしやすく、より使いやすいでしょう。
3-2.【アプリ】英単語アプリmikan
「英単語アプリ mikan」は、英単語を効率的に学習することのできるアプリです。 覚えた英単語と覚えていない英単語を自動的にソートしてくれるので、覚えられない単語を集中的に学ぶことができます。もちろん、英単語の発音も聞くことが可能です。
毎日の通勤や通学といったスキマ時間を利用して、アプリで英単語を覚えてみてはいかがでしょうか?
3-3.【ラジオ】TED Radio Hour
「TED Radio Hour」は毎週放送されている1時間のラジオ番組です。ポッドキャストでも聞くことができます。
専門家による英語でのプレゼンテーションを紹介する番組・TED Talksのダイジェスト版で、非常に興味深い内容でのプレゼンが揃っています。また、スクリプトも付いているので、聞き取れなかった部分も確認することができます。
音声教材は、スピーキングを鍛える音読・シャドーイングなどに利用できます。あなたが好きな分野のプレゼン音声で、スピーキング練習に取り組んでみてください。
まとめ
今回は、英会話初心者が独学でスピーキングを着実に上達させられる方法を紹介しました。 本記事で紹介したスピーキング学習のステップは、以下のとおりです。
・英単語を発音とセットで覚える
・中学生レベルの文法を身に付ける
・瞬間英作文で英作文力を養う
・独り言でスピーキング慣れする
・オンライン英会話で実戦を積む
この記事を参考にして、海外経験のない人も、着実に英語のスピーキングを上達させましょう。