富士山を案内するときの英語例文9選

富士登山のベストシーズンについて、英語で説明できますか?

この記事では、「富士山を案内する」というシチュエーションに特化した使えるおもてなし関連の英語フレーズを一挙にご紹介します。

 

1. 観光客に富士山の説明やガイドをするときの英語表現一覧

 

まずは、富士山関連の案内をする際に使える9の英語表現と例文を、一挙にご紹介します。

・富士山の登山シーズンについて英語で伝えるとき


Unfortunately, the climbing season for Mt. Fuji is July through August.
「残念ながら、富士山の登山シーズンは7 月から8 月です」

It’s already late September now.
「今はもう9 月下旬です」

・強風や天候不順の可能性があることを英語で伝えるとき


There is a possibility of strong winds and unstable weather conditions.
「強風や天候不順の可能性があります」

We do not recommend our guests to climb it, unless they are experienced
climbers.
「お客様がご経験豊富な登山家でない限りは、富士登山はお勧めしません」

・ ~号目までは登山可能であると英語で伝えるとき


You may still be able to go up to Mt. Fuji’s 5th station.
「富士山の5 合目にはまだ行くことができるかもしれません」

From there, you can look down at the lakes surrounding the mountain.
「そこから富士山を取り囲むようにある湖を見下ろすことができますよ」

There’s a trail as well, if you are interested in walking around.
「もし歩き回られたいのであれば歩道もあります」

・別の選択肢があることを英語で伝えるとき


Another choice is to visit one of the lakes surrounding the mountain.
「別の選択肢としては、富士山を取り囲む湖のうちの1つを訪れることです」

You can enjoy the beautiful scenery of Mt. Fuji as a backdrop to the lake.
「湖の背景として富士山の美しい景色をお楽しみいただけますよ」

2. クイズでおさらい! 実際に英語で紹介するときの例文

 

さて、それでは主人公になりきって、早速クイズで英語表現のおさらいしてみましょう。

あなたは正解することができるでしょうか。

2-1. 「残念ながら、富士山の登山シーズンは7 月から8 月です」

あなたは、富士山近くにあるホテルで英語を話せるコンシェルジュとして働いています。

女性の外国人宿泊客があなたのほうに歩み寄ってきて、英語で次のように尋ねてきました。

Good morning. I’m interested in climbing Mt. Fuji. Could you tell me how to get there?
「おはようございます。富士登山に興味があるのですが。どのように行ったらいいか教えていただけますか?」

富士登山のベストシーズンは一般的に、7月から8月です。今はもう9月の下旬で、登山道は開通していません。したがって、あなたはその外国人宿泊客に対し、「残念ながら、富士山の登山シーズンは7 月から8 月です」と英語で伝えようと思います。

さて、英語では何と言ったらよいでしょうか。

ヒント:throughという単語を使います。

正解例はこちらです。

 

 

 

Unfortunately, the climbing season for Mt. Fuji is July through August.
「残念ながら、富士山の登山シーズンは7 月から8 月です」

何かの期間について相手に伝える際には、from A through Bで「AからBまで」という英語表現が使えます。最初のfromはしばしば省略されます。

前置詞through には「~を通って」という意味だけでなく、時に関係する単語と一緒に使って「~まで」という意味があります。例えば「月曜日から金曜日まで」ならfrom Monday through Fridayとなります。

また、「残念ながら~」と英語で言いたいときにはunfortunatelyという単語が使えます。unfortunatelyは「残念ながら、あいにく」という意味を持つ言葉で、このセリフのように何か言いにくいことを相手に伝える際の前置きとしても使える英語表現です。

(英語)
外国人宿泊客:Good morning. I’m interested in climbing Mt. Fuji. Could you tell me how to get there?
あなた:Good morning, ma’am. Unfortunately, the climbing season for Mt. Fuji is July through August. It’s already late September.

(日本語)
外国人宿泊客:おはようございます。富士登山に興味があるのですが。どのように行ったらいいか教えていただけますか?
あなた:おはようございます、お客様。残念ながら、富士山の登山シーズンは7 月から8 月です。今はもう9 月下旬です。


2-2. 「強風や天候不順の可能性があります」

登山シーズンについて伝えた後、あなたは続けて「強風や天候不順の可能性がある」という情報を英語で伝えようと思います。

さて、英語で何と言ったらよいでしょうか。

ヒント:「可能性」 はpossibilityと「天候不順」はunstable weather conditionsと表現しましょう。

正解例はこちらです。

 

 

 

There is a possibility of strong winds and unstable weather conditions.
「強風や天候不順の可能性があります」

何かの可能性があることについて伝えたいときには、There is a possibility of ~という英語表現が使えます。ofの後ろに可能性がありそうなことを続ければOKです。

また、「強風」はstrong windsと、「天候不順」はunstable weather conditionsとそれぞれ英語で表現できます。unstableは「不安定な」という意味で、直訳すると「不安定な天気の状況」つまり「天候不順」となります。

(英語)
あなた:It’s already late September. There is a possibility of strong winds and unstable weather conditions.

(日本語)
あなた:今はもう9 月下旬です。強風や天候不順の可能性があります。


2-3. 「富士山の5 合目にはまだ行くことができるかもしれません」

外国人宿泊客はあなたの説明を聞いて、ひとまず今回は富士登山をあきらめた様子。しかし、それでもなお富士山をもっと近くで見たいと思っているようです。

そんなお客様に対し、あなたは「富士山の5合目にはまだ行くことができるかもしれません」と英語で伝えようと思います。

さて、英語では何と言ったらよいでしょうか。

ヒント:「富士山の5合目」はMt. Fuji’s 5th stationと表現しましょう。

正解例はこちらです。

 

 

 

You may still be able to go up to Mt. Fuji’s 5th station.
「富士山の5 合目にはまだ行くことができるかもしれません」

「あなたは~することができるかもしれません」は英語フレーズYou may be able to ~で表すことができます。ここではstill「まだ」をつけて、5合目には依然として行くことができるという情報を強調しています。

また、ここでのstationは「駅」ではなく「(山などの)〜合目」という意味です。「~」のところには1st「1番目」や2nd「2番目」といった、序数を入れます。ここでは5th stationとなっているので「5合目」という意味の英語になっていますね。

(英語)
あなた:You may still be able to go up to Mt. Fuji’s 5th station.

(日本語)
あなた:富士山の5 合目にはまだ行くことができるかもしれません。


2-4. 「別の選択肢としては、富士山を取り囲む湖のうちの1つを訪れることです」

あなたはさらに、「別の選択肢としては、富士山を取り囲む湖のうちの1つを訪れることです」と、別の選択肢があるという情報を宿泊客に伝えようと思います。

さて、英語で何と言えばよいでしょうか。

ヒント:「選択肢」はchoiceで、「山(富士山)を取り囲む湖」はthe lakes surrounding the mountainという英語で表しましょう。

正解例はこちらです。

 

 

 

Another choice is to visit one of the lakes surrounding the mountain.

「別の選択肢としては、富士山を取り囲む湖のうちの1つを訪れることです」

別の選択肢があるという情報を伝えるときには、Another choice is to ~という英語フレーズが使えます。英語のanotherは「(数ある選択肢のうちの)1つの、別の」という意味です。

toの直後には動詞がきます。ここでは英語でvisit one of the lakesと続けることで「別の選択肢としては、湖のうちの1つを訪れることです」という意味になっていますね。

また、A surrounding Bで「Bを取り囲むA」という英語フレーズになります。ここではAにone of the lakes「湖のうちの1つ」が、Bにthe mountain「山(富士山)」がそれぞれ入っていますね。

(英語)
あなた:Another choice is to visit one of the lakes surrounding the mountain. You can enjoy the beautiful scenery of Mt. Fuji as a backdrop to the lake.
外国人宿泊客: The trail sounds good. I’ll go for that.

(日本語)
あなた:別の選択肢としては、富士山を取り囲む湖のうちの1つを訪れることです。湖の背景として富士山の美しい景色をお楽しみいただけますよ。
外国人宿泊客:歩道がよさそうですね。行ってみます。


3. 富士山関連の情報を英会話で伝えてみよう!

 

ここまで学んできた英語表現や例文はいかがでしたか?

この記事では「富士山を案内する」というシチュエーションに特化して、富士登山についての情報を知りたいと思っている外国人を英語で助ける際に役立つ英語フレーズをご紹介しました。

富士山が2013 年に世界文化遺産に登録されて以来、富士山観光を旅行の目的の1つにしている外国からの観光客は増えています。

ただし、富士登山が可能なのは登山道が開通している7 月初旬から9 月中旬までの約2 か月間。開山期間中であれば公衆トイレや休憩所などが利用可能ですが、閉山期間にあたる時期には登山ルートを含め、それらの利用自体が全面不可となります。

そのため、途中で休憩するスポットはなく、トイレに関しても携帯トイレを持参し持ち帰らなくてはならないので、注意が必要です。

そんなことはつゆ知らず、軽装で気軽に登ろうとする外国人が問題になることも多いので、経験者以外には開山時期の外国人向けツアーなどを勧めてあげるのがよいでしょう。あなたがここで学んだ英語を活用してみてください!

  
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