不機嫌な状態を表す英語フレーズ16選

長い時間をいっしょに過ごす家族や会社の同僚の機嫌って、何となく察することができますよね。


子供が部屋のドアを乱暴に閉めたとき、あるいは、上司の声の調子がいつもよりきつく感じられるとき、ご機嫌斜めだと思いませんか?


この記事では、イライラしたりムカムカしたりして機嫌が悪い状態を表す英語表現をご紹介します。

 

 

1. moodを使った「不機嫌」を表す基本の英語フレーズ

 

moodは人の心的状態や気分、つまり「機嫌」を表す単語です。
英語のmoodを使えば、いろいろな機嫌や気分を言うことができるので、覚えておくと応用の利く単語です。
ただし、日本語の「ムード」は、例えば「ムードのある部屋」のように場所の雰囲気を表す場合にも使われますが、英語のmoodは場所については使われないので注意しましょう。

 

1-1. She’s not in a good mood.「機嫌がよくない」

Not in a good moodは英語の文字通り「機嫌がよくない」状態を表します。

 

英語の例文を見てみましょう。

 

(英語)
A: Hey, isn’t she typing loudly? 
B: Maybe she’s not in a good mood now.

(日本語)
A: ねえ、彼女のタイプ音、うるさいよね?
B: いま機嫌がよくないのかも。

1-2. She’s in a bad mood.「機嫌が悪い」

もっと単純に、英語でin a bad mood「機嫌が悪い」と言うこともできます。

 

(英語)
A: My boss is in a bad mood. 
B: I know. Anyone can tell that.
 
(日本語)
A: うちの上司、機嫌が悪いの。
B: ええ、誰が見てもわかるわ。

 

She’s in a mood.「彼女はご機嫌斜めだ」
英語のmoodは一語だけでも「不機嫌」という意味をもつ単語です。in a moodで「ご機嫌斜め」と訳されます。

 

 また、時々機嫌が悪くなることがある人がまさに今機嫌が悪いという場合には、英語ではShe is in one of her moods.「彼女は(また)ご機嫌斜めだよ」と言うこともあります。

 

2. temperを使った英語表現

 

英語のmoodと同じように「気分、機嫌」を表す単語としては、temperが挙げられます。

 

2-1. He’s ill-tempered.「彼は機嫌が悪い」

temperを使った形容詞です。

illは「病気の、気分が悪い」などを表します。

 

2-2. He’s bad-tempered.「彼は機嫌が悪い」

こちらもtemperを使った形容詞。
My father is always bad-tempered.(My father is always ill-tempered.)「父はいつも不機嫌だ」


なお、英語のtemperには「機嫌」のほかにも、「かんしゃくを起こした状態」や「平穏な気分」という意味があります。
いずれも、この英語は不機嫌を通り越して怒っている状態を表す言い方になるので、注意が必要です。

 

He has a terrible temper.「彼はひどいかんしゃく持ちだ」
He lost his temper with me.「彼は私に腹を立てた」

 

3. humorを使った例文

 

英語のmoodやtemperと同じように「機嫌」という意味で使われる単語がhumorです。日本語の「ユーモア」という意味で使われる単語ですが、「機嫌、機嫌、気まぐれ」という意味もあります。

 

3-1. She’s ill-humored.「彼女は不機嫌だ」

humorを使った英語の形容詞、bad-humoredill-humoredという表現もあります。いずれも「不機嫌な、怒りっぽい、不愉快な気分である」という意味です。

 

3-2. She’s out of humor.「彼女は不機嫌な状態にある」

out of humorで「不機嫌な状態にある」ことを表しています。口語表現というよりは、やや古めかしい印象のある英語表現です。


I wonder why she has been out of humor lately.「彼女がここのところ不機嫌だったのはなぜだろう」

 

4. イライラした状態を表す形容詞を使った表現

 

不機嫌な状態を表す形容詞を使うと、さらに英語表現のバラエティが豊かになります。
getやfeel、becomeなどの動詞と組み合わせて使われたり、英語フレーズのin a bad moodのbadの代わりに使われたりします。


不機嫌な状態とひとことで言ってもirritatedfrustrateddiscontentedpeevishsullenなど、さまざまな英語表現があります。


ここでは、カジュアルなシーンで使われることが多い、少しくだけた英語表現をピックアップしてご紹介します。相手や状況を選んでうまく使えばネイティブの話す英語のようになりますよ。

 

4-1. He’s grumpy.「彼はイライラしている」

grumpyはまさに「不機嫌な、イライラした」という状態を表す英語です。書き言葉としてはややくだけた印象で、会話でよく使われます。


Tom is always a bit grumpy in the morning.「トムは朝いつも少し不機嫌だ」

 

4-2. He’s grouchy.「彼は不機嫌だ」

grouchyは「グラウチィ」と発音されます。英語のgrouchyは、疲れなどから不満や文句が多くて不機嫌な状態というイメージです。

grumpyと同様に、grouchyも少しくだけた印象をもつ言葉なので、主に会話でよく使われます。

 

Tom has a headache and he has been grouchy all day long.「トムは頭が痛くて、一日中イライラしていた」

 

4-3. He’s crabby.「怒りっぽい」

crabbyは「気難しい、怒りっぽい」という意味を表す英語です。

 

Tom gets crabby when he’s hungry.「トムはおなかが空くと怒りっぽくなる」

I’m feeling a bit crabby.「私はちょっとイライラしている」

 

4-4. He’s cranky.「彼は気難しい」

crabbyと同様に、crankyも「気難しい、怒りっぽい」という意味をもつ英語です。

機嫌が悪いという意味で使われるのは主にアメリカ英語で、カジュアルな会話で使われます。

 

Babies often get cranky in the evenings.「赤ちゃんは夕方になるとよくぐずる」

 

4-5. He’s fussy.「彼は神経質だ」

fussyは「(ささいなことが気になって)うるさい、気難しい、神経質な」という意味をもつ英語です。

My baby is fussy when he gets sleepy.「私の赤ちゃんは眠くなるとぐずる」fussyは形容詞ですが、動詞のfussを使っても同じように言うことができます。

 

Oh no, our baby’s fussy again!「ああ、うちの赤ちゃん、またぐずっている!」

 

5. 英会話応用編:「不機嫌」はこんな言い方もできる



5-1. I’m pissed off.「私はイライラしている」

pissed offは「むしゃくしゃして、イライラして」という意味の英語フレーズです。

俗語であまり綺麗な言葉ではありませんが、親しい人たちどうしの英語の会話で実際にはよく使われているので意味は知っておいたほうがよいでしょう。

 

(英語)
A: What’s the matter?
B: I’m just pissed off because Dad won’t let me go out with him.

(日本語)
A: どうしたの?
B: お父さんが彼とつきあっちゃダメって言うから、むかついてるだけ

 

5-2. She got up on the wrong side of the bed.「彼女は朝から機嫌が悪い」

「(その日は)朝からずっと機嫌が悪い、虫の居所が悪い」という状態を表す英語フレーズで、get up on the wrong side of the bedという言い方があります。

ベッドの左側から起きると縁起が悪いという迷信から生まれた言い方です。

 

(英語)
A: Look at Jane. She must’ve got up on the wrong side of the bed.
B:Right. 

(日本語)
A: ジェーンを見て。朝からずっと機嫌が悪いよね。
B: そうね。

 

5-3. He’s out of sorts.「彼は機嫌が悪い」

どちらかと言うとイギリス英語で使われる言い方ですが、out of sortsで「機嫌が悪い」という意味があります。

 

He gets out of sorts when he is tired.「彼は疲れると機嫌が悪くなる」

 

5-4. He is bent out of shape.「彼は怒っている」

アメリカ英語のくだけた表現で、bent out of shape「怒っている、ひどく不機嫌な」という英語フレーズもあります。

 

Don’t get so bent out of shape.「そんなに怒らないでよ」

 

5-5. Grr!「もう!」

自分がイライラして不機嫌なときに口から出る「ああ!」や「もう!」に当たる英語の間投詞です。

語尾のrが増えることもあります。

 

Grr! I can’t find my smartphone!「もう! スマホがどこにあるのかわからない!」

 

6. おわりに~今日から使ってみよう!~

 

いかがでしたか? 


「機嫌」を意味するmoodやtemper、humorを使った英語フレーズは、書き言葉でも話し言葉でも使える万能な英語表現です。

自分やほかの人の機嫌が悪いことを言うときの基本的な英語フレーズとして、ぜひ押さえておきたいですね。


親しい人たちとのややカジュアルな会話では、英語のgrumpyやgrouchyなどの形容詞を使えると、とてもこなれた印象になります。相手や状況をみて使ってみてくださいね。


できることなら、自分もまわりの人たちも機嫌よく過ごしたいものです。使う機会がないほうがよいのかもしれませんね!?

 
  
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