カジュアルなシーンやプレゼンなどのビジネスシーンにかかわらず、「聞いて」と自分の話に集中するよう相手にお願いしたいと思う場面は少なくないと思います。
自分の話を聞くよう相手の注意を引きたいとき、英語ではどのように言えばよいのでしょうか。
この記事では、「聞いて」と自分の話に集中するよう相手に求めるときに使える20の英語表現をシチュエーション別にご紹介します。
Contents
- 1. カジュアルなシーンでみんなの注意を引く際に役立つ英会話表現+例文
- 2. 日常生活で「ねえ聞いてる?」と友人や同僚の注意を引く際に役立つ英語表現一覧
- 2-1. Are you listening to me?「私の話、聞いてる?」
- 2-2. Hear me out.「最後まで聞いて」
- 2-3. Are you paying attention?「ちゃんと聞いてる?」
- 2-4. I’m talking to you!「ちゃんと聞いてよ!」
- 2-5. Do I have your ear?「私の話に興味持ってくれてるかな?」
- 2-6. Can I bend your ear for a minute?「ちょっと私の話、聞いてくれる?」
- 2-7. Am I making myself heard?「私の話、ちゃんと聞いてもらっていますか?」
- 2-8. I have something to tell you.「伝えたいことがあるの」「お伝えしておくべきことがあります」
- 3.「みなさん、聞いてください!」プレゼンなどのビジネスシーンで使える英語フレーズ!
- 4. おわりに~実際の英会話で使ってみて下さい!~
1. カジュアルなシーンでみんなの注意を引く際に役立つ英会話表現+例文
まずは、カジュアルなシーンで「あのね」「聞いて」と、友人の注意を引く際に役立つ英語表現をご紹介します。
どれもくだけた英語表現なので、目上の立場の人に対しての使用は避けましょう。
1-1. Listen.「ねえ」
こちらは、たったの1語で相手の注意を自分の話に集中するよう求めることのできる英語表現。
英会話でも定番のフレーズで、相手が自分の話を聞いていないようなときに「私の話を聞いてよ」と注目させたい際に使えます。
また、「ねえ、聞いて聞いて」というようなニュアンスで、ワンクッション置いてからとっておきのニュースを相手に話したいときにもうってつけの英語表現ですよ。
例えば、自分が妊娠したというような大ニュースを伝える際には、次の英会話の例文のように言うとよいでしょう。
A: Listen. I’m pregnant.
B: For real? Congratulations!
(日本語)
A: ねえ。私、妊娠したの。
B: マジで? おめでとう!
1-2. Look here.「あのね」「いい?」
直訳すると「ここを見て」となりますが、こちらの英語フレーズも「あのね」「いい?」と、相手の注意を引く際に使えます。
ただし、こちらは先ほどのListen. に比べると若干上から目線の英語表現なので、くれぐれも上司や先輩などに対しては使用しないようにしましょう。
英語の発音については、「ルックヒアー」というよりも「ルッキアー」というふうに聞こえることが多いです。
1-3. Listen here.「聞いて」
Look hereと同じように使える英語表現です。
発音については、「リスンヒアー」というよりも「リスニアー」というふうに言うと、ぐっとネイティブスピーカーの英語に近づきますよ。
1-4. Listen up.「よく聞いて」
こちらは「よく注意して聞いて」というニュアンスの英語表現。
複数名に向けて使われることが多い英語フレーズで、例えばわいわいガヤガヤしているような状況で「はい、みんな注目!」とお知らせする際にうってつけの英語表現です。
例文で確認してみましょう。
OK, everybody, listen up! I have something to announce today.
(日本語)
よし、みんな、よく聞いて! 今日は発表したいことがあるの。
1-5. Get a load of this!「聞いて聞いて!」
get a load of ~で「~をよく聞く、よく見る」という意味ですが、「聞いて聞いて!」と、これから自分がしたいと思うとっておきの話に相手を集中させる際に使える英語表現です。
英会話の例文で確認してみましょう。
A: Get a load of this, Maria. I won the lottery!
B: You gotta be kidding! I really envy you!
(日本語)
A: マリア、聞いて聞いて。宝くじに当たったの!
B: え? うそでしょ! 羨ましい!
1-6. Now hear this!「聞いて!」
こちらも何か重要なことを伝える前に、「聞いて」と相手の注意を引く際に使える英語表現。
アメリカ海軍で、拡声器でアナウンスする際に使用されていた英語フレーズです。
そのため、日常会話ではユーモラスに聞こえます。
拡声器を持っているようなジェスチャーをしながら口にすると、より笑いを誘うことができるかもしれません!
1-7. Are you ready?「心の準備はいい?」
直訳すると「あなたは準備ができていますか?」となりますが、「これから伝える話に対して準備ができている?」と相手の注意をぐっと引きつける際に使える英語表現です。
結婚や妊娠など、相手が驚くに違いないニュースを伝える際にはぴったりの英語フレーズですよ。
例文で確認してみましょう。
A: I have something to tell you. Are you ready?
B: What?
A: I got married last month!
(日本語)
A: 話したいことがあるの。心の準備はいい?
B: え、何?
A: 私ね、先月結婚したの!
2. 日常生活で「ねえ聞いてる?」と友人や同僚の注意を引く際に役立つ英語表現一覧
ここではカジュアルなシチュエーションをはじめ、日常的に幅広く使える英語表現をご紹介します。
2-1. Are you listening to me?「私の話、聞いてる?」
単刀直入に「私の話、聞いてるの?」と尋ねたいときはこちらの英語表現。
自分が話をしているときに相手がスマートフォンをいじっていたりするようなときには、このように英語で声をかけて、自分の話に集中してもらうよう促しましょう。
A: Hey. Are you listening to me?
B: What? Oh, sorry. Where were we?
(日本語)
A: ねえ。私の話、聞いてる?
B: え? あ、ごめん。どこまで話したんだっけ?
2-2. Hear me out.「最後まで聞いて」
こちらは「最後までしっかり私の言うことを聞いて」と相手にお願いする英語表現です。
自分が意見を述べている途中で話の腰を折られてしまったりした際に役立ちます。
英会話の例文を見てみましょう。
A: … But, I think we’d better stick with the original plan.
B: You mean you don’t agree with me?
A: I don’t mean that. Hear me out. I just want to…
(日本語)
A: …でも、元々計画した通りの方がいいと思うの。
B: 私には賛成してないってこと?
A: そういうことじゃなくてさ。最後まで聞いて。ただね…。
2-3. Are you paying attention?「ちゃんと聞いてる?」
pay attentionは「注意する」という意味の英語表現です。
直訳すると「あなたは注意していますか?」となりますが、こちらは「(私の話を)ちゃんと聞いてる?」と相手の注意を促す際に使える英語フレーズです。
ちなみに、pay attention to ~で「~に注意を払う」という意味で、TOEICでも頻出の英語表現ですよ。
2-4. I’m talking to you!「ちゃんと聞いてよ!」
こちらのフレーズは自分の話をちゃんと聞いていない相手を注意する際に役立つ英語表現。youに強勢を置いてしゃべりましょう。
また、youの後ろに相手の名前を付け足すと効果的ですよ。
Look here. I’m talking to you, Sara.「こっち見て。ちゃんと聞いてよ、サラ」
2-5. Do I have your ear?「私の話に興味持ってくれてるかな?」
こちらはやや慣用的な言い回しで、「自分の話に興味を持っていますか」「自分の話に注意を払っていますか」と相手に確認する際に使える英語表現。
have one’s earは直訳すると「~の耳を持つ」となりますが、「~に興味を持つ、注意を払う」という意味です。
日本語で言うところの「聞く耳を持つ」という表現のニュアンスに近いでしょうか。
2-6. Can I bend your ear for a minute?「ちょっと私の話、聞いてくれる?」
悩みや愚痴などを相手に聞いてもらいたいときにぴったりの英語フレーズ。
直訳すると「1分間、あなたの耳を曲げてもいい?」となりますが、実はこちらは自分の悩みや問題などを相手に聞いてくれるようやや控えめに頼む英語表現です。
英会話の例文を見てみましょう。
A: Emily, can I bend your ear for a minute?
B: Sure. Go ahead.
A: Thanks. It’s about my boss…
(日本語)
A: エミリー、ちょっと私の話、聞いてくれる?
B: もちろんよ。さあどうぞ。
A: ありがとう。上司の話なんだけどさ…。
2-7. Am I making myself heard?「私の話、ちゃんと聞いてもらっていますか?」
make oneself heardで「自分の話をちゃんと聞いてもらう」という意味で、こちらは複数名に向けて話をしているときなどに使われることが多い英語表現。
みんなの前で話をしているときにどこかで私語が始まりざわついているようなシチュエーションでは、この英語フレーズを言ってまず注意を引いてから、大事な話をしましょう。
2-8. I have something to tell you.「伝えたいことがあるの」「お伝えしておくべきことがあります」
「伝えたいことがある」「話をしたいことがある」と、相手に自分の話を聞いてもらう際の前置きとして役立つ英語フレーズです。フォーマルなシチュエーションでも使えます。
英会話の例文で確認しましょう。
A: I have something to tell you.
B: Uh-huh.
A: I’d like to take a day off tomorrow.
(日本語)
A: お伝えしておくべきことがあるのですが。
B: 何?
A: 明日、休暇を取りたいと思っておりまして。
3.「みなさん、聞いてください!」プレゼンなどのビジネスシーンで使える英語フレーズ!
ここでは、プレゼンテーションなどのビジネスシーンを中心に、フォーマルな場面で使うことのできる英語表現をご紹介します。
実際にビジネスで使う機会がなくても、例えばTOEICのPart4などでも頻出の英語表現ばかりなので、覚えておくとスコアアップにつながりますよ。
3-1. May I have your attention, please?「みなさん、聞いていただけますか?」
プレゼンなどをしている最中に私語が聞こえてきたり、会場が少し騒々しくなったりした場合には、この英語表現を使って聴衆に声をかけるとよいでしょう。
May I ~? は「~してもいいですか?」と、丁寧に許可を求める表現です。
Can I ~? とすると若干カジュアルになります。
3-2. I’d like to draw your attention to ~「みなさん、~に注目してください」
こちらも、プレゼンなどをしている最中に「~に注目してください」と、聴衆の注意を引くのに便利な英語フレーズ。
「~」のところにslide「スライド」やfigure「数字」などを入れて使うことができます。
Next, I’d like to draw your attention to this slide.
(日本語)
それでは次に、このスライドに注目してください。
3-3. Now, let’s take a look at ~「さて~をちょっと見てみましょう」
take a look at ~で「~をちょっと見てみる」という意味です。
先ほどご紹介したI’d like to draw your attention to ~と同じように使うことができますが、こちらのほうが堅苦しくない英語表現です。
3-4. I wonder if we could begin by[with] ~「~から話を始めたいと思っているのですが」
「~から話を始めたいと思っているのですが」と丁寧に話を切り出す際に使える英語表現です。
byの場合、「~」 には名詞や動詞のing形を入れて使います。
一方、withの場合には、後ろに名詞(or名詞のかたまり)を続けます。
英語の例文で使い方を確認しましょう。
I wonder if we could begin by talking about our first-quarter results.
(日本語)
第一四半期の結果について話をすることから始めたいと思います。
I wonder if we could begin with our new promotional campaign.
(日本語)
新しい販売促進キャンペーンから話を始めたいと思っているのですが。
3-5. Let’s move on to the next topic.「次のトピックに話を移しましょう」
プレゼンで別の話題に話を移す際に使える英語表現です。move on to ~で「~に移る、移動する」という意味。
topicのところをagenda「議題」やissue「問題」などに変えて使うことができるので、このままの形で覚えておくと応用が利きます。
もちろん、TOEICでもよく出る英語表現です!
4. おわりに~実際の英会話で使ってみて下さい!~
いかがでしたか?
この記事でご紹介した英語表現を覚えて、シチュエーションに応じて、「聞いて」と相手の注意を引く表現を使い分けることができるようになりましょう!