図書館で本を借りたり、本を探したりすることは多いのではないでしょうか。図書館だけでなく、書店も身近な存在です。今では紙の本よりも電子書籍で読書を楽しむという人も多いのでは。読書にまつわる英語表現をご紹介します。
Contents
- 1. 図書館で本を借りたり返したりするときの英語表現~読書のまえに~
- 2. 探している本が見つからないときに便利な英語表現
- 2-1. I’d like to check out the book…「本を借りたいのですが」
- 2-2. I’m looking for a book titled “1Q84” by Haruki Murakami.「村上春樹の『1Q84』を探しています」
- 2-3. Can you show me how to search for books?「検索機の使い方(本の探し方)を教えていただけますか」
- 2-4. Where can I find historical fiction book.「歴史小説はどこにありますか」
- 2-5. Where are the children’s easy readers?「子供向けの読み物はありますか」
- 2-6. Where are the board books?「絵本はありますか」
- 2-7. Where are the exam prep materials for TOEIC?「TOEICの対策本はありますか」
- 2-8. Do you have any graded readers?「英語のレベル別の読み物はありますか」
- 2-9. Where is the reference section?「館内閲覧用の(辞書などの)本はどこですか」
- 3. 図書館の読書以外のサービスを利用するときの表現
- 4. 好きな本、おすすめの本について話すときの例文
- 5. まとめ
1. 図書館で本を借りたり返したりするときの英語表現~読書のまえに~
図書館で本の貸出と返却を受け付ける窓口のことをcirculation deskといいます。後ほどご紹介するように、図書館にはたくさんの機能がありますが、まずは基本の貸出と返却のときの英語表現をご紹介します。
1-1. I’d like to borrow this book.「この本を借りたいのですが」
「借りる」を意味するborrow。図書館に限らず、友人同士で本を借りるときも使えます。
1-2. I’d like to check these books out.「この本を借りたいのですが」
図書館でborrowよりもよく使うのがcheck outです。本を複数借りるときにはthese books、一冊借りるときにはthis bookを使います。
1-3. How long can I keep books out?「いつまで借りられますか」
ほとんどの図書館では、貸出手続きをするとレシートが発行されるので、わざわざ聞かなくてもレシートに返却期限がDueという項目で表示されています。Dueは期限を表します。不安なときは聞いてみましょう。
1-4. I’d like to return this book.「この本を返却したいのですが」
返却するときにはreturnを使います。
1-5. Is the returns chute available all day?「返却ボックスは終日使えますか」
貸出期限内の返却であれば、わざわざ図書館の窓口で手続きしなくても図書館の外、あるいは図書館から離れたところに設置されている返却ボックスに返却することができる場合もあります。chuteとは傾斜のついた台を表します。
2. 探している本が見つからないときに便利な英語表現
本好きにとっては、図書館や書店でタイトルを眺めながら、気になる本がないか探すのも楽しみの一つです。しかし、「この本を読みたい」、「このジャンルの本を探している」というように、タイトルやテーマを絞って探すこともありますよね。
そんなときには図書館員(英語ではLibrarian)に相談したり、書店のスタッフに声をかけましょう。本を探すときの英語表現をご紹介します。
2-1. I’d like to check out the book…「本を借りたいのですが」
A: I’d like to check out the book “The Remain of the Day”, but I can’t seem to find on the shelf.
B: Sorry, but someone has checked it out, Would you like to put it on hold?
A: Yes, please. When can I expect it to be available?
(日本語)
A: 『Remain of the Day』を借りたいのですが、棚に見当たらないようで・・・
B: すみませんが、貸し出し中です。予約しますか。
A: お願いします。いつ頃借りられますか。
借りたい本があるときは、I’d like to check out the bookの後にタイトルを続けましょう。
「棚に見当たらない」と言いたいときはI can’t seem to find on the self.といいましょう。I can’t find on the self.でもいいのですが、seemを使うことで「どうやら見当たらない」というニュアンスになり少しやわらかい印象になります。
この場合の「本を予約する」は「次借りられるように抑えておく」というニュアンスが強く、put it on holdはぴったりの表現です。
図書館でIs it available?と言えば、「(その本は)今借りられますか」という意味で使うことができます。expect it to be availableなどで、「借りられることが見込まれる」という意味です。
2-2. I’m looking for a book titled “1Q84” by Haruki Murakami.「村上春樹の『1Q84』を探しています」
特定の本を探しているときは、bookの後にtitledをつけて「~というタイトルの本」という文にして使うこともできます。looking forは「探す」という意味です。
2-3. Can you show me how to search for books?「検索機の使い方(本の探し方)を教えていただけますか」
本の所蔵の有無や貸出状況が確認できる検索機は、英語ではLibrary Catalogueと呼ばれています。使い方がわからないときは、例文のように質問すると詳しく教えてもらえます。
2-4. Where can I find historical fiction book.「歴史小説はどこにありますか」
小説などのフィクションは、fiction bookといいます。ノンフィクションの場合はnon-fiction book。Where can I find~は直訳すると「~はどこで見られますか」という意味で、物のありかを聞くときに使うことができます。
2-5. Where are the children’s easy readers?「子供向けの読み物はありますか」
easy readerは、子供向けの易しい本です。外国語として英語を勉強している人にとってもとてもためになります。ストーリー展開がわかるような絵が多かったり、長い小説の主要な部分を抜粋して話の概要がわかるように書かれていたり、英語の力を伸ばしたい人にも嬉しい工夫がいっぱいです。
2-6. Where are the board books?「絵本はありますか」
まだ字が読めない子をはじめ、幼い子供たちのために固めの紙で作られた絵がメインの本があります。この類の本を英語ではboard bookと呼んでいます。もちろん英語初心者も楽しめるものです。
2-7. Where are the exam prep materials for TOEIC?「TOEICの対策本はありますか」
prepとは「対策」や「準備」を表すpreparationのこと。受験の参考書のことをprep book、模擬試験のことはprep test、予備校はprep schoolあるいはprep courseといいます。
2-8. Do you have any graded readers?「英語のレベル別の読み物はありますか」
Penguin Readersと聞いてピンと来た人はすでにgraded booksを読んでいるかもしれません。graded booksとは、英語の習熟度別に、使われている単語や文の長さを変えてあって、文学の代表作などを比較的無理なく読めるようにしてある多読用の教材。
Penguin Readersもその一つです。日本で購入すると結構高いのですが、英語の力を伸ばすためにどんどん読んでいくための本なので買うよりも図書館で借りて読むことをおすすめします。ここで出会った洋書に興味を持ったら、原作が読みたくなるはず。簡単なものから読んでみてください。
2-9. Where is the reference section?「館内閲覧用の(辞書などの)本はどこですか」
辞書など館内のみで利用する本が集まっているコーナーをreference sectionと呼びます。
3. 図書館の読書以外のサービスを利用するときの表現
図書館では、所蔵されている本の利用だけでなく、ほかの図書館からの取り寄せや電子書籍の取り扱いなど、実にさまざまなサービスがあります。利用したいサービスの表現をご紹介します。
3-1. Can I borrow books from other branches?「分館から取り寄せできますか」
本館と少し離れたところに分館がある図書館は多いです。分館からの図書の取り寄せはもちろん、ほかの図書館からの取り寄せも取り扱っています。「ほかの図書館からの取り寄せはできますか」と聞きたいときには、Can I borrow books from other libraries?といいます。
3-2. I’d like to work at study room. Is it available now?「自習スペースを使いたいのですが、空いていますか」
グループでの学習や個室タイプの学習スペースがある図書館もあります。例文のworkはstudyに変えても構いません。
3-3. Can I borrow eBooks?「電子版書籍はありますか」
A: Can I borrow eBooks?
B: Sure. Do you have an ereader? I’ll show you how to get started.
(日本語)
A: 電子版書籍はありますか。
B: ありますよ。端末はお持ちですか。使い方を説明します。
今、Kindleなどで電子書籍を楽しむ人も多いはず。電子書籍はeBookといいます。
電子書籍を読むためのタブレットなどの端末のことをereaderといいます。
I’ll show you~は、対面で相手に何か説明する際に便利な表現です。
4. 好きな本、おすすめの本について話すときの例文
最後に好きな本、おすすめの本について話すときの英語表現をご紹介します。
4-1. I really love to read science fiction books. Do you have recommendations?「SF小説が大好きです。おすすめはありますか」
I really loveを使うと「~が大好き」というニュアンスが伝わります。読書が趣味の人は、My hobby is reading.といっても伝わるのですが、具体的にどんなジャンルが好きなのかも伝えられる例文の表現を頭に入れておくといいですよ。
Do you have recommendations?は、おすすめを尋ねる表現で、本についてだけでなく、映画でも、食べ物でも、旅行の行先でも何についても使えます。
4-2. You can read classic books online for free. Why don’t you get this app?「古典ならネットで無料で読めるよ。このアプリダウンロードしたら?」
appはapplicationのこと。読み方は「アァプ」。Why don’t you~は「~したら?」と提案する英語表現です。
5. まとめ
海外で図書館を利用するとき、まず抑えたいのは「借りる」を表すcheck out。fictionやnon-fiction以外にもgraded readersやeasy readersは英語学習者にぴったりなので、ぜひ借りてみることをおすすめします。図書の場所を尋ねるWhere can I find~も押さえておきましょう。電子書籍にまつわるeBookやereaderも覚えておくといいですよ。