Let me ~は「私に~させてください」という意味です。
小さい子どもに限らず、ネイティブスピーカーが相手に「〜させてください」「〜させて」と、相手に許可を求める際に非常によく使う言い回しの1つなのです。
このLet me ~「私に~させてください」という英語パターンを使いこなせるようになると、ネイティブの英語にぐっと近づくことができることは知っていましたか?
実は、「ひと口食べさせてください!」も「知らせてください」もLet me ~「私に〜させてください」の英語パターンで表現できるんです!
Contents
1. 例文で確認!「食べさせてください!」は英語で?
まずは、短くてシンプルなわりに、いろいろな状況で使えるLet me ~「〜させてください」を使った便利な英語フレーズからご紹介します。
どちらの表現でもLet me 〜「〜させてください」という英語表現を使用している点に注目してください。
1-1. Let me try ~!「~をひと口食べさせてください!」
Let me try ~!で「~をひと口食べさせてください!」という意味の英語表現です。tryは「~を試す」という意味なので、Let me try ~で「私に~を試させてください」となります。
「~」のところに食べ物や飲み物を表す言葉を入れるだけで、「~を食べさせてください」「~を飲ませてください」と簡単に英語で表現できます。英会話の例文を見てみましょう。
A: Oh, this pancake is so good!
B: Let me try it!
(日本語)
A: このパンケーキ、すごくおいしいんです!
B: 私にもひと口食べさせてください!
ここでのitは、Aのセリフにあるthis pancake「このパンケーキ」という英語を指しています。このように、Let me try ~「~を試させてください」は、何かを食べてみたり飲んでみたりしたいときに「一口食べさせてください(飲ませてください)」と気軽に使える英語表現です。
飲食物だけではなく、例えばゲームや家具の組み立てなどに苦戦している人に対してLet me try! と言えば、「私にもやらせてください!」「(私がやってみるから)貸してください!」となり、とても応用が利きます。
このように、何を試すのかは違ってもLet me ~「〜させてください」で表現できるので、汎用性の高い英語フレーズです。覚えておくとよいでしょう。
1-2. Let me do it!「それ、私にもやらせてください!」
こちらは「私にそれをやらせてください!」という意味の英語表現。Let me ~「〜させてください」を使っていますね。meを強調して言うと、「私に」「僕に」というニュアンスが強まります。
例えば、きょうだいでおもちゃの取り合いをしているときにも、Let me do it! It’s my turn!「私にも遊ばせてよ! 私の番だからね!」などとアメリカの子どもたちは英語で言ったりしますよ。
2. Let me 〜で「離してください!」や「外に出して!」も表現できる
Let me 〜「〜させてください」は、後ろにたったの1語の英語を加えるだけで、さまざまなことを直感的に言える便利な英語フレーズ。
もちろん、緊急事態にも役立ちます。
できることなら遭遇したくないシチュエーションですが、例えば、旅先で知らない人に連れて行かれそうになったり、閉じ込められたりすることも可能性としては決してゼロではありません。
そのようなときには、Help!「助けて!」という助けを求める定番英語フレーズ以外にも、Let me go!「離して!」やLet me out!「外に出して!」などと英語で表現できると、周囲の人たちに事態が伝わりやすくなるでしょう。
どちらのフレーズでもLet me ~「〜させてください」が使われていますね。
ここでのLet me go! は「私を(他の場所へ)行かせてください!」から転じて「離してください!」という意味になります。Let me out! はLet me go out!「私を外に行かせてください!」から転じて「外に出してください!」という意味です。
また、Let me out! の反対はLet me in!「中に入れてください!」で、ホテルで締め出されてしまったようなときに使える英語表現です。
普段はあまり使いたくない英語フレーズばかりですが、いざというときのために頭の片隅においておくとよいかもしれませんね。
このように、 Let me 〜「〜させてください」で幅広いことが英語で表現できます!
3. ビジネスでもメールでも使える確認の英語表現!Let me seeはseeの意味に注目!
それではさらに、Let me ~「〜させてください」で表現できる英語フレーズを見ていきましょう。
3-1. Let me see that!「それ、見せてください!」
Let me ~「〜させてください」を使った短いフレーズでよく耳にするのが、Let me see ~です。こちらの英語表現は「私に~を見せて(ください)」という意味です。英会話の例文を見てみましょう。
A: My driver’s license picture is just terrible!
B: Let me see that!
(日本語)
A: 運転免許証の写真が最悪なんです!
B: 是非見せてください!
ちなみに、Show me ~という英語でも「~を見せてください」という意味を表せますが、こちらは命令文なので、場合によっては相手にぶっきらぼうな印象を与えかねません。
そのため、相手に何かを是非見せてもらいたいシチュエーションではLet me see that! という英語フレーズを使って伝えるとよいでしょう。
また、丁寧に言いたい場合は、Would you let me see that?「見せてもらえますか?」と言うこともできますよ。
3-2. Let me see…「えーと…」
こちらは「えーと…」というつなぎ言葉として使える英語表現。Let me ~「〜させてください」にseeを付け加えただけの、簡単な英語表現です。
ここでのseeを「考える」という意味で捉えると、Let me see…が「えーと…」という意味になるのも頷けるかと思います。英会話の例文で確認しましょう。
A: So, how many kids are coming over?
B: Let me see… six, I guess.
(日本語)
A: それで、子どもたちは何人来るの?
B: えーと…6人だと思う。
英会話を習い始めたばかりだと、なかなか言葉が続かずに間が空いてしまうこともあるかと思います。
そういうときでも、日本語で「うーんと、えーと…」などとは言わずに、Let me ~「〜させてください」を使って、英語でLet me see…と言葉をつないでみましょう。
英語で話すときにはなるべく日本語を使わないようにするのも大切ですよ。
また、「考えさせてください」ならLet me think about it.という英語表現も使えます。
3-3. Let me see if ~「~かどうか確認させてください」
こちらはLet me ~「〜させてください」に、see if 〜「〜かどうかを確認する」という英語を加えたものです。seeという英語には「〜を見る」の他にも「~を確かめる、確認する」という意味があります。
Let me see if ~で「~かどうかを確認させてください」という英語表現になります。
ifの後ろには主語と動詞が続きます。
英会話の例文を見てみましょう。
A: Oh, I can’t open this jar lid. It’s stuck!
B: Let me see if I can help you.
(日本語)
A: ああ、この瓶のふた、開けられません。固く締まっているんです!
B: やらせてください(あなたを手助けできるかどうか確認させてください)。
ちなみに、stuckという言葉は、ふたなどが固く締まっていて動かない状態だけでなく、人が物理的・心理的に身動きがとれない状態を英語で表す際にも使える言葉です。
例えば、I’m stuck in a traffic jam.なら「交通渋滞にはまって身動きがとれない」と、I’m stuck!なら「行き詰まった!」という英語表現になります。
こちらのLet me see if ~「〜かどうか確かめさせてください」という英語表現は、会話だけでなくビジネスメールでもよく使われます。覚えておくと役立ちますよ!
4.「知らせてください」はLet me knowでOK!
次に、会話だけでなくビジネスメールなどの書き言葉でも非常によく使われるLet me ~「〜させてください」の英語パターンをご紹介します。
都合のよい日程を教えてほしい場合や、わからないことがある場合など、英語でついついPlease tell me ~「私に〜を教えてください」などと言ってしまいませんか?
でも、こういうときにLet me ~「〜させてください」で表現できる自然な英語フレーズがあります。
Let me know ~「〜を知らせてください」を使った方が自然な英語表現になるのです。Pleaseをつけるだけで丁寧な英語表現にもなります。英会話の例文を見てみましょう。
A: I’m not sure if I can make it on time.
B: Just let me know if you can’t make it.
(日本語)
A: 間に合うかどうかわかりません。
B: もし来られないようであれば、知らせてください。
make it on timeは「間に合う」という意味の英語表現です。この場合は、Let me know when you’re finished with your work.「仕事が終わったら連絡してください」などと答えてもよいでしょう。
他にも、「何かわからないことがあったらお知らせください」というフレーズも覚えておくとビジネスで役立ちます。
A: Here are the work rules. If you have any questions, please let me know.
B: All right.
(日本語)
A: (こちらが)就業規則です。疑問点があれば、知らせてください。
B: 承知しました。
こちらは語順を入れ替えて、Please let me know if you have any questions.とも言えます。どちらもpleaseを含んでいるので丁寧な英語表現です。
口頭での説明やビジネスメールの最後にひと言付け加えるときなどにも使える英語フレーズなので、便利ですよ!
5. ビジネスシーンでも多用されるLet me ~「〜させてください」
Let me ~「〜させてください」という英語表現は相手に許可を求める表現なので、少し控えめで丁寧な印象を与えます。そのため、ビジネスシーンでもよく使われる英語です。
少し応用編になりますが、いくつかLet me ~「〜させてください」で表現できる英語フレーズをさらに見ていきましょう。
5-1. Please let me introduce myself.「自己紹介をさせてください」
こちらは「自己紹介をさせてください」という意味の英語表現。プレゼンテーションの冒頭などで自己紹介をしたいときに使える英語フレーズです。Let me ~「〜させてください」の前にPleaseが付いているので、丁寧な英語表現です。
また、Please let me start (my presentation) by introducing myself.「(プレゼンテーションを)自己紹介から始めさせてください」という英語表現も同じように使えます。
I would like to introduce myself. とも言えますが、Please let me ~という英語のほうが「~させてください、〜させていただきます」というニュアンスがより強まります。
Let me ~「〜させてください」を使った英語フレーズでもう1つご紹介したいのが、share「~を共有する、分かち合う」を使ったLet me share (with you) ~「私に(あなたと)~を共有させてください」という英語表現。
「私に(あなたと)~を共有させてください」という日本語からもわかるように、「~を説明させてください、〜をご説明します」という意味で使えます。例えば、Let me share my opinion on this.という英語なら「これについての私の意見を説明させてください」という意味です。
ぐっと英語らしい言い方になると思いませんか?
6. おわりに
いかがでしたか?
英語のネイティブなら子どものころからよく使う、Let me ~「〜させてください」という英語フレーズ。
Let me ~「〜させてください」という同じ英語パターンでさまざまなことが表現できるんです。
日常会話でもビジネスシーンでも、Let me ~「〜させてください」は本当によく使われる英語です。
この記事でご紹介したような短めの表現から慣れていけば、あなたも自然な英語を話せるようになることでしょう。
ぜひ覚えて使ってみてくださいね!