英語を学習してTOEICなどの点数が上がってくると、就職や転職をする際に、外資系企業も候補になりますよね。
契約社員や派遣スタッフとして働く場合でも、英語を使う仕事ならば時給が少し高めなので、チャレンジしてみる価値があります。
実際の業務で英語を使うことを想定した募集では、選考の際に、社内にいる外国人スタッフとの英語面接があるケースもみられます。
この記事では、面接でよく聞かれる質問と回答のサンプルをご紹介していきます。流れや定番フレーズがわかれば、初めての英語面接でもきっと慌てずに乗り切れますよ!
1. 就職に関連した基本の英語表現
就職の面接はjob interviewと言います。面接に関連した英語表現を覚えておきましょう。
面接に至るまでに、job opening(求人)の情報を見て、そのposition(職位、ポジション)のjob description(職務明細書)を熟読しておきましょう。欧米の会社では、ポジションごとに職務の範囲や責任、必要な技能や資格、就労条件などがjob descriptionに明示されています。
疑問点がある場合は、面接で質問できるように準備しておきましょう。
また、書類選考として、英文の履歴書や職務経歴書を提出することを求められるかもしれません。resumé(レジュメ)やCV(発音はシィーヴィー)などと呼ばれ、カバーレター(送付状)とともに提出するものです。
ウェブ上に無料テンプレートもありますが、初めて作成する場合は、有料の作成サービスを利用することをおすすめします。これらの提出書類を参考に面接が行われるので、忘れずに控えをとっておきましょう。
2. 面接官との挨拶フレーズ
面接会場(会議室など)で面接官に会ったら、笑顔で挨拶をしましょう。
その際、なるべく丁寧なフレーズを使い、相手の名前を呼ぶと印象がよくなります。握手をすることもありますが、相手の目を見てしっかりと握手をしましょう。
A: Hi, I’m David Scott, and I’m manager of the Marketing department.
(日本語)
A: こんにちは、マーケティング部長のデイヴィッド・スコットです。
面接では、Nice to meet you.よりもPleased to meet you.のほうが丁寧で好まれます。
また、面接の機会を設けてもらえたことに対するお礼を忘れずに添えましょう。上の例のほかにも、Thank you for giving me the opportunity to talk to you today.「本日は面接の機会を与えていただき、ありがとうございます」も定番フレーズです。
本題に入る前に、オフィスや面接会場の場所がわかりやすかったかどうか、天候などの話題で軽く雑談をすることが多いです。
英語の面接が初めてならば、This is my first time having a job interview in English!「英語で就職面接を受けるのはこれが初めてなんです!」と素直に言ってしまうのも手かもしれませんね。
3. 英語面接で自己紹介をする
面接官が最初にたずねるのは、Tell me about yourself.「あなたのことを教えてください」という質問でしょう。言い方としては、Can you tell me a little about yourself?やTell me about your background.などもあります。
1~2分程度で簡潔に、自己紹介をしましょう。
応募するポジションに直結した職務経験や技能・スキルがあれば、効果的にアピールできますね。
アピールする材料が少なくても、なるべくポジティブな印象を与えられるよう、自信をもって言いましょう。志望動機にうまくつなげられるといいですよ。
A: Can you tell me about yourself?
(日本語)
A: あなたのことを教えていただけますか?
4. 志望動機とアピール
Why do you want this job?「あなたはなぜこの仕事に就きたいのですか?」という意味で、志望動機をたずねる質問も始めに聞かれることでしょう。
ほかにも、What interests you about this position?「あなたはなぜこのポジションに興味をもったのですか?」やWhy are you interested in working for us?「あなたはなぜ弊社で働くことに興味をもったのですか?」などの言い方もあります。
A: Why do you want this job?
(日本語)
A: あなたはなぜこの仕事に就きたいのですか?
How can you contribute to our company?直訳すると「あなたは弊社にどのように貢献できるとお考えですか?」となります。ほかにも、Why should we hire you?「どうしてあなたを雇わなければいけませんか?」という言い方もされます。
謙遜するのはマイナス効果です。スキルや経験は積極的にアピールする材料として使いましょう。
A: How can you contribute to our company?
(日本語)
A: あなたは弊社にどのように貢献できるとお考えですか?
5. そのほかに聞かれる質問の例
「あなたの強みと弱みは何ですか?」What are your strengths and weaknesses?という文も頻出。strong pointsとweak pointsなどとも言います。
日本の就職面接でも聞かれる質問ですが、具体的なエピソードを話せるようにしておくことと、弱みであってもポジティブにもっていくことを忘れないようにしましょう。
A: What are your strengths and weaknesses?
(日本語)
A: あなたの強みと弱みは何ですか?
次はWhat are your salary expectations?「あなたの給与の希望額はいくらですか?」という質問です。
日本語でも英語でもはっきりといくらと言い切るのは避けたほうがよい内容です。現職(前職)の給与や業界の相場からみて妥当な金額を、幅をもたせて伝え、さらに「ご相談させてください」とひとこと添えるとよいでしょう。
外資系企業では年俸制をとっていることが多いようです。大きな数字を英語で言い慣れていない人は事前に練習しておかないと、桁を間違えてしまうので気をつけましょう。
A: What are your salary expectations?
(日本語)
A: あなたの給与の希望額はいくらですか?
面接の終わりには、Thank you very much for your time today.「貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と言いましょう。
6. 終わりに
いかがでしたか?
日本語でも英語でも、面接で聞かれることにそれほど変わりはないと思います。自己紹介や志望動機などは事前に練習しておくといいですね。
いくら対策をしていたとしても、面接官の英語がうまく聞き取れなかったり、言葉につまってしまったりするかもしれません。
そんなときは、丁寧に聞き返したり、慌てずに自信をもって言い直したりする度胸も必要です。
英語面接、うまくいくといいですね!