fail以外で「ミス」や「失敗する」を表現する英語フレーズ13選

例えば、ピアスを身に着けようとしてうっかり落としてしまったとき、思わず口から出てくる言葉は何ですか?

日本語だったら、「あっ!」や「どうしよう!」をはじめ、「やばっ!」「やだ!」「失敗した!」など、さまざまな言葉が思い浮かびますよね。

このように、失敗した場面でとっさに出てくる言葉には普段の言葉遣いやそのときの気分が反映されていて、バリエーションが豊富です。

 

それは英語でも同じなんです!

英語でも「あっ! 失敗した!」という場面では、状況に応じて実にさまざまなフレーズが使われています。

この記事では、何かに失敗したときにネイティブが使う代表的な表現をご紹介します。

 

1. 英語で「失敗する」を表現できるのはfailやfailureだけじゃない!


1-1. Oh, no!「あっ!」

海外ドラマや映画などで、登場人物がOh, ~! と英語でつぶやいているシーンを見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その中でも男女やシーンを問わず使われているのが、このOh, no!という英語表現です。

「あっ!」や「大変!」、「やばい!」「どうしよう!」「しまった!」などと訳されることが多い英語フレーズです。英語の例文を見てみましょう。

 

(英語)
A: Oh, no! I think I’ve lost my ID badge!
B: Don’t worry. You can ask Tom for a replacement. He’s in charge.

(日本語)
A: あっ! 社員証をなくしちゃったみたい!
B: 大丈夫。トムに再発行を頼めばいい。彼が担当だよ。

この例文では、AさんはIDバッジ(社員証)をなくしたことに気が付いて、思わずOh, no! と英語で声を発しています。

首からストラップで掛けるタイプの社員証や入館証のことは、英語ではID badgeやemployment ID、staff ID cardなどと呼ばれています。

カードを紛失した際の再発行のことは、英語でreplacementやreissueと言います。

また、in chargeは「担当して」という意味の英語フレーズです。

1-2. Oh, shoot!「しまった!」「あら、いやだ!」

失敗したときの残念な気持ちや不快感を表す表現として、Oh, shoot! やShoot!という英語表現もよく使われます。

「しまった!」や「あら、いやだ!」という意味で、女性にも使われる表現ですが、もともとShit!「畜生!」を遠回しに言った英語表現です。

そのため、Shit!という英語が持っているような下品な響きこそありませんが、あくまでもカジュアルな場面での使用にとどめたほうが無難でしょう。

1-3. Oh, my gosh!「どうしよう!」

英語のネイティブがよく口にするフレーズとしておなじみのOh, my God! も、失敗したときの「しまった!」や「何てことだ!」という意味で使える英語表現です。

ただし、信仰心のあつい人の前で軽々しくGodと口にするのは避けるべきです。

そこで使えるのがこちらの英語フレーズ。

God!という英語の代わりに、似たような発音のgosh! となっています。

他にも、Oh, my goodness! という遠回しの英語表現もあります。例文で使い方を確認してみましょう。

 

(英語)
A: Oh, my gosh! I’ve overslept! Why didn’t you wake me up?
B: Tough luck! I just woke up now, too!

(日本語)
A: どうしよう! 寝坊しちゃった! どうして起こしてくれなかったの?
B: それはお気の毒さま! 私もいま起きたところなのよ!

「うっかり寝過ごす」は英語でoversleepと言います。


例えば、家族そろって朝寝坊した場合は、英語ではWe’ve overslept! と表現できます。

また、Tough luck! は「運が悪いわね」「お気の毒さま」という意味の英語表現。

言い方次第では皮肉っぽいニュアンスを与えかねないので、口にする際には注意が必要です。

1-4. Oops!「あっ!」

うっかりミスやちょっとした失敗などに気付いたときによく使われるのがOops!という英語表現です。

発音は「ウープス」か「ウ(ッ)プス」。

自分の失敗を認めたときだけでなく、相手のしくじりに対して英語で気遣いを示すときにも使われます。例文を見てみましょう。

 

(英語)
A: Oops! I cut my bangs too short!
B: Oops, but it’s not that bad.

(日本語)
A: あっ! 前髪を短く切り過ぎちゃった!
B: あら、でもそんなに悪くないわよ。

このOops! という英語表現が使われるのは、つまずいたり言い間違いをしたりといったような、比較的程度の軽い失敗のときです。

重大な失敗をしてしまったときにはあまり使われません。

…このように、 「失敗する」を表現できる英語はfailやfailed, failureだけじゃありません。程度によりけりで、いろいろな英語で表現できるのです!

2. 例文で確認!失敗した場合にはfailedではなくmessed upを

 

ここまでご紹介してきたOh, no! やOops! とセットでよく使われるのが、「失敗した!」や「やっちゃった!」という意味の英語表現です。

ここでは、何かに失敗した時にネイティブがよく使う英語表現をご紹介します。

2-1. I messed up!「失敗した!」「やっちゃった!」

こちらは「失敗した!」「やっちゃった!」ということを英語で表現する際にネイティブがよく使うフレーズの1つです。

messは名詞では「めちゃくちゃな状態」「混乱」「失敗」という意味です。

この英語フレーズのように、動詞としてmess up ~と言うと「~をめちゃくちゃにする」という意味になります。

例えば、I messed up the room.なら「部屋をめちゃくちゃにした=部屋を散らかした」となります。

He messed up my life.なら「彼は私の人生をめちゃくちゃにした=彼は私の人生を台無しにした」となります。

このmess up ~という英語表現。「~を」の部分なしでI messed up! と言うと、このフレーズのように「失敗した!」や「やっちゃった!」という意味になります。

 

英会話の例文を見てみましょう。

 

(英語)
A: Shoot! I messed up!
B: Well, what happened?
A: I attached the wrong file!

(日本語)
A: やば! 失敗した!
B: え、どうしたの?
A: 違うファイルを添付しちゃったの!

 

2-2. I blew it!「失敗しちゃった!」

同じように「失敗しちゃった!」と言いたいときに使える英語表現にI blew it! があります。

blow itは「失敗する」「(計画やチャンス、約束などを)台無しにする」という意味の口語表現です。英会話の例文を見てみましょう。

 

(英語)
A: It was my last chance to make my dream come true, but I really blew it.
B: Oh, it’s not the end of the world. Cheer up!

(日本語)
A: 夢をかなえる最後のチャンスだったのに、見事に失敗しちゃったわ。
B: まあ、この世の終わりというわけではないんだからさ。元気出しなよ!

ここでは、失敗して落ち込んでいる相手に対して、Cheer up!「元気出しなよ!」という励ましの言葉を掛けていますね。

It’s not the end of the world.は、失敗した相手を励ます際に使える決まり文句で、「この世の終わりというわけではない」「別に大したことではない」という意味です。

また、screw upにも「台無しにする」という意味があり、やはりI screwed (it) up! で「失敗した!」という意味の英語フレーズになります。

こちらもやや口語的な英語表現なので、かしこまった場面での使用は避けましょう。

2-3. I did it again.「またやっちゃった」

文字通り「またやっちゃった」「また失敗しちゃった」という意味の英語表現です。こちらは英語を直訳したままの意味なので、覚えやすいですね!

 

(英語)
A: Oops, I did it again.
B: Oh, be careful.

(日本語)
A: ああ、また失敗しちゃった。
B: もう、気を付けてね。

また、この英語表現を現在完了形にしたI’ve done it again.も同じように、何かに失敗した状況で使えます。

いずれも、失敗やミスをした自分に対する残念な気持ちを込めて口にするとよいでしょう。

3. 名詞faultは発音に注意!日常英会話で使える謝罪表現

 

大きな失敗であっても、うっかりミスであっても、自分だけでなく他人に迷惑を掛けることになってしまったら、まずは謝罪の気持ちを表すことが大切。

ここでは失敗した際に使える謝罪の英語表現をご紹介します。

3-1. I’m terribly sorry.「本当にごめんなさい」

何かに失敗した際、自分の落ち度を認める際に使える定番の英語表現です。

terriblyは「ひどく」「大変」という意味で、英語で謝罪の気持ちを強める際に便利な言葉です。

また、sorryの後ろにforを続けると「~について謝罪する」ということを英語で表現できますよ。何か大きな失敗をした後にはこの英語表現がぴったりでしょう。

3-2. It’s (all) my fault.「悪いのは(すべて)私」

こちらも相手に謝罪する際に使える表現。何か失敗した際にはこのように謝るケースも、英会話ではしばしば見受けられます。

faultという英語は「過失・失敗の責任」という意味を持つ名詞です。発音はフォールトです。

この英語フレーズでは、何かが(It「それ(失敗)」が)、全部自分の責任であるということを認めています。

 

(英語)
A: Oh, no. I think I messed up our plans for this summer.
B: Well, what’s the trouble?
A: I haven’t booked any hotels yet.
B: What?
A: I’m terribly sorry. It’s (all) my fault. I’ve been too busy. It just slipped my mind.

(日本語)
A: ああ、どうしよう。今年の夏の予定を台無しにしちゃったみたい。
B: え、どうしたの?
A: まだ全然ホテルの予約をしていないの。
B: うそでしょ?
A: 本当にごめんなさい。(全部)私のせいね。忙し過ぎて、すっかり忘れちゃってたの。

ビジネスシーンでの失敗ならば、謝罪とともに失敗に至った経緯なども説明し、同じことを繰り返さないようにするための対応策まで示すと、相手に誠意が伝わるでしょう。

4. ミスした人や不成功した人に対する気遣いを表す英語フレーズ

 

さて、今度は少し視点を変え、「あっ! 失敗した!」などとつぶやいている人に対して気遣いの気持ちを表すことのできる英語フレーズをご紹介します。

4-1. What’s wrong?「どうしたの?」

こちらの英語フレーズを直訳すると「何が悪いの?」となりますが、こちらは「どうしたの?」や「大丈夫?」「何があったの?」というふうに相手を気遣う際に使える英語表現です。

他にも、What’s the matter? やWhat happened? をはじめAre you okay? といったような英語表現があります。

これらのどの英語フレーズも、「あっ! 失敗した!」などとつぶやいている人に対して気遣いの気持ちを示す上で役立ちますよ。

4-2. Don’t worry.「心配ないよ」

こちらは「心配ないよ」や「大丈夫だよ」という意味の英語表現で、失敗して気落ちしている相手を励ますことのできる表現です。

他にも、Cheer up!「元気を出して!」やTake it easy.「あまり気にしないで」、It’s okay!「大丈夫だよ!」などという英語表現を使っても慰めることができますね。

4-3. That’s too bad.「それは残念ですね」

こちらは「それは残念ですね」「それはひどい」という意味の英語表現で、失敗した相手の気持ちに共感を示して気遣う際に使えます。

他にも、I’m sorry for you. やThat’s terrible [awful]. などという英語表現を使ってもよいでしょう。

4-4. Be careful.「気をつけてね」

こちらは「気をつけてね」と相手に注意を促す英語表現。

場合によっては、Maybe you should ~?「~してみたら、どう?」というような相手に助言する英語表現を、このフレーズの直後に続けるとよいかもしれません。

自分がミスや失敗をしたとき、誰かに優しく気遣ってもらえるとうれしいものですよね。

「あっ! 失敗した!」などとつぶやいて落ち込んでいる人が身近にいたら、状況に応じて声を掛けてみましょう。

5. おわりに

 

いかがでしたか?

できることなら失敗はしたくないものですが、失敗は成功の元とも言うように、過去の失敗した経験から学べることは少なくなく、必ず将来役立つはずです!

また、失敗について英語でどのように言うのかについて押さえておけば、状況によってはピンチをチャンスに変えることができるかもしれません。

ご紹介したこれらの英語フレーズ、いざというときに使えるようにしておきたいですね!




  
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