I’d like to cancel my reservation, please.
「予約をキャンセルしたいのですが……」
I’d like to cancel my purchase order, please.
「商品注文をキャンセルしたいのですが……」
英語でキャンセルする表現を英会話の本で探すと、ホテルやレストランの予約をキャンセルしたり、通販の商品注文をキャンセルしたりするときに使う上記のような英語フレーズをよく見かけます。
確かに、押さえておくべき英語フレーズではありますが、近年ではオンラインで予約や注文をするケースがほとんどなので、当然キャンセルもオンラインでボタンをクリックするだけで済んでしまいます。
この記事では、クリックするだけでは済まない、友達との約束をキャンセルしたり仕事のアポをキャンセルしたりするときに使える英語フレーズをご紹介します。
これらのフレーズを覚えるときは、表現中の単語の意味や発音、文法をしっかり確認するようにしましょう。理解していないフレーズをただ声に出したり聞いたりしても身につかず、また相手からそのフレーズを言われたときにすぐに理解できません。
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Contents
1. 予約、予定や注文のキャンセルをしたいときの4つのポイント一覧
日本語で表現する際と同様、英語で約束やアポをキャンセルしたい際には、以下の4つのポイントを押さえるよう心掛けるとよいでしょう。
1. キャンセルするという事実を伝える
2. 理由を述べる
3. 謝罪する
4. キャンセル後の対応を相談する(埋め合わせ/日程調整など)
相手や状況に応じて以下にご紹介する基本的な英語フレーズを組み合わせて、タイミングよく誠意をもってキャンセルの意を伝えてみましょう。
2. 「行けなくなった」という情報を英語で伝えたい場合
2-1. I won’t be able to go.「行けなくなっちゃったの」
行けなくなったという事実を相手にストレートに伝えて予定をキャンセルする英語表現です。
約束のキャンセルについてより詳しく英語で言うときには、例えば
I won’t be able to go to the party.
「パーティーに行けなくなった」
I won’t be able to go out with you.
「あなたと一緒に出かけられなくなった」
などと表現することができます。英語の例文を見てみましょう。
A: I’m not feeling well today, so I won’t be able to go. I’m sorry.
B: That’s all right. Take care.
(日本語)
A: 今日調子が悪くて、行けなくなっちゃったの。ごめんね。
B: 気にしないで。お大事に。
2-2. I can’t make it.「行けなくなった」
A: Sorry, I can’t make it.
B: Well, why not?
A: My flight has been canceled due to a typhoon.
(日本語)
A: ごめん、行けなくなった。
B: え、どうして?
A: 乗るはずだった便が、台風の影響で欠航になったんだよ。
2-3. back out at the last minute「ドタキャンする」
A: What? Chris is not coming today?
B: He backed out at the last minute again!
A: I can’t believe it!
(日本語)
A: うそ、今日クリス来ないの?
B: うん、またドタキャンだよ!
A: 信じられない!
2.4 call off「~をキャンセルする、中止する」
「その会議は中止になりました」
The game was called off because of the typhoon.
「その試合は台風のために中止されました」
2-5. I need to cancel the appointment I made to see you.「あなたに会うお約束をキャンセルしなければなりません」
I regret to inform you that I have to cancel our meeting.
「残念ながら、ミーティングをキャンセルしなければならないということをお伝えいたします」
3. 旅行やビジネスなどで予定を変更する理由を述べる際に役立つフレーズ
約束やアポをキャンセルする場合には、キャンセルすることになった理由を説明しますよね。
例えば、「子供が熱を出したと保育園から電話がありまして……」や「悪天候で電車が運転見合わせになりまして……」など、理由はさまざまでしょう。
英語で何をどこまで説明するのかは、相手や状況によります。
そのことを踏まえて、ここでは英語でキャンセルする理由を述べる際に役立つ英会話フレーズをご紹介します。
3-1. Something came up.「ちょっと用事ができた」
英語で約束をキャンセルしたいとき、相手や状況によっては理由をきちんと説明せずに「ちょっと用事ができた」と言うだけにとどめることがありますよね。
こちらはそんなときに使える英語フレーズ。Something came up.あるいはSomething has come up.で「ちょっと用事ができた」という意味です。
ここでのcome upという英語の熟語は「(意外なことが)生じる」という意味で使われています。
英語の例文を見てみましょう。
A: Something came up, so I’d like to reschedule my lesson…
B: No problem.
(日本語)
A: ちょっと用事ができたので、レッスンの日程変更をしたいのですが…。
B: 構いませんよ。
3-2. Something urgent came up.「急用ができてしまって」
こちらは先ほどの英語表現の応用編。「急用ができてしまって」という意味の英語表現で、詳しいことは濁したまま用事が急なものであること、キャンセルしたいことを伝える際に使えます。
urgentは「急な、緊急の」という意味の英単語。約束を直前でキャンセルするときに使えるフレーズですね!
英語の例文を見てみましょう。
A: Sorry, but something urgent came up. Can we reschedule?
B: Sure. How about Wednesday night then?
(日本語)
A: ごめんね、急用ができてしまって。予定を変更できる?
B: いいわよ。それじゃあ、水曜の夜はどう?
3-3. Something personal came up.「私用ができてしまって」
こちらもSomething came up.という英語表現の応用フレーズです。personalは「私的な、個人的な」という意味です。
個人的なことで約束をキャンセルしたり、「私用ができてしまって」と、仕事を早退したりするときに使える言い方です。
とりあえずsomething personalと言っておいて、相手や状況に応じてキャンセルの詳しい理由を後から伝えるとよいかもしれませんね。
英語の例文を見てみましょう。
A: Something personal came up, and I have to go home now.
B: OK.
(日本語)
A: 私用ができてしまって、今すぐに家に帰らなくてはなりません。
B: わかりました。
3-3. due to 〜「~のため」
「〜のため」「~が理由で」という意味を持つ英語の熟語で、キャンセルする理由について述べる際に使えます。
due to a heavy rain「大雨のため」やdue to a schedule conflict「スケジュールがかち合ったので」などのように使われますよ。
4. 予約や予定を変更することを謝罪する英語表現
次に、キャンセルすることを相手に謝る英語表現をご紹介します。
4-1. I’m sorry, but…「ごめんね~」「申し訳ないけれど~」
こちらは「ごめんね~」「申し訳ないけれど~」という意味の英語表現。キャンセルすることを謝罪する際に使える英語フレーズです。
butの後ろには主語と動詞を伴った「文」を続けます。
英語でキャンセルする場合の例をいくつか見てみましょう。
「ごめんね、今日行けなくなっちゃったの」
I’m sorry, but I’m afraid I can’t go with you.
「申し訳ないけれど、あなたと一緒には行けないわ」
2つ目の英語の文にあるようにI’m sorry butの後ろに I’m afraid…を続けると丁寧にキャンセルを謝罪することができますよ。
4-2. I’m sorry for ~「~に対して申し訳なく思っています」
こちらは「~に対して申し訳なく思っています」という意味の英語表現。forの後ろにはキャンセルの理由として名詞(もしくは、名詞のかたまり)を続けます。
例えば、I’m sorry for the cancellation.なら「キャンセルして申し訳ございません」という意味です。
I am sorry for any inconvenience this cancellation may cause.「キャンセルでご迷惑をおかけしまして、申し訳ございません」という英語の文も、ビジネスシーンで会議やアポのキャンセルを伝える際には定番ですよ。
4-3. I apologize for ~「~に対して申し訳なく思っています」
こちらも「~に対して申し訳なく思っています」という意味の英語表現で、相手に何かを謝る際の定番表現です。
例えば、I apologize for the confusion this may cause.なら「ご迷惑をおかけして、申し訳ございません」という意味の英語表現になります。メールに添えられる決まり文句です。
4-4. Please accept my sincere apologies for ~「~に対して深謝いたします」
こちらは「~に対して深謝いたします」という意味の丁寧な英語表現。
例えば、Please accept my sincere apologies for such short notice and any inconvenience this may have caused.「直前でのキャンセルとなりご迷惑をおかけすることを深謝いたします」などと、丁寧に伝えることができます。accept one’s apologyは「〜の謝罪を受け入れる」という意味で、ここではsincere apology「心からのお詫び」を受け入れてくれるよう頼んでいます。
また、short noticeは「急な、直前の、間際になってからの」という意味の予定の変更やキャンセルする場合の英語表現です。
5. 予定変更後の対応を相談する英会話の例文
最後に、キャンセル後の対応を相談する・約束する際に使える英語フレーズをご紹介します。
5-1. I’ll make it up (to you). 「埋め合わせをするからさ」
こちらはキャンセルした後に「埋め合わせをするからさ」という意味の英語表現。
キャンセルすることが友人とのカジュアルな会話ならば、このようにmake it up「埋め合わせをする、償う」という英語フレーズが使われることが多いですよ。
英語の例文を見てみましょう。
(英語)
A: I’m really sorry but I won’t be able to go out tonight.
B: No!
A: I’ll make it up to you.
(日本語)
A: 本当に悪いんだけど、今晩出かけられなくなった。
B: そんな!
A: 埋め合わせをするからさ。
5-2. Would it be possible to postpone [change/reschedule] our appointment date?「会う日を延期(変更/日程変更)してもらうことは可能でしょうか?」
こちらは、アポなどをキャンセルしたいときに使える「会う日を延期(変更/日程変更)してもらうことは可能でしょうか?」という意味の丁寧な英語表現。
元の日時をキャンセルした後、新しい日程の調整をお願いするときには、postpone「~を延期する」、reschedule「~の日程変更する」やchange the date「日程を変更する」というような英語表現を使うと良いでしょう。
6. おわりに ~キャンセルしたい場合、予約変更したい場合に使ってみてください~
親しい人との約束や仕事のアポなど、キャンセルしたくなくても、なかなかそうはいかないときもありますよね。
それでもキャンセルせざるを得なくなってしまったら、この記事でご紹介した英語表現を参考に、できるだけ早くキャンセルしたいことを伝えるようにしましょう!
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