英単語の勉強をしていて長い単語に出くわすと、ちょっとうんざりしてしまいますよね。
私も高校生の頃は、notwithstanding「~にもかかわらず」という単語を「こんなの長すぎて覚えられない…」と感じていました。
notwithstandingは15文字。大学受験対策や、英検・TOEICなどの資格試験対策で出会う英単語としては、おそらくこれが最長でしょう。
しかし英語には、絶対に覚えられないような、もっともっと長い単語があります。
もちろん試験に出るような単語ではないので、覚える必要は全くありません。
「へえ、そんな単語もあるんだ」と肩の力を抜いて、長い英単語の世界に足を踏み入れてみましょう。
友達や知り合いに「一番長い英単語って〇〇文字もあるんだよ」と豆知識を披露すれば、きっと話が盛り上がりますよ!
Contents
1. クイズ:一番長い英単語は何でしょう?
突然ですがクイズです。
一番長い単語は何でしょうか?
ヒントは、「sで始まる動詞」です。「長い単語なんてわからないよ!」という方も、考えてみると意外とわかったりするかもしれませんよ。
考えましたか?
答えはこちら!
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答えはsmiles。
smile「微笑む」の現在形ですね。「一番長い」理由はsとsの間に1マイル(約1.6km)あるから。
……クイズというよりただのなぞなぞでしたが、「なるほど」と思ってもらえたなら幸いです。
さて、ちゃんと「文字数が」一番長い英単語に話を戻します。
どんなものなのか、果たして想像はつくでしょうか。
全く見当もつかない! という方は多いと思いますが、文字数だけでも予想してみましょう。
本当に一番長い英単語は、あまりに長すぎてどの辞書にも載っていないレベル。この記事では「辞書に載っている中で最長の単語」「辞書にもない最長の単語」それぞれをご紹介します。
2. 辞書に載っている中で一番長い英単語
まずは、辞書に載っている単語の中で一番長いものをご紹介します。
それは「pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis」。なんと45文字です。
読み方は「ニューモノ/ウルトラ/マイクロスコーピック/シリコ/ボルケーノ/コニオシス」。少しでも読みやすくなるよう、スラッシュで区切りを入れています。
意味は「超微視的珪質火山塵肺疾患」。日本語にしても漢字ばかりでわかりにくいですが、ざっくり言い換えれば「とても細かい火山灰を吸い込んで起こる肺の病気」のことです。
2.1. 分解してみると…?
一見、何がどうなって成り立っている単語なのかわからないかもしれません。
しかし、実は「一つ一つ意味のあるパーツが集まった単語」なんです。それぞれのパーツの意味を確認してみましょう。
② ultra:超
③ microscopic:細かい、顕微鏡(microscope)で見るような
④ silico:ケイ素
⑤ volcano:火山
⑥ coni:塵
⑦ osis:病気
こうして分解してみると、これがまず肺の病気の名前であって、その原因となる要素「とても細かいケイ素質の火山の塵(≒火山灰)」が付け加えられていることがわかりやすくなりますね。
2.2. 長い英単語はパーツごとに分けられないか考えてみよう
さすがに、英語学習をしていてこの単語が必要になる場面はありませんから、覚えなくても全く問題ないと言い切れます。
しかし、「長い単語をパーツに分ける」という発想自体は、新しい単語を覚えやすくしたり、知っている単語を忘れにくくしたりするのに役立つことがあります。
例えば、psychologically「心理学的に」は以下のように分けられます。
② logy(学問)
③ -cal(~的な)
④ -ly(副詞を作る)
psychologically単体では「長い…」と感じてしまうかもしれませんが、こうしてパーツごとに分けてしまえば、情報を覚えやすく整理できますね。
3. びっくり! 辞書にもない最長単語の文字数は?
先ほどのpneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosisは、辞書に載っている中での最長の単語でした。それでは、本当に一番長い単語とはいったい何なのでしょうか?
それが、次の単語です。
これは「チチン」というタンパク式の正式名称である化学式で、なんと18万9819文字。長すぎて書けないので、最初と最後以外は省略しています。
チチンはタンパク質としては最大のものであり、それゆえに化学式がものすごく長くなってしまうのが、約19万文字もの長さになった理由だとされています。
まとめ
というわけで、この記事では面白い英単語として、「長い単語」をご紹介しました。
およそ19万文字もある単語が存在することを知れば、普段勉強しているときの十数文字の単語くらいは余裕に見えてくるかもしれません。
また、長い単語に出会った際は、分割してパーツごとに捉えられないか考えてみるのもよいでしょう。