英語系の資格・試験にはたくさんの種類があります。
就活や留学で資格が必要な大学生や、大学入試のために資格勉強をしたい高校生のなかには「英語の試験にはどういったものがあるのか?」と疑問に思う人も多いと思います。
そこで今回は、人気の高い英語試験を一覧にしてご紹介していきます! それぞれの特徴を知って、自分にピッタリの資格や試験を見つけましょう。
Contents
1. まずは試験を受ける「目的」をはっきりさせよう
ひとくちに英語系の資格・試験と言っても、問題の内容や使用目的は様々です。周囲の評価や誤った情報に惑わされず、「自分に合った必要な資格・試験」を選ぶことが大切です。
試験を選ぶ前に、まずは何のために試験を受けたいのか、という受験目的を明確にしておきましょう。単に実力を測りたいのか?大学受験のためか?留学のためか?就活のためか?など、自分の目的を整理しておくことで、それに合った試験を探しやすくなります。
2. おすすめの英語の試験一覧
それではここからは、具体的に英語試験・資格をひとつずつご紹介していきます!
2-1. TOEIC Listening & Reading Test
まずは最も人気の高い資格のひとつであるTOEICです。誰でも一度は聞いたことがある試験だと思いますが、試験内容を詳しく把握できていない方も多いのではないでしょうか。ここでTOEICの概要を把握しておきましょう。
TOEIC試験の概要と問題構成
TOEICはアメリカのテスト開発機関であるETSによって開発・制作されている試験です。日本でも年々受験者は増加傾向にあり、2018年度には約266万人が受験しました。
以下がTOEICの基本情報です。
正式名称 |
TOEIC Listening & Reading Test |
問題構成 |
リスニングセクション(100問)+リーディングセクション(100問)=合計200問 |
合否・結果 |
10~990点のスコアに換算(5点刻み) |
解答方法 |
全問マークシート形式(4択または3択) |
試験日程 |
年に10回実施 |
検定料 |
6,490円(税込み) ※2020年5月現在 |
公式HP |
TOEICはこんな人におすすめ!
TOEICがおすすめなのは、以下の条件に当てはまる人です。
・ビジネスの場で評価されたい人
・就職活動でアピールポイントが欲しい人
・リスニングとリーディングに絞って英語力をチェックしたい人
TOEICの最も大きな利点は、「国内の企業に英語力を証明する基準」として認知されていることです。就職活動を控えた大学生や転職で優位に立ちたい人にはピッタリの試験といえるでしょう。
「TOEIC」には他の種類のテストも存在する
一般的に知られているTOEIC Listening & Reading TEST以外にも、TOEICには数種類の試験があることをご存知ですか?
主な試験は以下の通りです。
・TOEIC Speaking & Writing Tests
「話す」ことと「書く」ことに特化したTOEICテストです。受験者はパソコン上でスピーキングとライティングの試験を受けることになります。従来のものに比べると知名度は低いですが、TOEIC L&Rテストでは測ることができないスキルをチェックできるおすすめの試験です。
・TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
TOEIC Bridgeは初・中級者向けのテストです。TOEICテストへの入門として、幅広く活用されています。問題数は半分の100問で、中学生や高校生でもなじみ深い身近なトピックなどを題材とした問題がメインとなっています。
その他にもいくつか試験がありますので、より詳しく知りたい方はTOEICの公式サイトをご覧ください。
2-2. 英検 (実用英語技能検定)
次に、TOEICと同様に人気の高い英検についてです。より幅広い層におすすめできる試験なので、学生から社会人までぜひチェックしてみて下さい!
英検の概要と問題構成
英検の概要と問題構成は以下のおとりです。
正式名称 |
実用英語技能検定 |
問題構成 |
一次試験(筆記)+二次試験(面接) (※級ごとに問題形式に違いあり) |
合否・結果 |
合格および不合格にて判定 |
解答方法 |
マークシート、エッセイ記述、面接など |
試験日程 |
年に3回実施 |
検定料 |
級により異なる(詳細は公式サイトを参照) |
公式サイト |
英検はこんな人におすすめ!
さらに、英検の長文などで扱われるトピックは題材も幅広く、知識の習得に役立ちます。総合的な英語の能力を獲得したいのであれば、英検でより上の級を目指すことをおすすめします。
2-3. TOEFL
続いてTOEFLについてです。「名前だけは聞いたことがある…」「TOEICと似ているの?」など疑問を持っている人も多いと思うので、どんな試験なのか具体的に確認していきましょう!
TOEFLの概要と問題構成
正式名称 |
TOEFL (“Test of English as a Foreign Language”の略) |
問題構成 |
4技能すべてを測定 |
合否・結果 |
各セクション0~30点のスコアに換算(120点満点) |
解答方法 |
すべてコンピュータ上で受験(オンライン) |
試験日程 |
年に40回以上実施(月2~5回程度) |
検定料 |
$235[アメリカドル] (通常の申し込みの場合) |
公式サイト |
TOEFLはこんな人におすすめ!
また、海外の大学やカレッジを受ける際にTOEFLの点数を提出することが条件になっている学校も多いです。将来的に海外留学を目指したい人は早めに受験を検討しておく必要がある資格だと言えるでしょう。
2-4. IELTS
IELTSもTOEFLと同様、年々認知度が高まってきている資格のひとつです。特に海外志向が強い人には欠かせない資格なので、留学や移住を検討したい人は要チェックですよ!
IETLSの概要と問題構成
正式名称 |
IELTS (“The International English Language Testing System”の略) |
問題構成 |
4技能すべてを測定 |
合否・結果 |
1.0~9.0までのバンドスコアで表示 |
解答方法 |
筆記+面接 (※面接は1対1の対面式) |
試験日程 |
全国16都市でほぼ毎週実施(1ヶ月に最大4回) |
検定料 |
25,380円 |
公式サイト |
IETLSはこんな人におすすめ!
IELTSがおすすめなのは以下の条件に当てはまる人です。
・留学や海外移住を目指したい人
・よりレベルの高い試験にチャレンジしたい人
IELTSはTOEFLと似ている点の多い資格です。140ヵ国以上の教育機関で認定されており、イギリスやアメリカの大学やカレッジを目指したい人には最適な資格です。また、イギリス、カナダ、さらにはオーストラリアなどの移住申請時に必要な資格でもあります。
また、IELTSには「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2種類があります。留学を目指す人はアカデミックを、移住を検討する人は基本的にジェネラルを受験するようにしましょう。
IELTSは世界的に認知度が高い分、問題も比較的難易度が高くなっているのが特徴です。ネイティブと対等にコミュニケーションがとれるような英語力を身につけたい人、移住まで見据えた資格にチャレンジしたい人には特におすすめの資格です。
2-5. ケンブリッジ英検
英検は日本独自の資格ですが、ケンブリッジ英検という資格もあることをご存知ですか?こちらは世界的に有名なもので、様々な国の英語学習者が目指している資格のひとつです!
ケンブリッジ英検の概要と問題構成
正式名称 |
ケンブリッジ英語検定 (Cambridge English Examinations) |
問題構成 |
4技能すべてを測定 |
合否・結果 |
合格および不合格にて判定 (詳細なスコアなどレベル別に有り) |
解答方法 |
筆記3技能+面接 (※面接は受験者2名のペアで実施) |
試験日程 |
全国11の試験会場で実施(各センター年に2~3回程度) |
検定料 |
試験のレベルおよび受験会場によって異なる |
公式サイト |
|
その他 |
A2~C2までのレベルから受験可能(※Generalの場合) |
ケンブリッジ英検はこんな人におすすめ!
また、近年では大学入試にケンブリッジ英検のスコアを採用する大学も増加傾向にあります。本物の英語力を身につけたい人、これから注目されそうな資格を取得したい人にはおすすめです!
2-6. TEAP
TEAPは主に高校生を対象として開発された試験です。大学入試で要求される英語力を想定した問題構成で、「大学での講義にもついていける英語スキル」の獲得を目的としています。
受験資格は高校2年生以上で、難易度は英検準2級~準1級を目安としています。2014年から開始された試験で、大学入試での導入も進んでいるので、高校生の皆さんはぜひ検討してみてください!
2-7. CASEC
「自宅で気軽に受けられる試験が知りたい!」という人にピッタリなのがCASECです。24時間いつでも自宅のネット環境から受験ができ、結果もその場で確認することのできる便利な試験です。近年ではCASECを導入する団体が教育機関も増加しており、注目度の高い資格です。
さらに、CASECの結果にはTOEICや英検との相対目安も記載されています。現在の自分の英語力が、他の資格ではどのくらい相当かを測定するのに大変便利です!
3. まとめ
それぞれの英語試験の特徴がお分かりいただけたでしょうか?
自分にピッタリの英語資格を見つけて、将来の可能性を広げていきましょう!