【TOEIC】Part3の特徴とコツを解説! リスニングの最重要パートを攻略しよう!

TOEICのPart3とPart4は、共にリスニングセクションのメインとなるパート。
特にこのPart3は、リスニング100問中39問を占める最重要パートです。リスニングの高得点を狙うならここの対策は必須です。

 

この記事では、TOEIC Part3の特徴をご紹介し、問題を解く上でのコツをお伝えします。

 

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1. TOEIC Part3の出題形式

 

男女のペア(もしくは3人)による会話を聞いて設問に答えるパートです。1題につき3問の設問に答える形式で、全部で13題(39問)あります。

設問文と選択肢は問題冊子に印刷されているので、ディレクションの放送中や余った解答時間に目を通しておくこと(先読み)が可能です。

 

Part3の特徴的な問題として、「意図問題」と「図表問題」があります。

 

意図問題は、「男性の”~”という発言は何を意図したものですか」といった設問のことで、2~3問出題されます。

 

図表問題は、最後の2~3題で1問ずつ出題される問題で、図表に書かれている内容と、聞き取った会話の内容を照らし合わせて解きます。

 

意図問題と図表問題の合計は5問です。

 

Part3,4はどちらもしっかりしたリスニング力が求められ、短期間で大幅なスコアアップをするのは難しいパートです。長期間にわたってコツコツとリスニング力を伸ばしていく必要があります。

とはいえ、コツを知っておけばもちろん有利になりますから、日々のリスニング学習に加えて、これからお伝えする攻略法も押さえておきましょう!

 

 

1-1. TOEIC Part3の特徴

大きく分けて、「2人の会話」と「3人の会話」の2種類が登場します。いずれも、「同僚同士の業務連絡」や「お店での客と店員のやりとり」など、ビジネスに関連したシチュエーションの会話が出題されます。

登場人物の関係性をなるべく早い段階で把握して、場面を具体的にイメージすることが、会話全体の理解度向上につながります。

 

 

2人の会話

各会話文の前には“Questions XX through YY refer to the following conversation.”「問題XXからYYは次の会話に関するものです」というアナウンスが流れますが、この部分はどの問題でも同じなので、内容のヒントにはなりません。

 

一方、設問文には、先読みすることで会話の展開を予想できるヒントがたくさんあります。

例えば、”What are the speakers preparing for?”「話し手たちは何の準備をしていますか」という設問があれば、「何かを準備することに関する会話なんだな」と推測できます。

 

”What is scheduled for next week?”「来週に何が予定されていますか」という設問なら、「来週の予定に関する発言が入る」と判断して、その部分が来るのを待ち構えておくことができます。

 

これを3問の設問すべてで事前に行えれば、ある程度「こんな話の流れになるかな」と予想して音声を聞くことができ、内容を把握しやすくなります。

全く先読みせずに音声を聞くことは、話の展開をノーヒントで理解する必要があり、情報が処理できなくなるので、おすすめできません。

 

 

3人の会話

全13題中、1~2題程度出題されます。(ただし、図表問題を除く)
2人の会話よりも人物関係が少し複雑になるので難しめです。また、同じ性別のナレーターが2人登場するので、人物名や声の質の違いに注意してその2人を聞き分けることも必要となります。

 

会話の前のアナウンスで“Questions XX through YY refer to the following conversation with three speakers.”「問題XXからYYは3人の話し手による次の会話に関するものです」と告知されますが、できれば、先読みの段階で「次の問題は3人の会話が来るかも」と身構えておきたいところです。

 

以下の特徴に当てはまる設問が含まれていれば、3人の会話の可能性が高いといえます。

 

 

・the menやthe womenという単語が使われている
2人の会話の場合は男女のペアですから、これらの単語で「同性の人物が複数登場する」と示唆されていれば、3人の会話と判断する手がかりになります。

 

・設問中に人物名が登場する
例えば“What will John do next?”「次にJohnは何をしますか?」のような設問です。
2人の会話であれば、話し手のことはthe manかthe womanで表されるので、人物名があるということは「男性2名のうちJohnについて尋ねられているんだな」と推測できます。

 

 

もちろん、こうした設問がなくても3人の会話が登場することはあります。会話の前のアナウンスはよく注意して聞きましょう。

 


1-2. 全体的なコツ

・設問文の先読みで、会話の方向性やトピックをある程度予測しておく

先ほどの項目でもお伝えしましたが、設問文を先読みすることで、「どんな話の流れになりそうか」「3人の会話になりそうか」「誰について質問されそうか」といった点を推測できます。

何も推測できないまま聞くのと、こうした点に当たりをつけて聞くのとでは大違いですから、必ず設問の先読みをしておきましょう。

余裕があれば選択肢にも目を通せるとさらによいですが、設問文だけでも先読みできれば十分です。

 


・設問の並び順と、会話の展開は対応していることが多い

各問題には3問の設問が出題されますが、「1問目の手掛かりは会話の序盤に出る」「2問目は中盤」など、話の流れに沿って順番に解けるようになっていることが多いです。

 

 

・「先読み→会話を聞く→解答→3つ答えたら次の先読み」のサイクルを回していく

一度このサイクルが崩れると先読みがしづらくなり、以降の問題全てに響きやすいです。解答に時間がかかると先読みの時間がなくなってしまうので、わからない設問があっても悩みすぎは禁物です。

 

 

・自分に合った解答方法を身に付けておく

大きく分けて「音声を聞きながら同時に解答する」と「聞き終わってからまとめて答える」の2通りがあります。どちらも一長一短なので、両方試してみて自分に合った方法を使いましょう。
それぞれのメリット/デメリットは以下の通りです。

 

 

①聞きながら解答する
メリット
・答え終わった設問に関する部分は忘れても大丈夫
会話全体の内容を覚えておく必要はありません。基本的には、会話の流れに沿って順番に解答できるように設問が作られているので、「この設問の答えはコレ!」と確信を持って答えたら、すぐに次の設問にすべての意識を向けられます。

 

・3問目を答え終わってから先読みできる時間が長い
順調に解答できれば、1~2問目は音声を聞いている間に解答が済んでいるので、聞き終わってから残る3問目だけ答えて次に進めます。

 

デメリット
・リスニングとリーディングを同時に行う必要がある
慣れるまではこの2つを同時に行うのは難しいので、ある程度練習が必要です。

 

・解答している間に次の問題の根拠を聞き逃してしまうケースもある
2つの設問の根拠が連続で流れるパターンには弱い方法です。1問目の根拠を見つけてマークシートを塗っている間は、どうしても少しリスニングへの集中力が落ちてしまいますから、2問目の根拠が立て続けに読まれると上手く対応できない可能性が高まります。

 

 

 

②聞き終わってからまとめて答える
メリット
・音声を聞くことに集中できる
「聞きながら読む」ということをしなくてよいので、リスニングのみに集中できます。

 

デメリット
・会話全体を細部まで記憶しておく必要がある
Part3では「曜日」や「時間」など、話の大筋とは関係ない詳細部分を問う設問も出題されます。話の内容をそうした細部まで覚えておく短期記憶力に自信がない方にはおすすめできません。

 

・先読みに使える時間が減る
会話が終わってから3問すべてに目を通して解答する必要があるので、その分次の問題が始まるまでの時間がなくなり、先読みがしづらくなります。

 

 

 

2. 問題タイプ別 +αのコツ

・概要を尋ねる問題

「会話が行われている場所」、「登場人物の職業」、「会話の主題」などを尋ねる問題で、1問目に来ることが多いです。
会話全体の要旨を理解できていれば選べることが多いですが、ピンポイントに根拠となる単語を聞き取ることが求められる場合もあるので油断禁物です。

 

 

・詳細を尋ねる問題

「男性は女性に何を尋ねているか」「女性は何をするよう提案しているか」など、会話の中のより具体的な内容に関する問題。
先読みで展開の予測に役立つ情報を得られる設問は、このタイプのものが基本です。

 

ただし、音声と選択肢では、同じ内容が別の表現にされていることもあります。例えば、音声ではfill out forms「用紙に記入する」なのが選択肢ではcomplete some paperwork「書類を完成させる」となっていたりします。
「この選択肢は音声の言い換えになっている」などと判断できるよう語彙力を鍛えておきましょう。

 

 

・意図問題

問われている発言が「その文脈の中でどのような意図で使われているか」が問われているので、前後の流れをしっかり把握できないと解けません。逆に、流れが把握できていれば答えられる問題ともいえるので、問われている発言の中に知らない表現があっても、諦めずに文脈を掴みにいきましょう。
とはいえ、難易度が高い設問なので、初心者は意図問題は捨てて他の問題に注力するのもありです。

 

 

・図表問題

音声では、図表にある要素の中で選択肢には使われていない部分が読み上げられます。

例えば、次のようなフロア案内の図表がある問題で、設問が「男性は何階に行きますか」というものだったら、男性は「2階に行きます」とストレートに階数を言うことはありません。

 

1階

レストラン

2階

雑貨店

3階

書店

4階

映画館


必ず、「雑貨店に行くという発言を聞き取る」→「雑貨店が2階にあることを図表で確認する」→「2階に行くと解答する」という手順を踏む必要があります。

「選択肢にある表現が直接会話に登場し、そこを聞ければ答えられる」といったことはないので注意です。

 


3. おすすめ問題集

『TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート3』(朝日新聞出版)

引用:https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=19993

新書サイズで持ち運びやすく、内容も充実していることで好評な「特急シリーズ」。その中でも、初心者向けにパート別の攻略をサポートしている「初心者特急シリーズ」の1冊です。
難しめのパートであるPart3の入門編として、まず自分に合った解き方やテクニックを身に付けたい初心者の方におすすめ。

 

 

『TOEIC(R)テスト新形式精選模試リスニング2』(ジャパンタイムズ)

引用:https://bookclub.japantimes.co.jp/book/b432458.html

実力を鍛えるのにぴったりな「やや難しめの良問」が揃っていると評判の「精選模試」シリーズの1冊で、リスニングの模試が5回分収録されています。
本番より少し難しめに作られているので、慣れてきた人向け。難しめな分、繰り返し復習したときの実力の付き方が大きいので、高得点を目指す方におすすめです。

 

 

まとめ

今回は、TOEIC Part3の特徴と攻略法について解説しました。骨太なリスニング力が求められる難しいパートなので、日々の練習が大切です。

 

それでも、ここでご紹介したコツを参考にするだけでもスコアアップにつながるはずです。
リスニングで一番問題数が多いパートなので、点数の伸びも大きいでしょう。

ぜひ、Part3を対策してハイスコアを目指しましょう!

  
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