その方法で大丈夫?英語の勉強法の超基本をお教えします

「とりあえず書店で買った本で英語の勉強をしているけど、本当にこの方法を続けてて大丈夫?」

「本当に英語力上がるのかな?」

 

と不安になることはありませんか。

書店に行けば英語の勉強方法を紹介している本はたくさんありますし、インターネットで調べても、英会話教材や書籍を紹介しているブログメディアなどが大量にでてきて、「どれを信じていいかわからない! 結局正しい英語の勉強方法はなに?」となってしまう方が大勢いらっしゃいます。

どんな教材でも、まずは英語の基礎や大前提を押えたうえで勉強をする必要があります。

 

そこで今回は、中学、高校時代に英語が苦手だったけれども、最近英語の勉強を再開した初心者の方向けに、今一度押さえていただきたい基本の勉強方法と活用できるコンテンツについてご紹介します。

 

 

1. 留学経験なしでも大丈夫?独学でも英語力の基礎を伸ばす方法

 

英語の勉強方法の超基本。それは「リスニング→音読」この流れをひたすら繰り返すことです。これをすることで英会話をするときに必要な柔軟な語彙力や、英語の文章を読むときに必要な読解力を同時に養うことができます。

これからおすすめする勉強方法は、聞いたり声に出したりすることがメインです。「聞いたり声に出したりという勉強方法ではリスニング力とスピーキング力しか強化されないんじゃない?」と思った方もいるかもしれません。

しかし、今一度考えてみてください。英語は言語です。意思を伝えるための手段です。ただ黙々と問題を解いたり単語帳で暗記しているよりも、絶対に英語を聞いたり声に出したりする方が英語は定着しやすいです。

 

そしてこれが、ライティングやリーディングにも効果的なトレーニングになります。スピーキングができれば当然ライティングもできますし、リスニングができれば当然リーディングもできるからです。

これからご紹介する方法を用いれば、日常での英会話やビジネスで一般的に使う英会話であれば、留学経験がなしでも問題なくできるようになります。そして、TOEICや英検対策にもつながります。

短い時間でもいいので、習慣化して毎日取り組めば大きな成果を生むことができます。英語の勉強法の基本として試してみてください。

 

リスニング→リピーティング→シャドーイング→ディクテーションの流れを取り入れよう

一人で英語を勉強するとき、声に出しながら勉強していますか? 黙々と問題集を解いていませんか?

もちろんTOEICや英検の勉強を目的としている場合は問題を解く時間も大切ですが、同じくらい時間をかけてほしいのがリスニングと、リスニング音声を活用した声に出しながらの勉強です。

実際、独学で勉強していると声を出しての学習は忘れがちです。そして、これはどんな上級者にも初心者にも必須の英語学習方法です。

教材はCDがついていたり音声データがダウンロード可能なものであればなんでも構いません。「音声を聞く→声に出して言う」この流れを徹底しましょう。

 

英語を聞いていれば、声に出さなくてもいいように思われるかもしれませんが、ただ聞いているとわかった気になりがちなので、必ず声に出して勉強する癖をつけてください。

 

そして余裕があれば、手を動かして英語を書き取る練習も取り入れましょう。

では、具体的にどのように勉強をするのかご紹介します。 

(1) リスニング
音声付きの教材であれば、CDでもWebサイトからの音声ダウンロードなどでも形式は問いません。声に出すことを前提にしていますので、初心者向けには一文が比較的短い日常英会話などの教材がおすすめです。

テキストに使われている単語や表現が8割くらいわかるレベルの教材を選びましょう。ラジオ講座や英語教材の通販サイトでは無料でレベル診断ができるところもあります。レベルに合わせておすすめの教材を提案してもらえる機能もぜひ参考にしてください。

はじめの1回はテキストを見ずに音声を聞いてみてください。その後単語や表現が聞き取れなかった箇所があった場合は、テキストで確認しましょう。

 

多くの教材では辞書を引かなくても難しい単語や表現に解説をつけています。そして、もう一度テキストを見ずに音声を聞いて、内容が理解できたか確認します。 

 
(2) リピーティング 

内容がわかったうえで声に出すと、表現や英単語の意味、どんな場面で使うのかが定着しやすくなります。一文ずつ音声を止めて声に出しましょう。

 

このとき、単語同士のつながりで音が変化する箇所や文全体のイントネーションを意識すると英語特有のリズムや音の変化が身につきますので、TOEICなどのリスニング対策にも効果的です。音声の後に続いて滞りなくリピーティングができるようになるまで繰り返します。 

 

(3) シャドーインング・オーバーラッピング 

シャドーイングとは音声のすぐあとを追いかけるようにして声に出すことです。最初の英単語の音声が流れたらすぐ後に声に出して追いかけます。リピーティングをある程度繰り返しているとだんだん音声の速さに慣れてきます。

 

さらに音声の速さとほぼ同じ速さで、音声にかぶせるようにして読むのがオーバーラッピングです。余力のある人はオーバーラッピングが滞りなくできるように繰り返しましょう。

 

(4) ディクテーション 
ディクテーションとは、テキストを見ないで、聞こえてくる音声を書き取ることです。シャドーイングやオーバーラッピングでも単語や表現はある程度身につきますが、綴りまで覚えられていなかったり、単語と単語の音のつながりによって綴りが曖昧になってしまったりすることもよくあります。

 

(3)までのステップを十分に行った上で音声を一文ずつ止めて書き取りましょう。最後まで行ったら、テキストを見て書けなかった表現や単語を確認しましょう。

 

2. 文法も英単語も表現も一つの文章ごとインプットしよう

リスニング

 

上でご紹介したステップでは、「文法の学習ができないのでは?」と思われた方もいるかもしれません。

多くの英会話学習本では、その単元で目玉となる文法の解説が記載されていることがよくあります。文法用語を暗記する必要はなく、その文法の核となる例文を習得すれば、その型に当てはめて文を組み立てることができます。音声を聞いて、声に出して、書き取る、この流れを行うことでほぼ確実に重要な文法の使われた例文を定着させることができます。

また、知らなかった表現や英単語はそれ単体で日本語の意味とペアにして覚えようとしてもなかなか定着しません。そうではなく、一文そのまま、どんな状況で使うのかを理解しながらインプットすると定着しやすくなります。上でご紹介したステップを経ることで、やみくもに単語帳を繰り返したり問題を解いたりするよりも表現を身につけやすくなります。

 

 

3. 初心者でも大丈夫!海外の映画やドラマを使ったリスニング勉強方法

文法

 

これまでご紹介した勉強方法でもかなりの表現をマスターできますが、より生きた英語表現を身につけるためには、教材と同時に映画や英語の新聞記事も活用することをおすすめします。

 

海外の映画やドラマを使った英語勉強方法

洋画や海外ドラマを使用した勉強方法はよく取り上げられますが、私がおすすめする方法は英語字幕付きで英語の音声を聞くことです。これは本当におすすめです。初心者の方でも独学で簡単にネイティブの会話を聞き取るスキルを習得できます。好きな作品を通して勉強するだけなので、やる気がなくなることもありません。

ただし、注意点があります。

①英語字幕付きで見る

字幕なしで見ていても、理解できず、いずれ飽きてしまうでしょう。また、日本語字幕、英語音声で見ても、結局日本語字幕だけで内容を理解することになってしまい、「気づいたら英語の勉強をしていることを忘れていた」なんて経験ありませんか? そんなことにならないように、必ず英語字幕付きで見るようにしましょう。そして、正しく英語が聞き取れているかどうか字幕をみて確認するようにしましょう。

②絶対に毎日10分見る
これも映画やドラマで本気で英語を勉強しようとするのであれば、絶対に守っていただきたいルールです。英語の習得は、結局は「英語に触れてきた時間の積み重ね」が物を言います。本気で英語を聞き取れるようになりたのであれば、1日10分だけでいいので絶対に毎日英語字幕で映画やドラマを見るようにしてください。また、学習が楽しくなってきたら、1日何分でも何時間でも見ていただいて構いません。ただしその際も、英語字幕付きで見るのを忘れないようにしましょう。

 

そして、映画やドラマを習慣化するためのコツもご紹介しておきます。

①部屋の至るところに張り紙をする

「1日10分英語字幕で映画を見る!」のようなことを書いた紙を貼っておきましょう。その他にもカレンダーやスケジュール帳にも書いておきましょう。10分見たら、カレンダーやスケジュール帳にチェックをつけていく方法でもよいでしょう。「忘れていたから仕方ない!」という言い訳ができない環境を作っておきましょう。

②毎日、同じ場所、同じ時間に行う

歯を磨いたり、お風呂に入ったり、ごはんを食べたりするように、生活の一部に10分間の映画、ドラマの鑑賞を組み込んでしまうことで、習慣化を目指しましょう。また、これを補助する教材として、書店には、映画の一場面を切り取って、キャプションと音声付きで解説してある本もありますので、ぜひ活用してみてください。

 

 

その他の勉強方法

新聞記事に関しても、学習者向けの週刊のものであれば続けやすいと思います。これらの学習者向けの英字新聞は、辞書を引かなくても記事を読み進めることができます。難しい表現には日本語で注釈が書かれていますので独学でも心配いりません。

また、多くの学習者向け英字新聞や英語教材の会社では、学習者に向けて動画や英語表現、コラムを掲載したWebサイトを運営しています。それらには、「英語だとこういう表現を使うのか!」という驚きや発見がたくさんあります。

 

 

4. 表現チェックから読み物、チャットまで、アプリなら手軽に英語表現を定着させられる

映画

 

アプリも英語表現を身につけるのには心強いツールです。無料のアプリでレベルも内容も多様な英文記事を配信しているものや、発音チェックをしてくれるものもあります。初心者の方であれば、本を持ち歩かずに気軽に独学で勉強することができるため、スマートフォンは英語学習の強い味方になってくれます。

一部有料ですが、外国人講師とメッセージをチャット形式でやりとりして、講師が自分の書いたメッセージの添削とメッセージへの返信をリアルタイムで行ってくれるという優れものもあります。自由にやりとりができる場であれば、ご自身が覚えた表現を使って講師に質問するのも表現の定着には役立ちます。

またその他にも、日本語を学びたい海外のネイティブスピーカーと無料で通話することができるアプリもあります。「相手は日本語で話す。こちらは英語で話す」のようにすれば、実践的な英会話の練習を無料でいつでもすぐにできます。

無料のサービスでは不安であるという方は、オンライン英会話に挑戦してみるのも一つの手でしょう。英語が話せるようになるにはやはり、英語のアウトプットは必要不可欠です。オンライン英会話でレッスンを受けるなどして、英語を話す感覚を養うようにしましょう。仕事をしている人向けのビジネス英会話コースや、TOEICを勉強している人向けのTOEIC対策コースなども用意されているため、皆さんの目標達成に向けて大いに役に立つでしょう。

そしてできれば、英語の資格試験を定期的に受験するようにしてください。これは英検でもTOEICでもTOEFLでも構いません。試験が待ち構えているという事実が、「勉強しなければいけない」というやる気や焦りを引き出してくれます。そしてできればスピーキングの試験が含まれた試験を受けるようにすると英会話力をより伸ばすことに繋がるでしょう。

 

 

5.【まとめ】リスニング→リピーティング→シャドーイング→ディクテーションは表現が定着するおすすめの勉強法!

スマホ

 

いかがでしたか? 初心者の方も上級者の方も、「リスニング→音読」という流れが英語学習の基本です。これを続けるだけで、本当に英語はマスターできます。

リスニング、リピーティング、シャドーイング、ディクテーションを繰り返しながら、表現を増やすためのツールとして映画や英字新聞、アプリを活用することをおすすめします。表現も文法も身につける時は使う状況と例文をセットでインプットするのがおすすめです。

 

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