皆さん、こんにちは!:)
この記事では、カナダに留学をしていた僕、種茂真大/Masahiro Tanemoが
1人でもできる効果的な英語スピーキング学習法をご紹介いたします。
英語の勉強と聞くと、机に張り付いて文法問題や英日翻訳に勤しむ様子を想像する方も多いかもしれません。
しかし、英語は本来もっと手軽に楽しく学ぶことができるのです!
今回は、特にスキマ時間に1人でもできるスピーキングの練習に焦点を当てて、その方法が効果的な理由から具体的な方法、そして発展学習まで詳しくご紹介します。
1. 「How was your day? メソッド」で英語のスピーキング力がみるみる伸びる!
今回皆さんにご紹介したい英語学習法とは、ズバリ「How was your day? メソッド」です!
How was your day? は、「今日はどんな日だった?」と、家族間や友人同士で聞き合う際に使える表現です。
1日がどんなふうだったのかを事細かに思い出して英語で話してみることで、いつでもどこでもとても手軽にスピーキングを練習することができます。
しかし、なぜこれが効果的な方法と言えるのでしょうか? その理由は、3つあります。
1つ目の理由は、1人でできるからこそ気兼ねなく、丁寧な内省をしながら何度でも繰り返せるからです。
言語学の研究によれば、スピーキングには7つのプロセスがあります。
順に挙げると、
(ii) 適切な言葉を選ぶ
(iii) 言葉を文法に沿って文にする
(iv) 文を音に変える
(v) 実際に発話する
(vi) 自分のメッセージの適切さ (例:内容、文法、音 etc.) を確かめる
(vii) 必要に応じて修正する
となり、スピーキングに不備が生じた場合、これらのどこかが不十分だったということになります。
しかし、これだけ複雑な過程をじっくり振り返りながら練習するのは、目の前に相手がいては中々落ち着いてできません。
1人だからこそ、1つ1つのステップを丁寧に考えながら、納得のいくまで練習することができるのです。
2つ目の理由は、誰でも気軽に取り組める、身近なトピックだからです。
この練習には、特別な知識も、高度な思考力も、複雑な準備も必要ありません。
この気軽さが、練習を続けるためのハードルをぐんと下げてくれます。
3つ目の理由は、この質問が実際の会話の場面でとても頻繁に出てくる表現だからです。
例えば、僕がカナダに留学していたとき、ルームメイトとは毎日欠かさずHow was your day? と尋ね合っていました。
お互いが過ごした1日の内容を共有することで、次から次へと別の話題を呼び、話すたびに会話がとても盛り上がったのをよく覚えています。
他にも、夕方に恋人や友人とディナーを食べるときや、家に帰って家族やホストマザーと言葉を交わすとき、会社や研究室に戻って同僚に会ったときなど、色んな場面が想像できるでしょう。
このように、会話が起こる具体的なシチュエーションがイメージできて、本当によく使う表現だからこそ実際の会話に迫った練習をすることができるのです。
まとめると、How was your day?が効果的な理由は、「1人でじっくりと」「気軽に」「実際の会話に近い場面で」取り組めるからです。
それでは早速、その具体的なやり方をご説明します。
2. スピーキングの練習をする前に、まずは英語を書いてみよう!
さあ、それでは早速、今日1日を振り返ってみて話してみましょう!
…と言いたいところですが、中々最初からすんなりとはいかないもの。
そんなときはぜひ、最初に1日の出来事を書き起こしてみてください。
メッセージや構成をじっくりと考え、文字に落とし込むことで (先ほどご紹介したプロセスの(i)-(iii)部分)、いきなり発話を始めるよりも、ぐっとハードルが下がります。
この際、気をつけたいポイントが3つあります。
1つ目は、話題を2-3つに絞って、それらを詳しく掘り下げることです。
朝起きてから夜寝るまでを、広く浅く話すのは簡単ですが、それではマンネリな表現に陥りがちです。
より魅力的に伝えるために、例えばこんなふうに書いてみるのはいかがでしょうか。
(1) 結論ファーストで!
早速、1日がどんな感じだったのか、一言で言ってしまいましょう!
最初に全体的な評価を伝えると、相手がその後の話を想像しやすくなります。
(例: It was awesome!「すごくいい日だったよ!」)
(2) 印象的な出来事を選んでみよう!
その日最も心に残った出来事を、1つか2つだけ選んでみましょう。
そうすることで、1日を箇条書きではなく、ストーリーとして伝えやすくなります。
(例: I saw my old friend, and we had lunch together.「昔馴染みの友達と会って、一緒にランチをしたの」)
(3) そのときのエピソードを描写してみよう!
(2) で選んだ出来事について、相手に伝えたい具体的なエピソードを1つ紹介してみてください。
そうすることで、話がとても活き活きとしてきます。
(例: I had spaghetti Bolognese, and he had steak.「私はスパゲッティ・ボロネーゼを注文して、彼はステーキを頼んだよ」)
(4) 何を感じたのか、何を考えたのかを伝えよう!
(2)-(3) を通じて、あなたは何を感じ、何を考えましたか?
ここが、相手が一番知りたいポイントです。
あなたの感情や考えを伝えることで、これまでの話が初めて「あなたの体験」として完成します。
(例: The spaghetti was stunningly delicious!「そのスパゲッティが、びっくりするほど美味しかったの!」)
(5) 要するに?? もう一度結論で締め括ろう!
最後に、総括するとどうなのかを再度添えましょう。
ここが話のオチになります。
(例: We had a great time!「一緒にいい時間を過ごせたよ!」)
上記を例にしながら、自分なりに詳細に描写してみてください。
これにより、より豊かで活き活きとした表現が可能になります。
さて、気をつけたいポイントの2つ目は、最初は辞書に頼らずやってみることです。
このチャレンジの目的は、現段階で自分がどこまで英語で表現できるのかを試し、自分の実力を知ることです。
それを知った上で足りない部分を辞書や参考書で補い強化することで、成長のスピードが増すだけでなく、自分にとっての新しい発見がたくさんあるはずです。
そのように学んだことは吸収力が違うので知識の定着かにもつながりますし、学習の楽しさも段違いです。
3つ目のポイントは、具体的な話し相手や実際の会話の場面を想像しながら行うことです。
会社にいるのか、あるいは家にいるのか。
友達が相手なのか、あるいは初対面の人が相手なのか。
このようなコミュニケーションの場面設定によって、会話の調子や言葉遣いは、相当程度変わってくるはずです。
紙の上の無機質な原稿ではなく、「自分が本当にシーンに入り込み、生身の相手を思い浮かべながら取り組むこと」、つまり意味のある背景・文脈で英語を使うことが重要なのです。
この3点を踏まえつつ原稿を作成できたら、いよいよ発話に挑戦してみましょう。
<明日につづきます>
おすすめ英語学習法:スキマ時間で英語スピーキング上達!(後編)