幼児英語を始めるときに親が知っておきたいこと

2020年に控えた英語教育の大改革で、小学5・6年生で英語が教科化されるということはご存知の方が多いと思います。また、小学3・4年生では「外国語活動」が導入されます。

 

しかし、英語教育が変わるのは、小学校だけではありません。中学・高校では英語の授業をすべて英語で行い、大学入学共通テストでは「4技能評価、資格・検定試験」が活用されることになっています。

 

ずいぶん先のこと…と思いがちですが、幼児英語が一層注目されるようになってきていることの大きな理由の1つが、この一連の英語改革です。「海外で活躍してほしい!小さいうちから英語を習わせたい!」というやる気満々の親御さんも、「小学校で教科になるみたいだし、英語で苦労させたくない。早く始めた方がいいかな」と思っている方も、「本当に必要なの?」と思っている方もいらっしゃると思います。

 

ここでは、幼児教育の内容、かかる費用、教材や教室選びのポイントのほか、ちょっと立ち止まって考えてほしいことなど、親御さんに知っておいていただきたいことをご紹介します。

 

1. はじめに~英語教室の幼児クラスで習うこと~

幼児クラス

 

 

1.1 幼児の英語教育ではどんなことをする?

一般的に、英会話教室や英語教材は、0歳から小学校入学前までを対象としています。教室や教材によって、年齢ごとにコースを設けている場合も0~3歳、4~5歳といったおおまかな分け方をしている場合もあります。

「幼児」の定義とはずれてしまいますが、この記事内ではこの時期の英語教育を「幼児英語」として、0歳の対象の学習内容も含めて紹介していきます。具体的に、英会話教室や教材で紹介されている年齢別の学習内容を見てみましょう。

 

 

●0~3歳
歌、お遊戯、体操を多く取り入れたレッスン。動物などの名前を英語で言う。鳴き声を真似る。親子で食事や散歩、歯磨きなど日常のシーンで使える歌。3歳になると、OK!やLet’s~の表現を聞いて、声に出す。

 

●4~5歳
日常のシーンを想定した簡単な会話表現を習得。自己紹介をする。先生の質問にYes/Noで答える。アルファベットが書ける。教室のものが英語で言える。色の名前が英語で言える。

 

教室や教材によって差はあるものの、おおよそこのような内容が扱われています。年齢の区分は比較的緩やかで、個人の興味や理解度によって、児童英検も視野に入れた内容へ進むケースもあります。

 

1.2 英語はそもそも本当に必要?

文部科学省のホームページに公開されている小学校の「外国語活動」で使用する教材を見ると、アルファベットを本格的に学ぶのは小学4年生。上記で紹介したように、それを4歳のときにすでにやっていると考えると、ずいぶん差ができるように感じてしまいます。「やっぱり! 早く英語を習わせないと!」と思った方もいらっしゃると思います。

しかし、一方で、本当に必要かという疑問の声も上がっているのも事実です。英語を学ぶのは日本語でしっかり考える力をつけてからで十分と考える人や、幼稚園から英語を学んだけど身についていないという体験を持つ人もいます。

前者は一般の方だけではなく、教育や英語の専門家からも指摘されています。小学校で英語が教科化するなど、確実に教育現場は変わってきていますが、幼児教育に関していえば、「ありき」で進行しているわけではなく、反対する考え方もあるということを知っておいていただければと思います。


2. 子どもの教室や教材を選ぶときのポイントとかかる費用

クラス

 

幼児英語の内容がわかったとしても、どんな教室や教材を選んだらいいのか、悩みますよね。また、定期的に教室に通ったり、毎月教材費を払ったりしたとしたら費用が気になります。教室と教材選びのポイントを費用も含めてご紹介します。

 

 

2.1 教室選びのポイント 

(1) レッスン時間
幼児英語のコースを持っている大手のスクールを例にすると、同じ3歳対象でも、1レッスン30分~50分と差があります。無料体験レッスンに参加して様子を確認するのはもちろん、日常のお子さんの様子から、無理なく参加できそうな時間のレッスンを選ぶことをお勧めします。保護者の方が同伴することも多いので、対応可能かどうかも確認しましょう。

 

(2) レッスン費
1レッスンあたりの時間と月に何回通うことを想定しているかによっても料金が異なりますが、大手3社の料金プランを例にして1回30分あたりに換算してみると、平均的な価格は1,700円ほど。これは月額ではありません。月に4回であれば1,700円×4回分の6,800円かかります。それ以外に入学金が10,000~20,000円ほどかかります。すると、年間で約10万~12万円程度はかかります。

 

 

2.2 教材選びのポイント

(1) 1レッスンあたりの時間が比較的短いもの

家庭用の教材の中には、キャラクターの登場するストーリーやアニメを1レッスンあたり約15分に収めているものもあります。家で教材を使う場合、ダラダラ映像を見たり、集中力が持続しなかったりということが考えられます。1レッスンごとの時間の目安がわかっていれば、「たくさんやらなきゃ!」と焦ることもないですし、「本当にこれだけで大丈夫?」と心配することもありません。あらかじめ、1日の分量が決められていると家での英語学習はしやすくなります。

 

(2) 子どものアウトプットの機会が多いもの

音に敏感に反応できる子どもたちに、英語の音を聞かせる工夫をこらした教材はたくさんあります。中には子どもが好きそうなおもちゃ付きの教材も。大切なのは、家で学習するので、子どもがアウトプットしやすい構成になっているかです。「キャラクターのせりふを真似る」などの工夫がされていると声に出しやすくなります。

 

(3) 教材費
自宅で教材を使うことのメリットは、英会話教室のレッスン時間よりも長く英語にふれられること、好きな時間にできることです。しっかり取り組めば、コストパフォーマンスはいいと思います。教材によりますが、1年以上の単位で学習することを想定した教材の場合、年間約2万円~6万円。なかには10万円近くするものもありますが、教室と違って、教材を手に入れたら好きなだけ英語にふれられますので、お得感はあります。

 

 

ただ、次に紹介するように、費用を押さえながら英語にふれられる工夫ができますので、教室に通ったり、1つの教材を決めて一式買わないと幼児英語が始められないというわけでは決してありません。お子さんや家族の生活スタイルや予算にあわせて、どんな風にでも取り組めるので、気楽に構えてくださいね。

 

 

 

3. 家庭学習で活用できる! YouTubeなどの動画、歌、絵本のおすすめ

家族

 

インターネット上には、無料で活用できる素材がたくさんあります。例えばこんなものもありますよ。

・YouTubeで「kids english」で検索(英語の歌が映像とともに流れます)
・検索エンジンで「kids English app」で検索(歌やゲーム、番組など興味のあるところをタッチして学習を進められるアプリがあります)

 

また、図書館には子ども向けの外国語の絵本があることをご存知ですか。中にはCD付きのものもあり、読み聞かせをしてくれる機能があるので、ぜひ活用してみてください。

 

4. まとめ 幼児英語もほかの習い事と同じ!

子ども

 

 

幼児英語を始めるかどうか悩んでいる親御さんは多いと思います。いろいろと教室や教材選びのポイントを紹介しましたが、ほかの習い事と同じで、子どもの好き嫌いや相性はやってみないとわかりません。始めた時は、子どもが好きそうかどうか、進んでやろうとしているかどうかを観察しながらゆっくり取り組んでいただければと思います。


幼児英語では、「英語を嫌いにならない素地」をつくることを大切にするといいと思います。もちろんそこで、英語が好きになって自分からどんどん学んでいくことができれば、それはそれで素晴らしいことですし、逆にあまり興味を示さなくても落胆しなくていいと思います。小学校での英語学習にスムーズにつながれば、幼児英語は成功したといえるでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事