英語教材編集者が答える:英語を速読する力を身に付けるには?

英語のリーディングの能力は、入試や資格試験で他の技能よりも優先して求められがちですし、インターネットで海外からの情報を収集する際にも、英文を読む力は重宝します。


しかし、以下のように感じている人は多いのではないでしょうか?

 

「英語を速く読めるようにするにはどうすればよいかわからない」
「英語の試験でリーディングの問題を解ききれない」
「もっとスラスラ英文を読めるようになりたい」

 

そうした疑問や悩みに、英語教材を20年にわたり制作してきたメディアビーコンの編集者(990点満点取得)がお答えします。

今回は、「英語を速く読めるようになる」ためのコツや、私自身が取り組んでみて効果のあったおすすめの勉強法をご紹介します!

 

 


1. 速読力を伸ばしたいのはなぜ?

 

「英語を速く読めるようになりたい」という気持ちが強くて焦っている人もいるかもしれませんが、まずは「なぜ早く読めるようになりたいか」の目的を意識しておくのが大切です。

その理由は、速読の目的によって必要な学習の内容も変わってくるから。

 

例えば「TOEICのリーディングを解き終わりたいから」が理由 なら、もちろん速読力を上げるのも役に立ちますが、問題の解き方やTOEIC特有のコツを知ることも助けになりますよ。
TOEICのリーディングを解き終わるためのコツについては別の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ確認してみてください。

 

「TOEICリーディングセクションを75分で解き終えるための攻略法」はコチラ↓

 

 

別の例として、「大学受験の英語の問題を解ききれないから」が理由なら、受験の英語長文には評論文がよく登場しますから、文章構成について知るのも参考になります。


例えば、「一般的には〇〇と言われている」「かつては〇〇だった」といった内容が現れたら、たいていの場合、すぐ後ろに「しかし実は××である。なぜなら…」「今は××である。例えば…」という筆者の主張が入ってきます。

こうした文章の流れのパターンを知っておけば、ある程度文章の流れを予想できるので、読み進めるスピードも速くなります。

 

自分の目的に合わせて「速読力以外に何が必要か」も把握し、「速読+目的に合わせた学習」を心がけるようにしましょう。

 

 

2. 速読のコツ

 

緩急をつけた読み方を身に付ける

やはり、精密に読もうとするほど読解スピードは落ちるものですが、だからといっていつも大まかに読めばよいというものでもありません。

重要な箇所はじっくりと、そうでない箇所はスピード重視で、というように緩急をつけた読み方を使い分けられることが大切です。

 

例えば試験問題なら、「問題と関係ない場所は大まかな理解で読み進める」、「解答に関わるところはしっかり読む」といった読み方を普段から練習しておき、本番の試験でも実践できるようにしておきましょう。

 

 

同じ文章のパターンに何度も出会う

英文には「構文」と呼ばれるものがあります。

ざっくりと言えば、「よく使われる言い回し」のようなものです。これをたくさん知っていればいるほど、正確に理解できる英文のパターンは増えていきます。

 

例えば「so ~ that … 構文」。「so ~ that …」という言い回しはHe was so busy that he couldn’t eat breakfast.「彼はとても忙しかったので朝食を食べられなかった」のように、「とても~なので…だ」という程度の強さを表すのによく使われる、何かの理由を説明する構文です。
もしこの構文を知らずに上の例文を読もうとしても、「thatはどういう役割をしているんだろう?」と迷ってしまってなかなかうまく読めないはず。


読める文章を増やしていくには、構文の知識を増やしていくのがとても効果的なのです。

そして、一度学んだ構文に何度も出会っていくことが速読力を伸ばすカギになっていきます。

 

読んでいる英文に知っている構文が登場しても、はじめは「so ~ that …か、見覚えがあるぞ。確か『とても~なので…だ』という意味だった」としばらく時間をかけて意味を思い出す状態でしょう。

しかし、何度も同じ構文に出会っているうちに、次第にその時間が短縮されていき、最終的には特に意識しなくても自然と意味を把握できるようになります。

 

そして、構文に何度も出会い、知識を定着させていくための機会となるのが多読です。
構文の学習や多読のやり方は次の章でご紹介します。

 

 


3. おすすめの勉強法

 

まずは精読

いくら素早く読めても、そもそも英文を正確に読む能力がないと、緩急をつけた読み方はできません。

 

まずは、「精読ができる」(難しい文章でも時間をかければ読める)状態を目指し、それを「時間をかけなくても読める状態」に高めていくことが大切。

そうすれば、正確さとスピードを両立しつつ、必要な時はさらに丁寧に読むこともできる…という理想的な読解力が身に付きます。

 

精読の学習におすすめなのは『英文読解の原則125』(駿台文庫)。読み間違いを起こしやすい構文の解説を集めた本で、構文知識のストックを効率的に増やしていけます。

もちろん、自分のレベルに合わせてもっと簡単な精読本から始めるのもあり 。


初心者向けの本としておすすめなのは『入門 英文解釈の技術70』(桐原書店)です。こちらも英文を読むのに役立つ構文の知識が詰まった一冊で、これまで英文を「なんとなく」で読んでいた方が精読の勉強をスタートするのにぴったりです。

 

 

多読で速度を上げ、正確さと速さを両立

精読ができるようになったら、多読の学習に移るのがおすすめです。

精読に使用したテキストと同じくらいの難易度の文章をたくさん読んで、精読で学んだ内容に繰り返し出会い、知識を定着させていきましょう。

 

文章の内容は、難易度が合っているものの中からなるべく自分の興味のあるものを選びます。
勉強といっても、多読ではつまらない文章を我慢して読む必要はありません。
多読用の文章にはフィクション・ノンフィクション含めて様々な題材のものがありますから、きっとあなたの読みたくなる文章が見つかるでしょう。

 

おすすめの多読教材は『ラダーシリーズ』(IBCパブリッシング)。
文章の難易度ごとに本がレベル分けされており、自分に合った難易度の文章に挑みやすいです。巻末にワードリストがついており、わからない単語をすぐに確認できて便利なのもポイント。

 

参考として、『英文読解の原則125』に取り組んだ後におすすめなのはレベル5。『入門 英文解釈の技術70』の後ならレベル3~4がおすすめです。

 

 

まとめ

 

いかがでしたか? 今回は「英文を速く読めるようになりたい」という悩みに対して、おすすめの速読学習法をお答えしました。

 

同じような悩みを抱えていた方のモヤモヤが少しでも解消されたのなら幸いです!

 

 

他にもこんなお悩みはありませんか? 当てはまる方は以下の記事もご覧ください!

 

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「独学で勉強してTOEIC800点までとれたけど、どうしても900点を越えられない」

  
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