高校生ならどうしても避けては通れないのが、英語の勉強ですよね。
「英語の勉強ってどうやってやればいいんだろう?」
「受験に向けて効果的な勉強方法を教えてほしい」
という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、大学入試に向けた高校英語の勉強方法を紹介していきます。この記事を参考に、高校英語の効果的な勉強方法を知り、大学受験で良いスコアを取れるように学習計画を立てるようにしましょう。
Contents
1. 高校生の英語への取り組み方
「高校生で受験に英語が必要だけど、中学の頃からの惰性で何となく英語の勉強をしている」という人も多いと思います。
大学入試のテストで英語で得点を稼ぎたいのであれば、勉強に対する姿勢が何よりも重要です。以下で紹介する3つができているか、チェックしておきましょう。
1-1. 英語とは何かを理解する
「そんなところから考える必要ある?」と思うかもしれませんが、英語とは何かを知っておくことは、英語学習をする上で非常に大切です。
結論からいうと、英語とは「単語」と「文法」です。
1文でも長文問題の文章でも、結局は「単語」が「文法」という規則に従って並んでいるだけです。したがって、英語の勉強をするなら単語と文法の学習を最優先するべきなのです。
1-2. 高1・高2から早めに取り組む
あなたが高校1年生・2年生なら、できるだけ早く大学受験を視野に入れて勉強を開始できるのが望ましいです。
なぜ早い段階で勉強に取りかかる必要があるのかというと、英語は積み上げ式の教科だからです。単語や文法がおざなりでは、リーディングやリスニングはできるようにはなりません。
土台をしっかり作るためにも、なるべく早めに受験に向けた勉強を始めることが大事なのです。
1-3. 大学受験のゴールを決めておく
どこの大学に行きたいか、受験のゴールを決めておきましょう。まだ受験校が絞れないという人は、仮の目標大学を決めるだけで大丈夫です。
ゴールを決めておくと、ゴールに向かうにはどうしたらよいのか、具体的な道が少しずつ見えてきます。〇〇大学に行きたいなら、センターで最低〇〇点は取らなければいけない、といった感じですね。
目標の大学を決めることで、今まで見えてなかった足りない部分に気付くことがあるので、必ずゴールは設定してください。
2. まずは英語の基礎を押さえよう(単語・文法・精読)
上でも説明したように、英語は単語と文法の理解が大切です。受験に向けて勉強を始めるなら、まずは単語と文法の基礎から押さえていきましょう。
以下では、それぞれの効果的な勉強方法を紹介します。
2-1. 英単語の勉強方法
単語帳を使って単語を覚えるときには、1ページずつ完璧に覚えようとするのではなく、単語帳を高速で回すようにしましょう。1単語にかける時間は数秒でOKです。
一度で覚えようとするよりも、触れる回数を増やすことで自然と覚えていきます。年に1回会う人の名前は忘れても、毎日会う友達の名前は忘れないのと同じですね。
2-2. 英文法の勉強方法
英文法を勉強する際にはただ覚えるのではなく、アウトプットを前提として覚えると効果的です。「文章を作れるようになる」「人に教えられるようになる」ことを目指して学習していくイメージですね。
アウトプットすることを前提で学習することで、より頭に残りやすくなります。なぜなら、覚えていなければ使ったり教えたりすることはできないからです。
品詞(名詞・動詞・前置詞など)や文型、比較表現などの文法事項を友達に説明できるように勉強してみてください。
2-3. 英文解釈力を付ける
単語と文法を覚えたら、精読を通して英文が読めるように練習していきます。
具体的には、日本語訳と文法的な解説の付いた英文を読んで、意味を取っていきます。単語の意味がわからなかったり、文法、文構造がわからないところはチェックをしておき、日本語訳と解説を確認しましょう。
教材は受験対策用の本でも、学校のワークやプリント、授業で使う教科書でも構いませんが、今の実力では難しすぎるようなテキストは使わないようにしましょう。自分の理解が合っていたのか、間違っていたのかを確認できるように、和訳や文法解説が付いているものを選ぶのがおすすめです。
3. 受験に向けたリーディング力を身につける
大学の個別入試やセンター試験など、どんな試験でも課されるのが長文読解問題です。
入試の英語を攻略するには、読んだ英文を理解する力、解答力、そして問題への慣れが必要です。それぞれ以下のように取り組んで、対策を進めていきましょう。
3-1. 読解力を付ける勉強方法
限られた時間の中で英文を読んで理解するには、「速読」と「音読」の練習が効果的です。この2つに共通して言えるのは、英語を英語の語順で理解するということです。
速読では簡単な英語の文章を、とにかく速さを意識して読みます。返り読みをせずに読む練習を繰り返すことで、ネイティブのように前から内容を理解するクセが付きます。音読も同様で、意味を取りながら声に出して読むことで、前から内容を理解できるようになってきます。
英語の試験では時間がカギを握るので、速く読めるようにするトレーニングは必須だと言えるでしょう。
ただし、ほとんど意味ができないような英文を速読・音読するのはあまり効果的ではありません。難しいテキストを使う場合は、まず単語や文構造を理解(=精読)した後、速読・音読のトレーニングに移るとよいでしょう。
3-2. 解答力を付ける勉強方法
解答力をつけるには、問題を解き復習することが大切です。解いた後に解答を確認するだけでは、なぜ正解していたのか、なぜ間違っていたのかが分かりません。
学校の宿題や定期テストなどの普段の勉強から、「どうやって答えにたどり着いたのか」を意識して復習することが大事です。
これを続けていると、答えの見つけ方が少しずつ掴めてきます。さらに問題を解くことを繰り返して、正答の精度を上げていきましょう。
3-3. 問題傾向に慣れておく
大学受験においては、問題傾向に慣れておくことが非常に大切です。なぜなら、大学ごとに問題の出題の仕方が大きく異なるからです。
具体的には、大学入試の過去問を準備して、過去5年分は解くようにしましょう。
いくら英語力があっても、問題傾向が掴めていないと本来の実力が発揮できない可能性があります。大学ごとに違う問題傾向を把握して、対策をしておきましょう。
4. 高校生におすすめの英語参考書を紹介
ここでは、高校生が英語を勉強する上でおすすめの単語帳と文法書を紹介します。書店にはたくさんの種類の本が並んでいるので、自分で参考書を選ぶことができない人は、とりあえずここから選んでみるとよいでしょう。
4-1. 単語帳
受験に向けて勉強するのにおすすめの単語帳には、以下のようなものがあります。
・速読速聴・英単語 Core 1900(Z会)
引用:https://www.zkai.co.jp/books/dynjv/Bs0201001!open?ID=5264
・キクタンAdvanced 6000(アルク)
引用:https://ec.alc.co.jp/book/7019049/
『速読速聴・英単語 Core 1900』は、基礎レベルから難関大頻出の英語まで満遍なく網羅された一冊です。一方『キクタンAdvanced 6000』は、少し難易度の高めの単語が中心に収録されています。
この2冊を英語レベルに合わせて使い分けましょう。
4-2. 文法書
受験に向けて勉強するのにおすすめの文法書は、以下の2冊です。
・一億人の英文法(東進ブックス)
引用:http://www.toshin.com/books/archives/2012/03/post_210.html
・キク英文法(アルク)
引用:https://ec.alc.co.jp/book/7007131/
英語が苦手な人や「まずは基礎から!」というレベルの人におすすめなのが、『一億人の英文法』です。平易な文章で書かれていて、分かりやすくまとめられています。
『キク英文法』は、大学受験に必要な知識が網羅的にまとめられている文法書です。これ一冊あれば、受験対策の文法としては十分でしょう。
5. まとめ
今回は、大学入試に向けた高校英語の勉強方法を紹介してきました。
・大学受験のゴールを設定して、早めにスタートを切る
・英語の核である「文法」「単語」を固めることが何よりも大事
・本番でいい点を取るには出題傾向を掴み、早く正確に解くことが必須
この記事を参考にして、高校英語の効果的な勉強方法をチェックし、大学受験で良いスコアを取れるように学習を進めていきましょう。