英語を勉強していれば、誰もが英語力を付けたいと思うはずです。でも、
「本当の英語力って何だろう?」「本当の英語力ってどうやって付けるの?」
こんな疑問をお持ちではありませんか?
今回はそういった疑問をお持ちの方へ、本当の英語力とは何なのかを説明した上で、「使える」本当の英語力を身に付ける勉強方法を紹介します。
この記事を読めば、本当の英語力とは何なのかが分かり、これからどうやって英語を勉強していけば良いのかが明確になります。
Contents
1. 本当の英語力とは?
本当の英語力とは、何なのでしょうか?
結論からいうと、本当の英語力とは「英語運用能力」です。学校のテストで高得点を取ったり、TOEICなどの検定試験や資格を取得したりすることではありません。
ここでは、本当の英語力について具体的に説明していきます。
1-1. 学校の英語教育では足りない
私たち日本人のほとんどの人が学校で英語を勉強してきましたが、その学校の英語教育では本当の英語力が身につくとは言い難いです。もちろん、無駄ではありませんが、それでは足りないということですね。
学校では基本的にテストで点を取るための英語教育が行われています。何か1つの答えがあるという前提で話が進んでいきます。
しかし、英語は言語でありコミュニケーションのツールなので、実際には答えはありません。本来英語は、日本語の通じない世界中の人たちと意思疎通をするための道具なのです。
1-2. 本当の英語力は英語運用能力
もちろん、英語を学ぶ目的は人によって異なります。しかし、英語はコミュニケーションを取るためのツールですし、英語を使ってコミュニケーションを取る力の需要は高まっています。なので、多くの人にとっては、そのツールを上手く使う能力である「英語運用能力」が本当の英語力であるといえます。
すなわち、リーディング・リスニングだけでなく、ライティング・スピーキングのスキルも同様に求められるということです。私たち日本人の多くは、このアウトプットに苦手意識を持っていますよね。
インプットと同様にアウトプットもバランスよく行えることが、本当の意味での高い英語力と言えるでしょう。
2.「使える」本当の英語力を身に付ける勉強方法
では、こういったコミュニケーションのツールとして、「使える」英語力を身に付けるには、一体どんな勉強をすればいいのでしょうか?
ここでは、本当の英語力を身に付けるための4ステップを紹介します。
2-1. 基礎的な文法・単語を身に付ける
まずは、基礎的な英文法と単語を身に付けましょう、具体的には、中学生レベルの文法レベルとボキャブラリーで大丈夫です。
というのも、中学レベルの英語を身に付けておけば、日常会話レベルではほとんど困らないからです。
文法は人間の言葉を組み立てるための基礎です。ここをしっかりしておかないと、いわゆる英語の4技能は積みあがっていかないので、しっかり復習していきましょう。
2-2. 速読・多読で英語のまま理解する
文法がある程度身に付いて英語を理解できるようになったら、「英語のままで」文章を理解する練習をします。
なぜなら、いちいち日本語の語順に直して理解していると、スムーズな意思疎通ができず、コミュニケーションにも支障が出るからです。理解のスピードを上げる必要があります。
具体的な方法としては、中学生、高校生向けの易しめの英文を用意して速く、たくさん読むことです。
その際に気を付けるのは、以下のポイントです。
・絶対に返り読みをしない
・分からない単語は調べずに読み続ける
・8割以上理解できる文章でトレーニング
単なる読解の練習ではなく、英語のままで理解するトレーニングであるということを頭に入れて取り組みましょう。
2-3. 瞬間英作文で英語回路を作る
瞬間英作文トレーニングも、頭の中に英語の回路を作るのに有効です。瞬間英作文とは、日本語の文章を瞬時に英語に訳すという練習です。
このトレーニングをすることで、英語が「分かる」という状態から「使える」という状態に高めることができます。
具体的な方法は、以下のとおりです。
1. 日本語訳の付いている英語の例文を用意する
2. 英語を隠して、日本語を瞬時に英訳して話す
3. 分からなかったら考えずに答えを見る
実際の英会話の場面では、「うーん」と何十秒も悩んでいては、相手に呆れられてしまいます。目安としては1, 2秒以内で英語が口から出てくるレベルまで鍛えましょう。
2-4. オンライン英会話でアウトプットする
自分の言いたいことを英語で素早く話せるようになったら、実際の会話の中でも使っていくことが大切です。その練習としておすすめなのが、オンライン英会話です。
オンライン英会話は、スカイプなどのビデオ通話機能を使って行う英会話レッスンのことです。オンラインなので、場所や時間を選ぶことなく自分の都合に合わせて利用できます。
オンライン英会話ではフリートークのレッスンもありますが、ロールプレイングなど場面を設定した会話もできます。全くの0から会話を始めるのは難しいので、そういったレッスンから徐々にレベルアップしていきましょう。最終的には、日常生活や海外旅行をする上で困らない英語力が身に付きます。
また、言語を正しく使うためには文法や語彙が正しいだけでは不十分で、その言語が使われている文化も理解しなければいけません。
例えば、日本語でいうと「直接的な表現を避けて遠回しに言う文化」がありますよね。こういった文化的な背景まで理解できると、その国の言葉をより使いこなすことができるようになります。
オンライン英会話を使う際は、独学と違って講師がいるので、こうした文化についてもどんどん質問などをして吸収していくのがおすすめです。
3. 本当の英語力を身に付ける勉強のポイント
ここまでは、本当の英語力を身に付けるステップ・勉強方法についてお話ししてきました。
ここでは、実際に勉強をする上での根本的な心構えについて説明します。上記のステップを次のポイントを踏まえて行うことで、効率よく英語力を向上させることができるでしょう。
3-1. 毎日必ず英語に触れる
「英語を身に付けるには海外留学した方が上達が早い」と言ったりしますが、それは単純に英語に触れる回数が多くなるからです。海外にいれば生活する上で、英語に触れないわけにはいきませんよね。
あなたがもし、日本にいながら独学で英語を身に付けようと思っているなら、英語に触れる回数を増やすのは必須です。逆に、十分に英語に触れていれば、国内にいても留学を上回る成果を得ることも可能と言えます。
なので、毎日必ず何かしらの形で英語に触れるようにしましょう。
3-2.インプットは高速で回す
単語帳を覚えるときに1ページずつじっくり覚えようとする人がいますが、同じところに時間をかけるのは合理的とはいえません。なぜなら、人間は接触回数の多いものを大事なものとして認識し記憶するからです。
例えば、毎日会う友達の名前は覚えようとしなくても自然に覚えたはずです。英単語も一緒です。覚えたいものを高速で繰り返し取り組むことで、接触回数を増やして記憶に定着させましょう。
3-3. アウトプットしないと英語力は伸びない
残念ですが机に向かって勉強しているだけでは英語力は伸びません。なぜなら、繰り返しになりますが、英語はコミュニケーションをするためのツールだからです。
インプットする際も、アウトプットありきで勉強すると、明らかに記憶に定着しやすくなります。スポーツのルールブックを読んでいてもなかなか覚えられませんが、実際に自分でプレーしてみると案外すんなりと覚えられるのに似ています。
「自分で使う」ということを念頭において、英語学習をしていきましょう。
3-4. 使う教材はなるべく絞る
英語の教材をたくさん買うと、それだけで勉強したような気になってしまうという落とし穴があります。なので、なるべく教材は絞って、その代わり集中して取り組むようにしましょう。
多くの英語教材は、確固たる理論に基づいて、英語教育のプロによって作成されています。どんな教材でも、しっかりと1冊をやり込めば成果が出るようになっているのです。
本気でやり込む1冊を決めたら、その本の英文を全て覚えてしまうくらいの勢いでやり込みましょう。
4. まとめ
今回は本当の英語力とは何なのかを説明し、「使える」本当の英語力を身に付ける勉強方法を紹介しました。
本記事の要点は、以下のとおりです。
・本当の英語力とは?
・「使える」本当の英語力を身に付ける勉強方法
・本当の英語力を身に付ける勉強のポイント
この記事を参考にして、ここで紹介した勉強方法を取り入れて、本当の英語力を強化していきましょう。