たった2ステップ!英語の基礎を身に付けるための勉強法

世の中にはさまざまな英語学習についての情報があふれていますが、「結局何から始めればいいのかわかりにくい」と感じたことはありませんか。

 

特に英語の基本的な部分から学び直したいと思っている初級者には、書籍やアプリ、オンライン英会話など使って独学で勉強するのがいいのか、英語教室やスクールに通って講師にサポートしてもらうのがいいのか、始めるべきスタート地点もよくわかりませんよね。

 

基礎的な英語力を培うには、「文法」「単語」「発音」の3つを鍛えることが必要です。では、それらを実際にどのように勉強すれば良いのか?

 

そこでこの記事では「中学英語を復習」してから「英会話教材などを使ってアウトプットの練習」をするという2つのステップに分けて、具体的な学習のコツを説明していきます。さらに、発音上達の方法や継続的に勉強できるコツなどもご紹介します。


「英語の勉強は学生以来」、「独学で基礎を身に付けたい」と思っている英語学習初心者の方はぜひ一読して、英語の勉強に役立ててくださいね!

 

 

1. 基礎学習で大切なのは「文法」「単語」「発音」の3つ

基礎学習で大切なのは「文法」「単語」「発音」の3つ

 

まず、英語の基本を学ぶ上で押さえるべきポイントから見ていきましょう。


ここでキーワードとなるのが、「文法」「単語」「発音」の3つ。この3つの要素は、基礎学習だけでなく、英語学習全体を通して大切になってくるものではありますが、特になぜ基礎学習の段階で重視する必要があるのか、まずはその重要性について解説していきます。


1-1. 基礎単語・文法で日常会話をカバーできる

ここでいう基礎単語・文法とは、日本の英語教育において、中学生のうちに習う英語の学習範囲のことを指しています。大人にとっても中学英語の学習が大切な理由は、ネイティブによる日常会話のほとんどが、中学英語でカバーすることができるから。つまり、英会話において最も大切な基盤となる部分が、基礎単語・文法学習なのです。


学生の時に勉強したけど話せない人からしたら、「中学英語は意味のないもの」だと感じるのはよくわかります。しかし、それは受験やテストのためだけの知識詰め込み型の学習方法が正しくなかったからであって、勉強していた範囲そのものは、非常に有意義なものであったことには間違いありません。


また、まれに「文法学習せずに話せるようになった」という方がいますが、それは元から基礎がある程度身に付いていたか、私たちの想像を絶するくらい、アウトプットの練習量をこなした結果だと思います。


そもそも文法というのは、ネイティブによる英語の使い方のパターン。幼少期であれば自然と身に付けていくことはできても、大人になると、どうしても子供より吸収力が劣ります。とにかくアウトプット量を増やしてフレーズを一つひとつ身体に覚え込ませていくより、話し方の型を覚えて使いこなせるようにしていく方が、大人にとってはよっぽど効率よく上達していくことができるのです。


なお、基礎単語については、単語帳を買ってまで勉強する必要はありません。基礎単語というのは、基礎学習をする中で繰り返し目や耳にするものなので、ある程度自然に習得していくことができるからです。ただし、わからない単語は辞書で調べる癖は付けましょうね。


1-2. 発音を鍛えればリスニング力とスピーキング力が上がる

学校の英語教育では、なぜかあまり重視されてこなかった発音練習。今でも日本には、英語を英語っぽく話すことを恥ずかしいと感じさせるような風潮があるように思いますが、実は英語の基礎学習において文法と単語に並んで重要なのが、発音トレーニング。


第一に、英語は日本語と同じ「言語」であり、海外の人とコミュニケーションを取るためのツールです。故に、通じない英語を話せるようになっても、「コミュニケーションを取る」という本来の目的を果たすことはできません。


また、発音の上達はリスニング力の向上にもつながります。それは、そもそも人間が、自分の話せる言葉しか聞き取ることができないからです。特に、日本語と英語は似ても似つかない言語なので、練習をしないと話せるようにも聞けるようにもなりません。


ただ、発音トレーニングをする上で注意すべき点もあります。そのことに関しては、「3.発音を鍛える上でのコツと注意点」の中で詳しくお話しいたしますね。

 

 

2. 英語基礎学習の2ステップ

英語基礎学習の2ステップ

 

基礎学習で重要なポイントがわかったところで、さっそく学習の仕方を見ていきましょう。


2-1. ステップ1:中学英語を復習する

まずは、中学英語が復習できる教材を準備しましょう。書店には数えきれないほどの中学英語関連の書籍が並んでいると思いますが、選ぶ際のポイントは3つ。

 

① 文章ばかりではなく、イラストが付いていて簡単、もしくは解説がわかりやすいもの

② 演習問題が付いているもの

③ 自分が「これならできそうだ」と感じられるもの


この中でも特に大切なのが、3つ目のポイント。どんなに内容の濃い参考書でも、やりきらず、続けられないのでは意味がありません。自分の目で見てみて、内容が理解しやすいか、やりきれる量であるかなどを判断する必要があります。


また、英語学習において、文字と音は常にセットで学習していくことが一番効率的なので、もしCD音声の付いているテキストで気に入るものがあれば、それがベストだと思います。ただ、音に関してはステップ2でしっかりと学習をしていけるので、文法書に音声が付いていなくても問題はありません。


教材が準備できたら、あとはそれをやるのみ。注意すべきは、文法用語まで覚えようとしないことと、完璧を目指さないこと。1冊を繰り返し学習し、だいたい理解できたと感じられたら、次のステップに移りましょう。


どの参考書を使っていてもおすすめなのが、文法項目を1つ学ぶごとにその文法を使った英文を作ってみる勉強法。自分ではなかなか正誤は確認できませんが、スムーズに作れるかどうかである程度理解度を確認することができます。


英文を作る時は、アウトプット練習にもつながるので口頭でOK。ただ、ライティング力もしっかりと伸ばしていきたいのであれば、声に出しながら書く練習をするのも良いでしょう。

 


2-2. ステップ2:英会話教材を使ってアウトプット練習

基礎文法と単語の知識がある程度身に付いたら、1人でもできるアウトプット練習に移ります。

 

この練習を用いる目的は、英語の音やリズム、型、イントネーション、発音などを身体に覚え込ませていくこと。ここで紹介する練習法を続けることで、英語を英語で理解できるようになり、スピーキング、リスニング、リーディング力がアップする効果も期待できます。


この学習で使う英会話教材選びで重要なのは、以下3点です。この3点が全部あてはまるものを選んでください。

 

① 英語のスクリプト、英語音声、日本語訳が付いているもの

② 日本語訳を見なくても、英文がだいたい理解できるもの

③ 例文の会話の流れや日本語訳が自然なもの


①と②は、正しくアウトプット練習する上で重要な要素です。また、意外と重視されないけど外せないのが、3つ目のポイント。せっかく会話の練習をしていくのに、普段使わない表現で練習するのでは効果も半減だからです。

 

次に、英会話教材を使ったアウトプット練習の手順をご紹介します。

 

①英文を見ずに音声を聞き、どれくらい理解できたか確認する

②英文を見ながらもう一度音声を聞き、音のつながりや聞き取れなかった単語などに印をつける

③音のつながりやイントネーションに注意しながら、音声に合わせて声出し練習をする

④内容を理解しながらスラスラと口に出せていると感じられるまで繰り返し練習を続ける

 

③で注意したいのが、あくまでもこれは読む練習ではなく、聞こえてきた音をまねして声に出す練習であるということ。常に流れてくる音に意識を向けて練習するようにしましょう。


なお、③の練習法をオーバーラッピングといいますが、慣れてきたら、英文を見ずに流れてきた音声を追いかけるようにして声に出して練習する、「シャドーイング」にもトライしてみましょう。


オーバーラッピングよりも根性がいりますが、通訳を目指す人が取り入れている練習法なので、その効果は絶大です。

 


3. 発音を鍛える上でのコツと注意点

発音を鍛える上でのコツと注意点

 

これまでにご紹介した勉強法の補足として、発音を鍛える上でのコツと注意点についてお伝えしておきます。


3-1. 発音上達のコツ

発音上達のコツは、とってもシンプル。聞こえてきたものを、そのまま真似ることです。カタカナ英語の概念と、英語っぽく話すことへの恥ずかしさを捨てましょう。


発音ができているかを客観的に評価する方法として、録音をおすすめします。録音器具は、レコーダーでもスマートフォンでも構いません。そのメモリを残しておくことで、自分の成長記録としても使うこともできます。また、iPhoneのSiri機能やGoogle翻訳のマイク機能を使って、正しい発音で話せているかを確認する練習法もおすすめです。


まねするだけでは思うように発音できない単語に関しては、発音記号と口の動かし方を学ぶことで解決できます。発音学習は、YouTube動画での学習がおすすめ。唇や舌の動かし方を詳しく解説してくれている動画がたくさん配信されているので、ぜひ一度視聴してみてください。


3-2. 発音トレーニングの注意点

基礎学習において発音が重要なことはこれまでに話してきた通りですが、誤解しないでいただきたいのは、決してネイティブレベルを目指す必要はないということです。


英語は言わずと知れた世界共通言語ですが、私たちが主に学んでいるアメリカ英語を話すのは、ほんの一握りの人々。ネイティブ英語の中にもイギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど、さまざまな種類の発音が存在しますが、それ以外にも母国語をベースとした発音で英語を話す人々は大勢います。


「1-2. 発音を鍛えればリスニング力とスピーキング力が上がる」の中で述べたように、英語はコミュニケーションを取るための手段。通じない英語は問題ありますが、完璧でなくても、通じる英語であればそれでいいのです。

 

発音練習はきちんとしながらも変にこだわりすぎることなく、トレーニングに取り組むようにしていきましょう。

 

 

4. モチベーションを維持できるかが鍵!好きなもので英語に触れる

モチベーションを維持できるかが鍵!好きなもので英語に触れる

 

英語学習で最も大切なのが、継続学習。継続的に学習をするためには、いかにモチベーションを維持できるかが鍵となってきます。


正直、独学で基礎学習をする過程は、ものすごく楽しいと感じられるものではないと思います。それでも上達には欠かせない要素だから必ずやるべきなのですが、一方で学習のモチベーションを維持できるものが必要です。


そこでおすすめなのが、好きなもので英語に触れる方法。興味のある分野の海外のサイトやブログ、洋画、ドラマ、洋楽の他にも、好きな海外俳優のインスタをフォローする、英語の料理動画やエクササイズ動画を見て試してみるなど、あなたが普段興味のあることなら何でも構いません。YouTube動画やSNSは無料で英語の勉強ができるので、ぜひ活用してみてください。

 

その場合、内容を全部理解できなくても大丈夫。大切なのは、コンスタントに英語に触れる習慣をつけること。また、好きなもので英語に触れることで「知りたい」という探求心を英語学習のモチベーションにつなげていくことです。基礎学習と並行して、あなたがハマれるものを見つけておきましょう

 

 

5. 最後に

最後に

 

今回は、英語学習初心者向けに、基礎を身に付ける勉強法をご紹介していきました。

 

一から英語を始めたい方は、まずは「文法」「単語」「発音」の3つを意識して勉強をすること。その際は自分に合った教材で中学英語の復習から始め、次にアウトプットの練習をしましょう。発音はネイティブレベルでなく、「通じる英語」で十分です。とにかく大切なのはモチベーションを失わず、継続して勉強を続けることですので、YouTube動画やSNS、アプリなど自分の興味のある分野のもので英語を見聞きして、常に英語に触れる習慣をつけるようにしましょう。


基礎学習は、あくまでも英語学習の中での第一段階。ある程度基礎が身に付いてきたと感じたら、多聴や多読でさらに英語に触れる時間を増やし、アウトプット練習を積み重ねていきましょう。

 

やみくもに学習するのではなく、あなたの英語学習の目的を明確にし、それに合わせた領域で勉強を進めていくようにすると必ず上達するので、がんばってくださいね!

 

 

  
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