英語が話せるようになる!大人のための文法の勉強法

「文法」の勉強と聞くだけで、中学、高校の英語の授業や受験を思い出して拒否反応を示してしまうあなた。三単現のsや比較級、受動態、間接疑問文など文法用語をたくさん暗記した記憶があると思います。文法の勉強は受験用の暗記頼みで来ている人も多いので、楽しいイメージを持てない人もいるでしょう。

 

大人になった今、再びあの暗記に頼る文法の勉強をするのは気がひけると思いますが、心配は無用です。文法の勉強といっても高校入試やセンター試験の問題を一から解く必要はありません。今更文法だけを一から覚える必要はないんです。文法の重要性を理解した上で、自分に合った教材を使い適切なトレーニングを積めば、文法は自然と身に付きます。

 

そこで、今回は英会話を楽しむための英文法の習得を目的とし、話したいことを自在に英語にできるよう、英会話を軸にして文法の基礎をマスターしていく「大人のための文法の勉強法」をご紹介します。

 

 


1. 英語を話すために必要な文法はこれだけ

英語を話すために必要な文法はこれだけ

 

文法は英語を使う上でのルール。細かく見ていけば、たくさんのルールがありますが、日常英会話を目標に絞ると押さえておくべき文法は限られています。


1-1. 文法は会話を広げる鍵

英会話に文法は関係ないと思いますか? 実は文法は会話表現の幅を広げる鍵。いろいろな会話ができるようになるためにはなくてはならないものです。


1つの例文の中に使われている文法、つまり構造を理解できると、自分なりに例文をアレンジできるようになります。単に単語を置き換えるだけでも自分の好きなことを表現することができますよ。


例えば、「〜しなければならない」を表すI’ve got to 〜。学校ではI have to 〜やI mustを習いますが、ネイティブスピーカーと会話しているとI’ve got to 〜を使うことがとても多いです。一般的な英会話の教材でもよく紹介されています。

 

(1) I’ve got to go now. (もう行かなきゃ)

(2) I’ve got to pick up my dry cleaning.(クリーニング取りに行かないと)

 

(1)が教材に紹介されている基本の例文だと仮定します。I have got to〜のかたちをマスターすれば、toよりも後ろを自分の言いたい内容に置き換えることで(2)のように表現の幅を広げることができます。

 

文法を学ぶときに押さえてほしいのは文法用語ではありません。上の例であれば、

 

① have + 〜ed to do(動詞)という構文、つまり文のかたち

② 1つの例文

③ 使う状況

 

の3つを押さえてください。文法用語がわかっていなくても、この3点さえ押さえていれば十分使えるようになります。


例文を使う状況は、英会話のテキストを見れば一目瞭然なことが多く、上の例では、用事があって相手との会話を終わらせたいとき、その場を離れる直前に使うことが多いです。英会話を軸に文法を学ぶメリットは、その文法を使う状況がわかりやすいことです。

 


1-2. 日常英会話は中学校までの英文法でカバーできる

日常英会話をマスターするには、中学校までの英文法が理解できていれば十分。日常英会話を学びながら同時に英文法を勉強するのは、英語学習の初心者におすすめの方法です。


中学校レベルの英文法を扱った教材はたくさんありますが、先にお伝えしたように、文法だけを学ぼうとするのではなく、日常英会話を軸にして例文に使われている文法を押さえていくことをおすすめします。


日常英会話を学びながら、中学校までの文法の学び直しができる教材をいくつかご紹介します。

 

(1) 『100%話すための英文法』( J リサーチ出版 )

『100%話すための英文法』( J リサーチ出版 )

引用:https://www.jresearch.co.jp/book/b345369.html


日常英会話でよく使う表現を選びぬき、使い方とニュアンスがわかりやすく解説されています。Comeやgo、haveなどの基本動詞のコアの意味に注目した例文、現在進行形や過去形がどのような場面で使われるかといったニュアンスが伝わる例文も充実


例文が個々に独立していて、ダイアローグになっていないものの、状況がよくわかる解説があるのでどんな場面で使うかは一目瞭然。

 

(2) 基礎英語2( NHKラジオ講座 )

基礎英語2( NHKラジオ講座 )

引用:https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/basic2/


ストーリーをイラストとともに楽しみながら中学2年生までの英文法をマスターできる内容。登場人物の会話を通して鍵となる文法を学ぶことができます。現在の放送内容は日常英会話というよりもフィクションのストーリーが舞台の会話です。ダイアローグ形式なので、状況が想像しやすく、1レッスンに1つの文法が簡潔にまとめられているので、文法の入門書として活用しやすいです。

 

ラジオを聴き逃した人もサイトにて前の週1週間分は聞くことができるので、忙しくて放送を聞けない方も利用しやすくなっています。基礎英語のシリーズでは、基礎英語3もおすすめです。中学校レベルの文法をカバーしながら会話表現を身に付けることができます。

 

(3) 『使えるフレーズがどんどん頭に入る!シミュレーション英会話』(デルタプラス)

『使えるフレーズがどんどん頭に入る!シミュレーション英会話』(デルタプラス)

引用:https://deltaplus.jp/publishing/1901simulation-e/


スタバでお茶、映画など日常生活でありそうな親しみやすいシーンのダイアローグが紹介されています。留学をきっかけに海外での生活を始めた主人公になりきって、例文を聞いて声に出しましょう。文法の解説は文法用語にこだわらずに、「かたち」がわかる程度のシンプルなもの。会話の場面を想像しながら音読することで、文法事項も頭に入ります。

 

ここではすべてご紹介できないくらい、中学校までの英文法を取り入れながら日常英会話を学べる教材は多いです。教材を選ぶときは、ただ英文法の教材を選ぶよりも日常英会話の教材の中から中学校レベルの英文法の解説が充実しているものを選ぶことをおすすめします。また、発音をチェックしながら音読してほしいので、必ず音声付きのものを選ぶようにしてください。

 

 

2. 文法が嫌にならない勉強法

文法が嫌にならない勉強法

 

ところで、つい「文法」に苦手意識を持ってしまう理由はなんでしょう? 「文法がどう役立つかわからないから」、「丸暗記が嫌だから……」とさまざまです。


しかし、先にご紹介したように、日常英会話をベースにして文法を学ぶことで、どう使うかわからないまま勉強している感じはかなり軽減されます。ここでは一歩踏み込んで、日常英会話の教材の活用法、効率よく文法を学ぶための方法をご紹介します。


そして、勉強を長続きさせるコツは文法に興味を持つこと。文法に興味なんて一切ない! と思うかもしれませんが、英語の文法に関してあなたの「なぜ?」に答えてくれる本を学習に取り入れると、丸暗記させられている感覚も軽減されます。


すべての文法について、なぜそういうかたちになるのかという理由が説明できるわけではありませんが、単語の語源や動詞のコアの意味、〇〇形と呼ばれているかたちの表す大きなイメージをとらえることで、文法の勉強はちょっと面白くなるはず。


2-1. 会話表現から文法を学ぶ

日常英会話の教材を使って勉強するときの具体的な3ステップの方法をご紹介します。

 

① 音声を聞く

1回目は何も見ないで聞いておおよその内容がわかるか確認します。2回目は本文を見ながら音声を聞きましょう。


② 単語と文法を確認する

使われている単語と文法を確認します。日常英会話のテキストでもポイントとなる文法や表現の解説がなされていることが多いです。

 

③ 音読する

まずは、音声に続いて声に出して読みましょう。一文ごとにポーズ(間隔)がとられていて、リピーティングしやすいように工夫された教材もあります。

 

まず①と②をおこない、もしそこでわからない文法があった場合は、参考書として文法の解説書を確認しましょう。おすすめは、高校などで広く使われている英文法の総合参考書『Forest(フォレスト)』(桐原書店)。こちらの本は日常英会話で使われる文法はすべてカバーしていますし、大学受験にも対応できる難易度の高い文法も解説してあります。


③の音読に関して、滞りなく音読できるようになったら、音声にかぶせるようにして音読するオーバーラッピングを繰り返しましょう。音読は一見、リスニングやスピーキングのトレーニングのように感じますが、英語を耳から入れて口に出すことで、文法を感覚的に取り入れることができるので有効です。

 

ポイントは、日常英会話の表現と一緒に、どのような状況でその文法を使うのかをインプットすることです。使える場面が具体的に想像できれば定着も早まります。

 


2-2. 文法の「なぜ?」に答えてくれるおすすめの本

数学でも理科でも歴史でも、テストには出題されないけれど面白い話があるもので、英語も例外ではありません。


10年前に比べると英語の語源や文法の「なぜ」に答えてくれる一般向けの本が増えてきました。昔は英語を専門に勉強していた人たちのための本が、今はわかりやすい解説で一般の人向けに出版されています。

 

(1) 『語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本』(KADOKAWA)

『語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本』(KADOKAWA)

引用:https://www.kadokawa.co.jp/product/321807000760/

 

単語や文法の「暗記」が嫌で仕方がないという人へ。言葉の成り立ちがわかるとこんなにも覚えやすく、最小限の暗記で済むんだと驚くはずです。

 

(2) 英語の素朴な疑問に答える36章(研究社)

英語の素朴な疑問に答える36章(研究社)引用:http://books.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-45282-7.html

 

日本人には理解するのが難しいaとtheの区別、なぜ命令形は動詞を先頭に置くのかなど、「覚えるもの」だった文法に理由があったことに驚かされる1冊です。大学で英文学や英語学を専攻していた人でなくても楽しめる、英語の見方が変わる本です。


受験や日々のテストに追われていた学生時代にはおそらく読むことがなかった本ではないでしょうか。大人になった今、楽しみながら勉強を続けるためにぜひ取り入れてみてください。

 

 


3. 文法を定着させるにはライティングが効果的

 文法を定着させるにはライティングが効果的

 

英会話学習をベースにしていると、声に出せるようになった時点で「文法もマスターできた」と思いがちです。しかし、それだけでは不十分で、「書き取る」ことも必要。

 

3-1. 会話表現をディクテーションする

まずおすすめしたいのは、オーバーラッピングできるようになった表現を音声を聞きながら書き取ること。これをディクテーションと言います。ディクテーションすることで、使われている単語や表現が身に付いているかだけでなく、文法が本当に理解できているか確認することができます。日常英会話の例文であれば、一文あたりが短いのでディクテーションしやすいのもポイント。長文ではディクテーションしにくくなってしまいます。

 

やり方として、まずは短めの英文を聞いて、音声の後に続いて声に出す、音声にかぶせるようにして声に出す(オーバーラッピング)、そこまでできるようになったらディクテーションをして、スラスラ書けるようになるまで繰り返すという一連のトレーニングがあります。

 


3-2. SNSや英語での日記アプリなど英語で書いて発信する

マスターした例文や文法を使って自分の言いたいことを英文にすることは英語表現や文法を定着させるのに効果的です。ノートに日記などを書いても書いた英文が果たして正しいのかわからず不安になりますよね。大学生の頃はネイティブスピーカーと接する機会があった人も、社会人になってそのような機会がほとんどなくなってしまったというケースもあるでしょう。


もし英会話教室やマンツーマンのオンラインレッスンを受講中であれば、講師にチェックしてもらうこともできますが、そういったサービスを利用していない場合は独学で英文をチェックするのはなかなか難しいです。そこで活用していただきたいのが、「Grammarly」の無料英文チェックサービス

 

「Grammarly」

引用:https://www.grammarly.com/

 

自分の書いた文章のスペルや語の順番、文法をチェックしてくれるサイトです。スマートフォンやPCで英文を作成し「Grammarly」で確認。修正した英文を保存していきましょう。


アプリで英語の日記をつけるのもおすすめ。「Hello! Talk」のアプリは無料で使えて、ユーザー同士が日記をはじめ英文を添削し合うことができます。

 

「Hello! Talk」

引用:https://www.hellotalk.com/

 

また、有料ですが「英語日記ドリル」は添削機能付きで、英辞郎 on the Web for iPhoneと連携してその場で表現をすぐに検索して日記に使えるのも便利です。SNSでの投稿を英語でやってみるのもおすすめです。英語でコメントやメッセージのやりとりができると英語を使う楽しみが増えるはずです。

 

 

4. まとめ

まとめ

 

英語の文法の勉強は大変だと思われがちですが、日常英会話の教材をベースにしながら表現と文法をセットで学習すれば、文法を使う状況が頭に浮かび、楽しく継続して勉強をすることができます。また、覚えた文法や表現を書き、実際に使ってみることで格段に文法力が上達します。

 

文法はTOEIC対策でもビジネス英語でも、英語を勉強するならば避けては通れません。であるならば、楽しみながら勉強できる方法がいいでしょう。

 

今回紹介した勉強の方法をぜひ取り入れていただき、楽しみながら文法の習得を目指しましょう!

 

 

  
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