丁寧な表現やフレーズが必要となるビジネス英会話。英語に慣れていない方にとっては、ハードルが高く思えてしまいますよね。
しかし、ビジネス英語で使われる決まった表現を使いこなせば、そこまで難しいものではありません。
この記事では、会議やメール、電話の際などに使える定番ビジネス英会話フレーズをご紹介します。これから海外出張を予定している方、海外からビジネスパーソンを会社に招くという方は、この記事のフレーズを参考にしてみてくださいね。
1. 挨拶・自己紹介で使えるフレーズ
ビジネスシーンで挨拶や自己紹介は非常に重要です。お客さんの対応をする際は、特に好印象を与えられるよう丁寧な表現を心がけましょう。
例文を用いて、詳しくご紹介していきます。
意味:こんにちは。お会いできて光栄です。
初めて会った相手に使えるフレーズです。「glad」や「happy」よりも「pleasure」を使うことでより丁寧な表現になります。
意味:開発部の田中です。
自分の名前と部署を伝えるときは「I am 名前 in 部署名」を使いましょう。スムーズに口から出るように、自分の所属している部署は英語で何というのかあらかじめ確認しておいてくださいね。
意味:お元気でしたか?
久しぶりに会った相手に対して使う表現です。スモールトークとして雑談につなげられる質問ですのでとても便利です。「How was your weekend?」のように「週末はいかがでしたか?」と具体的に聞いてみるのもいいでしょう。
意味:大変お世話になりました。本当に感謝しています。
相手に感謝を伝えるフレーズです。「I can’t thank you enough.」は直訳すると「感謝してもしきれない」という意味で、最上級の感謝を表現できます。プロジェクトが終わった際や海外出張の別れ際に使うと良い印象を与えることができます。
意味:またお会いできることを楽しみにしています。
相手と別れるとき使う表現です。特に次に会う予定のない相手や接客をした相手に使うことができます。「to」の後に「seeing」と~ing形が続くことに注意してください。
2. 会議で使えるフレーズ
会議で進行役になった際は、スムーズにミーティングを進める定番フレーズが役に立ちます。また自分の立場や意見をはっきりさせることも大切です。
例文を用いて詳しくご紹介していきます。
意味:会議を始めましょう。
会議の開始時刻になったときや、メンバーがそろったときに使うフレーズです。進行役になった場合は覚えておきましょう。
意味:自己紹介させていただけます。
初めて顔を合わせる場合に使える表現です。また名刺交換をする際は「Could we exchange business cards?」という英文で「名刺交換をしませんか」と伝えることができます。
意味:もう少し詳しく教えていただけますか?
相手の説明が足りないと感じたときや、理解できなかった箇所に対して質問する表現です。単純に質問がある場合は「I have a question.」と伝えてもOKです。
意味:あなたに賛成します。
提案に対して同意の意思を伝える表現です。反対に賛成できない場合は「I’m afraid I can’t agree with you.」「残念ですが賛成できません」と伝えましょう。
意味:良いミーティングでしたね。
会議の締めくくりの言葉です。次の交渉に向けて良い印象で終わらせたいときは、覚えておいてくださいね。
3. ビジネスメールで使えるフレーズ
メールでは文面を考える時間があるので、それほど焦る必要はありません。定番の表現を使いながら、スマートなメールを作成しましょう。
例文を用いて詳しくご紹介していきます。
意味:~についてのお問い合わせ
件名の欄に使う表現です。ほかにも感謝を伝えるメールであれば「Thank you for ~.」、謝罪を伝える場合は「Apology for ~.」を使いましょう。
意味:お元気のことと思います。
仕事の本題に入る前に添えると、好印象を与えられるフレーズです。和訳すると「あなたが元気であると信じています」となり、相手の健康や生活を気にかけていることを伝えることができます。
意味:~ の件でメールしております。
本題について述べるときに使います。このフレーズの後に「inquire about ~」を続ければ、「~についてお尋ねする」という意味になります。感謝を伝えたいときやメールの返信をするときは続けて「I would like to express my sincere gratitude.」と書くことができます。
意味:残念ながら 〜ということをお知らせします。
相手にとって悪い知らせを伝えるときに使います。相手に悪い印象を与えないために、理由やそうなった背景をなるべく明確に伝えると良いでしょう。
意味:なにとぞ、よろしくお願いします。
ネイティブがよく使うメールの最後に添える決まり文句です。「regards」は「敬意」という意味で、bestと併用すれば「最高の敬意を込めて」とメールの締めくくりに最適な表現となります。
4. プレゼンで使えるフレーズ
プレゼンは事前準備の段階で、ある程度フレーズを用意しておくことが重要です。またフォーマル過ぎても堅苦しい印象を与えてしまうので、バランスよくカジュアルな表現方法も織り交ぜながら話すのがおすすめです。
例文を用いて詳しくご紹介していきます。
意味:~ について話します。
自己紹介が終わって、続けてプレゼンの本題を伝えるときに使います。より丁寧な「I would like to talk to you about ~.」という表現もあります。
意味:20分ほど話す予定です。
どれくらい話すのか伝えるフレーズです。聞き手に集中して聞いてもらえるように、このように時間を伝えることは英語でも行われます。
意味:いつでも質問をお受けします。
プレゼンの途中に質問に答えられる場合はこのように伝えましょう。プレゼンの後に質問を受ける場合は「at any time」を「at the end of my presentaion.」に変えればOKです。
意味:これで私の話を終わらせていただきます。
プレゼンの締めに使えるフレーズです。「conclude」が「締めくくる」という意味なので最後の言葉に最適です。
意味:本日はお時間をいただきありがとうございます。
プレゼンの聞き手に対してお礼を伝える表現です。最後に感謝の気持ちを英語で伝えられれば、相手に好印象を与えることができますよ。
5. 電話で使えるフレーズ
電話では瞬時に英語を考えて話さなければいけないので、とても緊張しますよね。ですが電話での会話には定型表現がたくさんあるので、あらかじめチェックしておけば落ち着いて対応することができます。
では、例文を用いて詳しくご紹介していきます。
意味:佐藤さんをお願いしたいのですが。
電話をした際に、話したい相手につないでほしいときに使います。また目的の相手と電話の予定をあらかじめ決めていた場合は、「May I」を「I would like to」とするとより適切な表現となります。
意味:~ の件でお電話しました。
要件について伝えるときはこの表現を使いましょう。toの後には動詞の原形が入るので注意してください。
意味:伝言をお願いできますか?
相手が不在だった場合に伝言をお願いするフレーズです。直接話したい場合は「When is she/he going to be back?」と聞いて、相手がいつ戻ってくるか尋ねましょう。
意味:お名前をいただけますか?
電話を受け取った際に相手の名前を尋ねる表現です。電話越しで誰か分からないときでも丁寧な表現を使いましょう。「Who are you?」は非常に失礼な表現になりますので、このフレーズを使うのがベストです。
意味:お待ちください。
担当者に電話をかわるときに使う表現です。「お待ちください」から「Wait」を使いたくなりますが、電話を切らないでくださいという意味の「hold on」の方が適切です。
6.まとめ
ビジネス英会話は日常会話と比べ高度な英語力が必要となりますが、決まった表現を覚えるようにすれば、効率よく学習できますし、安心して相手と会話できます。
さらに深く勉強をしたい方は基礎単語を押さえた上で、CDが付属している教材や英語学習アプリで、ダイアログの音声を聞くと本番を想定して学習できますよ。
また、オンライン英会話もおすすめです。忙しいビジネスパーソンでも学校に通わず家からビジネス英会話の練習ができるのは魅力的です。
ビジネス英会話を身に付けてスムーズなコミュニケーションを目指しましょう!