TOEIC初心者が短期間で600点を取るための学習方法

「何回も受験したけれど、全然目標スコアに届かない!」
「TOEIC L&Rテスト(以下TOEICとする)対策、何をどう学習したらいいかよくわからない……」


と、勉強方法についてお悩みのあなた。一刻も早く目標スコアに到達したいですよね。

 

TOEICの目標スコアは人によってさまざまですが、600点が企業などから評価されるための1つの基準であることをご存じでしょうか? TOEICの平均点・ボリュームゾーンは500点後半であり、TOEIC600点であることはすなわち、「多くの人よりも英語ができる」ことの証明になるからです。

 

でも、塾などに頼らずに自己流の学習で600点に到達することはなかなか難しいもの。では、どのように学習すればこのスコアに最短で到達できるのでしょうか?

 

この記事では、多くのTOEIC教材制作に携わってきたメディアビーコン編集部が、TOEIC600点を獲得するのに必要な学習方法やコツ、おすすめ教材をご紹介します。

 

まずは、TOEIC600点を獲得することの重要性について詳しく見ていきましょう。

 

1. TOEIC600点=英語中級レベル

 

最初にも述べた通り、600点は平均点である500点台後半をやや上回る点数です。まったくの英語初心者ではなく、英語の基礎ができている英語中級レベルということです。

 

TOEICはビジネス英語のレベルを測定するものですが、600点は仕事上の最低限のやり取りが可能であるレベルを意味します。

 

TOEICを作成・実施している国際ビジネスコミュニケーション協会の公式サイトでは、新入社員にTOEICを実施した企業は771社にも上ります(最新データ2018年度)。

 

さらに、新入社員に期待するTOEICスコアは465~600点と述べられています。多くの企業が新入社員に平均程度のTOEICスコアを求めているとわかります。大学生の方でTOEIC初受験の方であれば、まずはこのくらいの点数を目安に目標点を設定してみてはいかがでしょうか。

 

TOEIC600点は、就職活動において履歴書に書ける点数の1つの基準です。このスコアをほかの英語試験に換算すると、以下のようになります。TOEIC未受験の方はぜひ参考にしてみてください。

 

英検 2級
TOEFL iBT 45点
IELTS 5.0

 

英検2級は高校卒業程度のレベルであることを考えると、大学生や社会人の受験者が多いTOEICにおいて、600点は決して高すぎるハードルではありません。

 

※英検やTOEFL、IELTSは、TOEIC L&Rテストと異なり、発音やライティングなども含めた4技能の能力を測る、ということに注意してください。

では、この600点に到達するには、どのように勉強したらよいのでしょうか。次は、TOEICで600点を目指すための学習法についてご説明します。

 

 

2. 学習順序は基礎から始め、公式問題集でシミュレーション

 

TOEICスコア600点を達成するには、学習する順番が重要です。

 

基本的には、基礎確認→公式問題集の順で取り組みましょう。

 

 

2-1. 基礎の確認を優先する

TOEIC学習において特に注力すべきなのは、基本的な文法や単語のおさらい。ここを勉強し直すだけで600点に到達する可能性だってあります。

 

まずは中学校レベルから基本事項の確認をして、不安をなくしましょう。毎日の通勤・通学時間を利用するなどして、単語帳・文法書を徹底的に見直すことが重要です。

オンライン英会話などのマンツーマンの丁寧な指導は魅力的ですが、600点なら十分独学でも達成可能です。TOEIC頻出の文法・語彙を確認することに注力しましょう。

 

600点が目標のあなたには、以下のテキスト教材がおすすめです。

 

 

TEX加藤『TOEIC L&Rテスト 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)

引用:https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18732


TOEIC受験者の鉄板単語帳で、レベル別に単語が分かれているので勉強しやすいこの1冊。収録されている単語・フレーズの音声は公式サイトやアプリから無料でダウンロードすることができ、リスニングの勉強も並行して進めることができます。無料のアプリも併用して単語の勉強の効率をアップさせましょう!

 

 

花田徹也『1駅1題 新TOEIC TEST 文法特急』(朝日新聞出版)

引用:https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=10823


TOEIC対策において重要な項目の文法問題をわかりやすく解説している本書。何度も繰り返し練習をすることで解き方のコツが身につきます。価格の安いKindle版もあるため、KindleアプリをダウンロードすればスマートフォンやタブレットでTOEICの勉強をすることもできます。まとまった勉強時間がとりにくいあなたの、通勤・通学などのスキマ時間で勉強するのにぴったりの1冊です。

 


2-2. 公式問題集を活用しよう!

基礎を確認したら、本番の練習をするために模試を解きましょう。TOEIC公式のテスト制作機関である、ETSが作成した公式問題集がおすすめです。

 

 

Educational Testing Service『公式 TOEIC Listening & Reading問題集5』(国際ビジネスコミュニケーション協会)

引用:https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/lr_ud_05.html


本番形式になっているので、時間配分の練習にもなります。テスト2回分、解答、解説、和訳、音声スクリプトが付属。TOEIC本番の試験と同じナレーターによってリスニング音声が収録されており、細部まで本番と同じような仕上がりになっています。本番と同じナレーターの声で練習できるので、短期間で効率よく本番の試験対策ができるところが魅力です。

 

 

3. 本番で実力を出し切るためのTOEIC攻略法

 

効果的な勉強の順番は、基礎固め→公式問題集での実践、ということがわかりました。しかし、勉強した成果を本番で出し切ることができるのか、不安ですよね。ここからは、本番のテストで自分の全力を出し切るためのTOEIC攻略法についてご説明します。

 

 

3-1. 公式問題集の解き方は、本番さながらに!

普段の学習をTOEIC本番での得点アップにつなげるためには、自己学習の段階で気を付けなくてはならないポイントがあります。それは、公式問題集の解き方です。

 

公式問題集はなるべく本番さながらの環境で解くようにしてください。

 

緊張感がない状態で解くと、自分が試験当日に置かれた環境を体験できません。せっかくの厳選された問題を活用するチャンスを無駄にしてしまうことにつながり、もったいないですよね。公式問題集に取り組む際は、図書館の自習室など、実際の試験環境に近い場所を選ぶことが大切です。

 

1つの試験問題を細切れで解くことも、できるだけ避けてください。公式問題集は、模試です。本番通りにきっちり時間を計り、解きながらパートごとにかかった時間をメモしましょう。そうすることでテンポよく解ける部分、つまずいて時間をロスしてしまう部分がわかります。

 

本番と同じように一通り解いてみると、自分の弱い部分・得意な部分がわかるようになります。この結果をもとに弱点の補強をしたり、解く順番の戦略を立てたりして勉強に役立てましょう。

 

 

3.2. 600点をとるには、難易度の低いパートを確実に攻略する!

もう1つ、TOEIC初心者が陥りがちな勘違いがあります。「すべてのパートに手を付けなきゃ」という焦りを持ってしまっていませんか?

 

実は、TOEIC600点をとる上では、解かなくてもよい問題が存在します。

 

TOEICは、パートごとに問題自体の難易度が異なります。リスニング、リーディングのセクションごとに点が伸びやすいパートをご紹介します。

 

 

①リスニング


リスニングのPart 1~4で共通なのは、読み上げられる問題文などを聞き取り、正しい選択肢をマークすることです。しかし、それぞれのパートでは聞き取らなくてはならない英語の情報量が大きく異なります。

 

Part 1:写真を見て、該当する内容を適切に表しているものを選ぶ。
Part 2:問いかけに対する返答として適切なものを選ぶ。
Part 3:会話を聞き取り、問題の答えとして適切なものを選ぶ。
Part 4:まとまった英語を聞き、問題の答えとして適切なものを選ぶ。

 

ご覧のように、後のパートになるほど聞き取る単語数・情報量が増え、Part 3以降からは一気に難度が上がります。TOEIC600を目指すにはPart 1・2を確実に対策すれば十分です。Part 3・4は満点でなくとも2/3程度の正答率で大丈夫なのです。

 

Part 1の攻略法は、選択肢を聞きながら確実にあてはまらないと思った選択肢を消していくこと。すべて聞き終えてからじっくり考えようとすると、最初の方の選択肢の記憶が消え、焦っている間に次の問題が始まるという悪循環になっていってしまいます。選択肢の一つ一つに集中し、消去法で正解を導きましょう。

 

Part 2の攻略法は、問いかけの最初の単語に集中することです。最初の単語を聞き取ることさえできれば答えることができる問題がTOEICには多く存在します。以下の疑問詞に着目し、どのような返答が適切か冷静になって問題を解きましょう。

 

5W1H (When/Where/What/Why/Who/How)
Whenなら「日時」、Whereなら「場所」、Whatなら「もの・こと」、Why/Howなら「理由」、Whoは「人」に関する選択肢を探します。

 

 

②リーディング


リーディングパートは5~7まであり、それぞれの特徴は次のようになっています。

 

Part 5:空欄に入る適切なものを選び、文を完成させる。
Part 6:長文中の空所に当てはまる、適切な語句または文を選ぶ。
Part 7:資料を読み取り、問題の答えとして適切なものを選ぶ。

 

Part 6・7がまとまった英語長文から適切な情報を抽出したり、読み取ったりすることが求められるのに対して、Part 5は文法規則を的確に読み取るテクニックを身につければ解くことができます。 まずは、Part 5を確実に抑えましょう。

 

先ほどご紹介した『TOEIC L&Rテスト 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)、『1駅1題 新TOEIC TEST 文法特急』(朝日新聞出版)を使い込むことにより、Part 5の文法問題が得点源に変わります。

 

また、リーディングセクションは残り時間が少なくなったら、適当でもできるだけ最後までマークすることが非常に重要です。TOEICはマークシート形式のテストなので、白紙で出すよりもラッキーで点がとれることがあります。すべてマークすると、自分の実力以上の点が出るかもしれません。しかし、これはあくまでちょっとした受験テクニックです。

 

まずは、確実にとれる問題を攻略し、本番で自己ベストを目指しましょう!

 

4. 学習法のまとめ

 

TOEIC600点のレベルはどのくらいか、効率よく達成するにはどのような勉強法が効果的であるかを説明してきました。自分のレベルを把握し、基礎を固めてから本番形式で練習することが目標への近道です。

 

TOEIC攻略法は、得点源となるPart 1・2・5でしっかり点を稼ぐこと! この3つのパートの対策は、短期間でスコアを伸ばすために必ず押さえておきたいところ。

 

TOEICに特化した基本の単語や文法をおさらいした上で、ペース配分に注意し、空欄がないように心がけることが大切です。

 

毎日スキマ時間にコツコツTOEICの勉強に取り組み、短い期間で平均点越えの600点を取得しましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事