「TOEIC 勉強方法」などで検索すると、さまざまな教材や学習方法が見つかって、一体どれが正しいのか分かりませんよね。特にTOEIC関連の書籍は多数出版されていて、どれが自分にとってベストな教材かわからない状態に陥りがちです。
TOEICの対策書籍選びは、レベルや目的に合った質の高いものを選ぶのが重要です。
そこで今回は、4つの目的別に分けて、TOEIC L&Rテスト対策のおすすめ書籍をご紹介します。約20年間TOEIC教材を作成してきたメディアビーコンがTOEIC参考書を厳選しました。
それでは、さっそく見ていきましょう。
Contents
1. 1冊は持っておくべきTOEIC模試書籍おすすめ4選
まずは、TOEICを受験するなら1冊は持っておくべき模試問題集です。TOEICは出題形式や出題される問題の傾向が決まっているため、模試で試験に慣れておくことがスコアアップに直結します。必ず手に入れましょう。
1-1. TOEIC公式問題集
引用:https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/lr_ud_05.html
TOEIC Programの国内運営を行う団体「IIBC」が刊行する公式問題集。問題形式、内容、リスニング音声など、最も本番に近い模試が掲載されているのが本書籍です。
現在第5巻まで発売されており、2020年2月26日に最新6巻が発売予定。1巻につき模試2回分(400問)収録なので、新しい巻から複数冊解いておくとより効果的です。
リスニングセクションの音声CDが付属する他、第5巻からはリーディングセクションの音声ダウンロード特典付き。外出中でも全セクションの音声を使った学習ができるのも嬉しいポイントです。
1-2. TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問
引用:https://ec.alc.co.jp/book/7017040/
英語学習教材や通信教育の老舗企業、アルクの至高の模試は、模試3回分に相当する600問を収録しています。
Amazonの月額980円の読み放題サービス、「Kindle Unlimited」で現在読めるようになっており、音声ダウンロードも可能な非常にコストパフォーマンスの高い1冊。
公式問題集と比べて解説が充実していて、掲載問題も本番に近いものが収録されています。ボリューム・価格・内容の3拍子揃った良書です。
1-3. TOEIC(R)テスト新形式精選模試シリーズ
引用:https://bookclub.japantimes.co.jp/book/b309560.html
990点(満点)を獲得した複数人のTOEIC専門講師の共著による模試問題集で、リーディング・リスニングセクションに書籍が分かれているのが特徴。1冊5セット分の問題が収録されている大ボリュームで、セクションごとの対策に向いています。
特徴は、最新の試験形式と出題傾向を踏まえた質の高い問題内容と、「なぜそうなるのか」まで含めた丁寧な解説がついていること。掲載問題の難易度は若干高めですが、初~中級者でも安心して使用できます。公式問題集を解き終わってより高いレベルを目指したい方にもおすすめです。
1-4. TOEIC 必勝ダブル模試
引用:https://hon.gakken.jp/book/1130464800
過去に何度も990点を獲得しているTommyこと、大里秀介さんによる模試問題集。最新の出題傾向を徹底研究して作成した模試を、詳細な解説と共に400問(模試2回分)収録。
また購入者特典として、掲載模試を活用したトレーニングプログラムや、復習用のMP3音声をダウンロード可能。模試と合わせてTOEIC対策法・学習法を知りたい方にもおすすめです。
2. 初心者にもおすすめなオールインワン書籍3選
TOEIC L&RテストはPart 1~4のリスニングとPart 5~7のリーディングの2セクションに分かれています。しかし、TOEIC初心者はどのパートが苦手なのか、どこから学習を始めるべきか分からないもの。
ここでは初心者が最初に1冊買うのにおすすめな、全パート対策ができる参考書をご紹介します。
2-1. はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略
引用:https://ec.alc.co.jp/book/7018001/
この1冊で学習法・攻略法の理解から模試までできるオールインワンタイプの人気書籍。「600点クリア」と「730点超え」の2段階の攻略レベル分けがされており、どのレベルの学習者にもおすすめできます。
また、頻出語彙・表現やリーディングセクションを音声付きで学べる無料特典があり、スコアアップだけでなく英語力を幅広く伸ばす教材にもなっています。
TOEIC対策でまず何をすればいいか分からない人や、自分のレベルに合う学習方法が分からない人におすすめです。
2-2. はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト全パート教本
引用:https://www.obunsha.co.jp/product/detail/094449
巻頭の「はじめてのTOEICテストガイド」に始まり、全7 Partごとの丁寧な解説と練習問題、ミニ模試まで収録されたTOEIC初心者にもやさしい総合参考書。
2人の著者によるTOEIC攻略テクニックを収めた別冊が付属し、試験の時間配分や音声ヒアリングのコツ、速読術など実践的なテクニックが紹介されています。最初の冊目の参考書を探している人や、プロの試験テクニックを知りたいならおすすめです。
2-3. TOEIC L&Rテスト はじめてでも600点が取れる!
引用:http://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415223674/
就職活動などで履歴書に書けるTOEICスコアの最低ラインの目安は「600点」と言われています。本書は、TOEICを初めて受験する初心者でも600点を目指せるような学習内容が掲載されたロングセラー対策本です。
最低限必要な中学レベルの語彙・文法の解説に始まり、全パートの予想問題と詳細な解説、本番を想定した完全予想模擬試験を収録。
「OXゲーム消去法」や「探しものゲーム」など、ゲーム感覚でスコアアップが図れる4つのテクニックで繰り返し学習することで、本書だけで着実に600点を目指すことができる構成になっています。
3. TOEICの単語・文法対策おすすめ書籍4選
TOEICは出題傾向が比較的決まっているので、単語・表現・文法も専門書籍を使用することで効率的に対策が可能です。ここではTOEICの単語・文法対策におすすめの書籍をご紹介します。
3-1. TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
引用:https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18732
TOEIC対策本の人気シリーズ「特急シリーズ」の単語集で、TOEIC単語教材でも高い人気と評価を持つ書籍です。CDではなくスマホで聴ける無料音声を採用しており、本体価格が1,000円を切っている手頃さも魅力。
頻出単語を例文フレーズと音声から学べるのが特徴で、音読練習を重ねることで単語の定着率が上がる上に、正しい発音やイントネーションを身につけることができます。また、同じシリーズの「銀のフレーズ」や「金のセンテンス」もおすすめです。
3-2. TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
引用:https://www.ask-books.com/978-4-86639-083-3/
先述の「金のフレーズ」の著者、TEX加藤さんによるTOEIC文法対策本。こちらもこのカテゴリーでは人気・評価ナンバーワンの良書です。
TOEIC L&RテストのPart 5対策に特化した1,049問を収録した大ボリュームで、全問題に丁寧な解説が付属する非常にハイクオリティな内容。さらに「動詞」「品詞」「代名詞」など問題種別でカテゴリー分けされており、苦手な部分に特化して学習も可能です。
スコア500点付近の方から、 900点以上を目指す上級者の大量トレーニングにも使える、対応レベルも広いおすすめの文法問題集です。
3-3. Duo 3.0
TOEIC対策本ではないですが、とても評価が高いおすすめの単語教材。掲載例文がとても自然で実用的かつ、その中に重要単語1,600語・重要熟語1,000語を重複無しで盛り込んだかつてないコンセプトの単語本です。
例文と音声で実用的な単語使用法を学べるので、TOEIC対策も含めた応用力のある語彙力を身に付けたいならおすすめです。
3-4. 総合英語 Evergreen
引用:https://www.iizuna-shoten.com/book/sub_english/overall-english-evergreen/
「英文法の参考書はこれだけでいい」とも言われる決定版。TOEICはもちろん、大学生の英語学習やTOEFLまでカバーする網羅性の高さが魅力です。
問題を解いて試験対策をするというより、手元に置いておいて文法で困ったことがあれば見るような学習のお供に最適。掲載英文の音源をダウンロードして音から学ぶこともできるとても良質な文法書です。
4. パート別に攻略するTOEIC対策書籍3選
TOEICの勉強を進めていくと、スコアアップに苦労する苦手なパートがどうしても出てきます。その場合は細かくパートごとに対策をしましょう。ここでは、TOEIC L&Rテストのパート別対策におすすめの書籍をご紹介します。
4-1. TOEIC(R) L&R テスト 究極のゼミシリーズ
引用:https://ec.alc.co.jp/book/7017020/
良質な英語教材で定評のあるアルクが手がける、パート別のTOEIC対策シリーズが「究極のゼミ」です。リスニングセクションの「Part 1&2」「Part 3&4」とリーディングセクションの「Part 5&6」「Part 7」の全4巻で細かく対策が可能。
各パートの学習ポイントや攻略法、練習問題・ミニ模試を収録しているので、苦手なパートの書籍を手に入れて学習することで確実なスコアアップが期待できます。
4-2. TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニングシリーズ
引用:https://ec.alc.co.jp/book/7017009/
TOEICのリスニングセクションのPart 3&4の対策に特化した書籍で、全2巻が刊行されています。0.7~2.5倍の5段階の「変速」で段階的に聴くことでリスニング力を鍛えるというユニークなコンセプト。
そして、この変速音声を使った音読練習によって、TOEICリスニング対策に加えて、正しい発音の習得やネイティブスピードのヒアリング力の育成までつながる優れた参考書です。
4-3. TOEIC L&R TEST 特急シリーズ
引用:https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18573
単語・文法書籍でも取り上げた「特急シリーズ」には他にもさまざまな参考書がラインナップされています。
「新形式リスニング」「新形式リーディング」などセクションごとの対策本や、「900点特急パート5&6」のようなハイスコアを狙うためのものまで豊富です。
そして、特急シリーズはどれも1冊1,000円以下の値段、かつ無料スマホアプリに対応しておりコスパが良いのも魅力。参考書にそこまでお金はかけられないけど苦手部分をピンポイントに対策したいならおすすめです。
5. まとめ
TOEICテストでスコアアップをするには、書籍教材でじっくり繰り返し学習をして、特有の形式・傾向を掴むのが近道です。そのためには、TOEIC対策本として定評のある書籍・著者・出版社から、自分のレベル・対策したい部分に合った本を選ぶのが重要。
また、「TOEIC受験以降も英語を日常言語にする」「試験対策以上の実用的な英語力を身につける」という意識を持つと、同じ参考書でもより有効に活用できます。TOEIC対策に、ぜひ今回ご紹介した書籍を導入してみてください。