TOEIC対策のコツ

「TOEICのスコアを上げたいけれど、なかなか上がらない」、「効率よく勉強したい」など、就職や昇進、転職で英語力を測る基準として活用されるTOEICには挑戦しているものの、対策のコツが掴めず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

 

特に英語の初学者にとって、受験者のレベルを問わず同一の内容で行われるTOEICの対策は非常に難しいと思います。ここでは、英語初学者の方におすすめの対策のコツをご紹介します。

 
 

1. “テクニック”に惑わされないTOEIC対策

TOEIC本

 

TOEICでスコアを伸ばすためのいわゆる“テクニック”に関する情報は実にたくさんあります。

 

例えば、リスニングのパート2では「WhatやWhen、Why、Howなど最初の語を確実に聞き取る」というもの。確かに、最初の疑問詞を聞き取れないとそれに応じた適切な返答が選択肢から選びにくくなってしまうのは確かですが、かといって、Whyに対する返答としての選択肢が必ずBecauseから始まっているとは限りません。

英語の初学者にとっても、TOEICの問題の特徴を知ることはとても大切ですが、“テクニック”だけを追い求めると逆に遠回りになってしまうこともよくあります。さらに大事なのは、実際の会話の場面で疑問詞だけ聞き取れても会話が成立しないということです。「Whyと聞かれていれば、YesやNoでは答えないくらいの感覚はあっても、具体的に何を答えるかは文全体の意味を理解する必要があります。

TOEICに話を戻しましょう。例えば、Part2で出題されそうな次の問題を見てみましょう。

 

Why were you late for the weekly meeting?

        (質問は音声のみで、問題には記載されていません)

(A)    Yes, I’ll do it later.

(B)    I got up late this morning.

(C)    Three weeks ago.

 

【和訳】

あなたはなぜ週1回の会議に遅れたのですか。

(A)    はい、後でそれをします。

(B)    今朝、寝坊してしまいました。

(C) 3週間前です。

 


質問がWhyから始まるから答えはBecauseで始まるはずだと機械的に考えても、そのような選択肢はありませんね。ここで、質問の内容をしっかり理解できると、自然な会話になるものとして正解(B) I got up late this morning. を選べるはずです。lateとlater、weeklyとweeksと似たような英単語に惑わされることもないでしょう。

 

このように、TOEICには発音の似た英単語の聞き分けや、意味の同じ単語を使った言い換えを取り入れて迷わせます。単語の音と意味をしっかり定着させることは不可欠です。TOEICの特徴を知ることは大切ですが、テクニックだけでは対応できない部分が多く、実際に英語を使えるようになるには基本的な力をコツコツ積み上げていくことが何より大切です。

 
 

2. 繰り返しの学習で知っている単語を増やそう

単語

 

では、どうすれば確実にスコアが上がるの?と聞かれると思います。

 

文法もリーディングもリスニングも大事なのですが、初学者に何よりもまず一番に優先してやってほしいのは、1つでも多くの英単語を覚えること。一般的には、高校卒業程度で4,000~5,000語を習得していると言われています。社会人になり、英語学習から離れてしまったという方は、単語集を複数購入してまずは最低4,000語のマスターを目標にしてください。

 

 

2.1  1冊はTOEIC対策と関連した単語集、もう1冊は英検準2級~2級の単語集を活用

TOEICの単語集は、スコアを基準にして出版されていることが多いです。いきなり800点レベルの単語を覚える必要はありません。400点~500点くらいから始めてみましょう。そして、それと同時に英検準2級~2級の単語集を活用してほしいのです。

 

英検はTOEICと違ってビジネスシーンに特化していません。日常生活や社会問題なども扱っています。TOEICの単語集を使えば十分な気がするかもしれませんが、ビジネスシーン以前の超基本の英単語が意外とカバーされていないこともあり、英検という異なるジャンルの単語集で学ぶことをおすすめします。

さらに、英検の場合はTOEICの試験内容と違ってレベル別に級が設定されています。書店で単語集を見て、自分でも知っている単語が多いか、否かで適切な級を選び、学習に取り入れると効果的です。

 

 

2.2 単語集は音声付きのものを・アプリも活用して

単語集は必ず音声付きのものを選びましょう。1でお伝えしたように、TOEICのリスニングパートでは、単語の音の微妙な違いで惑わせる問題も多数存在します。単語は必ず音声と一緒に覚えるように習慣づけてください。単語単体で覚えようとせず、単語を使った短い文章ごと頭に入れるイメージで

 

また、TOEIC対策を目的としたアプリもあり、中には単語の発音付きのものもあります。アプリの方がゲーム感覚で覚えられるという方は学習に取り入れてみることをおすすめします。

 

 

2.3 単語は声に出して、書きながら

単語は声に出しながら、書きながら覚えていくと定着が早いので、単語集やアプリを眺めているだけでは十分とは言えません。必ず、声に出しながら書きながら覚えてください。特にその単語が使われている例文ごと書きながら声に出すといいですよ。

 

 

2.4 単語集って何回やればいいの?

1回で覚えられるなら1回で構いませんが、1回ですべて定着できるという人はあまりいません。覚えてしまった単語を何度もやる必要はありませんので、覚えられていない単語のみ、繰り返し確認してください。やり方としては1日〇ページと決めて、翌日は昨日の分の単語が覚えられているかチェック、そしてその日の分の新しい単語を覚える・・・という流れの繰り返しです。

 

 

3. 新聞、Webサイト、アプリを活用して多くの英文のリーディングを

新聞

 

そしてもう1つ、英単語の習得と同時にやってほしいのが、多くの英文を読むこと。特に学習者向けの英字新聞や学習者向けの英語記事を集めたアプリなどで、ある程度の長さの英文を読むことをおすすめします。学習者向けの新聞やアプリのいいところは、難しめの英単語の意味をあらかじめ示してくれていること。自分で調べなくても意味がわかりやすいような工夫がなされています。


また、英語記事を集めたアプリは、時事だけでなく、ファッションや旅行に関する英語の記事も満載。英語の記事に覚えた単語が登場することも多いので、単語がどのように使われているかも確認することができます。単語集だけでは十分な例が得られないことが多いのですが、英語の記事を読むことで実際にどのような単語がどのような記事で使われているかを学ぶことができます。

 
 

4. TOEIC対策講座やスクール、オンライン講座を併用

オンライン

 

これまでにご紹介したのは独学での学習法です。ただ、1人ではなかなかペースを守れない、続かない、効率よく勉強できる自信がないという方も多いでしょう。そんな方にはTOEIC対策講座やオンラインの講座を活用することをおすすめします。

 

 

4.1 TOEIC対策講座はレベルチェックと復習がカギ

初学者から英語を使った仕事に就いている人まで、同じ内容の試験を受けるTOEIC。対策が難しい理由でもあります。英会話スクールなどのTOEIC対策講座を始めようとしている方はレベルをしっかり確認してください。

 

無料体験などでレベル診断を行ってくれるスクールがほとんど。自分に合ったレベルのコースを選びましょう。そして、こうしたスクールの落とし穴が、自分での復習を怠りがちなこと。

 

スクールで40分~50分対策講座を受けるのは全学習のほんの一部だということを忘れずに、習った単語を繰り返し学習して覚えたり、長文を読んだりという独学をあわせて行うようにしてください。

 

 

4.2 オンライン講座で何となく英語を喋って「勉強した気」にならないで

オンライン講座などで、ネイティブスピーカーと会話ができるというサービスもよく見かけます。ネイティブスピーカーと話すと何となく勉強した気になりがちですが、日常会話を延々と続けていてもTOEICに必要な英単語が自動的に増えるわけではありません。オンライン講座で学んだ単語や表現を自分で繰り返し学習する時間を必ず設けることを忘れないでください。

 
 

5. まとめ

ノート

 

多くの人が受験するTOEICテスト。初学者の方向けに対策のコツをご紹介しました。

TOEICには至る所にひっかかりやすいポイントがあり、いわゆる“テクニック”だけでは乗り切れないもの。それに、実際に英語でやり取りする際には、しっかり聞き取れて、読む力が求められます。地味に思われるかもしれませんが、何よりも知っている単語を1つでも増やすことがカギです。その際には音声とどのように使われるかをあわせて確認するようにしてください。

また、同時に学習者向けの英字新聞や英語の記事を読めるアプリを活用して単語や表現がどのように使われているかを頭に入れるようにしてくださいね。

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