効果を出せるTOEIC対策!リーディングの難関Part7の攻略法

様々な人の英語力を統一された基準で測定できる検定試験として、近年注目度が上がり続けているのがTOEICです。幅広い業種・職種で、採用条件としてTOEICスコアを設定していることもあり、TOEIC対策本や参考書といった教材も多様化しています。


そんな中で、これからTOEIC対策を始める初心者でも、既に受験経験のあるスコアアップを目指す人でも、高得点獲得のために避けては通れないのがPart7の対策。読解問題のPart7はリーディング100問中54問を占めるため、とても比重が大きいのです

 

ハイスコアを狙うならば、Part7の対策は必須といえます。
そこで今回は、TOEICで高スコアを狙うために絶対に攻略したいPart7対策に焦点を絞り、効果を出すための勉強法や、活用したい教材についてご紹介します。

 

 

1. まずは試験を知り尽くそう

 

TOEICの目標点をクリアするためには、TOEICというテストの傾向を正しく理解することが最も重要といえます。
ここでは、TOEICの基本情報とその傾向について確認してみましょう。

 

 

1-1. 英語でのコミュニケーション能力を測定するテスト

TOEICは、日本語の正式名称を国際コミュニケーション英語能力テストといいます。名称からわかるように、英検などの他の英語検定試験との最大の違いは、「英語でのコミュニケーション」に特化しており、ビジネスシーンを想定した出題が多い点にあります。

読解問題であるPart7においても、「社内メール」「同僚同士のチャット」「掲示板の案内」など、ビジネスパーソンの日常生活で目にするような文章が出題されます

 

1-2. 出題傾向が明確で対策しやすい

TOEICはゲーム性が高いとよく言われるのをご存知でしょうか。これは、攻略方法ともいえるコツをつかむことが、高得点を目指すのに直結していることがその理由の一つと言えるでしょう。


例えば、先ほどお伝えした通り、TOEICはビジネスシーンを想定した出題が多いです。よって、用いられる単語や文法項目も、ビジネスでよく使われるものに非常に偏っています。
そのため、他の英語試験とは違い、「TOEICの英語」とも呼ぶべき、少しクセのある英語が登場することとなり、「TOEICの出題傾向にマッチした対策」が求められることになります。

これは基本的なことに感じるかもしれませんが、「TOEICの出題傾向をふまえたTOEIC用の単語帳を使う」というのも、立派なTOEIC攻略法の一つです。

実際、TOEICの出題傾向をよく把握しないまま、大学受験用の単語帳でTOEIC対策をしてしまい、TOEICには出ない単語ばかり覚えたせいで結果がよくなかった…という人も大学の新入生などには多いのです。

こうした事態を避け、「TOEICに特化した効率のよい対策をする」のはとても大切です

 

 

2.TOEICスコアアップの鍵・Part7の特徴を分析しよう

 

TOEICの最難関パートといわれているのが、リーディングのPart7です。長文読解のパートであるPart7に苦手意識をもつ人も多く、十分な分析と対策が必要といえます。
ここでは、Part7のどのような点が難しいのか、その特徴を確認してみましょう。

 

 

2-1. 英文のボリュームがとても多い

Part7では、1つの文書(シングルパッセージ)や複数の文書(ダブルパッセージ・トリプルパッセージ)を読解して設問に解答します。
最大の特徴は、出題される英文の量の圧倒的多さ。「英語を日本語に直さず英語のまま理解する」能力は必須です。
個人差はありますが、800点を越えてくるレベルの上級者でようやく最後まで解答できるといった感じです。

複数の文書の問題では、各文書の内容を組み合わせて解く設問が出題されるなど、スピードのみならず、求められる読解の精度も高めです。
正確でスピーディーな読解力が求められることが、Part7の難しさです

 

 

2-2. リーディングの総仕上げ的パート

Part5,6の短文・長文穴埋め問題で、基本的な英文法や語彙力を測定した上で、本格的な「読解」スキルを測定するのがPart7です。
文章のつながりや展開を理解できるか、という点で実践的な英語力が確認されているともいえます。
メールや案内文など、あらゆる形式で書かれた英文から要点をくみ取ることができているか、リーディングの総仕上げ的な出題がされているパートです。

 

 

2-3. タイムマネジメント能力が問われる


TOEICの攻略方法として欠かせないのが、タイムマネジメントです。TOEICではリスニング・リーディングそれぞれ100問を45分、75分でこなすことが求められます。
45分間のリスニングで疲れた後にさらに75分のリーディングが続くので、英語を処理し続ける体力が重要になってきますが、読まなければいけない英文量があまりに多いので、この75分はあっという間に感じるでしょう。

75分で100問解くということは、単純計算しても、リーディングでは1問45秒しか使えないということです。

実際は、比較的速く解けるPart5,6で時間を節約し、Part7になるべく時間を多く残す戦略を目指すことになります。

目安は、Part5の30問を10分で、Part6の16問を10分で、Part7の54問を残った55分で解き切ることです。

1問1問にじっくり時間をかけられないので、日頃からそれぞれのパートにかける時間を意識して管理する癖を身につけることが重要なポイントです。

3. 最大限に効果を上げるための対策勉強法

 

Part7の特徴を知ると、初心者は不安や苦手意識をもってしまうかもしれませんが、事前に対策すれば全く問題はありません。
無駄なく効率的にPart7攻略に特化した勉強法で準備すれば、対策教室に通ったりしなくても、独学でスコアを上げることができます。

 

ここでは、Part7に特化した勉強方法のポイントを確認しましょう。

 

 

3-1. 「英語を読む」ことに慣れる

TOEICに限らず、大学受験をはじめ、英検などのあらゆる英語試験で必ず出題されるのが長文読解問題です。ボリュームのある英文を読んで、問題に解答するスピードと精度を上げるためにやるべきこと、それはただひとつです。

 

とにかく「英語の文章を読む」こと。
ここでいう「読む」は、「精読」といわれる一字一句細かく読み込む、ということではなく、読む量を増やすということ。すなわち「多読」です。

 

多読は読解の速度を向上させる効果があり、TOEIC対策にも役立ちます。
大量の文章が出題されるTOEICでは、日頃から英文を読み慣れて素早く処理できるようになっておくことは重要です

英文を読み、情報処理するという作業そのものに慣れることが結果的にPart7対策に効果を出すといえるでしょう。

 

 

3-2. 文章中のキーワードをおさえる読み方をマスターする

TOEICでスコアアップするためには、正しく問題に答えることが最重要ポイントです。つまり、「問われていることだけ」理解すればいいということ。

 

ここでおすすめしたいのが、まず問題文を読む、という技です。
問題を読めば、何を注目して読み取ればいいのかヒントがわかります。例えば、問題文に「who」という言葉があれば、人物が聞かれているんだな、と実際にパッセージを読む際の心構えができます。
さらに問題文を細かく読めば、パッセージの中で求められる情報がより具体的になりますね。

そして、問題文で把握したポイントを意識しながらパッセージを読めば、「この問題の根拠はここ!」と気付くような、要点をおさえた読み方ができます。

 

 

3-3. 1問にかける時間を意識する

先ほど、タイムマネジメント能力の大切さについて触れました。リーディングセクションでは、Part5からPart7まであり、それぞれ問題数も異なります。
問題順に解答しなければならないというルールはないので、自分にとって一番やりやすい順番、そして制限時間内に全問解答できる順番を探りましょう。

王道は順番に解くことですが、Part7の複数文書の問題から先に解くという戦略で成功している上級者もいるので、人それぞれです。


また、「Part5では全ての文章を読むのではなく、空所まで読んだ段階で正解が確信できるなら次の問題に移る」など、時間を短縮させる解き方の練習をして、Part7にかける時間を増やすという考え方ができるかがポイントです。

 

 

4. TOEIC Part7対策におすすめの教材3選!

 

TOEIC対策のコツをおさえたら、あとは日々の学習を重ねるのみ。

Part7の攻略では、「Part7特有の解き方を学ぶ」「語彙力を身に付ける」「実際に模試でタイムマネジメントする」の3点が重要です

ここでは、この3つそれぞれのステップで活用したい教材をご紹介します。

 

4-1.『新形式問題対応 改訂版 世界一わかりやすい TOEICテストの授業(Part 7 読解)』(KADOKAWA)

 

引用:https://www.kadokawa.co.jp/product/321512000538/

TOEIC満点のカリスマ講師としても有名な著者が、Part7対策のコツをわかりやすく解説している良書です。

「解き方」を重点的に学べるので、初心者から上級者まで役立つ知識を身に付けられます。

 

基本の一冊として活用することをおすすめします。

 

 

4-2.『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)

引用:https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18732

TOEICの語彙対策本として絶大な支持を集める単語帳です。
著者が実際にTOEICを毎回受験し続けることで蓄積されたデータを使って、「本当にTOEICによく出る単語」に的を絞った学習ができる1冊です。
Part7でも、やはり語彙力は欠かせないスキル。毎日のトレーニングに活用したい一冊です。

アプリ版も出ているので、スマホで学習したいという方はそちらも要チェック。本とアプリ、好きな方を使いましょう。

 

 

4-3.『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 6』(国際ビジネスコミュニケーション協会)

引用:https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/lr_ud_06.html

どの参考書やTOEIC関連テキストよりもTOEICに特化した教材といえば、公式問題集です。


TOEICの対策勉強では、定期的に現状の実力チェックをすることが効果的。本番と同様の模試形式でレベルチェックをすることで、苦手な部分を割り出したり、タイムマネジメントを実践したりすることができます。


特に、「75分でいかにリーディング100問を解き切るか」というタイムマネジメントの練習は、やはり問題のクオリティが本番そっくりである公式問題集で行うのが適しています

試験直前の最終チェックとしても、必ず活用したい一冊です。

 

 

まとめ

TOEICの点数アップを目指すには、TOEIC受験に特化した対策勉強が大切。もちろん、これはPart7の対策においても同様です


まずはTOEICという試験の特徴をしっかり理解し、それに合わせた対策を行うのがコツ。時間を意識した解答テクニックも大切になってきます。

 

TOEICの最後にして最難関であるPart7も、コツをおさえて対策すれば、得点源になる可能性もあります。

 

この機会に、Part7をあなたの得意パートにしましょう!

  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

「英語が話せたら転職したい職種があるのに……」
「英語が話せるようになりたいけど、そんな時間がない……」
「どの英会話教材に挑戦しても、長続きしない……」

こんなふうに英語学習に行き詰っている方のために、最短60日でネイティブ英語が聞き取れるようになる “とっておきの方法” があります!

 

詳しくはこちら