英語教材編集者が答える:TOEIC Part 5の語彙問題を全問正解するための攻略法【990点目標】

「毎回、Part 5の語彙問題で1~2問悩んで、全問正解できない…」

「語彙問題でいつも1つに絞りきれず、不正解を選んでしまう…」

「空所以外の意味は理解できるけど、正解がどれかわからない…」

 

TOEICで990点満点を目指している学習者の中には、こういった悩みをもつ方も多いと思います。

 

本番のテストでは、Part 5の語彙問題は1回のテストで10問ほど出題され、中には難しめの単語が選択肢に並ぶ問題が出題されることがあります。リーディングセクションで満点を取るには、選択肢の単語の意味をすべて理解した上で、適切な単語を選ぶことが大きなカギになります。

 

「語彙問題を全問正解するにはどうすればいいの?」と疑問に思っている方へ、今回はTOEIC対策教材を20年にわたり制作してきたメディアビーコンの編集者(990点満点取得)が、TOEIC Part 5の語彙問題を全問正解するための対策法について答えます!

 

 


語彙問題を攻略するための勉強法

語彙問題を間違える原因としては、英文の意味が理解できなかったというよりも、「空所に入りそうな選択肢が2つあって迷った」「選択肢の単語の意味がわからなかった」といったように、選択肢の語彙の理解力に原因がある場合のほうが多いかと思います。

 

語彙問題を攻略するための前提として、まずは『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)の990点レベルの単語まですべて覚えるようにしましょう

 

その上で、以下の勉強方針で語彙力を強化していくとよいでしょう。

 

 

① 解いた模試・問題集で登場した未知語はすべてチェックする

Part 5に限らず、模試や問題集を解いた後は、知らない単語(未知語)は解答には関わらない単語も含めてすべて意味をきちんと確認するようにしましょう。

 

問題を解くには関係がないからといって放置してしまうと、今度はその単語がPart 5の選択肢に並んだ場合に解答できなくなります

 

出会った未知語はきちんと復習をして、次回見かけたときにすぐに意味がわかるようにしておくことがポイントです。

 

 

② TOEIC以外の英語にも触れる

TOEIC専用の教材の他に、

・TOEICに出るトピックに関連した洋書を読む
・VOAやCNNなどのニュース記事などを読む

といった勉強も試してみることをおすすめします。

 

一見、遠回りに思えるかもしれませんが、TOEIC以外の教材を活用することで、TOEIC単語集には収録されていない語彙に出会うことができます。また、TOEICで頻出の意味以外の意味も知ることができます

 

一般的なTOEIC単語集に載っていないような単語もたまに本番で出題されることがありますが、普段からTOEIC以外の英語にも触れていれば、そうした問題に対応できる確率が高まります。

 

 

語彙学習をするときの注意点

語彙問題で全問正解するには、模試などで出会った単語の意味やコロケーションを1つ1つ覚えていくことが重要になります。

 

ここからは、どのようなポイントに注意して単語を覚えるべきか、具体的に紹介します。

 

 

「類義語」との意味の違いを押さえる

英単語の中には意味が似ているものもあり、それらは類義語と呼ばれます。bigとhuge(大きい)、changeとalter(変更する)、briefとshort(短い)などがその一例です。

 

語彙学習をする際は、例えば英文中にbrief「短い」という単語が使われていた場合には、「shortも『短い』だけど、どんな違いがあるのかな?」ということを調べることが大切です

 

こういった細かい違いを調べるときは、英英辞典で単語の定義を読んでみるのがおすすめです。

 

そして、ニュアンスの違い以外にももう一つチェックしておきたいのが「コロケーション」です。

 

例えば、briefとshortは、日本語に訳すとどちらも「短い」です。しかし、英語では使い方が少し異なります

 

・brief overview(手短な概要)
・brief compliment(ちょっとした賛辞)
・short notice(急な知らせ)
・short walk(短い散歩、短距離の徒歩)

 

このように、一緒に使う単語によってbriefとshortを使い分ける必要があります。

 

このような類義語の区別ができていないと、Part 5の語彙問題で不適切な選択肢を選んでしまうことになります。

 

例えば、

… provide a ( ) overview …
「(  )な概要を提供する」
(A) short
(B) detailed
(C) guided
(D) keen

といった問題があるとします。

 

前後の文脈から、「手短な概要」や「詳細な概要」などで意味が通りそうな場合、(A)か(B)で迷うかもしれません。しかし、shortは主に「単に持続時間が短い/物理的な長さが短い」ことを表すときに使われる単語のため、short overviewのように言うことはできません。

 

日本語訳だけで考えてしまうとshort overview「短い概要」と言えそうに思えますが、overviewと相性の良い単語で「手短な概要」という意味をつくれるのはbriefです。briefは「文章の長さが短い」ことを表すときに使うことができ、この用法の違いを知っておけば、正解は(B)に絞ることができます

 

このように、特にリーディング問題で出てきた類義語は、辞書などでニュアンスの違いやコロケーションを調べるようにして、違いを押さえておくようにしましょう。

 

 

「多義語」の意味を覚える

TOEICで頻出の単語の中には、よく使われている意味の他に、意外な意味をもっている単語があります。

 

例えば、outstandingは形容詞で「優れた」という意味がありますが、他にも「未解決の、未払いの」という意味もあります。

 

もし「優れた」という意味だけしか知らなければ、語彙問題でoutstanding「未払いの」が正解であっても、outstandingを正解候補から外してしまうことになります。

 

普段から英文を復習するときには、一般的な意味と異なる使われ方をしている単語は、辞書で意味をしっかりチェックして、多義語の意味を押さえておくようにしましょう

 

以下は、意外な意味を持つ多義語の一例です。

・carry:(商品など)を扱う
・communicate (with):(場所などが)通じている、つながっている
・sustain:(損害など)を受ける
・practice:(専門職の)開業、営業

他にもまだたくさんあるので、問題集などで出会ったときに1つ1つ覚えていくようにしましょう

 

 


最後に

いかがでしたか? 今回は「TOEIC Part 5の語彙問題が全問正解できない」という悩みに対して、対策法を紹介しました。

 

同じような悩みを抱えていた方のモヤモヤが少しでも解消されたのなら幸いです!

 

 

 

他にもこんなお悩みはありませんか? 当てはまる方は以下の記事もご覧ください!

 

「TOEICのリーディングセクション200問を全部解き終わるためのおすすめの勉強法を知りたい」

 

「TOEICの勉強を効率化するアイテムを知りたい」

 

 

 

株式会社メディアビーコン プロフィール

1999年創業。語学教材に特化した教材制作会社。TOEIC、英検、TOEFLをはじめとする英語の資格試験から、子供英語、中学英語、高校英語、英会話、ビジネス英語まで、英語教材全般の制作を幅広く行う。特にTOEICの教材制作には定評があり、『TOEIC®テスト新公式問題集Vol. 5』の編集制作ほか、TOEIC関連企画だけでも130冊以上担当している。出版物としての教材制作のみならず、TOEIC® L&Rテストのスコアアップを目指す方のためのコーチングも行っている。

著書に『寝る前5分暗記ブック TOEICテスト単語&フレーズ』、『寝る前5分暗記ブック TOEICテスト英文法』(以上、学研プラス)、『TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part 7模試』(ベレ出版)などがある。

  
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