TOEICの試験内容まとめ!効果的な対策とは?

TOEICを初めて受ける方は「どんな問題が出るんだろう」「どうやって対策すればいいんだろう」そんな疑問を持つと思います。

 

TOEIC L&R TESTは、毎回同じ問題形式の試験なので、あらかじめ対策が可能なテストです。また、解答のコツやテクニックを知っているだけで得点がアップするので、出題内容を知ったうえで勉強をすることが非常に重要です。

 

そこでこの記事では、TOEICの基本知識から各パートの問題形式を解説。それぞれどのような対策をすればいいのかをご説明するので、ぜひ参考にしてみてください!

 

 

1. TOEICとは?

 TOEICとは?

 

TOEICは主に日常生活やビジネスシーンで使う英語力を測定する英語試験です。TOEFLも制作している非営利テスト開発機関、ETSが英語を母語としない人向けに開発しました。

 

試験の開催は2019年現在、年に10回。個人で受験する公開テストと学校や職場で受験できるIPテストの2種類があります。


試験は「Listening & Reading(L&R)」や「Speaking & Writing(S&W)」などがあり、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能全ての英語力を測定することがきます。そのほかにも英語初級者向けの「Bridge」などの試験もあり、全5タイプです。

 

一般的にTOEICと言う場合は、リスニングとリーディングを測る「L&R」の試験のことを指しており、このスコアが就職や転職の際に参考にされることが多いです。

 

TOEIC Listening&Reading Testは7つのパートに分かれており、全200問。Part 1〜4がリスニング、Part 5〜7がリーディングセクションになります。配点は公開されていませんが、スコアは単純な正解数によって算出されるのではなく、統計的処理に基づいて算出されます。

 

時間が短く、問題数が多いので、スピードが求められる試験でもあります。

 

 

2. TOEICリスニングセクションの試験内容

TOEICリスニングセクションの試験内容

 

Part 1からPart 4までがリスニングセクションになります。試験時間は45分間で全100問。

 

音声にしたがって問題を解いていくので、時間配分は気にしなくてOKです。

 

ポイントは、音声の内容を予測するために設問を先読みをするなどのテクニックを押さえること。それでは各パートごとの特徴と対策について見ていきましょう。

 


2-1. Part 1

Part 1は人物やモノが写っている写真に対し、適切な説明をしている音声を選択する問題。全6問あり、比較的短い英文しか流れないので、全問正解を目指しましょう。

 

ポイントは写真に写っている人やモノの状態、位置、動作に注目すること。写真に写っていないモノが説明されたらもちろん不正解ですし、写っている人やモノの名詞が聞こえたからといって正解とも限りません。写真の情報を読み取りながら音声を聞くことが大切です。

 

Part 1は試験で最初に解くパートなので、緊張していると音声が頭に入ってこない人が少なからずいます。音声は一度しか流れないので、聞き逃すわけにはいきません。

 

予防策は、試験前にリスニング教材を利用して耳を英語に慣らしておくこと。耳と頭を英語モードに切り替えておくことで、落ち着いて問題に臨めますよ。

 


2-2. Part 2

Part 2は読まれる1つの英文に対し、正しく返答している音声の選択肢を選ぶ問題です。全25問で構成され、Part 1と同様に短い英文が流れます。問題数は多いですが、集中力を切らさなければ高得点を狙えるパートです。


このパートは、疑問文の最初の単語を聞き取れるかが勝負のカギになります。疑問詞が使われている英文であれば答えを導きやすくなるからです。

 

例えば、最初の単語が「When」なら返答には時間や日にちが、「Where」であれば場所の名前が来ることが予想できるので、多少聞き逃しても正解にたどり着けます。

 

しかし、読まれる英文が疑問文でないときは注意が必要です。その場合は会話の流れをつかむことが大切。返答として適切であれば正解になるので、正しく英文を聞き取る力をつけることに加え、会話表現をたくさんインプットしていくことが重要です。

 

 

2-3. Part 3

複数人の会話の音声が流れるPart 3は比較的長い文章が読まれるので、リスニング力と会話の理解力が必要です。13の会話で構成されており、各音声に3問ずつ設問があるので、全39問になります。

 

対策ポイントは問題の先読みをすること。各音声の間には解答するための時間が用意されているので、早めにマークしておき、次の問題に目を通しておきましょう。あらかじめ設問をチェックしておくことで、音声の内容を予測できるほか、聞くべきポイントがわかるので、全文聞かなくても解答することができます。

 

さらに、設問のパターンを覚えておくことも有効な対策になります。Part 3とPart 4の設問は同じような問題が続くので、単語を見ただけで質問の内容がわかれば、先読みの際の時間短縮になります。

 

よくある設問パターンとしては、「What are the speakers discussing?(話し手たちは何について話し合っていますか?)」や「What will the speaker do next?(話している人は次に何をしますか?)」などがよく出題されます。

 

この他にも頻出の問題パターンがあるので、問題集を解く際によく出るものはチェックしておいてくださいね。

 

 

2-4. Part 4

Part 4はPart 3と問題形式は同様ですが、話す人数が1人になります。そのため会話文というよりも、バスや空港でのアナウンスや留守電、司会者などのスモールトークになります。全部で10の会話が流れ、それぞれ3問ずつの設問が用意されています。

 

このパートでもPart 3と同様に、先読みと設問パターンを覚えることは非常に有効になります。Part 3から問題の先読みと解答のリズムを崩さず聞き続けることが大切です。集中力が切れやすいパートでもあるので、淡々と先読みと解答を繰り返していきましょう。

 

また、Part 4は音声のシチュエーションがある程度決まっています。例えば、電車や空港で流れる遅延のアナウンスやカスタマーサービスへのクレーム、ラジオなどが毎回出題されます。

 

模試を解く際は音声だけでなく、解説にあるスクリプトと日本語訳もチェックすると傾向をつかむことができるのでおすすめです。

 

 

3. TOEICリーディングセクションの試験内容

TOEICリーディングセクションの試験内容

 

リーディングセクションはPart 5からPart 7の3つのパートで構成されています。

 

75分間で100問を解かなければいけないので、スピードが非常に重要。全問解くことすら難しいので、目標点に合わせて解く問題と解かない問題を選び、戦略的に攻略していきましょう。

 

 

3-1. Part 5

文法知識と語彙力が問われるPart 5は、短い文にある空欄に適切な選択肢を選ぶ問題形式。全部で30問あり、同じような問題がよく出題されるので、簡単に点数アップが狙えるパートでもあります。

 

解答のポイントは、問題文を見る前に選択肢を先に見ておくこと。Part 5は選択肢を見るだけでどんな英語知識が問われているかわかります。そうすることで時間短縮につながり、ミスも減らすことができます。

 

そして、Part 5では品詞問題を重点的に学習しましょう。品詞問題は、Part 5の内おおよそ1/3程度出題されます。品詞を問う問題は、選択肢と空欄の前後を見ただけで答えがわかるレベルになるまで、繰り返し練習するようにしてください。

 

 

3-2. Part 6

Part 6はひとつの長文に対し、4つの空欄がある問題形式。Part 5と違い、文法知識だけでは解けない文脈把握型の問題があり、さらに一文まるごと当てはめる文章挿入問題もあります。Part 6は4つの文章に4つの設問が用意され、全16問で構成されています。

 

Part 6のコツは文脈把握型ではない独立型の問題を素早く解くこと。Part 6でもPart 5と同様に選択肢を見て一文を読めば、すぐに解ける問題があります。

 

問題文に目を通し、空欄にぶつかったら選択肢を見て独立型かどうか選別してください。そこで解けるならすぐにマークし、解けない場合はその後の文章を読んでから再度解答するようにしましょう。

 

また、文章挿入問題は難易度が高いので、もし満点や高得点を狙わないのであれば、捨ててしまうのもひとつの手です。

 


3-3. Part 7

リーディングセクションの大部分を占めるPart 7。各問題文が長文なうえ、設問が54問あるので全問解くのは非常に難易度が高いです。

 

問題形式は、ひとつの文章を読むシングルパッセージだけでなく、2つの長文があるダブルパッセージ、新形式の変更で導入されたトリプルパッセージもあり、複数の文章から適切な情報を素早く抜き取るテクニックが必要です。

 

Part 7は問題文を読む前に設問を見ておくと、何の情報を抜き取ればいいのかあらかじめわかります。設問の先読みで、問題文と設問を行き来する必要がなくなり、結果的に素早く解いていくことができます。設問にはパラフレーズが使われているので、問題文を読むときは見落とさないように注意してください。

 

また、Part 7で点が取れない要因のひとつに、問題文に書かれていないことを勝手に想像して、解答してしまうことが挙げられます。TOEICでは書かれていないことは絶対に正解になりません。

 

問題文を理解せずにサラッと読むと、推測でストーリーを作ってしまい、間違った選択肢を選びかねません。問題の制作側もそのような推測から誤答を誘うような選択肢を作っているので、正しい情報だけが書かれている選択肢を選ぶようにするのが正解を導く方法です。

 

 

4. まとめ

まとめ

 

TOEICは毎回同じ問題形式の試験です。そのため対策がしやすく、テクニックを知っているだけでスコアアップさせることが可能です。

 

各パート攻略のコツをふまえたうえで、本番前には必ず一度は模擬テストを利用して、全体の流れをつかんでおくことも大切です。


この記事を参考にしてTOEICの出題形式をマスターし、ぜひ目標スコア達成を目指してみてくださいね!

 

 

  
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