今や年間の受験者数が220万人に上るTOEIC公開テスト。英語学習のためだけではなく、就職活動や進級、昇格のために受験する方も多いです。
しかし、初めてTOEICを受ける英語初心者の方には「難しい」「怖い」といった悪いイメージもあるのではないでしょうか。
「何から手をつければいいんだろう」「全然わからなかったらどうしよう」 そんな不安を抱える方も多いでしょう。
そんなあなたは、まずは初心者向けの教材から勉強を始め、TOEICの問題形式や傾向を理解することが大切です。
今回は、TOEIC初心者の方でも手に取りやすく、確実にスコアにつなげられる教材をご紹介します。
ちゃんとした教材を選べば初心者の方でもしっかりとしたTOEIC対策ができますから、ぜひこの記事を参考にして取り組む教材を決めてみてください。
Contents
1.TOEICを知るならコレ!「TOEIC®L&Rテスト書き込みドリル【全パート入門編】」
引用:https://www.kirihara.co.jp/product/detail/001581/
まずは、TOEICの全体像を把握しましょう。TOEICは問題形式に慣れるのが一番のコツといえます。
TOEICの公式ホームページでもサンプル問題にチャレンジできるのですが、問題文まですべて英語のため、初心者の方にはわかりづらい部分もあるかもしれません。
今回ご紹介する「TOEIC®L&Rテスト書き込みドリル【全パート入門編】」では、スコア500点を目標に、Part1から7までの傾向と対策が日本語で丁寧に書かれています。
著者の早川幸治氏自身も英語が苦手だった経験から、初心者がつまづきやすいポイントがしっかりと分析されており、難しい文法用語や専門用語を使わずに解説されているのも大きなポイントです。
1日4ページという無理のない分量で進められるため、途中でくじけてしまうということもないでしょう。
毎日コツコツ進めれば、30日間で1冊終えることができるようになっています。まずはこの本でTOEICの問題形式に慣れ、対策方法も学びつつスキルを磨きましょう。
2.リスニング対策はこの1冊!「TOEIC®L&Rテスト書き込みドリル【リスニング編】」
引用:https://www.kirihara.co.jp/product/detail/001598/
TOEICのリスニングと言えば、「速い」の一言でしょう。
英語を耳にする習慣がない方がいきなり挑戦すると、冒頭からパニックに陥ってしまうかもしれません。さらに、45分間あるため、集中力と忍耐力も必要です。
そこでご紹介するのが、「TOEIC®L&Rテスト書き込みドリル【リスニング編】」です。先ほどご紹介した教材と同じシリーズの本で、リスニングに特化した内容となっています。
この本の特徴は、練習問題が充実していること。本番と同形式の問題をひたすら解くのではなく、頻出語彙や表現の確認からスタートし、短い英文を聴いて解答する練習問題、英文を聞いて書きとるディクテーション問題を解いた上で本番形式の実践問題に挑戦します。
【全パート入門編】と同様1日4ページずつ進めれば、20日間でコンプリートできる内容になっています。「そもそも英語を聴くことに慣れていない」というあなたは、まずこの1冊からTOEIC用の英語耳を身に付けるようにすると良いでしょう。
3.語彙力UPを目指すならこのアプリ!「キクタンTOEIC600」
引用:https://apps.apple.com/jp/app/%E3%82%AD%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%B3toeic-r-test-score-600-%E8%81%9E%E3%81%84%E3%81%A6%E8%A6%9A%E3%81%88%E3%82%8B%E8%8B%B1%E5%8D%98%E8%AA%9E-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AF/id573385592
TOEICに出題される単語は、「ビジネスパーソンの日常生活」を中心としたものです。
中学校で習った単語もあれば、ビジネスシーン特有の単語もありますが、大学受験などで活用したような分厚い単語本にはTOEICに出題されないタイプの単語(学術的な単語など)も含まれているので、効率的なTOEIC対策をするなら、やはりTOEICに特化した教材が必要です。
単語帳もよいですが、TOEICの語彙に特化したスマホアプリなら、「スキマ時間に手軽に勉強したい!」という方も取り組みやすくておすすめです。
そこで今回ご紹介するのはスマホアプリの「キクタンTOEIC600」。
730円と有料ではあるものの、英語学習本を多く出版しているアルクが制作しているだけあって、高い分析力に基づいてTOEICに必ず出題される単語ばかりが収録されています。
例文とセットで学習できるだけでなく、音声もセットになっているところが大きなポイント。リスニング学習にも効果的です。
また、覚えられていない単語が数日おきに再度出題されるようになっているので、反復学習により確実に暗記できるようになっています。
「語彙力が不安」というあなたは、まずはこのアプリをスキマ時間に活用してみましょう。
4.文法対策にはこの2冊!
リーディングのPart5では、語彙問題に加えて、文法知識を問う問題も出題されます。難易度はそこまで高くありませんが、中学校レベルの英文法は復習しておいた方がよいでしょう。
そこで、文法対策の教材を2冊ご紹介します。
4-1. 「1億人の英文法」
引用:http://www.toshin.com/books/archives/2012/03/post_210.html
こちらは「中学校の英語の授業で挫折してしまった」というあなたにオススメな文法書です。
一般的な文法書にありがちな難しい用語を使用することなく、ネイティブが文法に対して持つイメージや考え方を切り口として解説しているため、内容が頭に入ってきやすいのが特徴です。
また、aとtheの違いや可算名詞・不可算名詞など、英語を学習していく上でぶつかる文法の「なぜ?」が解決できる本になっています。
1冊持っているだけで、英文法への苦手意識が解消されるでしょう。
4-2.「TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!」
引用:https://ec.alc.co.jp/book/7016065/
次にご紹介するのは、Part5の文法問題の解き方に特化した教材です。
企業向けのTOEIC研修で講師も務める著者が、長年の受験経験から得た分析力で導き出した解答テクニックが33個紹介されています。時間に追われるリーディングセクションで、少しでも早く正解にたどり着くために身に付けておきたいものばかりです。
ただし、難易度はそこまで高くないものの、解説があっさりしている部分もあるため、先ほど紹介した「1億人の英文法」と合わせて学習するとよいでしょう。
5.長文対策はこれでばっちり!「TOEIC L&Rテスト 初心者特急 パート7」
引用:https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=21593
2時間行われるTOEICの中で最後の難関と言えるのがPart7の長文読解問題です。
手紙やEメール、新聞記事などさまざまな形式が出題されますが、大切なのは設問で問われている内容をしっかりと把握していくことです。しかし時間には限りがあるため、できるだけ速く読み込む必要があります。
そこでご紹介するのが、「TOEIC L&Rテスト 初心者特急 パート7」です。TOEIC学習者の中でもファンが多い「特急シリーズ」の中の1冊で、新書サイズで持ち運びやすく、電車の中などでも取り組めます。初心者向けの難易度の低い問題から始め、少しずつ慣れていくことにより、長文への抵抗が減らせるようになっているのも特徴です。
また、無料で音声ファイルをダウンロードできるので、耳から学習することもできます。音声を聴きながら自分で音読することも、英語力の向上に繋がりますので、ぜひチャレンジしてくださいね。
6.本番前に総仕上げ!「公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 6」
引用:https://www.iibc-global.org/toeic/support/prep/lr_ud_06.html
最後にご紹介するのは、TOEIC教材の定番、「公式TOEIC®Listening & Reading 問題集 6」です。
TOEICの問題を作成、運営する公式団体ETSが制作している問題集なので、本番と全く同様の出題傾向、難易度で取り組むことができます。
予想スコアも出せるので、本番1週間前までに時間を測って1度は解いておき、自分の実力を把握しておきましょう。
最初は難しいと感じるかもしれませんし、どっと疲れるかもしれませんが、事前に2時間の模試を体感しておくことで、本番当日に余裕が持てますよ。
まとめ
今回は、初心者向けのおすすめのTOEIC教材をご紹介しました。「難しい」と思われがちなTOEICでも、しっかりと準備をして臨めば全く太刀打ちできないわけではないのです。
合格不合格ではなく点数で評価されるTOEICは、学習した分がそのままスコアに反映されます。英語力が上がっていく様子が数字でわかりやすく見えるのも、TOEICの大きな魅力。ぜひTOEIC学習をきっかけに、英語学習の楽しさを知り、英語のスキルアップにつなげてくださいね。