急かされたり、何かをお願いされたとき、「ちょっと待って」と言うことは多いですよね。電話で「少々お待ちください」はよく使うし、待ち合わせで「ごめん、待った?」ということも。
「待つ」を表す英語表現は、想像以上に多い!いろんな英語表現を使ってみましょう。
1. 「待つ」を表す基本的な英語表現
「待つ」と聞くとまずwaitを思い浮かべる人が多いと思います。waitはもちろん使いますが、ほかにも短くて簡単な英語表現があります!
知っている「待つ」の単語に一言加えるだけでも英語の表現が広がりますよ。
1-1. Wait!「待って!」
A: Come on, hurry up! The train is coming!
B: Wait!
(日本語)
A: 急いで!電車が来ちゃうよ!
B: 待って!
まずは一番馴染みのある「待つ」であるwaitを使った英語表現。まさに「待って!」と呼び掛けるようなときにぴったりの英語表現です。
1-2. Wait a second.「ちょっと待って」
A: Oh, paper jam! Can you give me a hand?
B: Wait a second.
(日本語)
A:あー紙詰まり。ちょっとみてくれる?
B:ちょっと待って。
「待つ」のWaitにa secondをつけると「ちょっと」のニュアンスが英語で表現できます。secondには「秒」の意味があります。この「ちょっと」のニュアンスを表す英語表現はほかにもありますのでご紹介します。
1-3. Just a minute.「ちょっと待って!」
Just a minuteは直訳するなら「たった1分」ですが、これも「ちょっと待って」を表す英語表現です。a minuteも先に紹介したa second同様「ちょっと」のニュアンスを表します。
1-4. Just a sec.「ちょっと待って!」
先に紹介したsecondは省略してsec.と英語表現することもあります。Wait a second.もsecondを省略してWait a sec.と英語表現することもできますよ。
1-5. All in good time.「まあまあ、待ちなよって。」
A: I can’t wait any longer. Why aren’t I married already?
B: All in good time.
(日本語)
A: もう待てないわ。どうして私って結婚できないのかしら。
B: まあまあ、待ちなよって。
All in good time.はなだめるように言うと「そのうちいいタイミングがあるから辛抱強くいなさい」というニュアンスがあります。ただ、文脈や言い方によっては、単に「そのうちに」といい加減な返事のニュアンスをもつこともあります。
2. 電話口やすぐ戻る場合など「待つ」を表す応用表現
普段人を待たせることなんてない!という人も、仕事をしていると毎日のように使うあの言葉。「少々お待ちください」。電話口でWait!と叫ぶわけにはいきません。電話には電話にぴったりな「待って」があります。
ほかにも友人やパートナーと出かけていて、「トイレ行ってくるからちょっと待ってて」と言うこと、ありませんか。この場合にはwaitよりもしっくりくる英語表現があります。
いろいろな「待つ」を表現してみましょう。
2-1. Just a moment, please.「少々お待ちください。」
A: Hello. Can I speak to Yoichi Sato, please.
B: Just a moment, please.
(日本語)
A: 佐藤洋一さんはいらっしゃいますか。
B: 少々お待ちください。
電話の時も先に紹介したJust a momentを使うことができます。電話の場合はpleaseをつけるのが一般的です。
2-2. Please hold on.「少々お待ちください」
Please hold on. は電話でよく使います。hold onは「電話を切らないでつないでいる」状態のことを表します。
2-3. Give us a second.「少々お待ちください」
お店などで店員さんが言うのにぴったりな英語表現がこちら。お客さんから「ほかのサイズはない?」などと聞かれたときに、Give meではなくGive usを使います。usはお店や職場全体を連想し、接客する時にはよく使います。
2-4. I’ll be right back.「トイレ行ってくるからちょっと待ってて」
トイレに限らず、着信があってすぐにかけなおさないといけないときなど、一緒にいた相手に「自分がその場を少し離れるから、ここにいて」というニュアンスを伝えたいときには、この英語表現がぴったりです。
直訳すると「すぐ戻る」です。カジュアルに言うならBe right back.やBRBと言うこともあります。ちなみにこの英語表現にはbathroomとかrestroomとかトイレを表す表現は一つも出てきていませんが、トイレに行ってくるとわざわざ言わなくてもこの表現のみで伝わることがほとんどです。
3. 待ち合わせで使う英語フレーズ
「待つ」にまつわる英語表現をよく使う場面の一つが待ち合わせ。
待ち合わせ場所にすでに相手が立っていたら「待たせた?」と言うこともありますし、約束の時間に遅れたら「待たせてごめん」と言うでしょう。
待ち合わせの場面を想像しながら読んでみてください。
3-1. Sorry, I kept you waiting.「待たせてごめん」
自分が待ち合わせ場所に到着したら、「相手を待たせた」のはもう過去のこと。相手を「たった今まで待たせたことに焦点をあてて、現在完了形を使うこともあるのですが、このように親しい間柄の相手にはシンプルに過去形が使われます。
3-2. Sorry, did I keep you waiting?「ごめん、待たせた?」
待ち合わせ時間にそんなに遅れたわけではないけれど、相手がもう待ち合わせ場所に来ていた場合、Did I keep you waiting?と聞くことがあります。
4. まとめ
「待って」と言う場面はよくあります。単に急かされているときだけでなく、お願いされたときや電話を受けたときなど様々です。
馴染みのあるWait!だけでなく、Wait a minute.やJust a second.も簡単な英語表現です。ほかにも「まあまあ、待ってよ」というニュアンスでAll in good time.が使われることもあります。
電話口でよく使うのがPlease hold on. Just a moment, please.など。pleaseを忘れずに。待ち合わせで使う英語表現もご紹介しました。Sorry, I kept you waiting.と言えば、「待たせてごめん」、Sorry, did I keep you waiting?「ごめん、待たせた?」は覚えておくと便利ですよ。