親しい友達からランチに誘われたらぜひ行きたい。でも、苦手な同僚や先輩からの誘いはちょっと・・・。そう、誰しも断りたい誘いがあるものです。また、単に都合がつかないから断ることもあるでしょう。誘ってくれた相手をできるだけ傷つけないで断るにはどんな英語表現を使うとよいでしょうか。気軽に使える英語表現をご紹介します。
Contents
1. まず身につけたい断るときのシンプルな英語フレーズ
誘ってもらったけれど、行けないことがわかっているときは、まず都合がつかないという事実をシンプルに英語で伝えましょう。そのときに大切なのは「誘ってくれてありがとう」の気持ちを添えることです。
日本語でも「え?無理」とぶっきらぼうに返されたら腹立たしい気持ちになりますが、「ありがとう」を添えてもらえると悪い気がしないことが多いのではないでしょうか。
まずはシンプルに都合がつかないことを伝える英語表現をご紹介します。
1-1. Thank you, but I can’t.「ありがとう、でも行けないの」
A: How about having lunch together?
B: Thank you, but I can’t.
(日本語)
A: ランチ一緒にどう?
B:ありがとう、でも行けないの!
よく使われるのが、Thank youの後にbutを続ける英語表現。「ありがとう」といったん言っておいて「でも・・・」と誘いに応じられない事実を伝えます。I can’tの後ろには省略されている英語表現があります。省略しないなら、I can’t come.やI can’t go to lunch.でしょう。
ちなみにcomeは、「相手へ近づいていく」イメージのある動詞です。ランチに一緒に行こうと誘われているので、そこへ近づいていけないというニュアンスでcomeが断るときに使われることもあります。
1-2. I’m sorry, but I can’t make it.「ありがとう、でも都合がつかなくて」
A: How about having lunch together?
B: I’m sorry, but I can’t make it.
(日本語)
A: ランチ一緒にどう?
B:ありがとう、でも都合がつかなくて。
make itとは、広い意味で「何かを実現する」という英語のニュアンスで使われます。この英語表現I can’t make it.はどんな内容の誘いを断るときも使うことができるので、覚えておくと便利です。
1-3. I would love to go, but I can’t.「行けたらいいんだけど、難しいの」
A: How about having lunch together?
B: I would love to go, but I can’t.
(日本語)
A: ランチ一緒にどう?
B: 行けたらいいんだけど、難しいの。
I would love to goでは、wouldを使って仮定を表しています。つまり、「そこに行けたらよかったのだけれど」と前置きすることで、断りたくないんだけれど、という気持ちを表現しつつ、butを続けて「実際にはできない」と断るのです。
2. 行けない理由をさりげなく付け加える時の英語例文
日本語でも、断るときに「その日は予定があって・・・」というように具体的でないにしても理由をさりげなく付け加えることがよくあります。どんな状況でも断るときに使いやすい無難な英語表現をご紹介します。
2-1. Thank you very much, but I have other plans.「ありがとう、でも予定があるの」
A: Let’s go to our usual place tonight!
B: Thank you very much, but I have other plans.
(日本語)
A: 今夜いつもの店寄って行かない?
B: ありがとう、でも予定があるの。
前にご紹介したThank youの後に、butを続ける英語表現です。英語でI have other plans.と言えば、具体的ではなくても「予定がある」ということが伝わります。ちなみに、誘う側の英語表現で、usual placeとありますが、これはいつもの立ち飲み屋だったり、駅前のチェーンの居酒屋だったり、どんな場所でも「いつも集まっているところ」を指すときに広く使うことができます。
2-2. Thank you, but I have other commitments. 「ありがとう、でもほかに約束があるの」
A: Let’s go to our usual place tonight!
B: Thank you, but I have other commitments.
(日本語)
A: 今夜いつもの店寄って行かない?
B: ありがとう、でもほかに約束があるの。
commitmentは、「大事な約束」というニュアンスがある英語表現です。ここでも、Thank youの後にbutを続けています。
3. 誘いをより丁寧に断る英会話表現
これまでに紹介した表現は基本的な断り方で、主に親しい関係の人からの誘いを断るときに使えるカジュアルなものです。もしそこまで親しくない人から昼食会に誘われたら?より丁寧に断る英語表現をご紹介します。
3-1. Thank you for thinking of me. Unfortunately,・・・「 お気遣いありがとうございます。でも・・・」
A: Why don’t you come to our company’s luncheon?
B: Thank you for thinking of me. Unfortunately, I have a previous engagement that I cannot postpone or cancel.
(日本語)
A: うちの会社の昼食会に来ない?
B:お気遣いありがとうございます。でも、変更できない先約があるんです。
まず、Thank you for thinking of me.は直訳すると「私のことを考えてくれてありがとう」ですが、「誘ってくれてありがとう」「お気遣いありがとう」の気持ちを込めて使う英語表現です。Unfortunatelyは「残念ながら、という意味の切り返し。これまでは、butを続けていましたが、Unfortunatelyで切り返すのもいいですよ。previous engagementは「先約」を表します。そのあとthatでどんな「先約」なのかを説明していて、I cannot postpone or cancelつまり、「延期もキャンセルもできない先約」と表現しています。
4. まとめ~できるだけ丁重に断りましょう!~
せっかくのお誘いでも、断ることはありますね。相手をできるだけ傷つけないようにしながらも、都合がつかないことをしっかり伝える断るときの英語表現をご紹介しました。シンプルに断るなら、Thank you, but I can’t.やI’m sorry, but I can’t make it.と返すとよいですよ。断るときに理由を簡単に添えるなら、Thank you, but I have plans.やThank you, but I have other commitments.と答えれば、具体的ではなくても「ほかに予定がある」ことを伝えられます。
より丁寧に断るなら、butの切り返しをunfortunatelyにかえてみましょう。Thank you for thinking of me.も「お気遣いありがとう」を伝えるシンプルな英語表現。断るときに相手を気遣う表現を添えるだけで印象が変わりますよ。