英語で「よろしくお願いします」と伝えたいとき、あなたはどう言いますか?
実は英語には、日本語の「よろしくお願いします」に相当する表現はありません。
どういうことかというと、日本語ではさまざまな場面で「よろしくお願いします」という言葉を使用しますが、英語では初対面の人や、お願い事をするときなど、それぞれの場面に適した「よろしくお願いします」に相当する表現を使い分けなければいけません。
そこでこの記事では、英語で「よろしくお願いします」と伝えるときに使えるフレーズ30選をご紹介していきます。
Contents
1. 初対面の人に使う「よろしくお願いします」
初めて会う人によく使う「よろしくお願いします」。英語では何と言うのでしょうか。
例文がこちら。
・ Nice to meet you.
・ Pleased to meet you.
・ It’s a pleasure to meet you.
この3つの表現は直訳すると「あなたに会えて嬉しい」といった意味になります。日本語の「はじめまして」や「これからどうぞよろしくお願いします」に相当します。
この例文に対する返事として
・ Nice to meet you too.
・ The pleasure is all mine.
のように「私も会えて嬉しいです」という意味のこちらの表現を使用するのがベストです。
特に「The pleasure is all mine. 」はよりフォーマルな言い回しになりますので、目上の人にも使うことができます。
「はじめまして、よろしくお願いします。」という表現は、英会話レッスンなどで日本にいながらでも頻繁に使うことがある表現です。ぜひマスターしてください!
2. 別れ際の「よろしくお願いします」
別れ際にも「今後ともよろしくお願いします」と言うことがありますよね。
英語ではまず
・ It was nice meeting you.
・ Nice meeting you.
のフレーズを使って「会うことができて嬉しかった」と伝えることが一般的です。こちらの表現は初対面の人に使用します。
※「Nice to meet you.」と「Nice meeting you.」の違い→「meeting」には過去のニュアンスが含まれます。「出会う」という行為はすでに過去の出来事なので、別れ際には「Nice meeting you.」を使用することが適切です。
また、すでに何度か会ったことのある方には、
・ Great seeing you.
を使います。こちらの表現も「お会いできてよかったです」という意味になります。「meet」は初めて会ったとき、「see」は2度目以降に会ったときに使用するというルールです。
また上記の2つの表現に続いて
・ I’m looking forward to seeing you next time. (次に会うときを楽しみにしています)
・ Let’s get together again. (また集まりましょう)
・ I’ll see you around. (また会う日まで)
・ Keep in touch. (連絡を取り合おうね)
などのフレーズを使うことができます。
また、英会話レッスンなどでは別れ際に、「ありがとうございました」と伝えることが多いと思います。
こんなときはこちらの例文。
・ Have a nice day. (よい1日を)
・ See you in the next lesson. (次のレッスンでお会いしましょう)
感謝を伝えて円滑なコミュニケーションを心がけましょう。
3. ビジネスシーンでの「よろしくお願いします」
ビジネスシーンでは、「よろしくお願いします」を表現するためには、仕事に関連するフレーズを使用しましょう。
例文はこちら。
・ I have been looking forward to working with you.
・ I’m excited to be working with you.
どちらも「あなたと仕事することを楽しみにしていました」という意味になりますので「よろしくお願いします」と伝えるタイミングで使用できます。
また海外の社員が日本に来た際には
と伝えることができます。
反対に自分が出向いた際は
などを使用するのがベターです。ビジネスの場ではフランクな表現ではなく丁寧な表現を心がけましょう。
4. お願い事をするときの「よろしくお願いします」
仕事の依頼やちょっとしたお願い事を頼むときの「よろしくお願いします」もご紹介します。
・ Can you ~
・ Could you ~
・ I want you to ~
こちらの表現に動詞をつなげていくことで「~してくれますか?」「~をお願いしたいのですが」という意味になります。
例えば
・ Could you give me a bill by 5 p.m.? (5時までに請求書をいただけますか?)
というふうに使えます 。
またネイティブの方たちが何かを依頼する際は、以下のように言うことがあります。
・ Thank you for doing this.
・ Thanks for taking care of it.
・ Thank you in advance.
この例文のように、お礼の気持ちを前もって言うことがあります。この表現は、日本語の「頼んだよ」「よろしくお願いします。」というニュアンスが含まれた文章になります。
5. 英文メールで使える「よろしくお願いします」
メールを送信するときにも文末に「よろしくお願いします」と添える場合があります。
カジュアルなメール文では
・ Best
・ All the best
・ Thank you
を末尾につけて「よろしくお願いします」を表現します。
またビジネスシーンでは
・ Sincerely
・ Most sincerely
・ Yours truly
のように丁寧なフレーズを使うのがおすすめです。特に「Yours truly」は非常に丁寧な表現になります。
また、打ち合わせや会議で顔を合わせる予定があるときは「次にお会いすることを楽しみにしています」と付け加えることもあります。
例文はこちら。
その他にも
・ Your help would be very appreciated. (あなたの協力に感謝します)
・ I hope you will be able to provide some advice. (助言をいただけると幸いです)
というフレーズを終わりに追加してもいいですね。英語のメールでは硬い丁寧な表現が好まれることが多いので、メールの返信をする際は相手の文面や書き方に合わせて調整することが大切です。
6. 新年の挨拶に使える「よろしくお願いします」
日本では新年の挨拶や年賀状で、「今年もよろしくお願いします」と言いますよね。英語ではお正月の表現として「Happy New Year」が使われますが、他にも使われるフレーズがあるのでご紹介します。
例文がこちら。
・ Let me express the greetings of the season. (新年のご挨拶申し上げます)
・ May this year be happy and fruitful. (本年が幸せで実りある年になりますように)
・ I hope you will have a great year! (よい年になることを祈っております)
海外の友人に新年の挨拶をするときに使ってみてくださいね。
7. まとめ
日本語では「よろしくお願いします」という一つのフレーズで、さまざまなシーンに対応できますが、英会話では場面に合わせて表現を変えなければいけません。少し大変ですが、スペルの短いフレーズが多いので、まずは簡単なものから覚えていきましょう!