英語を本格的に勉強し始めるのは、多くの人が中学入学以降ですよね。中学や高校の教科書や参考書に載っている文法事項を理解して使いこなす練習をすれば、自分の言いたいことを簡単に伝えたり、相手の言うことをある程度理解したりすることはできるようになります。
最近は、わからない単語などをスマホで簡単に調べられるので心強いですよね。日々の英語学習をサポートしてくれる優れものアプリもあります。
しかし、英語ネイティブが実際に日常会話でよく使う表現、つまり「生きた英語」は、なかなか日本の英語教育では扱われません。 文法的に正しい英語を扱えるようになったとしても、それだけではコミュニケーションに限界があります。
留学などの海外滞在経験がない人が、実際に海外旅行に行くと、音声のリスニングはできるけれど、簡単な日常会話を使いこなすことがいかに難しいかを痛感するのではないでしょうか。
「英会話スクールでマンツーマンでレッスンを受講したりするのは、お金と手間がかかってどうしても……」
「英会話本はかさばるし……。無料で手っ取り早くその場に即した英語を話す力を身に付けたい!」
そんなあなたのために、この記事では、シチュエーションごとにネイティブがよく使う日常英会話を厳選して紹介します。どれも短いフレーズばかりなので、英語初心者の方でもきっとすぐに覚えられるはずです。
基本の日常会話レベルから、ビジネスの場面でも役立つ表現や例文まで様々なフレーズをご紹介していますので、ぜひ覚えて活用してみてください。
それでは、Let’s get started!
Contents
1. ビジネスで使える英語表現
日本では、ビジネスの場と日常生活とでは言葉遣いがかなり異なります。
一般的に敬語は、日本人でも完璧に使いこなすことが難しいとされているので、海外から日本にやってきた留学生たちは尚更苦しめられています。
特にコロケーションが決まっている表現など、丸暗記するしかない表現は覚えるだけで精いっぱいです。
一方で、日本語と違い敬語を持たないと言われがちな英語ですが、実は丁寧な言い方はいろいろあり、ビジネスの場においてはネイティブも言葉を選んでいます。
例えば、
(私の報告書、見てくれる?)
これはとてもカジュアルなフレーズですね。相手にしてほしいことは問題なく伝わりますが、少々ぶっきらぼうな感じがあります。
では、これをビジネスでネイティブが使う言い回しに変えると、
Could/Would you check my report(, please)?
(私の報告書を見ていただけますか?)
Can、WillをCouldやWouldに変え、最後にpleaseを付け加えると、ビジネスで通用する丁寧な英語フレーズになります。
これをさらに丁寧な表現にして使うネイティブもいます。
Could/Would you possibly check my report?
(可能であれば私の報告書を見ていただけますか?)
possiblyを入れることで「もし可能でしたら」といったニュアンスが加わります。遠慮がちで丁寧な印象を受けるフレーズです。
外国人にここまで礼儀正しく言われると、相手もきっと悪い気はしないので、喜んであなたの報告書を見てくれるでしょう。
何かお願いする機会があればこうしたを使ってみてください。
2. 旅行中の日常英会話
ここでは、旅先の様々なシチュエーションで耳にする英語フレーズをご紹介します。
まずは、電車のチケットを買うとき。今回は券売機ではなく窓口で買う場合を想定してみます。
(グランド・セントラル駅までの往復券をお願いします。)
往復券を表す英語がこの例文のポイントですが、Round-trip ticketがアメリカ英語、Return ticketがイギリス英語となります。
では、片道切符の場合はどうでしょうか?
Can I have a one-way ticket/single ticket to King’s Cross Station, please?
(キングス・クロス駅までの片道切符をお願いします 。)
片道切符を表す英語も、アメリカ英語とイギリス英語で若干異なり、前者がOne-way ticket、後者がSingle ticketとなります。
このフレーズを頭に入れておくと、海外旅行中の切符購入にも困りません。とても実用的ですね。
続いては、カフェやレストランでネイティブがよく使うフレーズ。
学校で習う例文をベースにして考えてみると、
といったフレーズが思い浮かぶと思います。もちろん英語ネイティブもこういった言い回しを日常的にしますが、他にもよく使う表現があります。
(カプチーノを1杯下さい)
響きとしてはカジュアルですが、決して失礼な言い回しではないので、あらゆる場所で何かを注文するときに使える簡単で便利な表現です。
疑問形で言うときもあり、
(カプチーノを一杯いただけますか?)
といった形にもなります。 この表現はシンプルで覚えやすく、こなれた感もあるので、海外のカフェやレストランで注文する際はぜひ使ってみてください。
3. 質問するときにはこの英会話フレーズ
What are you up to?
(何をしているの?)
これは英語ネイティブが友達同士で挨拶代わりに声をかける際によく使う表現です。寮などで、自分の部屋から出てきた友達と対面して、「やあ、何してるの?(何しようと思ってるの?)」といったノリです。
答える方としては、今自分が実際にやっていること、やろうとしていることを答える。
もしくは、パッとは思いつかない場合は、とりあえず
Not much.
(たいしたことじゃないよ)
と答えておいて、その間に何を言うか考える、と言ったようなこともよくあります。
お互いの近況報告等をすることもネイティブの間ではよくあることなので、What are you up to?という気軽な挨拶から、楽しい会話に繋がると良いですね!
4. 恋人の日常会話
日本では大抵、カップルがお互いを呼ぶとき、下の名前もしくはあだ名で呼びますよね。
海外でももちろん下の名前やあだ名で呼び合うことはありますが、それ以外にもたくさんの呼び方があるので見てみましょう。
まずは聞いたことのあるお馴染みの言い方から!
(ハニー/ハン)
恋人間のみならず、仲のいい女性の友達同士でもよく使う呼び方です。ちなみにHonはHoneyを略した、よりフランクな表現です。
使い方の例を挙げると、
How are you doing, Hon?
(やあ、調子はどう?)
文末に付け加えて柔らかい雰囲気を出したり、文頭に置いて呼びかけとして使ってみたりなど、用途に合わせて活用してみてください。
続いては、こちらもよく聞く英単語。
(ベイビー/ベイ)
恋人を呼ぶときによく使われる表現です。ちなみにBaeは若いカップルの間でよく使われている印象があります。
では今度は、女性に対して使われる表現をピックアップしてみましょう。
(ビューティフォー/ゴージャス)
恋人間でも使えますが、バーやレストランで男性が女性を口説く際にもよく使われる表現です。もしかしたらこれは日本人にとってかなり難易度が高い英語かもしれませんね。
では逆に、男性に対して使える表現は、
(ハンサム)
ただ、年上の男性や年配の方には使わない表現です。ニュアンスとしては「ちょっとそこのかっこいいあなた!」といった感じでしょうか。会話の中だと、このように使われます。
(ねえ! 今何してるの?)
上でご紹介した表現と合わせて使ってみました。
5. 親が子供に対して使う日常英語表現
日本では親が子に、「かわい子ちゃん」「私の愛しい子」というような呼びかけは、あまりしないですよね。
英語では、親子間でもそうした愛情あふれる呼びかけをします。
例えば、次のような表現が使えます。
Sweetheart/Darling/My love/Sweetie
(スウィートハート/ダーリン/マイラブ/スウィーティー)
恋人間で使うのと同じものもありますね! 実はHandsomeやBeautiful、Princessなども子供を呼ぶときに使えます(他の家の子供にも使えます)。
How was your day, Princess? It’s time to go home. Granny is waiting for you, dear!
(今日はどんな1日だった? さあ、お家に帰りましょう、おばあちゃんがあなたの帰りを待っているわよ。)
幼稚園のお迎えでの会話といったところでしょうか。にっこりと微笑みながら使ってみましょう。
6. 場面ごとに最適な英語表現を使いこなそう!
ビジネスやプライベートなど、様々な場面の日常英語の例文を紹介してきましたが、海外でよく使われる日常英会話表現、参考になったでしょうか。
英語ならではの会話表現の雰囲気がおわかりいただけたかと思います。特に親しい相手への呼びかけの豊富さに驚いたのではないでしょうか?
海外旅行や英語ネイティブの友人との会話で、これらの日常英会話表現がさっと出てきたらきっと感心されるはず。積極的にこれらの表現を活用し、英語レベルをアップさせましょう!
はじめは実際に口に出して言うのに戸惑うかもしれませんが、ネイティブが当たり前に使っているフレーズです。たくさん使って慣れていきましょう!