英語の文章を書いて単語や表現をどんどん身に付けよう!

「仕事がら英語でメールをよく書くけど、時間がかかりすぎる!」
「資格試験のライティング対策の仕方がいまいちわからない!」

こんな悩みを抱えている英語学習者の方は、結構多くいらっしゃるのではないでしょうか。たしかに、英語の4技能「リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング」の中でも、英語の文章のライティングに関しては、市販の問題集を解いても答え合わせがしにくく、つい対策が後回しになりがちです。

しかし、自分で英語の文章を書いてみることで得られる効果は大きく、単語や表現が定着しやすくなるだけではなく、一般的な英文の構成を理解することができるようになります。これができるようになれば、英語の文章を読む力・話す力も同時に向上させることが可能です。

ということで今回は、英語の文章を書くことの効果とその学習法についてご紹介します。

 

 

1. 英語で文章を書く習慣を作って単語や表現を増やそう

 

英語を話す機会が限られている人でも、英語でメールを出したり、英語で簡単な案内表示を作ったりと、英語を書く機会は意外と多いものです。

さらに、ここ最近は英語の試験でもライティングが積極的に取り入れられています。

 

例えば、英検では2017年度から準2級、3級でもライティングテストが加わっています。内容は、質問に対する意見を指定の語数で書くというもの。3級は比較的自由に自分の意見を書けますが、準2級はAとBのどちらがよいと思うかとその理由について書くというような内容です。

さらに、TOEIC Speaking & Writing Testの受験者も年々増加しており2018年には過去最高の39,300人が受験しています。こちらは、写真を見て、指定された英単語を使って写真について1文を作成、指定された条件でメールに対する返信を書く、質問に対する自分の意見を書く、というような内容になっています。

このように、仕事でも試験でもライティングは避けて通れなくなりつつあります。 ライティングは対策が難しいと思われがちですが、表現集や添削サービスを組み合わせることで、英単語や表現をより着実に定着させる効果的なトレーニングを行うことができます。

 

ぜひ英語学習にライティングの習慣を取り入れてみてください。

ただし一つ注意点。やはり英語4技能の中でライティングはある程度高いレベルの知識と技術が必要になってきます。仮に、英語の勉強を始めたての小学生や中学生がいきなり英語の文章を書く練習をしても、使える表現が少なすぎるため、ライティングは苦痛な作業にしかなりません。

中学3年生までに習うレベルの基礎動詞などを使いこなせるようになった段階から、英語の文章を書く練習を始めるようにしましょう。

 

 

2. 日本語を翻訳しただけではダメ!エッセイの基本の型を知るところから始めよう

 

英語のライティングと聞くと、まずは英語で日記をつけたり、友達に英語でメールを書いたりなど、親しみやすい内容から始める方もいらっしゃいます。

英会話学校や各種添削サービスの中にも日記やメールの指導・添削を対象としているものもあり、これで表現を身に付けていくのも一つの方法です。また、インターネット上で公開されている添削ツールを使えば、誤りはないか、適切な表現が使えているかを確認することができます。

英文ライティングの構成を学ぶためにおすすめしたいのは、試験対策も兼ねながら、英語のライティングの基本的な型を知ることのできるエッセイです。小論文とも訳されるエッセイは多くの英文の基本の型になります。

日本語で文章を書くときは「起承転結」と言われるように、結論は最後にくることが多いと思います。しかし、英語で書く際には、日本語と同じ構成ではなく、英語のエッセイに適した構成に組み替えていく作業が必要です。

エッセイを書くことで、英文の構成に慣れていきましょう。

 

それでは、簡単にエッセイの書き方をご紹介します。

 

①Introduction(導入部)

なぜそのテーマや論点を選んだのか、自身の背景知識や世の中の動向などを述べます。そしてその後、このエッセイで伝えたいことを簡潔かつ明確に述べます。

 

②Body(本論部)

①の主張を支える根拠となる一般的な情報や自分の考えを述べます。内容ごとに1つのパラグラフを作り、パラグラフの冒頭にそのパラグラフで言いたいことを書きます。

 

③Conclusion(結論部)

①と②を踏まえて、主張をまとめます。①と②で述べていないことは書かないように注意します。 この構成は、TOEICなどの長文問題や英字新聞でも多く見られます。つまり、この構成を押さえておけば、長文読解で時間が無くなったときにもパラグラフの冒頭にそれぞれのパラグラフで述べたいことが書かれていることが多いと予測して、読み進めることができます。

 

エッセイを書くときは、あらかじめこの構成に沿って、どのパラグラフにどのような内容を書くかまとめておき、そこから書き始めるようにしましょう。

英語の記事やニュースを読むときも基本的にこの型が使われていることが多いので、意識して読んでみるようにしましょう。そうすることで、英語の文章の作り方がわかってくるようになります。

「英語でいきなり文章を読んでも、文章構成の違いなんて分からない!」という方は、まずは和訳を読んでみても構いません。日本語の文章のように起承転結の文章とは異なる作りになっていることを認識できればOKです。

エッセイのテーマは、英検の問題集・教材に掲載されているものの他、学習者向けの英字新聞に掲載されているライティング課題に取り組むのもおすすめです。

 

 

3. ビジネスメールは例文を組み合わせれば怖くない

 

仕事上、英語でメールを出す機会がある方にとっては、エッセイよりもメールの書き方が気になりますよね。

ビジネスでよく使う表現をまとめた参考書やWebサイトを活用しながら、ふさわしい表現でビジネスメールを書けるようにしましょう。

おすすめしたいのは、自分がよく使うシーン別の表現をストックしておくこと。テンプレートを作ってしまうのも便利です。

例えば、会議の案内、書類の提出依頼、お礼など、普段送る機会の多いメールは、シーンが限られていることが多いのではないでしょうか。決まった内容については、一度型を身に付けてしまえば、さほど時間をかけずにメールを作成することができます。

英語のビジネスメールの表現集はもちろん、国際秘書検定関連の教材にもそのまま使える表現が多数掲載されています。

英語の丁寧な表現はもちろん、日本人がよく書いてしまいがちなThank you for your cooperation.は、実は状況によっては目上の人に使うのは実は失礼にあたることがあるなど、微妙なニュアンスまで解説してあります。

内容のバリエーションが限られている分、エッセイよりも表現を絞りやすいのがビジネスメール。インターネットで「business email template」と検索して表示されるテンプレートを参考にするのもおすすめです。

 

おすすめの本

『英文ビジネスEメール 実例・表現1200』(Z会)

引用:https://www.zkai.co.jp/ca/english/english_mail.html


ビジネスの様々な場面や状況に沿ってメールの文章を勉強することができるのがこの本です。見開きで、左側のページに日本語のメール、右側のページに英訳が載っているというのが本書の基本構成となっています。豊富な例文を通してビジネスの世界で頻出の英語表現を知ることができるほか、索引からシチュエーション別の表現を一覧で探すことができるところも本書の便利なところです。

 

 

4. 英文校正ツール、添削サービス、添削機能のあるアプリを活用しよう

 

どんなものでも書いた後、本当にこの英文で正しく伝わるのか、もっと適切な表現はないか確認したいですよね。

明らかな文法の間違いやスペルミスであれば、無料の英文添削ツールがおすすめです。

インターネットで「英文チェッカー」「grammar check app」などのキーワードで検索してみてください。表現の代替案や類似案を表示してくれるものもあります。 高校生や大学生の英作文の課題においても、手軽に使えるサービスなのでおすすめです。

 

また、エッセイの構成として読みやすくなっているかという点も含めて丁寧に添削してほしい場合は、有料の添削サービスを活用してみるのがおすすめです。指定されたテーマのライティング課題を提出し、添削を受けることができます。

また、オンライン英会話を利用するという方法もあります。

 

「オンライン英会話では会話の練習しかできないんじゃないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、一部のオンライン英会話ではテキストメッセージを送信する機能があるため、あらかじめ文章を用意しておき、それを送信してチェックしてもらうように頼めば、スピーキングやリスニングの練習もしながらライティングの勉強もすることが可能です。

もちろん英語でやり取りしなければいけないため、ある程度上級者の方でなければ難しいかもしれませんが、英会話だけをするのがオンライン英会話ではありません。有効に活用してみましょう。


5.【まとめ】英語で文章を書く機会は多い!目的に応じた基本の型をマスターしよう

 

英語を話す機会が限られている人でも、英語で文章を書く機会は意外と多いもの。

試験でもライティングを導入するケースが増えています。

英語のライティングは、英単語や表現を定着させるのにぴったりな方法です。まずは基本的な英語のエッセイの型から学びましょう。エッセイの型に慣れると英文を読むときもどこに要旨が書かれているか探しやすくなるなど、ライティング以外の面でも役に立ちます。

メールも目的に合わせて、基本の型をマスターして、自分用のテンプレートを作ってしまえば仕事で実際に使うときにも時間をかけず書けるようになります。書いた後は、添削サービスなどを活用して確認するようにしましょう。一部無料の添削サービスもありますので、ぜひ活用してみてください。

また、やはり英語の文章を書くという行為は知識のアウトプットです。アウトプットをするためにはインプットは欠かせません。普段から英語の文章を読んだり、音声を聞いたりして、英語表現をインプットすることを忘れないようにしましょう。

 

自分の趣味に関する記事や、ドラマ、ラジオなど興味を持てる物からでいいので、普段から英語に触れる習慣を付けることで英語を書く力もどんどん上がっていくでしょう。

  
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