英語の表現や単語は知っているつもりでも、「いざ話そうとすると言葉が出てこない」と悩んでいませんか?
英会話を効率よく習得するコツは、適切な順番、方法で勉強をすること。英会話学習のコツをつかめば、表現を単に知っているだけの段階から抜け出して、英語表現を会話で使えるところまで持って行けます。
ということで今回は、独学でも実践できる「英会話学習のコツ」をご紹介します。
Contents
1. まずはリスニングから習得しよう
英会話の基本はリスニングです。当たり前ですが、相手の英語が聞き取れなければ、自分も適切な返答ができません。まずは聞き取る能力を身に付けることから始めましょう。
1-1. 適切な教材を用意しよう!
おすすめは対話形式になっている音声付きの英会話教材。日常英会話の教材でも、ビジネス英会話の教材でも、ご自身の目的にあったものを選んで勉強しましょう。
ただし、例文1つあたりが短めで、英語の文を読めば8割~9割は意味がわかる簡単な教材をおすすめします。
これは、いきなり長文の多い教材や意味を知らない単語が多い教材を選ぶと、リピーティングやオーバーラッピングがしにくかったり、単語の意味を調べるのに時間がかかったりするためです。英会話のトレーニングは、まず短めで簡単な例文からはじめることが上達のコツです。
目安としてNHKラジオ講座の基礎英語や入門ビジネス英語のテキストを参考にしていただくとおおよその例文の長さがわかると思います。
引用:https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/basic1/
引用:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000009445092019.html?utm_source=nhk&utm_medium=mygogaku&utm_campaign=text2019
もちろんラジオ講座に限らず英会話の本で短めの例文が多いものであれば構いません。
また、紙媒体の教材に限らず、YouTubeの英会話動画も活用できます。その際はネイティブがよく使う表現を集めた動画よりも、ある程度会話のやりとりが扱われているものをおすすめします。
表現を単独で口にするより会話の流れごとマスターした方が身に付きやすいためです。
1-2. 具体的な学習ステップ
学習のステップは4つ。
①リスニング
②リピーティング
③オーバーラッピング
④日本語を見て英語表現を声に出して言う
以下詳しく見ていきます。
①リスニング
リスニングを始めるときは、何も単語や表現を調べない状態でどこまで聞き取りが可能かチェックします。そのあと、単語や表現をチェックし、意味を知らなかったものや、意味は知っていたけれど発音を正しく認識できず聞き取れなかった表現を確認します。
②リピーティング
1文ずつ音声を止めてリピーティングします。トレーニング中は実際に会話をしていることをイメージしながら自然な速さでリピートできるまで繰り返します。
③オーバーラッピング
その後、音声の上からかぶせるようにして、英語を声に出してみます。このとき最初はテキストを見ていて構いませんが、少しずつテキストを見ないようにしてみてください。この方法を繰り返していると、ほぼ何も見なくても表現が口をついて出てくるようになります。
※何も見ずに音声の上からかぶせるようにして、英語を声に出して言う事をシャドーイングといいます。
④日本語訳を見て英語表現を声に出して言う
最後は日本語を見て、瞬時に英作文をする練習をしましょう。英語を話す瞬発力を身に付けるための非常に良いトレーニングになります。
このトレーニングをすることによって、鍛えたリスニング力をそのまま英会話に活かせるようになります。
2. 文法にこだわり過ぎるのはやめよう
先ほどご紹介したリスニングの勉強法では、最後のステップとして「日本語訳を見て英語表現を声に出して言う」という方法をおすすめしました。
しかし、英語初心者の方にとってはいくらリピーティングやオーバーラッピングを繰り返した英文と言っても、瞬時に英作文をするのは難しいと感じるのではないでしょうか。
ということで、ここからは英語上達のための2つ目のコツをご紹介します。
2-1. 英語を話す時は、文法のことを深く考えすぎる必要はない
多くの日本人が完璧な英語を求めて英会話の練習をしています。しかし、「三単現のs」や「時制」を気にしすぎていては、英語を口に出すスピードが落ちてしまい、まともなコミュニケーションが取れなくなってしまいます。
もちろん正しい文法を使って英語を話すことは理想的ではありますが、第2言語として英語を勉強している以上、初心者の間は多少の文法ミスがあっても仕方がないと割り切ってしまっても問題はありません。英語は気軽にたくさん話したほうが、実は上達が早くなります。
実際、英会話上級者の方でも、「三単現のs」をつけ忘れて話してしまうという人は、多くいらっしゃいます。まずは文法よりも、相手と話す間に気を付けたり、わかりやすく話すことができるようにトレーニングしたりしましょう。
適切な間で話すためには、やはり日本語を英語に変換する瞬発力が非常に重要になってきます。
何度もリピーティングやオーバーラッピングを繰り返した英語フレーズの日本語訳を見て、瞬時に英語に変換するトレーニングをすることで、英会話力をどんどん磨いていきましょう。
3. ぱっと出てこない表現は諦めて、シンプルな単語に言い換えよう
口をついて表現やフレーズが出るようになればそれが最も望ましいのですが、初心者のうちはそうそう簡単にはいきません。シンプルな英単語に置き換えることも意識しておきましょう。
3-1. 言い換え表現を使いこなそう
例えば、「今日は休みです」と言いたいとき「It’s my day off today.」とも言えますし、「I’m off today.」でも単に「Today is my break day.」と言っても通じます。
あるいは、「I’ll just stay at home and do nothing.」と言ったり、「I’ll go to~」と仕事以外の活動予定を伝えれば、遠回りですが今日は休みだということが伝わります。
英語を話す人は世界中にたくさんいます。そして、当たり前ですが1つのことを表現するのに、皆が同じ言い方をするわけではありません。英語でコミュニケ―ションを上手に取る秘訣は、自分の知っている単語、表現を組み合わせてその場を乗り切る力です。
日常生活の中で常に、「これは英語でなんて言うのかな?」と考えながら行動することで、勉強しようという意識が無くても自然と英会話力が向上していきます。
3-2. おすすめの書籍
引用:https://ec.alc.co.jp/book/7000531/
子供から大人までネイティブがよく使う日常会話の表現を集めた『ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100』(アルク)は英会話の学習に非常におすすめです。100のフレーズを覚えるだけで話せる英語の幅がグッと広がります。
どのように話すか困った時に使える簡単な表現がたくさん紹介されていますので、先に紹介したリピーティングやオーバーラッピングのトレーニングとあわせて英語の勉強に取り入れてみてください。
4. オンライン英会話で徹底的にスピーキングを磨こう
これまで紹介した勉強法はどれも1人で実践できるものでしたが、教材だけで実際の会話を練習するのには、どうしても限界が出てきます。
そこで活用していただきたいのがオンライン英会話です。教材で身に付けた表現を使って、実際に話す練習してみましょう。
オンライン英会話は、各社の提供する専用の通信アプリ、あるいはスカイプで先生とマンツーマンで会話をします。
これまではスカイプのダウンロードが必要なサービスが多かったのですが、最近は各社のWebサイトやアプリからログインするだけで会話できるものが増えてきました。
講師の国籍はアメリカ、イギリス、カナダだけではなく、フィリピンなど東南アジア出身の方も多いです。それぞれ発音に若干の差はありますが、講師の方は一定の基準の採用試験を通ってきているため、学習に支障が出たりはしません。
内容は、日常会話はもちろん、ビジネス英語やTOEIC、英検などのテスト対策まで目的に応じてさまざま。フリートークも可能ですが、テキストの種類が多く基本的には目的に応じたテキストを使ったレッスンを行います。
1日1レッスン30分弱の内容で、月額5,000~8,000円程度。定額制がほとんどなので、どれだけレッスンを受けても料金は変わりません。英会話教室に通うと週に1回、40分~50分のレッスンでも数万円かかることも珍しくありませんので、それと比べると格安で安心して続けることができます。
各社は無料体験を提供しているところが多いので、ぜひ一度試してみてください。
5. まとめ
独学で英会話をマスターするのは難しいと思われがちですが、リスニングの学習から始めて、対話形式の例文をリピーティング、オーバーラッピングするトレーニングを通して表現が口をついて出てくるようになるまで練習しましょう。
また、英語を実際に使ってみる場としてオンライン英会話を活用してみてください。英会話教室に通うよりも格安で、いつでもトレーニングが可能です。まずは、無料体験を試してみましょう。